何かとバタバタしていたらもう六月になってしまいました。今年も後半分ですねビックリマーク
毎日、納期に追われる日々を送っていてなかなか更新できてません・・・。すみませんσ(^_^;)

次の更新もいつになることやら。
今回は着物の解いて反物状態に戻して汚れやヤケ(変・退色)を直していきます。

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このように着物状態のときに縫い合わされて折れていたところに汚れがたまっています。

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アップで見るとこんな感じで黒い汚れが縦線になっています。それにブルーの地色が黒い線の周りだけうっすら黄色になっています。これは、絵羽(着物状態)のときに汚れた絵羽筋汚れで尚且つ絵羽ヤケしていると判断できます。

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まず、絵羽筋の汚れを洗剤と水できれいに洗浄していきます。この水洗を行うところは少なく大抵の所は油溶性の界面活性剤(油性洗剤)を用いて絵羽筋を処理しますが、メリットは時間がかからずコストが抑えられること。デメリットは色々ありますが一番は時間が経つと処理したところが変色するリスクがあるということですね。なのでうちでは水洗してついでに反物ごと水の中にくぐらせます。そうすることで全体を洗うことができるのと仕上がりがぜんぜん違うものになるからですニコニコ

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洗剤の力とガンの水圧で織り目の中の汚れまで洗浄できます。この下処理の作業を絵羽筋のあるところ全て処理していきます。ここで手を抜くと最後の作業が大変になります。お化粧で行ったらお肌のお手入れをしっかりしないと化粧ののりが悪くなるようなものですかね(;^_^A

下処理が終わったら水にくぐらせて湯のしまで行います。これで絵羽筋の折れまできれいに伸びます。
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湯のしから上がってきたものです。汚れがきれいに取れているでしょう!!

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後はヤケ直しです。ここまで汚れが落ちていて折れも伸びていたらヤケ直しするのも楽ですねにひひ

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刷毛を使ってヤケを直していきます。地色が青ですが黄色を抑えるために紫を少し加えて少しづつ様子を見ながら直していきます。

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きれいに直りました!!
やっぱりきれいに直ると気持ち良いですねニコニコ
これで収めるときに得意先から値段のことを言われなかったらもっと気持ち良いんですが・・・(^▽^;)

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