さとくんとやぎ ~第8章~
いつものように、朝ごはんを食べ終わると おっか-が
「ゆ-ね-とさと 川へ行って 洗濯してきて」
といいました。
2人とも おっか-の顔を見て
「わかった」といいました。
いつもの 仕事をしてから行くことにしました。
{ゆ-ね-はあとかたずけ ぼくはやぎのせわ、}
洗濯かごと いつものように 棒とたいこをもって でかけました。
川へ着くと 魚をとったり 洗濯をしたり 水遊びをしている人がいました。
ぼくたちは、はじめに 洗濯をいつものようにしました。
洗濯が 終わると 陽の当たりのいいところへ洗濯ものを干しました。
それから ぼくは,洗濯ものの近くで 遊ぶことにしました。
洗濯物が取られないように
ゆ-ね-は、いつも遊ぶ友達が来ていたので その子たちと遊ぶことになりました。
女の子たちは、みずをかけ合ったり 石ころを拾ったり 川で泳いだりとても楽しそうに、あそんでいました。
ぼくは沢かにをとっていました。
夢中になって、とっていると 洗濯物のことを思い出し 洗濯物のほうへ目をやると様子が変ってなかったので ほっとしていると
なにげなくゆ-ね-の方をみました。
すると
ゆ-ね-が、お友達に囲まれていました。
おもしろい遊びでもしているのだるうと 思っているとよ 様子がいつもと違うので
よく見ると
ゆ-ね-の首にしている 貝殻の首飾りを女の子たちが とろうとしていました。
その首飾りは ば-ば-が ゆ-ね-のために 作ってくれ ゆ-ね-は、とても 大事にしていたのでした。
ゆ-ね-は 必死で首飾りを にぎりしめていました。
でも、みんなは お構いなしに取ろうとしていました。
ぼくは いつものことか と思ってみていましたが だんだんと 胸がもやもやとしてきて いつの間にか 大きな声で
「取ったらダメ」
叫んでいました。
みんなは きょとんとして ぼくの方をみていました。
いつものことをしているのに といった様子でした
そして もう一度 みんなのほうをみて
「ゆ-ね-の大事な首飾り取らないで」
といいました。
すると 胸のもやもやがなくなってきました。
首飾りを取ろうとしていた子も
はっと
きずいたのか とるのをやめました。
ゆ-ね-は、みんなに
「どうぞ」
と言って
「貸すだけならいいよ」
と言って 首飾りを首から外して みんなに貸しました。
その時 初めて子だもたちは、人のものを取ることは嫌なことなんだということに気がつきました。
みんなの心に、小さな小さな光が 輝き始めてきました。
帰って きょうの出来事を やぎさんたちに 話しました。
すると
め- とやぎさんたちは 鳴きました
ぼくには よかったね といったように その「め-」がきこえました