step陸上店スタッフブログ -22ページ目

サイバーレイ

こんばんは
ステップ 石澤です。

オリジナル3回目
今日は商品秘話について。


2015年のシーズンを振り返り、
ユーザーの評価が真っ二つに割れた商品がありました。
それはアシックスの「レイスプリント」です。

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レイスプリントになって走りやすくなった!という選手 半分ぐらい。
逆に走りにくくなった!という選手 半分ぐらい。

これは一体どういう事か、私なりに分析してみました。
走りやすくなった意見・・・男性が多い。
走りにくくなった意見・・・女性が多い。

お客さんに聞く限りでは、「ベルトが原因」と考える方が多いようでしたが、
たぶん違うと思います。
以前も述べさせていただきましたが、
スパイクはプレートで走りますから・・・。

私が思うにプレートの硬度に原因があったのではないでしょうか?
意図してそうなったのか、
それとも、たまたまそうなったのかは分かりませんが、
「レイスプリント」と「サイバーレイ」のプレートは見た目は一緒ですが、
屈曲の硬度が全くの別物でした。
レイスプリント→硬い
サイバーレイ→柔らかい

つまり、
1軸の選手や推進力を生みだす反発を必要とする選手は 高評価。
2軸の選手やピッチを求める選手は低評価
になったというのが石澤なりの考えです。

というわけで・・・
ステップといたしましては、「レイスプリント」の色変えを作るよりも、
あえて2軸の選手が「履きやすい」と評価した一昨年のモデルをあえて作成させて頂くことに致しました。
その方が、幅広い選択も出来ると思いますし。

補足になりますが、
26.5cm片足の比較ですが
レイスプリント 160g
サイバーレイ 125g

絶対に「サイバーレイ」のコンセプトを好む選手がいるはずです。
特に女子選手は・・・。


「レイ」or「ブレード」の選択で是非迷って下さい。

以上、サイバーレイを復活させた理由でした

インクススプリント サイレンサー スナイパー

こんばんは!
ステップ 石澤です。

ステップオリジナル第2段!
本日は
①インクススプリントNR2
②インクスサイレンサーNR2
③インクススナイパーNR2
の3品番一気に行きます!
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★この商品を語る時にまず、ベースとしている「ジオサイレンサー」を押さえておかなければいけません。
ジオサイレンサーと言っても、今のジオサイレンサーではなく、
旧ジオサイレンサーです。

クロノインクスのスケルトンアッパーと、旧ジオサイレンサーのプレートの合作、
これが「インクスサイレンサー」になります。
通常のジオサイレンサーに比べてスケルトンアッパーにした方が
「軽さと踵のフィット感が向上する=パフォーマンスが上がる」
というコンセプトの元、商品を企画致しました。

同じように、クロノインクスのスケルトンアッパーと旧ジオスナイパープレートの合作 
これが「インクススナイパー」
になります。

ちなみに「インクススプリント」は
旧ジオサイレンサーのソール部分(セミフラットソール)を
クッションを無くしてラウンドソールにした物です。

ジオサイレンサーは100M~400Hに対応しており、
それよりも100M、200Mに特化したモデルを考えた時に、「クッションは邪魔だな」と考えました。

ステップオリジナルは
種目チャート表が存在しませんが、もしチャート表を作るとしたらこんな感じになります。

☆インクススプリントNR2=100M 200M用

☆インクスサイレンサーNR2=100M~400M ハードル用
(オススメ種目 400M ハードル)

☆インクススナイパーNR=100M~1500M ハードル用
(オススメ種目 800M)

みたいな感じです。
あくまでも目安ですので、走力ある人はスプリントを400Mで使うのもありですし、 
逆に走力ない人は、サイレンサーを100Mで使うのもありです。

この3つの商品の差別化はクッションの入れ方になります。
「スプリント」のクッションタイプが「サイレンサー」
「サイレンサー」よりも更にクッションタイプが「スナイパー」です。

この辺の理屈はランニングシューズと一緒です。
低クッション高反発の方がトップスピードは出ます。
高クッション低反発はトップスピードは出にくいが疲れにくくなります。

硬い地面にボールを落とすと(高反発)高いバウンドをする
柔らかい地面にボールを落とすと(低反発)低いバウンドをします。
この3段階調節したバージョンだと思って下さい。


★次に疑問になるのが、クロノインクスやクロノブレイクとの差別化です。
これはミズノオーダー会でもメインの話になってきますが・・・。

まず、接地感ですが、
クロノインクス→階段を駆け上がるようなイメージです。踵をつかずにつま先走りみたいな感じになります。
サイレンサープレート→階段をかけ下るようなイメージです。足裏全体で地面をとらえるようになってきます。

本当はここに「マッハプレート」も加えて話するとすごく面白いんですが、
2016年のオリジナルは「インクスマッハ」外しました。
理由といたしましては、マッハを本来履いてほしいユーザーが履かずして、履いてほしくない人が履くケースが目立った為です。
現段階では、商品コンセプトが理解されていないと判断しました。
本当は女子選手にもっと履いてほしいんですけど・・・今後の課題です。

大体こんな話をすると、ユーザーは「えっ!どっちなんだろう???」と逆に混乱される方も多いです。
これは、骨格とかも含めていろんな要素が含まれてきますからね。
何個か動きの確認をすると、白黒はっきり分かります。


★インクススナイパーNR2の価値
昨今、800Mの選手が履くスパイクが変わってきました。
ナイキのヴィクトリーとかが、めちゃめちゃ目立っています。
でも10年前はこの「インクススナイパー」が大活躍していました。

800Mという種目はいろんなタイプの選手がいます。
800M専門
400M&800Mの人
800M&1500Mの人

この中でいえば、400M&800Mをやっている選手は是非履いて頂きたいですね! 
短中ってやつです。
今、このコンセプトで存在するのは「ジオストリーク」ぐらいですからね。


あと、ここからはスパイクマニアの方の為の情報です。
よく「知恵袋」の質問やベストアンサーに
「インクススナイパー」はミズノスペクトラのスケルトンアッパー+Bプレートの選択で作るのと同じ 
と表現されているのを目にしますが・・・

良く似ていますが、残念ながらちょっと違います!
2つを履き比べた事のある人だったらお気付きだと思いますが、、、
インクススナイパーは・・・ソール加工しています。
800Mの選手は絶対に嬉しいと思います。
ここがすごーくポイントなんですよ。高い理由はちゃんとあります!


インクスブレイク2

こんばんは!

ステップ 石澤です。
本日はステップオリジナルの商品について書きたいと思います!

第1回目は「インクスブレイクNR2」
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まずネーミングに関してですが、
インクス=クロノインクスのアッパーを採用しているのでこの「インクス」を使っています。
ブレイク=クロノブレイクのプレートを採用していますのでこの「ブレイク」を使っています。
NR2=NATIONAL RECORD 2年目です。


定番商品との差別化は
クロノブレイクだと、全体的に覆いかぶさった形状ですが、
インクスアッパーを採用する事で「軽さ」を追及しているというのが、一番のセールストークになります。

どちらのアッパーが良いのか?
それぞれ利点と欠点が存在します。

☆覆いかぶさったアッパー
利点→ぶれにくい
欠点→重い、硬い
オススメユーザー→足が極端に細かったり、逆に広い人はこの形状が良いです。


☆スケルトン(インクス)アッパー
利点→軽い ストレスがかかりにくい
欠点→横ブレしやすい
オススメユーザー→普通の足幅の人

そもそもこの商品の最大のコンセプトは
「ALL FOR 9.99」
100Mを9.99(10秒切り)をテーマにしています。
立ち上げは2013年SS

それまでは「クロノインクス」をフラッグシップモデルとおいていましたが、
クロノインクスの対応種目チャートは100M~400Hです。
短長でも対応出来るようにちょっと足に優しく作られています。
(これでも他の短長に比べるとハード気味ですが・・・)

単純にもっと100M 200Mに特化したモデルを作ったというのが始まりです。
つまりクロノインクスのハードタイプ(プレートが硬い)の位置づけになります。

ヒアリングをしていると、短短の選手からは「硬いスパイク(プレート)」が良い」という意見が寄せられます。
カーボン入れたいとかです。
これは推進力を押し出す反発が欲しいという気持ちがあるからだと考えられます。

100Mを走る選手と
400Mを走る選手を比較した時に、やはり100M選手の方が体系も大きく
キックしている力も強いです。
ですから、硬いスパイクが欲しいという意見はあって当然だと思います。

では、100Mの選手はみんな「ブレイク」が良いのか?
というとこの辺のジャッジは難しい所です・・・。

ポイントは、「体重と筋力」です。
筋力はちょっと文面で表現出来ないのが残念ですが、走力に関係なく体重が重い人は
硬めのスパイクを履いていた方がいいですね。
柔らかいモデル履くとすぐにスリッパみたいにフニャフニャになってしまうからです。 

その逆にウエイトの軽い女子選手には向かないかもしれないです。
ですから、サイズも大きいサイズからしか作っていません。


走り方を含めて、
ハイリスクハイリターンな商品ですので、今履かれているモデルを基準に考えたらよいのではないでしょうか?

ざっくりインクスのハードタイプといいましたが、
スパイクに興味がある人だったら最低ココを抑えて置いてほしいと思います!
①プレートを良く見ると、
クロノインクスは「横溝加工」
クロノブレイクは「縦溝加工」  ※曲がりを硬くする為

②下のピン配列
クロノインクスは4本
クロノブレイクは3本 
ピンが少ない方が刺さりやすく抜きやすい

③下のピンの形状
クロノインクスは円柱
クロノブレイクは円柱のピンを削って平面を作っている〔3本だけ〕
※「面」でとらえた方が強く蹴れるから
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あと、これだけはどーしても言わせて頂きたいです。
今回のNRシリーズですが、紐はピンクではございません!!
「ダイニーマ シューレースのレッド!!」です。
赤と白が混じるのでピンクっぽく見えちゃいますけどね・・・。
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NRシリーズになってから、普通のフラットシューレースからダイニーマシューレースにしてもらってるんですが、
このシューレースは非売品です。
手に入らないシューレースなんです。私でも販売していた時期を知らないですが、当時は1300円ぐらいで販売していたと聞いています。
めっちゃ高級品ですよ!
1300円を捨てて、300円のシューレースに取り替える行為が・・・
ちょっとショックです。
ダイニーマは、防爆シートに使用している強力糸使った素材です。
伸びにくくしっかりホールドさせる為に使っています。
締めつけられて、足の甲が痛い!っていう人以外は、是非こだわって使ってほしいです!

「インクスブレイクNR2」2月末発売です。
宜しくお願い致します。

ミズノオーダー会

こんばんは!
ステップ石澤です。

本日は、1月24日に開催される陸上本店のオーダー会のお知らせをいたします。
今回は私の方でサブタイトルを設けさせていただきました。
題して「自己ベスト挑戦企画!」です。
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ミズノさんから
数々のトップアスリートの別注やヒット商品の開発をしてこられた河野さん
現在のスパイクの開発をしている益子さん
ゴールドライセンス取得の青木さん
の3名が陸上本店でイベントをしてくれる予定です。
※他店舗はまだ決まっていません。



私はブランクや訳ありの怪我、老化などの条件を除けば、自己ベストを更新させてあげるのは難題とは思っていません。
PDCAだけしっかり回す事ができれば、
マイナスになる事はまず考えられません。
問題発見が出来れば、改善することによってタイムが伸びます。

よって今回のイベントは
選手の目標をあるべき姿として、問題発見と問題解決する為のアドバイスを
商品開発者の目線からしていきましょうというのが本筋になります。

従来は足型というものをメインに行っており、足にぴったりのスパイクをフィッティングする企画で進めていましたが、
今回は走り方に応じたプレートのチョイスがメインになってくると思います。
もちろん足型も可能です。


私も昨年末から、先週ぐらいまで各地を回り即興のオーダー会と題して
色んな選手とヒアリングさせて頂きました。
 
今どんなシューズ履いてるの?
それ履きやすい?
なんで履きやすいか? それとも 履きにくいかわかる?
なんでこのシューズ履いてるの?
 
どれぐらい自分の身体と、目指すところと、シューズのコンセプトを理解しているのかなと思ってわざと意地悪な質問を投げかけて来ました。
 
30%の人は全く理解できていない、考えた事がない。
 
40%ぐらいの人は理解はしているが、改善方法が不明確(数値化されていない)だったり、
商品のリンク付けが出来ていない対策がなされていない。
事が多かったです。
 
例えば・・・
推進力をプラスするための反発が欲しいと言っているのにショートプレートを使ったりとか
ピッチを活かした走りがしたいと言っているのに、ガチガチのプレートをチョイスしたりとか
なんで???と感じる事が多々ありました。

 
先日、河野さんと益子さんにもお会いしましたが、「1人1時間ぐらいかかるかな・・・」とおっしゃっていました。
ただこの1時間が1年分の努力と同じぐらいの価値があるかもしれません。
数名ですが、まだ予約受け付けられますので、
ご希望の方は、
ステップ陸上本店までお電話ください

是非この機会にお待ちしております。
 

スペシャルドリンク

こんばんは。
ステップ 石澤です。

1月31日は、陸上本店の目の前にある長居陸上競技場発着で、
大阪国際女子マラソンが開催されます。
今年はオリンピックイヤーという事もあり、すごく大会に緊張感があるのが伝わってきます。

そんな大会に参加されるお客様にサプリメントの相談をされることが増えてきました。 

普段だったら・・・
スタート前にコレを使って
20Kでこれを使って
30Kでこれ使って・・・
みたいなコーディネートをするんですが、

よく考えてみたら、スペシャルドリンクを8か所も置けるから
贅沢にチョイスすることができるんだなという事に気付きました。。。
持たなくても、置いておけばいいんですからね!
しかも、濃度や味もコントロール出来ます。


普通のマラソン大会だったら
走る前の対策+脂肪燃焼系サプリメント(エネルギー)+糖質サプリメント(エネルギー)+ミネラルサプリメント(痙攣対策)
のコーディネートをなるべく持って走らなくてもいい量で私はオススメしていますが、 


スペシャル置けるんだったら
走る前の対策+脂肪燃焼系サプリメント(エネルギー)+糖質サプリメント(エネルギー)+疲労回復サプリメントを
一番浸透しやすい濃度のミネラルウォーターで調合した物をお勧めしたい。
しかも前半と中盤、更には後半になるにつれて中身を変えられるのが
ポイントになりますね!

※これはどのランニング雑誌やネットを調べても書いてない内容になりますね。

すでにボトル置いておくから作っておいてくれ!というお客さんもいてますが・・・
はい!頑張らせて頂きます!



思い返せば2003年 東京国際マラソンが私の初マラソン。

スペシャルドリンクが置けるという素晴らしいシステムがあったにも関わらず、
国立に向かう途中のコンビニでポ○リを買って、
それを給水テーブルに置いた私。

あの時はそれだけで十分って思っていましたが、
今、思えばもったいないことしたな・・・ってすごく感じます・・・。
すごく恥ずかしい事ですが
そう、何も知らなかったから(笑)

たぶん根性を使うタイミング間違えてましたね!

国際出場される選手は、私みたいにならないように頑張って下さい!