虚空蔵菩薩と肉体　～剣を授かるために～

12月になりましたね。

少しずつ寒くなってきていますが、地脈の活性化も起きており、足の痛みや不調を感じる方が多いという状況が続いています。

後半には重要な霊的節目の一つである、冬至も控えています。

将来不安はあまり解消されておらず、出生率の低下、企業の経営難、ずさんな管理体制の発覚などが相次いで報じられていますね。

国外では、中東の政情不安やニュージーランドの噴火などが起きており、これらも注視しておく必要があるテーマです。

霊的混乱状態が相変わらず続いていますが、私たちはどのように乗り越えていけばよいのでしょうか。

今回の記事では、主にこの12月の過ごし方について、わかりやすく丁寧にシェアしていきます。

前回の記事

「今、何が起きているのか　～大嘗祭から桜を見る会までを読み解く～」

https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12549937003.html

の中で、

天叢雲剣を振るえば、心の距離が斬られ、心と心とが近付きます。

つまり、人と人とが和合し、調和し、協力しあっていくことが出来るようになるのです。

記紀では、天叢雲剣は、スサノオが倒した八岐大蛇の体内から発見されることから、これは実際の剣というよりも、私たちが人と調和的に繋がりあっていく方法について伝えている、とも書きました。

現在の不安定さを乗り越えるためには、この、天叢雲剣が必要不可欠なのです。

天叢雲剣は八岐大蛇の体内から発見される、ということに非常に大切なメッセージが隠されています。

八岐大蛇は私たちの集合無意識ですから、それはつまり、私たちの体内（肉体の内部）に秘められている、ということを示しているのです。

「体内」

というのが非常に重要なカギです。

私たちの体内を神格化した存在がいます。

それは、

虚空蔵菩薩

です。

虚空蔵とは、全ての可能性を内包する、という意味です。

実は、八岐大蛇の体内から発見される天叢雲剣の持ち主は、この虚空蔵菩薩なのです。

言い方を変えれば、虚空蔵菩薩がスサノオに剣を授けた、とも言えます。

現在、この虚空蔵菩薩と繋がることが急務です。

と書きました。

では、どうすれば、虚空蔵菩薩と繋がることが出来るのでしょうか。

確かに、虚空蔵菩薩に祈ることも大切なのですが、それよりも重要なことがあります。

虚空蔵菩薩は私たちの体内が神格化した存在である、と述べましたね。

そのため、まず重要なことは、

「自分の肉体という神殿を大切にすること」

なのです。

2年前に

「セルフヒーリング」

https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12298769078.html

の中で、

神成りとは、両親や先祖たちから授かった自分の肉体は、どんな寺社仏閣よりも美しいお社であり、そこに神である自分の魂が鎮座ましましている、と感じることができる状態を指します。

神人合一などと呼ばれることもありました。

精神世界では、私たちも神様の一部であり、全てが完璧な存在である、などとよく言われるため、何を今更、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

確かにそうなのですが、実際に自分の肉体と精神を心からリスペクト出来ているでしょうか。

生きていれば、不自由不在がまるで雨あられのように降ってきて、自分自身の無限さや自由さに対して、懐疑的になってしまうことのほうが多いのが、実際の人生なのではないでしょうか。

その最たるものは、老化です。

通常、年齢を重ねるとともに自分の肉体に対しての不平や不満は増えていきますよね。

外見に対しても、機能的な面に対してもそうです。

私もいつの間にか29歳になり、学生時代に比べるとさすがに体力が落ちてきており、疲労が溜まりやすくなり、ダンスをすると次の日はほぼ確実に筋肉痛になる体になってきました。

学生時代のような体力があればな、と昔と今の自分を比べて、テンションが下がることも時々あります。

そういう時ほど、まぁいいか、ではなく、自分の価値を掴み直す必要があるのです。

老化自体は自然なことではあるものの、何もせずに放置していると自己価値がどんどん下がっていってしまいます。

自己価値の低いお社（自分の肉体）に、神としての自分の魂が降りてくるでしょうか。

社の見た目が美しいかどうかという話ではありません。

自分が自分の肉体という社を、心から美しいと感じられているか、という問題です。

もし、そう思えず自己価値が低いとしたら、肉体と心は連動していますから、果たしてそこに宿る魂を神としてリスペクト出来るでしょうか？

そうなのです。

確かに私たちは神であり、本来完璧な存在ではあるものの、それを日々忘れ、そこからどんどん離れていく傾向があるのです。

だからこそ、自分の肉体とそこに宿る神としての自分の魂を再確認し、ブラッシュアップする必要があるのです。

と書きましたが、虚空蔵菩薩と繋がるためには、自分の肉体という神殿の宮司に、自分自身が就く必要があります。

しかし同時に、肉体の変化は自分が生身の人間である以上必ず起きてくることでもあります。

ですから、理想の自分に近付くために、ストイックに努力をしてください、ということを言いたいのではありません。

そうではなく、自己価値を高めることに取り組みましょう、という話なのです。

毎年少しずつ内容をブラッシュアップしながら、3月3日の桃の節句にアップしている記事があります。

今年のものは

「2019年3月3日の意味とは？～桃の節句の重要性最新版～」

https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12444212873.html

です。

この中で、

守護霊は先祖ですから、父方と母方とに分けられます。

そのため、守護霊とわたしたちとの結びつきを強め、サポートをしっかり受け取れるようになるためには、自分の中の父性（男性性）と母性（女性性）という概念を理解し、それを整えていく必要があるのです。

“父性”とは、自分にとっての父のイメージを指し、勇気・リーダーシップ・自信を象徴します。

“母性”とは、自分にとっての母のイメージを指し、あらゆるものを認め育む受容性を象徴します。

そのため、“父性”が発達していると、未知の世界に健全な好奇心を持って飛び込むことが出来ます。

“母性”が発達していれば、節度をもって様々なものを受容することが出来るのです。

これらの“父性”と“母性”は、現実の父母というよりも、自分の中での父親的なもの・母親的なものに対するイメージのことです。

これらのイメージに対して葛藤を抱えていると、それが現実生活に投影されてしまい、他者を責める気持ちが出てしまいやすくなるのです。

例えば、なぜかいつも頑固な上司と対立してしまうという人は、頑固な父親のことが嫌いだったり、口うるさい同僚や先輩とどうしても仲良く出来ないという人は、口うるさい母親のことが嫌いだったりします。

心理学でも、親との関係性を改善すると、人生の幸福度が上がるなどと言われますが、あれも同じことを言っているのです。

ですから、“父性”と“母性”についてのイメージを美しいものとして自己の内面に描けるようになると、人生がとても充実します。

“父性”と“母性”についての「イメージ」ですから、既に両親を亡くされていたり、両親について詳しく知らなかったりしても問題ありません。

自らの内にある父性と母性のイメージを、荘厳で輝かしいものとして思い描けるようになってくると、両親や先祖に対して、深い感謝の想いが自然に内から溢れ出るようになります。

この感謝の想いが守護霊との結びつきを強めるのです。

感謝というのは言われてすぐに出来るものではなく、守られている、有難い、と感じた時に自然に出てくるものです。

そのため、感謝しなくちゃ！感謝しなくちゃ！と自分を責めたりするのは逆効果です。

では、どうすればよいのでしょうか。

それには、先祖・守護霊の力を借りて、父性と母性のイメージを整えていくのが効果的です。

自分の中にある父性と母性のイメージというのは、これまでの自分の人生経験によって形作られてきたものですが、それだけでなく、先祖たちから代々受け継がれてきたものでもあるのです。

父方つまり父性との葛藤を多く抱えた先祖がいる場合、やはりその子孫も同じような状況になりやすくなります。

母方つまり母性との葛藤を多く抱えた先祖がいる場合、やはりその子孫も同じような状況になりやすくなるのです。

これは、先祖から脈々と受け継がれた情報が霊的な遺伝子（霊ハクと呼ばれます。）に刻まれており、それが私たちの肉体に乗っているからです。

守護霊たちは、私たち子孫が幸せに楽しく生きることを強く望み、常にサポートしてくれています。

あらゆるガイドスピリットたちの中でも、私たちが父性と母性の葛藤を乗り越えることを、特に強く望んでいるのです。

守護霊は、自分たちの子孫の父性・母性の葛藤をサポートする専門家でもあるのです。

父性のイメージをよくする場合には、父方の先祖・守護霊に祈ります。

母性のイメージをよくする場合には、母方の先祖・守護霊に祈ります。

姿を具体的に思い浮かべなくても構いません。

自分の中の父性的なイメージ、母性的なイメージに向けて祈るのです。

これらのイメージは、それぞれ自分の父方の守護霊と母方の守護霊とに繋がっている扉なのです。

こうなったら嬉しいな、こうなりたいな、というものをどんどん祈ります。

しかし、祈りとは、ああしてください、こうしてください、という願いだけを叫ぶことではありません。

祈りとは、「意識」を「乗せる」ことであり、それはつまり、成功したポジティブなイメージをリアルに思い浮かべ、それが既に達成されたかのように、先に感謝してしまうということなのです。

最初のうちはただ、ありがとうございます、などの感謝の言葉を述べるだけで構いません。

繰り返しになりますが、感謝というのは、守られている、有難い、と感じた時に内から湧き出る想いのことです。

ですから、守られている、有難い、という実感が無ければ、自然な想いとしての感謝はなかなか湧いてこないのです。

そして、守られているかどうかは、祈ってみないとわかりません。

祈って、それが現実のものとなるという体験を通して、私たちは初めて心から感謝するようになるのです。

先祖に祈るということを通して、そういうプロセスを丁寧に体験し、父性と母性のポジティブなイメージを育てていきましょう。

そうしていくと、祈りがどんどん通じやすくなっていきます。

次第に、自分がいかに守られているか、いかに美しい存在か、いかに素晴らしい存在であるか、少しずつわかってきます。

これはナルシシズムではありません。

先祖たちから授かった自分の肉体は、どんな寺社仏閣よりも美しい社であり、そこに神の一部である自分の魂が鎮座ましましていると感じる、ということです。

そう思えたら、人生で例えどんなことが起きようとも、決してぶれない軸が、自分の中に出来るのです。