頭痛・頭痛薬と便秘:頭痛薬によって生じる便秘の予防と治し方


「便秘の解消法:女性の便秘解消対策、便秘・慢性便秘の予防と治し方」 今回は、頭痛と便秘との関係について取上げます。女性の3人に1人は、頭痛持ちで、多くの女性は、慢性的な頭痛に悩んでいるといわれています。みなさんのご家庭にも、頭痛薬が常備薬として、身近な所に置かれしているのではないでしょうか。頭痛持ちの女性、本当に多いですよね。どうして頭痛が起こるのかについては、いまだ不明な点も多いのですが、さまざまな原因で、頭痛が起こると考えられています。便秘も、頭痛の原因の1つと考えられています。また、頭痛を治すために頭痛薬がよく用いられますが、頭痛薬は、副作用として胃腸障害を起こしますので、それによって、便秘が生じたり悪化したりします。便秘によって頭痛が生じ、頭痛薬を用いると便秘が生じ悪化し、また頭痛がひどくなるという、便秘、頭痛、頭痛薬は悪循環を繰り返すことになります。ここでは、頭痛・頭痛薬と便秘:便秘薬によって生じる便秘の予防と治し方についてお話します。


女性なら日常的に頭痛を体験しますよね。長時間パソコンに向かって、目の疲れや肩こりを起こし、頭痛を招くことがあります。生理の時に、頭痛になることがあります。大きな精神的ストレスによって、頭痛になることもあります。風邪をひいたとき、二日酔いのときなどにも、頭痛が引き起こされることがありますね。このような、日常的に体験する原因のはっきりした、一時的な頭痛であれば、休養によって、たいていの頭痛は、解消されることが多いです。


でも、だからといって、頭痛を甘くみてはいけません。慢性的に続く頑固な頭痛は、大変つらいものです。仕事や家庭、勉強などに支障をきたすことになりかねませんね。たかが頭痛、されど頭痛です。頭痛は、体の変調を知らせるシグナルです。頭痛を感じたら、放置せず、積極的に解消対策を講じることが大切です。


頭痛には、いくつかの種類があります。頭痛の起こり方によって、「日常的に起こる頭痛」、「慢性的頭痛」、「脳の病気に伴う頭痛(人体に危険な頭痛)」の3つに大別されます。日常的に起こる頭痛は、風邪や二日酔いなどを原因として、原因が解消されれば自然に治る頭痛です。脳の病気に伴う頭痛は、くも膜下出血、脳出血(脳卒中)、脳腫瘍などの、脳の病気が原因で頭痛が起こるもので、何の前触れもなく、激しい頭痛が現れることが多く、生命に危険がおよぼこともあります。ですので、このケースの頭痛では、すみやかに医師の診察を受けるようにしましょう。また、市販の鎮痛薬を服用してもいっこうに改善しない、あるいは鎮痛薬を飲む回数や量が増えてきた場合には、薬物乱用頭痛という頭痛の可能性もあり、このケースにおいても、医師の診察がすすめられます。


慢性的頭痛は、頭痛全体の約80%を占め、いわゆる頭痛持ちとよばれるタイプの頭痛です。慢性的頭痛は、さらに「緊張型頭痛」、「偏頭痛」、「緊張型頭痛と偏頭痛の混合型頭痛」、「群発頭痛」の4つに分類されます。緊張型頭痛は、いわゆる女性の頭痛持ちに例えられる、最も多いタイプの頭痛で、多くの女性は、このタイプの頭痛に悩まされています。緊張型頭痛は、無理な姿勢を長時間続けたときのような肉体的ストレスや、仕事上の悩みのような精神的ストレスによって起こる頭痛といわれていますが、緊張型頭痛は、便秘によっても引き起こされます。


緊張型頭痛の症状には、3つの特徴があります。1つ目は、頭の周りを何かで締め付けられるような鈍い痛みが続くといった症状です。「何かで頭をきつく締め付けられているような感じがする」、「頭に何か重いものをかぶせられているような感じがする」、「頭の上を押さえつけられているような感じがする」といった症状です。2つ目は、肩こりから頭痛へ広がっていく、肩こりを原因とした頭痛です。頭痛は、一般に、筋肉の緊張を伴っています。最初は、首や肩の「はり」や「こり」を感じることが多く、その後、首の付け根のあたりから痛みがはじまり、やがて頭の両脇(こめかみ)や目の奥へと徐々に痛みが広がります。3つ目は、頭痛とともに、目が疲れる、体がだるい、めまいがする、といった合併的な症状を伴うことが多いことです。


このように、緊張型頭痛の特徴は、頭痛が起こる前に、肩から頭周辺の筋肉が疲労し、緊張することによって頭痛が起こるということになります。筋肉の疲労や緊張(はり、こり)は、筋肉内に疲労物質が蓄積することによって起こります。


便秘になりますと、大腸菌などの悪玉菌が増え、それにより腐敗発酵がすすんで、アンモニアやインドール類などの疲労物質が多量に生成します。これらの疲労物質は、大腸から血液中に吸収され、全身に運ばれ、筋肉内に蓄積します。これによって、肩から頭周辺の筋肉が疲労し、緊張することによって、肩こりとなり、緊張型頭痛も起こることになるのです。女性は、便秘を起こしやすいので、これに伴って、肩こりや、これに連動した頭痛も起こしやすいということになります。ですので、便秘の解消は、肩こりや頭痛の解消にもつながることになります。頭痛や肩こりを感じたら、まずは便秘を解消することが、とても大切なこととなります。


頭痛薬、鎮痛薬にはさまざまな種類があります。市販の頭痛薬は、以下の5つの区分で構成されています。①解熱鎮痛剤、②催眠鎮静剤、③制酸剤、④生薬、⑤その他の成分、です。解熱鎮痛剤は、頭痛そのものを抑える成分が含まれるお薬です。イブプロフェンやロキソプロフェンは、炎症を伴う痛みに有効です。アセトアミノフェンは、比較的胃腸障害を起こしにくい、安全性の高い頭痛薬です。アスピリン(アセチルサリチル酸)は、非ピリン系の頭痛薬で広く使われていますが、胃腸障害の副作用があります。エテンザミドは、アスピリンよりも胃腸障害が少ない頭痛薬です。イソプロピルアンチピリンは、ピリン系頭痛薬で、脳で痛みをブロックする作用が強いです。催眠鎮静剤は、頭痛という痛みの反応を鈍感にさせて、頭痛薬の効果を高める働きがあります。プロムワレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素などがあります。制酸剤は、頭痛薬の副作用である胃腸障害を抑えます。合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロサルタイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどがあります。シャクヤクなどの生薬は、頭痛薬の副作用である胃腸障害を抑える働きがあります。カフェインは、頭をすっきりとした感じにしますので、頭痛薬と併用されることがあります。


市販または医療用の頭痛薬で特徴的なことは、その代表的な副作用である胃腸障害を抑えるための成分が併用または配合されていることにあります。頭痛薬は、副作用である胃腸障害を避けることができない薬剤であるといえるでしょう。頭痛薬や鎮痛薬は、痛みの源となるプロスタグランジンの生成を抑えて痛みを鎮める作用があります。しかし、プロスタグランジンの生成が抑制されますと、胃の粘液の分泌も減少してしまいます。胃酸から胃壁を守っている粘液が減少しますと、胃の粘膜が刺激を受け、胃の痛みや吐き気・嘔吐といった症状が現れます。この症状がひどくなりますと、胃炎や胃潰瘍なども発症しますので、頭痛薬の使用には注意が必要となります。頭痛薬の用法で、1日あたり2回または3回までの服用を限度とするという注意書きがありますが、これも、胃腸障害の発症リスクを回避させる目的からの理由となります。


頭痛薬で胃の障害が生じますと、それに連動して大腸を含む腸全体の働きに障害が生じ、腸の運動が抑制され、便秘が引き起こされます。頭痛薬による便秘は、頭痛薬の副作用である胃腸障害が原因となって生じるのです。便秘の状態で頭痛薬を服用しますと便秘が悪化し、頭痛も強まります。このように、便秘、頭痛、頭痛薬は、悪循環となるのです。


便秘の解消は、便秘、頭痛、頭痛薬による悪循環を断ち切る手掛りとなります。また、便秘の解消は、頭痛のみならず頭痛の原因となる肩こりの解消にもつながります。イヌリン食物繊維のような天然成分で、プレバイオティクな水溶性食物繊維を多く摂って、便秘を解消しましょう。また、イヌリン食物繊維は、善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用に優れています。ですので、その結果として、疲労物質を生成させる悪玉菌が減り、頭痛の原因となる肩こりなどの筋肉疲労に対する直接的な対策にもつながります。 頭痛を伴う便秘には、イヌリン食物繊維がとてもよく効きます。今では、スティムフローラのように、不純物を含まない極めて高純度のイヌリン食物繊維が、健康補助食品として市販されています。頭痛の原因となる便秘、あるいは頭痛薬によって生じる便秘の予防と改善に、このような健康補助食品を活用することも有用です。
便秘の解消法:女性の便秘解消対策









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