小比類巻かほる / KOHHY Ⅰ | to the LAST DESTINATION

小比類巻かほる / KOHHY Ⅰ






CD   
 小比類巻かほる /  KOHHY Ⅰ
[TKCA-70367盤]
1994.05.25.発売
CD   






私の中で、小比類巻かほるさんの共同作業者で真っ先に思い浮かぶのが、作曲の大内義昭さん。

何度目かのレコード会社の移籍、その何度目かの移籍の第一弾としてリリースされたオリジナルアルバム。

大内義昭さんの名前はない。

アレンジャーさんの一部にこれまでに見かけた名前があるにはある。

それでも、随所に新装感を感じる。

新たに目にする作家さんに、アルバムのアートワークからも。

製作スタッフなんかも大きく一新しているのかな。

そのあたりは、詳しくはっきりはわからない。

それでも、聴く前から私が知る小比類巻かほるさんとは何か違いそうとは感じた。


いざ。


正直、最初は、ピンとこなかった。

数日後、何だか気になるので、また聴く。

リピートする気になる。

次々と各曲、耳に残るようになっていく。


心地いい。

心地よくなる。


デビューからのエピック・ソニー時代は、どこかブラックテイストを醸し出しつつ、

勢いのある骨太な歌唱力で歌い上げきるガールズロッカーとでもいうような印象だった。

それが、軽やかに柔軟性を兼ね備えた。

スケール感のあるボーカルは健在。

けれど、吹き抜けるような軽やかさ、柔軟さがある。

私が初めて知る、新しい小比類巻かほるさん。

音作り、サウンドも含め。

紛れもなく、この心地よさはそこからだ。


心地いい。


ボーカリスト。

まさに、ボーカリスト。

ボーカリストだなあと、感じる。

変貌を遂げた。

そんな、ボーカリスト「小比類巻かほる」を、

「小比類巻かほる」というボーカリスト、そしてその歌声、

はたまた、「小比類巻かほる」という歌声を通した  " ボーカリスト " そのものを、

楽しめる一枚。


心地いい。


英語詞苦手な私でも、心地よく印象に残る全編英語詞の一曲目「SHOW ME YOUR LOVE」。

どこかラテンな香りも感じるホーンセクションが気持ちよく響く「SUMMER FACTOR」。

羽ばたきゆく解放感を感じるラストの「セレブレイション(OH,YES)」。

全編に渡って力強さと軽やかさを絶妙なバランスにしてメロディアスに聴かせてくれる。


心地いい。


ありがとう、小比類巻かほるさん。


ヾ⁠(⁠˙⁠❥⁠˙⁠)⁠ノ





✻ちなみに。

 小比類巻かほるさんのオリジナルアルバム、

 このアルバムの前々々作までは聴いておりますが、

 前作、前々作は、今のところ未聴です。

 その上での感想であることをご承知おき下さいませ。