やることが多すぎて気づくと一ヶ月近くブログをサボっていたぜんきちです(;^_^A


今回はこのブログを通じてご相談いただいたきれいな地色の着物の作業を数回に分けて

やっていきたいと思います。


とてもしっかりした生地でかわいい蝶々の刺繍が入っています。

しかし全体にカビによる黄変が無数にあり着れる状態ではありませんでした。

黄変が落ちるかどうかのテストと金額、作業日数を見積もりして着れる状態までの

できるだけの作業で三ヶ月ほど時間をいただきましたニコニコ


ところがやってみたら夢中になりすぎて結局4ヶ月もかかってしまいましたあせる

でも、その分じっくり作業ができたので収めたときにとても喜んでいただけたので

やりがいがありました音譜


さて作業ですが、黄変が濃くなって茶色になっています。

生地を痛めないように漂白剤を塗っていきます。
京都の職人のひとりごと ~伝統工芸士・一級染色補正士・きもの職人ぜんきちの奮闘記~

この場合、加熱処理をすると生地を痛めてしまうので

漂白剤を塗った後、常温でしばらく自然に化学反応が起こるのを待ちます。
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反応が起こった後、中和してここまで薄くなりましたニコニコ
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もう一度同じ作業を繰り返すと

ほとんどわからなくなりました音譜
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この調子で全体にある黄変に漂白剤を塗って

衣文掛けにかけて化学反応を待ちます。
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下前のところも塗っていきます。
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一度反応させればここまで薄くなります。
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残っているところを少し強めの漂白剤に変えて

塗っていきます。
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中和してやります。
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ここまで薄くなりましたが完全には消えません。

これ以上薬品処理すれば確実に生地を傷めてしまいますあせる
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一回に漂白処理できる範囲が袖片面ほどの面積しかできないためここまでくるのに一ヶ月半もかかってしまいましたあせる


でも確実にきれいになってます音譜

このテンションを維持したまま気合を入れて仕上げないと・・・。




つづく




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