さとくんとやぎ ~第10章~
数か月ほどたつと、こやぎもみんなと一緒に、遊ぶようになって来ました。
まだ 小さいので いつも おかあさんやぎが 側についていました。
きょうは、おっとうたちが 家にいるので 柵の外で、遊んでいいことになりました。
じ-じ-たち3人は 庭で槍を作っていたので 柵を開けっ放しならいいと じ-じ-が言てくれたので 柵の外で 遊べることになったのでした。
ぼくは、うれしくて 4ひきを連れて行こうとすると
おっとうが 大声で
「柵の周りだけだぞ」
「わかった」
と返事をして 行こうとすると
たけに-が
「忘れ物」
と言って いつもの太鼓と棒を持ってきてくれました。
ぼくはうれしくて すっかり忘れていました。
あかちゃんやぎは はじめて外にでます。
うれしそうです。
でも、あとの3びきは いつもと様子が違います。
柵をあけると いつもは 喜んで小走りで飛び出して行くのですが
きょうは こやぎの歩調に、あわせて歩いています。
こやぎを守るように、
こやぎを中心に まわりに3ひきのやぎがいました。
それをみて ぼくは反省しました。
ぼくはやぎたちを守らないといけないのに
と
3びきのやぎは こやぎが遠くに行こうとすると こやぎのまえにでて戻るようにしていました。
おおきいやぎさんたちは 優しいな-
と感じました。
4ひきのやぎは 柵の周りで のんびりと草を食べ始めました。
ぼくは、それをみていて安心して、ばったを捕ることにしました。
捕ることに 夢中になっていると
「め-め-」
と怖がっている鳴き声が 聞こえてきました。
顔をあげると こやぎの傍までおおかみがきていました。
ぼくは、怖くなって太鼓鳴らさず 目を閉じてしまいました。
そのとき槍が 飛んで来ました。
おおかみに やりがささり その場で倒れてしまいました。
おっとうが 飛んで来ました。
そして
ぼくを殴りました。
そして
なにも言わずに おおかみを持って帰っていきました。
ぼくは泣きながら、やぎさんのそばで
ごめんね ごめんね
と 何度もやぎさんたちの頭をなでていました。
いつの間にか やぎさんたちは ぼくのかおをやさしく舌でなでてくれていました。