さとくんとやぎ ~第9章~ | 家族

さとくんとやぎ ~第9章~

 いつものように、朝やぎさんのところへ行くと おかあさんやぎが 苦しそうに め-め- と鳴いていました

おかあさんやぎの側に、心配そうに2ひきのやぎが、見守っていました。


ぼくは,急いで走って行き おっとうに

「おかあさんやぎが いつもと違う」

と言うと

「ほっとけ」

と言いました。


ぼくは、

「心配だから おかあさんやぎの側にいる」

と言うと


「あそうか」

と言って 狩に行く支度をはじめました。 


おかあさんやぎは、苦しそうに、なんどもなんども

「め-め-」

と泣いていました。


おひさまが、沈みかける頃

 おかあさんやぎのお尻のほうから 水のようなものが流れてきました。


ぼくは、びっくりして、おかあさんやぎは 死んでしまうのではないかと涙が、流れだしました。


それ見ていた おかあさんやぎは、やさしくぼくの涙を 舌でなでてくれました。


それと 同時に、お尻のほうから

かわいいかわいい赤ちゃんの顔が 見えてきました。


おかあさんやぎは、痛いのを我慢して ぼくのことを 心配してくれていたのでした。


そして おかあさんやぎは、一生懸命おなかに力を入れて 頑張っていました。


かわいい赤ちゃんが生まれると3びきとも喜び、やさしく舌で赤ちゃんの体をなめはじめました。

3びきとも 目が輝き幸せそうでした。


ぼくもホッとして うれしくて

みんなに

「やぎのあかちゃんうまれた」

と知らせに行くと


あそう

といっただけで 当たり前だというと顔をしていました。

 

みんなも 喜んでくれると思っていたので、なんとなくがっかりしました。