”りんごナメクジ知らずにガブリ”男のつれあいがどうして、子供たちには言うなよと言ったかというと、特にリュウザエモンが神経質になって、もうりんごは食べないと言い出すのに決まっているからである。 この子は賞味期限とかにうるさく、残り物で冷蔵庫に3日以上あるものは手を出さない〔単に飽きただけかも,贅沢な子)。 


私はというと、自分の鼻と目を信用するから、賞味期限が昨日で半額になっているものなんか、平気で買う。 賞味期限内でも、悪くなってることもあるし。 目安に過ぎないと思う。 たとえば、卵やお肉の腐ったのが判らない人がいますか。 チーズやパンにカビが生えてれば見えます。 鉄の胃袋の異名をとる私なので、あまり説得力ないか。 


つれあいがまだ高校生だったとき、メキシコで宣教師の医者だった父親と看護婦の母親と一緒に、グアテマラの国境に近い村にある孤児院を訪ねたらしい。 そこはアメリカ人の若い夫婦が宣教師になってやっていたのだが、過酷な生活に音を上げて逃げ帰ってしまっていた。5歳から幼児の子供たちを置き去りにして。 子供たちが餓死寸前でも食べ物は腐りかけた肉があるだけ。両親は、町まで出て帰ってくる余裕〔ジャングルの道を往復で5時間)はないと判断し、その肉を料理した、よくよく火を入れて。 こういう極限の経験をしてると、いやーたくましくなるというか、鈍くなるというか、こういうところが、子供たちに欠けているのです。 


クマゴローが電話して訊くことには、冷蔵庫のカリフラワーもう1週間半になるんだけど大丈夫かな、茶色の点々があるけど,そこだけとったら、ゆでてたべられる? まだちゃんと硬くて、匂いも普通なら、大丈夫と言う。 ちゃんと自炊して野菜を取ろうとしている努力賞。    

わがつれあいはちょっとおかしいというか、常識で測れないところがある。 ある晩、夕食の準備をしていると、ススッとそばによってきて、ささやく、”子供たちには言うなよ。 今朝食べたりんごのなかにナメクジがいてさ、それを食べちゃったんだよ。” えーっうそでしょうまさか、そこまで、あほだとは思わなかったというを飲み込んで、どうしたのよと訊く。 いやーちゃんと見ずにさーかぶりついたんだよー、それもこれほど、いい具合にその場所を選べるかというぐらい完璧にね。 気がついたときはもう口の中、それももうかみかみしている。 いやーな味でなんかおかしいと思ったときにはもう遅い。 咀嚼した後。 1瞬、もどしそうになったが、踏み堪えたそうな。 ギェー。 


そのトラウマでつれあいは2日りんごは食べられませんでした。 でもすぐ立ち直る。さすが元海兵隊将校。 私は仕事場で、同僚にこの話しをして、もう1週間になるけど、まだりんごは食べられないという人たちがいます。 軟弱な奴らめ。 私は、りんごはいつも、4つに切って、種を除き、皮をむいて食べます。 正解です。


日本人は目に見えないものにお金を払うのを嫌がるそうだと聞いた。 たとえば、セラピストとの会話で、1時間140ドル。 別に薬を出してくれるわけではないし、ただ座って、時々相づちを打って、質問したりしてくれるだけではその価値がないと。 たとえば、弁護士との相談ごと。 この町の相場はまあピンからキリまであるけど、大体1時間120ドルくらいかな。 でも、最初の相談は無料というのが多い、案件を受け入れますといったところで、それからの費用が時間×120ドルなのだ。


法律事務所に勤めていると、 クライアントから15分電話がかかってきても、その分請求する。書類を作るのにかかった時間、法廷に行った時間はもちろん。 うそかホントか、クライアントに出した、クリスマスカードを書いた時間を請求した?  私みたいに州のいわゆる地方公務員というのはお給料は安いけど、まあ気は楽よね。


今大流行なのがネールアート、10本の指をしてもらって、20ドルとか、30ドルとか、私にはとても考えられません。 韓国かベトナムの人のお店が多いのはなぜ? 手先が器用なのかな。 私は自分で塗ってはみ出したところを拭いたり、2度塗りしたり大変。 老眼でめがねをかけたりはずしたりしながら。 人に見せられたものではありません。


妹のブログを読んでいて、このフレーズに出会った。まともな金銭感覚とはなんだろう、私にとっての。 中流家庭の主婦、一応勤めて16年目、3人の子供の母。 何にどれだけお金を使えるかというのは、すごくプライベートな問題である。 たとえば、100ドルのワインボトルを買えるか。 200ドルする服が買えるか。 私には無理。 でもたとえば、180ドルのコンサートのチケットを買う気になるか。 (もちろんSTING なら、喜んで。 ハイ、買いました、その上、はるばるラスべガスまで、飛行機で行きました。)  

 

こういう観念の落差があると夫婦の仲がまずくなると思う。 できるなら、金銭感覚の似た同士が好ましい。 好きなものが一致してるとか、嫌いなものが一緒とかよりも、 この金銭感覚のテストが一番だと思う。 


クマゴローとサイノスケとニューヨークへ旅行に行ったとき、私が、ディナーにグラス一杯のワインを6ドルで注文するくせに、ペットボトルの水を街角で1ドルで買うのがいやで、コンビ二で1ガロンのを買い、それを移し変えているのを見て、 いったい何ドル節約しているつもりと笑う。


そうなのよね、こういうのって、論理じゃないのよ。 妹のブログです。 ネタを借りたので。

http://www4.diary.ne.jp/user/417461/



今朝仕事に行く途中にネズミ捕りにつかまっている車を見た。 横道に入ってとめられていて、それがなんとスクールバスなのだ。 子供たちが一杯乗っていて、いったいこのドライバー仕事は続けられるのかと心配してあげるような、なぜかおかしいような。  途中に小学校があって、同じ1本道で35マイルから20マイルにスクールゾーンでおちるのだ、心してないと急にはスピードが落ちず、それでネズミ捕りの格好の場所ということになる。 明日はわが身。


クマゴローの高校のときの同級生で一緒に空手を習ったりしていた子がポリスアカデミーを卒業してこの町で警察官になった。 親同士も同じ職場で家族ぐるみで付き合っていた。 それをきいて以来、スピードは出さないし、赤信号では必ず止まる安全運転になった。 イヤー、もしかして、とまらされた後に、パトカーから降りてきたのが、その子だったりした日には目も当てられない。 “ハーイ、テイラー、お久しぶりー、元気だった?” なんて言えますか? 


クマゴローはテイラーきっと見逃してくれるよというけど、それも恥ずかしいし、町でパトカーを見るたびに、あれテイラーかなと見てしまう。 感謝祭の次の日、BEST BUY (大きな電気器具屋)の駐車場で整理にあたっていた時子供たちはあったそうだ。 全装備の上制服で、サングラスがかっこよかったとリュウザエモン。


子供たちの中で、一番電話を使うのが、リュウザエモンである。 家の電話を使おうとすると使用中、という時はいつもあの子。 長電話をしている。 自分の携帯はどうしても必要時以外は使わせないので、夜はうちの電話を使わなくてはならない。 だれと何を話してるのと訊くと、友達の女の子、ちょっと相談に乗ってるんだという。 ふーんそうなの。 自分には話しやすいらしくて、男の子との揉め事とか、聞かされるんだと言う。 カウンセラーなんだよ、将来の勉強になってちょうどいいだろと。 大きくなったら、子供相手のカウンセラーになるのが希望。


今からこんな風に ”安全パイ”でいていいのかな、とちょっと心配なような。 クマゴローとサイノスケは、ちょっとシャイで近づきにくい感じがあるけど、リュウザエモンはないのよね。 町の中のマクドナルドに行くと、たいてい知った子が働いていて、”ハーイ” と手を振ったりされている。 ハグなんて人前でして、こら私の大事な子に、気安く触るなといいたいような。


サイノスケが大学に行くと、やっと一人っ子になれるねと楽しみにしている、変な子。



昨日のブログで、チキンサラダを2人で分けたと書いたので、その説明。 アメリカのレストランでの食べ物の量が多いのにはもう慣れたけど、だからみんな太るんだというのは定説。 パスタなんか頼むと、これは4人前か?というくらいのがくる、しかもサラダとパンの後である。 昨日のサラダは、お皿は丸盆くらいある。とりの胸肉がローストしてスライスしてあるのが、上に乗ってて、レタス、トマト、きゅうり、レッドオニオン、それに白と黄色のチーズが少なくとも1カップはある。 とても1人で食べきれるものではない。 (9ドル)


町の新しい映画館の近くにできた ”RED ROBBIN" というレストランではハンバーガーとフライを注文すると、フライは際限なく持ってくるんだって。 モールのALL-YOU-CAN-EAT のチャイニーズレストランは 品種が100以上あって、日本食も、洋食もあると宣伝している。ご飯がカチカチできゅうりとにんじんだけの細巻きなんてこれをスシと呼んで欲しくない。 フライドチキン、ピザ、マッシュポテトに、グレービーまであったけど、もう一回行こうとは思わない。 ここはお昼ご飯で7ドル、夜は9ドル。


いろんな種類のを数多く食べたいと思う私には拷問のような。 同じものばかり飽きるよね、途中で、それを意思の力で食べぬく、そしてその結果がこの身についた余分の20ポンド、約9キロか。


今日のうちに終わらせたい書類の作成に追われて6時近くまで仕事場にいた。 つれあいが電話してきて言うことには、サイノスケはともだちの家にお手製のピザに呼ばれていて、リュウザエモンは女の子2人と高校のバスケットの試合に行くとか。 というわけで2人きり、ビールでも飲みにいくかということになる。 チキンサラダを2人で半分こして、ビール2杯づつ飲んでそれで夕食はおしまい。


帰ってきて、つれあいはテレビ、私はブログ。 こういうのって快適というか、何か忘れ物をしたようなというか。 あまり楽になっても、気が抜けたみたい。でも老後はこうなるのよね、きっと。


スミを家の中に入れて、かまってやる。 子供たちが帰ってくるのは10時か11時。 もう寝ようーっと。

子供たちやつれあいが決して食べようとしないもの、納豆、オクラの和え物、サトイモの煮物、山菜、えのきたけ、モズクの酢の物。  共通点はねばねば、ずるずる、べとべと。 私はこういうの大好き。 長いもの摺ったのなんかもう何年も食べてないけど、懐かしいなあ。 このあいだ江国香織の”ホリーガーデン”を読んでいたら、主人公がサトイモとえのきたけの白味噌汁を作る場面が出てきた。 アー食べたいと思っても、ここカンサスの田舎町では材料があるかどうか。 えのきなんか、ほんの一握りでパックに入っていて、しなびてたり、カビが生えてたりして、3ドル99セントとかついてるもんね、そんなのはごめんこうむりたい。 サトイモはこっちでタロイモというのがそれらしい。 時々買ってみるけど違いはわからない。


オクラはこちらでは衣をつけてあげるのが定番、南部の料理である。 生では食べないらしい。 (私は生を刻んで酢しょうゆであえたりするけど。) つれあいはインドにいたときにはカレーによく入っていたという、レディーフィンガーと呼んでたそうな。


”ホリーガーデン”で 粕汁を3倍も飲んだ男が出てくるけど、粕汁を作ったこともないし、おいしいんだろうかと思う。 甘酒ならドライフリーズのやつを送ってもらってけっこうおいしかった。




 

去年の夏、仕事のないクマゴローとサイノスケはテンプエージェンシーの仲介で、プラスチックのピッチャーにコップ8個を中に入れ、ふたをして、出来上がりと言う単作業をした。 1日8時間、倉庫のセメントの上に立ち尽くめ、エアコンなし、休みは 午前と午後に20分ずつ。 お昼休みは30分。 帰ってきて、腰が痛いの、腕がだるいのというが、一番苦しかったのは、街のラジオ局、流行歌を1日中聞かされたこと。 2日行って、 もっときてくれといわれたのに、結構ですとことわったとか。


リュウザエモンは年齢が足りず、テンプには登録できないので、それをいいことに、夏の間惰眠をむさぼっていた。 と言っても結構要領のいい子、知り合いや友達の家のペットの世話や、留守の間の家の見回りなど、あの子がいちばんおこずかいは儲けていたが。 夏が終わったころから、いったいこの商品がお店に並ぶのはいつだろうと待っていた。 Wal-Mart の注文と言うのはわかってたから、毎週買い物に行くたびに探していた。 


それを昨日見つけた。クマゴローがこれだ、これだといって、カートの中に入れた。 帰って、サイノスケに見せると、それぼくが作ったものだと言う。 組み立てただけのくせに。 時間給6ドル。 ピッチャーは 1ドル95セントでした。 いかにも安物で使う気しないなあ。