大学という斜陽産業 -47ページ目

Pelikan M205 Duo Demonstrator

万年筆なんですけど、インクが蛍光カラーで太字(BB)なので、まさに蛍光ペンです。

ペリカン 万年筆 特別生産品 M205 DUO イエローデモンストレーター<ハイライターインク...

¥10,920
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専用のボトルインクがついていますが、普通の蛍光ペンが100本ぐらい買える値段です。当然、インクが補充できるので、単純に100倍の値段ではありませんが。

でも、文具好きの人はきっとわかってくれるに違いない。

「論ぜよ」ということ

「○○について論ぜよ」という問題について、毎年必ずいるのが、パワーポイントのスライドの配布資料にあるような箇条書きをそのまま書き写す答案。本当に印刷されたものをそのまま書き写されると、ちょっとどうかなあ、と思う。自分が口頭で説明したことが付け加えられていることはほとんど無い。


論ぜよ、というからには論じて欲しいんですけどね。仮に文章になっていても、説明はしていても論じているものは少ない。「○○の是非について論ぜよ」としたって、是非に言及している者は少ないしなあ。

2つのものを結びつける

先日書いた「持ち込み可」の試験の採点の雑感でも。


いくつかの設問を用意し、その1つが、先日のエントリーのように、まさにある論点について論じれば良い、ある意味おまけの問題。これは、当然、テキスト等からその該当箇所を見つけさえできれば、どうにか及第点ぐらいはとれる論述ができると思う。したがって、実際、その傾向がはっきり出た。


もう一つは、ある論点と別の論点を横断するような問題。


といっても、講義でも、この2つの論点は密接不可分だと強調しておいたのだが、どうもその点があまり伝わっていないような結果となってしまった。その論点ごとについて、別個に論ずることはできても、両者の関連ついてまできちんと書けていた者は皆無。


どうも2つのものを結びつけるのは苦手なような印象である。



まだ成績出していないんですけど

某非常勤先から、授業評価アンケートの結果が送られてきた。


自由記述欄があるので、学生が書いた回答用紙をそのまま送ってきた。


おいおい、まだ成績提出期限まで間があるし、こっちは採点は終わったものの、まだ書類提出していないんですけど。


自由記述に気に入らない書き込みがあったら、筆跡でたどっちゃうよ、○○大学!


学生には、「成績を出した後に集計結果が届けられるので、自由に記述して下さい」って言っているのに、言ってることとやってることが違うじゃないの。

入試シーズン突入

2月になりました。


入試モード全開です。


先日のエントリーにも書きましたように、おかげさまで志願者は昨年より増えまして、一安心です。


一方、全く次元の異なる話ですが、北陸地方で行う地方入試が大変との話が聞こえてきました。そう、雪の影響です。


今年はその方面への監督が当たっていないので一安心、という他人事では本来まずいわけですが、試験を行う大学関係者が現地に着けなくては試験も何もない。でも、さらに受験生が会場に着けなくてはそれも問題。善後策も含めて気になるところです(って、全く他人事のような書き込みですね)。

'11入試出願状況

この時期、書くネタといえば、試験が中心か。そう、学部の定期試験と入学試験。


そういえば、先日(日付は忘れた)、今年の受験者の傾向として、法学部や経済学部の人気が落ち、看護などの資格が取れる学部の人気が上がってきている、という新聞記事があった。(その新聞名すら覚えていなかったりする。)


その一方で地元志向もあるらしいということだったので、もちろんその地元とは大抵は国立をさしているのだろうが、少しは期待をしている。一昨年の金融危機の際も、地元志向に助けられて出願者数を減らさずにすんだので。


もちろん、現時点のデータは確定データではないが、所属学部の出願動向は、良い感じである。もちろん、大学全体のデータではないので、手放しで喜んではいられないが。

持ち込み可でテキストから出題したら

この時期恒例の、試験ネタが続きます。


ある非常勤先の担当科目で、これまた「持ち込み可」で実施した科目があります。


数問出した中の一問は、テキストのある一箇所を中心に書けば解けるような、ある意味おまけ的な問題にしておきました。もちろん、講義に出ていて、ノートをきちんととっていても解けるような内容です。ついてにいえば、そのノートをコピーさせてもらっていても解けるでしょう。


持ち込み可にしても何も持ち込まない者もいるわけですが、それはそれ。ちなみに、今回、ざっと見たら1~2割はテキストは持ち込んでいない様子。というか、テキストを買わないわけですよね、きっと。


テスト終了後、学生からこんな感じの会話が聞こえてきました。



テキストを持ち込まなかった学生:「第○問、できた?」


テキストを持ち込んだ学生:「ああ、あれはテキストにずばり出ていたから、多分できた」


テキストを持ち込まなかった学生:「マジ、それってずるくねぇ。テキスト買えってことかよ」



う~ん、確かにテキストぐらい買えよ、っと思う気持ちもなくはない。でも、ノートを見たって解ける問題だし、こっちとしてはおまけ問題的に出したんだけどなあ。


試験勉強不要?

今年度の定期試験が始まりました。


ある試験の補助監督をしていたのですが、その始まる前に学生が言っていました。


「これは楽勝だよな」


「ああ、持ち込み可だしな」


この会話を聞いて、自分の担当科目でも持ち込み可で試験をしたのだが、授業の際に、こんなことを言っていたのを思い出した。


「この科目の試験って、準備いらないよね」


持ち込み可だから準備不要というのも安直だと思うのは教員側だけか?









なんで科研費を申請しないのかと聞かれたら

今やどこの大学も、研究に必要な資金は外部から獲得するように、と言われるようになった。

勤務先もしかり。しかし、ここ数年、申請数だか申請率が低下しているとのことで、これをどうにか増やしたいらしい。

ちなみに、所属学部の昨年の申請率は5%程だった。とはいえ、自分が知っている限り、すでに別の5%相当の教員は昨年、研究代表者として科研費を獲得しているので、一部重複申請できるものの、彼らは申請をしないだろう(ちなみに自分も採択されているので、代表者としては申請せず)。

そうなると、継続と新規で約10%の教員が科研費に申請していることになるだろう。果たしてこれは低いのか高いのか。いや、少なくとも、勤務先の学部別の比較では、下から数えた方が早い。理系の学部はさすがに申請数も率も高い。

さて、この原因はどこにあるんでしょう。

申請手続きが面倒?そもそも学内で機械的に配分される研究費で充分?いや、それ以前に研究しないから不要?

まあ、申請数を単純に増やすだけでよいのであれば、申請の有無で、学内の研究費にもメリハリをつければ、少しは申請する人が増えるんじゃないかと思う。

でも、こういう主張をすると、これまで申請せず、また、今後も申請しそうもなく、結果的に研究費が削られることになる人たちから、必ず反対意見が出るだろうな。

シラバス作成中

来年度の授業のシラバスを作成中。

講義科目が大半なので、昨年をベースに、微調整で済む科目が多いので、それほど大変なわけではない。

ただ、個人的によくわからないのは、ゼミのシラバスである。毎回の項目と内容を書くようにとのお達しが来ているのだが、ゼミの内容って、みんな、そんなにきっちり決めて行っているものなのだろうか。

自分の担当するゼミでは、大きなテーマがあるが、その元に、毎年いくつかのサブテーマを定め、そのテーマごとに関心のあるもの数名からなる班をつくり、その班ごとに研究を行っている。年度末に論文にまとめるものの、普段はその経過報告等を行うにすぎない。

となると、結局、毎回「研究報告」になってしまうので、わざわざそれを授業回数分書く意味があるのだろうか。