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R E B E C C A / P o i s o n





CD   
 R E B E C C A  /  P o i s o n
[32DH 847盤]
1987.11.28.発売
CD






青春時代に活躍していたREBECCAさん。

ボーカルは、NOKKOさん。

私のイメージとしては、当時、女性ロックボーカリストとして双璧を成していたのが、渡辺美里さん。

アイドルで言うならば、聖子ちゃん派、明菜ちゃん派みたいな関係だったように感じる。

(余談だが、当時本来は、同期同士の聖子ちゃん派、奈保子ちゃん派で別れていたように思うが、

長い時の流れとともに事実が湾曲してしまい、聖子ちゃん派、明菜ちゃん派と語られるようになった印象がある。)


ちなみに、私は、断然、渡辺美里さん派だった。

透明感があるのに、安定感のある厚みのあるスケールの大きな歌声が大好きだった。

一方のNOKKOさん。

私にとって、硬めの尖った歌声という印象だったように思う。

キンキンとまではいかないがそれに近い印象はあった。

小悪魔的なキュートさはあったように思うが、破天荒的な感覚も感じていたように思う。

私は、惹かれなかった。

当時、これまでになかった世界を持っていたようにも思うし、

それらが世の中的にはウケてカリスマ的な人気を誇っていたようにも思う。


では、彼女のボーカルの魅力は?


ここのところ、小比類巻かほるさんに渡辺美里さん、久宝留理子さん、

今世紀に入っての矢井田瞳さんやYUIさん、

そういった女性(ガールズ)ロックボーカリストと言われる人たちのアルバムをいろいろと聴いていて、

ふと気になりだした。

REBECCAさん、NOKKOさんの存在が、今さらに。


では、その魅力は?


情熱的。

歌唱が明菜さん同様、情熱的!!

また明菜さんを引き合いに出してしまうけれど。

ボソボソ的に力まずに歌うところもあれば、声を張るように力強く歌うところもある。

緩急つけながら、時にはオーバーに、跳ねながら。

明菜さんは跳ねたりしないけど!!

でも、2人とも、リズムに思いっきり乗りながら、情熱的に歌う。

感情をぶつける。


私にとっての彼女の魅力。

魅力的に感じる。

今の私だから感じるのかな。

情熱的に感じるボーカル。

身体の中から熱い感覚が湧いてくる。

音楽にその歌声に体を動かしたくなる。

リズミックな情熱。


全編に渡って、詞にNOKKOさん独特の世界観みたいなものを感じる。

それが何かって言われると全く語れないのだけれど。

「MOON」だとか、「TENSION LIVING WITH MUSCLE」だとか。

もっともっと聴き込んでいけば、具体的な魅力の輪郭がはっきりしてくるようにも思うけれど、

感覚的なものだけでも充分なのかなって思ったりもする。


当時からどこか味わい深さを感じていた「NERVOUS BUT GLAMOROUS」。

真骨頂のようにも感じる。

明菜さんで言うなら「BLONDE」的な情熱、そして、そこから「AL-MAUJ」的な情熱へ。。。

広がっていく情熱。


また一人見つけてしまった。

魅力的な女性ボーカリストを。

今さらに。


ありがとう。











倖 田 來 未 / Dreaming Now!




CD   
 倖 田 來 未  /  Dreaming Now!
 世界に挑戦する全ての人たちのために、
 倖田來未、ニュー "ダンス" シングル。
[RZCD-59499盤]
2013.11.13.発売
CD






小比類巻かほるさん、アルバム「kOHHY Ⅰ」。
そのアルバムのバラードナンバー、「MISTER 〜今なら素直にいえる〜」、
「HELLO AGAIN」あたりを聴いていて思い出した歌声があった。
後に2000年代に入って登場し、世間を席巻した倖田來未さんだ。
ともに力強く豊かなスケール感のある歌声。
小比類巻かほるさんが、あっさりめの倖田來未さんなら、
倖田來未さんは、濃いめの小比類巻かほるさんと言ったところか。
私のイメージは。

とにもかくにも、彼女·倖田來未さんの歌声も聴きたくなった。
それで引っ張り出してきて聴いたのが、このマキシシングル。
大のお気に入りの "倖田來未さんのマキシシングル" だ。
たった3曲だけれど、その構成含め、トータルで大好きなマキシシングル。
それぞれタイプは違うけれど、いずれも彼女十八番タイプのナンバーだなと感じる3曲が並んでいる。

冒頭2曲は、ダンスナンバー。
一曲目は、勢いで突っ走るのではなく、
小気味よいリズムでラフに体を動かしたくなるような、
個人的には、マーチ的にも感じるようなダンスナンバー。
2曲目は、ヒップホップ的でもあり、
ブラックテイストなデジタルダンスナンバーとでも言ったところか。
ジャンル的な言い方ってちゃんとあるのかもしれないけれど、私にはよくわからない。

ラストは、場面を大きく変えて、
壮大なバラードナンバーをスタジアムライブから。
臨場感たっぷり、情感豊かな迫力で聴かせてくれる。
明菜さん同様、スタジオ録音より、ライブでの歌唱が映える人だなと、相通ずるものを感じる。
ファンへの思いが伝わってくる。
ここではファンへの感謝の気持ちを歌っている。乗せている。

このシングルを初めて手にしたのは、5年半ほど前だっただろうか。
精神的に慰めてもらった歌、録音だ。
あの頃、猛烈に燃えるような恋をしていた。
苦しかった。
それも今となっては、懐かしい思い出。
それが、今の私にも繋がっている。

今年の冬は、また時折、この録音のこの歌を聴いて、温まろう。

「愛のうた」

ふと明菜さんがライブで発したある言葉の場面が頭をよぎる。

"歌って思い出がありますものね。
 この歌の頃、あんなことしてたな。
 あの歌の頃、こんなことしてたなって。"

そう言えば、この歌、明菜さんもカバーしてたっけ。


ありがとう。

















 



小比類巻かほる / KOHHY Ⅰ






CD   
 小比類巻かほる /  KOHHY Ⅰ
[TKCA-70367盤]
1994.05.25.発売
CD   






私の中で、小比類巻かほるさんの共同作業者で真っ先に思い浮かぶのが、作曲の大内義昭さん。

何度目かのレコード会社の移籍、その何度目かの移籍の第一弾としてリリースされたオリジナルアルバム。

大内義昭さんの名前はない。

アレンジャーさんの一部にこれまでに見かけた名前があるにはある。

それでも、随所に新装感を感じる。

新たに目にする作家さんに、アルバムのアートワークからも。

製作スタッフなんかも大きく一新しているのかな。

そのあたりは、詳しくはっきりはわからない。

それでも、聴く前から私が知る小比類巻かほるさんとは何か違いそうとは感じた。


いざ。


正直、最初は、ピンとこなかった。

数日後、何だか気になるので、また聴く。

リピートする気になる。

次々と各曲、耳に残るようになっていく。


心地いい。

心地よくなる。


デビューからのエピック・ソニー時代は、どこかブラックテイストを醸し出しつつ、

勢いのある骨太な歌唱力で歌い上げきるガールズロッカーとでもいうような印象だった。

それが、軽やかに柔軟性を兼ね備えた。

スケール感のあるボーカルは健在。

けれど、吹き抜けるような軽やかさ、柔軟さがある。

私が初めて知る、新しい小比類巻かほるさん。

音作り、サウンドも含め。

紛れもなく、この心地よさはそこからだ。


心地いい。


ボーカリスト。

まさに、ボーカリスト。

ボーカリストだなあと、感じる。

変貌を遂げた。

そんな、ボーカリスト「小比類巻かほる」を、

「小比類巻かほる」というボーカリスト、そしてその歌声、

はたまた、「小比類巻かほる」という歌声を通した  " ボーカリスト " そのものを、

楽しめる一枚。


心地いい。


英語詞苦手な私でも、心地よく印象に残る全編英語詞の一曲目「SHOW ME YOUR LOVE」。

どこかラテンな香りも感じるホーンセクションが気持ちよく響く「SUMMER FACTOR」。

羽ばたきゆく解放感を感じるラストの「セレブレイション(OH,YES)」。

全編に渡って力強さと軽やかさを絶妙なバランスにしてメロディアスに聴かせてくれる。


心地いい。


ありがとう、小比類巻かほるさん。


ヾ⁠(⁠˙⁠❥⁠˙⁠)⁠ノ





✻ちなみに。

 小比類巻かほるさんのオリジナルアルバム、

 このアルバムの前々々作までは聴いておりますが、

 前作、前々作は、今のところ未聴です。

 その上での感想であることをご承知おき下さいませ。