8mm
こんばんは。
ステップ 石澤です。
マラソンシューズのソールのお話が好評でしたので、
追加記事を。
マメ知識にはなりますが、
最近三村さんが出版された本で
「一流はなぜシューズにこだわるのか」というものがあります。
その中で
1978年に2時間9分5秒 当時世界2位のマラソン記録で走った
宗茂選手は ソールの厚みが8mmのシューズで走ったと記されています。
先日私が触れたのはミッドソールの厚みです。
この8mmというのはミッド+アウトソールの厚みの事であり、
通常のマラソンシューズよりも5mmも薄いシューズになります。
かなり薄いです。
その反発をモロに受けてもケガをしないだけの強い足を持っていたという事になりますが、
それだけのトレーニングをしていたという事にもなります。
どんなトレーニングをしたらこんな足が作れるのか?
努力は裏切らない!とよく言います。
しかしながら
練習量を増やせば増やすほど、故障のリスクが上がると言うのが
難しいところです・・・。
だから選手心理としては、故障しないシューズを求めたがるものです。
「故障しないようようにクッションのあるシューズを履く」というのが
一般的な考え方かもしれませんが、
「クッション=衝撃緩和」は成立しますが
「衝撃緩和=ケガしない」は成立しません。
根本的にここを抑える必要があります。
キーは「バランス」だと私は思っています。
アライメントをすることも必要になります。
シューズに結びつけると「ソーティトレーナー」というシューズはかなりのポイントとなってきます。
短距離で言うと
「レーシングスター、ビルトトレーナー」というシューズがポイントです。
この話は、文章だけでは誤解をまねく可能性がありますので、
あえてここで伏せておきます。
1時間ぐらい喋らんと理解してもらえないと思いますから・・・。
興味がある人は店頭でお願い致します。
今日のまとめ
「宗さんはスゴイ」
引き算の美学
こんばんは。
ステップ 石澤です。
間もなく行われるビックレースに向けて
アディダスが選手に履かせるモデル
「アディゼロタクミセン セレブレーション」
100足限定 10万円
とってもいい商品だと思います。
金額は別にして すごく魅力的。
「でも何がいいの?」と聞かれれば、
特別な機能性が加わっているわけでもなく、何かがプラスされているわけでもない。
良い物を作ろうとした時に
こんな機能性を加えていこう。
数年前に見たTVでこんなシーンがありました。
オリジナルのラーメンを作るという企画だったのですが、
ラーメンの上に乗せる具材で
カニとか海老とか高級肉とか、とにかく贅沢に仕上げた一品をみて、ラーメンの巨匠が言ったセリフ
「ラーメンは引き算の美学。極論、麺とスープだけでいい」
「これで客を頷かせなければいけない」
って。
そのとき、私は「引き算の美学」っていう言葉を初めて覚えたわけで・・。
いつかこの言葉を使ってやろうと!
あえて今日使わせて頂きます。
「マラシューも引き算の美学」
余計な機能性は要らないです。
「VRって何がいいの?」と聞かれると非常に答えにくい・・・。
シャンクを使っているわけでもない。
ミッドソール素材を特別な物にしているわけでもない。
これといって特別な特徴が無いから。
「引き算の究極」
コレが魅力ですかね!
10万円のシューズと比較しながら「やっぱりこんなシューズがいいよね!」と
改めて感じました。
ステップ 石澤です。
間もなく行われるビックレースに向けて
アディダスが選手に履かせるモデル
「アディゼロタクミセン セレブレーション」
100足限定 10万円
を発表いたしました。
とってもいい商品だと思います。
金額は別にして すごく魅力的。
「でも何がいいの?」と聞かれれば、
特別な機能性が加わっているわけでもなく、何かがプラスされているわけでもない。
良い物を作ろうとした時に
こんな機能性を加えていこう。
こんな素材を使っていこうなどと
商品にたいして何かをプラスしていくを求めがち。
でも本当は無駄を無くしていくこと
商品にたいして何かをプラスしていくを求めがち。
でも本当は無駄を無くしていくこと
要らないパーツを外していくことが私は究極だと思っています。
「引き算の美学」です。
数年前に見たTVでこんなシーンがありました。
オリジナルのラーメンを作るという企画だったのですが、
ラーメンの上に乗せる具材で
カニとか海老とか高級肉とか、とにかく贅沢に仕上げた一品をみて、ラーメンの巨匠が言ったセリフ
「ラーメンは引き算の美学。極論、麺とスープだけでいい」
「これで客を頷かせなければいけない」
って。
そのとき、私は「引き算の美学」っていう言葉を初めて覚えたわけで・・。
いつかこの言葉を使ってやろうと!
あえて今日使わせて頂きます。
「マラシューも引き算の美学」
余計な機能性は要らないです。
「VRって何がいいの?」と聞かれると非常に答えにくい・・・。
シャンクを使っているわけでもない。
ミッドソール素材を特別な物にしているわけでもない。
これといって特別な特徴が無いから。
「引き算の究極」
コレが魅力ですかね!
10万円のシューズと比較しながら「やっぱりこんなシューズがいいよね!」と
改めて感じました。
ソールの厚み
こんばんは。
ステップ 石澤です。
マラソンシューズの比較3日目
おそらくトップ選手になると一番こだわりを持つのが
ソールの厚みになると思います。
ソールに関しては
インソール
ミッドソール
アウトソール
この3重構造になります。
実際問題売り場や、カタログではミッドソールの厚みの違いを
わずかに感じる程度で
3つの違う素材のハーモニーは足を入れて走ってみないと分からないのではないでしょうか?
ソックスもプラスしたら4重構造になるのでなおさら混乱してきます・・・。
口ではなかなか表すことが難しい 感覚です。
1mm違ったら走り心地変わります。
2mm違ったら全くの別物になっちゃいます。
商品によってはミッドソールが巻きあげ構造になっているものも多いので
正確なデータを取ることが難しいですが
本日は、乗り心地、ライド感、クッショニングで一番重要になるミッドソールの厚みの話です。
厚みがあれば⇒高クッション低反発
うすければ⇒低クッション高反発
(素材もいろんなものがありますので、多少感覚の違いもあると思います)
そんな関係性になります。
まず、シューズの前足部分(母趾球と小趾球を結んだライン)
この厚みはほとんどのシューズが11mm構造
タクミSENだけが極端に厚く15mm
おそらく無理やりブーストをサンドしたのでこの厚みになったのだと思います。
そして踵の厚みですが
マジックVR
16mm
マジックRP3
16.5mm
マジックLT
18mm
クルーズジャパン
17mm
エキデン11
16mm
タクミSEN
20mm
スピードレーサー
17.5mm
ルナスパイダーR6
20.5mm
これはあくまでもミッドソールだけの数値になりますが、
これだけを基準にマラソンシューズを語ると
攻めている、スピード型
マジックVR マジックRP3 エキデン11
中間層
クルーズジャパン マジックLT スピードレーサー
クッション セーフティ層
タクミSEN ルナスパイダーR6
こんな差別化が出来るようになります。
(だいたい合っていると思います・・・)
過去2回のブログの内容と本日のブログの内容
+履く人の筋力や走り方(フォーム等)
+履く場所(路面の材質)
+走る距離
+その他もろもろ
をMIXさせながらマラシュー選ぶと良いと思います。
余談にはなりますが、分析能力が高い人は矛盾に気付いていると思います。
その矛盾が
常日頃私が言っている
「この商品は出来が良い、この商品は出来が悪い」
という指標になります。
ステップがなぜ、ソーティマジックVRをこだわって毎年作ってきたのか?
「人気があるから」といえばそれまでですが、
なぜ人気があるのかと聞かれれば、
シューズが攻めてくれるからです。
あまり言いたくありませんが良く聞かれるので・・・一応こたえておきます。
「ソーティJapanセー〇」
という商品。
今まであえて話題にしてきませんでしたが、
VRと一緒でしょ!っておっしゃる方もいますが
VRと一緒でしょうか?
重量、フィッティング・・・。
比較してみれば分かりますが、勝つ為のシューズを選ぶなら・・・
VRかな…。
屈曲
こんばんは。
ステップ 石澤です。
昨日はシューズの重量について触れましたが
本日は屈曲について。
屈曲といっても、「速く走る、守る」ことを概念に話すと
シューズの中足部分がぐにゃぐにゃ曲がるシューズは
良くないとされています。
ソーティトレーナーやナイキフリーみたいなやつです。
だからこの2つはレース仕様ではなく、
「トレーニング」の位置づけになるわけです。
マラソンシューズも、ランニングシューズも基本中足部分は曲がらない様に設計されます。
ポイントは前足部分の屈曲です。
これに関しては走りに大きく影響されます。
好みもでると思います。
短距離スパイクのプレートの硬さの話をしているみたいに。
シューズを曲げてみるとこんな感じです!
マジックVR
全体的にしなやかに曲がる 中ぐらいの硬さ
たったこれだけの事ですが、これで足の使い方とか地面のキックのしかたが変わったりします。
私は、マラソンシューズを売る時に良くこの感覚の話をする事が多いです。
実際は踵の接地感よりも、
ライド感~蹴りだしが一番シューズの特性を感じるところだと思います。
これだけでも、
どんな人がどれをチョイスしたらいいか見えてきますよ!
ステップ 石澤です。
昨日はシューズの重量について触れましたが
本日は屈曲について。
屈曲といっても、「速く走る、守る」ことを概念に話すと
シューズの中足部分がぐにゃぐにゃ曲がるシューズは
良くないとされています。
ソーティトレーナーやナイキフリーみたいなやつです。
だからこの2つはレース仕様ではなく、
「トレーニング」の位置づけになるわけです。
マラソンシューズも、ランニングシューズも基本中足部分は曲がらない様に設計されます。
ポイントは前足部分の屈曲です。
これに関しては走りに大きく影響されます。
好みもでると思います。
短距離スパイクのプレートの硬さの話をしているみたいに。
シューズを曲げてみるとこんな感じです!
マジックVR
全体的にしなやかに曲がる 中ぐらいの硬さ
たったこれだけの事ですが、これで足の使い方とか地面のキックのしかたが変わったりします。
私は、マラソンシューズを売る時に良くこの感覚の話をする事が多いです。
実際は踵の接地感よりも、
ライド感~蹴りだしが一番シューズの特性を感じるところだと思います。
これだけでも、
どんな人がどれをチョイスしたらいいか見えてきますよ!
ちなみにトレーナーは
かなり曲がりすぎる
マラソンシューズの重量について
こんばんは。
ステップ 石澤です。
そろそろマラソンシューズの話題をして行きます。
ステップオリジナルの
ソーティマジックVRファイナルも発売されましたし。
私ももともと長距離をやっていましたので、マラソンシューズは学生のころから
本当に数多くのタイプを履いてきました。
自分なりに研究も重ねて来ました。
微調整をしたりとか、
軽量化をはかったりとかもしました。
もともとのマラソンシューズとの出会いは小学校4年生の時に、
初めて出会ったシューズの軽さに感動。
軽い=速く走れる
そんな単純な発想をもって
中学生ぐらいまではとにかく軽いシューズを探しては履いての繰り返しでした。
で、とあるとき気づきました。
「130gより軽くなると足が空回りする感覚があって走れない・・・」って。
当然選手の好みってあるわけで、
これはあくまでも私の感覚の話です。
いろんなタイプを履けば履くほど自分の好みってどんどんわかってきます。
私のマラソンシューズのこだわりは
「155g」
これが一番しっくりきます。
許容範囲は145g~158gでそれ以外は
癖があるシューズで割り切るようにしています。
おそらくですが、
男性だったらキロ2分55秒~3分05秒で走ろうと思う場合
私と同じような感覚がある人が多いと思います。
3分20秒ぐらいだったら165gがしっくりきます。
フィッティングとか、クッショニングとか、グリップとか他に色々と条件が付きますが、
論点をシューズの重量だけに絞るとこんな感じです。
最近接客をしていて
「これ何g?」と聞くお客様が大変減ったような気がします・・・。
ランニングシューズはコンセプトぶれぶれですが、
マラソンシューズはそんなにぶれていないので、ちょっとはこだわってもいいかもしれません。
では、今年のマラソンシューズの重量を測ってみましょう!
(※サイズは26.5cmで計測。商品の個体差+-3gは許容範囲)
ソーティマジックVRファイナル
153g さすが!
しかもスピーバもソライトもなし。
ソーティマジックSS2
163g
ソールを固めている分だけ重さ有。
ソーティマジックRP3
158g 可もなく不可もなく・・・。
ソーティマジックLT
147g 軽い。
商品単体を見ると問題ないが、
RP3よりも下の位置づけの商品がRP3よりも軽く柔らかく仕上がると、
RP3の存在がかすんでしまう。
最近トップの選手がこのソールを使い始めたのもなんとなくわかる・・・。
ソーティJapan
164g
これはもともとスピード狙ってないからこんなもんでしょう。
クルーズジャパン
159g
どちらかというとクッション、安定モデルの部類に入るが、
この柔らかさでの159gは合格点だと思う。
エキデン11
148g
※この商品だけ26.0で計測。
26.5cmだったら153gになるはず。
個人的な感想はソールを薄くしたんだったら、もう少し軽くしておいて欲しい
匠SEN
164g
重たいけど、もともとスピードじゃなくて、
セーフティポジションの商品だからこんなもんだと思う。
スピードレーサー6
182g
申し訳ございませんが、数年前のモデルの方がよっぽど良かったと思う・・・。
スパイダーR6
173g
商品の良さがどんどん消えて来た・・・。
もうちょっと頑張ってほしい。
ちなみに・・・
マラソンシューズカテゴリーじゃなく
レーシングカテゴリーの
ターサージール4は168g
(これはこれで軽すぎのような気がします
が・・・)
本日はあくまでも実重量のお話しでした。
マラシューって言っても実際は
ショートロードレース
駅伝の使用が多いかと思います。
これだけでも、商品を選ぶ基準になるかとおもいます。
まもなく始まる駅伝シーズンの参考にどーぞ。