英語のクリスマス・ソング まとめ2025

英語で歌おう!
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1950年代のロックンロールの元祖といえるエルビス・プレスリー/Elvis Presley は、あのザ・ビートルズのメンバーもあこがれ、キング・オブ・ロックンロールという称号まで獲得した超人気歌手です。
当然 人気歌手のステータスと言われたクリスマス・アルバムも1957年に発表しました。
おそらくはクリスマス・スタンダードをカバーした曲のコレクションでしょう。そこからシングルカットされたのはブルー・クリスマス/Blue Christmas でした。
ブルー・クリスマス/Blue Christmasは1948年に発表された古い曲です。クリスマスソングは明るくて夢や希望を感じさせてくれるものが多いものですが、これは珍しくも独りぼっちのさびしい気持ちを表しています。 エルビスはこれを彼独自の歌い方でロックンロールスタイルっぽく歌いました。
歌詞は好きな人がいなくて心は
ブルーだ、憂鬱だという気持ちを表しています。クリスマス・カラーと言えば
赤、
みどり、白の三色。歌詞ではこれらの色を上手に使って心情を表現しています。歌詞には楽しいクリスマスを Christmas of White (白いクリスマス)と象徴的に表しています。ホワイトクリスマス/WHITE CHRISTMAS を意識した歌詞なのかもしれません。
LYRICS/和訳![]()
I'll have a blue Christmas without you 君がいない寂しいクリスマスを過ごすよ
I'll be so blue just thinking about you 君のことを思うだけで寂しくなるだろうよ
Decorations of red on a green Christmas tree 緑のツリーに乗った赤い飾りも
Won't be the same, dear, if you're not here with me 君がここにいなきゃ意味がない
And when those blue snowflakes start fallin' ブルーな雪の結晶が降り始めるとき
That's when those blue memories start callin' あのブルーな思い出が僕を呼び始める
You'll be doin' all right with your Christmas of white 君はホワイトクリスマスを楽しむだろうな
But I'll have a blue, blue, blue, blue Christmas だけど僕は寂しい、寂しいクリスマスを過ごすよ
REPEAT 
この曲は僕が中高生だった頃、洋楽クリスマスソング特集のFMラジオ番組をカセットテープに録音して何度も聞いた中の一曲で、僕が知るようになった最初の洋楽クリスマスソングのひとつです。思い出深い曲をご紹介できて感無量です。
本人歌唱映像(1968年 こちらはデュエットでカントリーっぽい演奏になっています。 )
1957年リリースのオリジナル
最近の世代はこの歌を ケリー・クラークソン/Kelly Clarkson の歌として認識している人が多いみたいですね。
少女時代/SNSD소녀시대 のテヨン/태연/Taeyeon(一部)もケリー/Kelly のカバーとして歌ってます。
ジョン・ボン・ジョビ/Jon Bon Jovi は1987年ごろにエルビスのアレンジでカバーして歌いました。
ブルース・スプリングスティーン/Blue Christmas もステージでカバー(2010)一部独自に歌詞を変えています。
マイケル・バブル/Michael Buble この人はクリスマスソングには外せなくなりました。
最後に、静かで悲しそうでスローな ノラ・ジョーンズ/Norah Jones のカバーで締めます。

語句
사슴: 鹿
반짝이다: 輝く
만일: 万一、もしも
불: 火
놀려대다: からかう
가엾다: かわいそうだ
외톨이: ひとりぼっち
썰매: そり
끌다: 引く
매우: とても
길이 길이: 永遠に
기억되다: 記憶される

前回、サンタが街にやってくる/울면 안돼大人バージョンでご紹介したルーラ/룰라/roo'raのバージョンです。今回もラップ入り! イントロと間奏はホワイト・クリスマス/White Christmas/화이크 크리스마스、エインディングはもろびとこぞりて/Joy To The World。
コヨーテ/코요테がメドレー最初に歌ってます。

2014.12.初投稿
もうすぐクリスマスです。当ブログではもう数十曲もの英語、韓国語のクリスマスソングを紹介してきましたが、今回はタイトルが「クリスマスソング」そのものという曲をご紹介します。
ナット・キング・コール/Nat King Cole という黒人男性歌手が歌っている The Christmas Song です。タイトルがあまりにも一般的なので、混乱を避けるために最初の歌詞の文(Chestnut Roasting on an Open Fire)が一緒に付くことが多いです。これこそ本当のクリスマスソング?
では彼が歌唱している短い動画をご覧ください。
(後半のくりかえしが歌われないので実際のスタジオ音源より短くなっています)
フルコーラスのMVはこの記事の最後の位地に貼っておきました。
LYRICS/和訳![]()
Chestnuts roasting on an open fire, 暖炉で焼かれている栗の香り、
Jack Frost nipping at your nose 君の鼻をツンツン刺しているジャック・フロスト
Yuletide carols being sung by a choir 聖歌隊が歌うクリスマスキャロル
And folks dressed up like Eskimos エスキモーのような格好をいた人々
Everybody knows a turkey and some mistletoe 誰もが知っている 七面鳥とヤドリギが
help to make the season bright 季節を一層明るくしてくれると
Tiny tots with their eyes all aglow 目を輝かせた小さな子供たちは
will find it hard to sleep tonight 今夜はなかなか眠れないと気付く
They know that Santa's on his way サンタがこっちに来てるとみんな知ってる
He's loaded lots of toys and goodies on his sleigh そりにたくさんのおもちゃやお菓子を積んで
And every mother's child is gonna spy お母さんたちの子供たちはこっそり覗き見ようとする
To see if reindeer really know how to fly トナカイが本当に飛べるのか確かめるために
★And so I'm offering this simple phrase だから私はこの簡素な言葉を贈る
to kids from one to ninety-two 1歳の子供から92歳の人まで
Although it's been said many times, many ways, 何度も様々な形で語られてきたけれど
Merry Christmas to you あなたへ メリークリスマス
★ くりかえし
解説
この英語の歌詞、けっこうおもしろいのです。
最初の節は現在分詞と過去分詞の句が4つ並んでいます。それらをAIで画像にしてみました。
①Chestnuts roasting on an open fire,
open fire は このような暖炉の炎のこと。
②Jack Frost nipping at your nose
ジャック・フロストは日本語に訳すなら霜太郎(しもたろう)でしょうか。
英語で寒さを擬人化した妖精みたいなキャラクターです。Jack Frost で検索かけると様々なジャックの図を見ることができます。1998年には同名タイトルの映画も作られましたし、ディズニーのアナ雪関連作品のキャラクターにもいるようですね。
意味的には日本語で言うところの「冬将軍」にあたります。
③Yuletide carols being sung by a choir
Yuletide というのはクリスマスの別名。 クリスマスの聖歌が聖歌隊によって歌われている様子です。 being sung は受動態の現在分詞ですが、being を省略して、sung だけの過去分詞として表現もできます。
④And folks dressed up like Eskimos

こちらは ③で述べたとおり、being が省略されたとも考えられる、受動態を表す過去分詞です。
エスキモーみたいな服装というのは この絵のような服装なのですね。
2番目の節からはこちらをご紹介します。こちらは前置詞 with で付帯状況を表す句になっています。
⑤Tiny tots with their eyes all aglow
tot は口語で小さな子供を表します。目を明るく輝かせた状態の子供たちということです。
他にも興味深い表現が多い歌詞となっていますので、皆さんもAIを使ってでも調べてみてください。
おすすめカバー集
この歌が大人気だった当時の映画のシーンから フランク・シナトラ/Frank Sinatraとビング・クロスビー/Bing Crosby の黄金コンビのデュエットシーン
管理人の一番のお気に入りカバーはエア・サプライ/Air Supplyのさわやかな歌唱です。
クリスマスといえばザ・カーペンターズ/The Carpenters、という時期も70年代にはあったと思う。
ポール・マッカートニー/Paul McCartney
Justin Bieber/ジャスティン・ビーバー & Usher/アッシャー
Whitney Houston/ホイットニー・ヒューストン
Celine Dion/セリーヌ・ディオン
Michael Buble/マイケル・バブル
PENTATONIX/ペンタトニックス (アカペラ)
アンディ・ウィリアムス/Andy Williams
最後はご本家、ナット・キング・コール/Nat King Cole の最近作られたアニメーション・MV(フルコーラス)
初投稿日: 2016年9月6日 加筆修正履歴: 2017.6.1., 2029.1.8., 2025.12.13.
韓国の様々な所に咲いている とても身近な花に「鳳仙花(ホウセンカ)/봉선화[ぽんそんふぁ]」があります。赤や紫の美しい花です。韓国の歌謡曲の歴史の中でこの花をタイトルにしたスタンダード曲があります。
作詞 김형준/キム・ヒョンジュン 作曲 홍난파/洪蘭坡(ホン・ナンパ)
この歌は僕の両親の世代くらいまではよく歌われていたそうです。僕は幼い頃に両親が毎日のようにかけていた韓国歌謡のレコードに収録されていたパティ・キム/패티김/Patti Kim の歌唱でこの歌に出会いました。パティ・キム/패티김/Patti Kim といえば1960年代に韓国はもちろん、アメリカ、東アジアで人気が高かった歌手で、まさに元祖世界的K-POPスターと言えるでしょう。
1960年には韓日文化交流の一環として日本政府の正式な招聘により来日し、NHKが彼女のコンサートを主催したのです。演歌好きの人はよく知られている「離別/이별[いびょR]」を歌い、1989年にはNHK紅白歌合戦にも出場しました。彼女が歌う「鳳仙花(ホウセンカ)/봉선화」を、両親が一時期毎日のように聞いていた影響でこの歌はとても身近な歌になりました。その音源がこれです。![]()
動画にも表示されている、歌詞をご紹介します。パティ・キム패티김/Patti Kim が歌っている歌詞です。歌詞の中で( )の部分がオリジナルの歌詞です。語尾が変わっただけで意味的には変わりません。
歌詞
うRみてそん ぽんそんふぁや
울밑에선 봉선화야 塀の下にたたずむ鳳仙花よ
ねもやんい ちょりゃんはだ
네모양이 처량하다 お前の姿が物寂しい
きRごきんなR よるMちょれ
길고긴날 여름철에 長い長い夏の間に
あるMだBけ こっぴRちょげ
아름답게 꽃필적에 美しく咲いたとき
およぷしん あがしどぅR
어여쁘신 아가씨들 可愛い娘さんたちが
のるRぱんぎょ のらっとだ
너를반겨 놀았도다 喜んでお前と遊んだものだ
おおんがね よるMかご
어언간에 여름가고 いつの間にか夏は過ぎ
かうRぱらM そRそRぷに (ぷろ)
가을바람 솔솔 부니(불어)秋風ヒューヒュー吹いて
あるMだうん こっそんいるR
아름다운 꽃송이를 美しい花々を
もじRげど ちMのはに
모질게도 침노하니 残酷にも奪っていく
なっこぁろだ ぬRごっこな (ぬRごじょった)
낙화로다 늙었고나(늙어졌다) 花は落て老いたか
ねもやんい ちょりゃんはだ
네모양이 처량하다 お前の姿がもの悲しい
歌詞の中に「かわいい娘さん」とありますが、鳳仙花の花びらでマニキュアみたいに爪をピンクに染めることができて、女子の中で人気だったそうです。「어여쁘다」は「예쁘다[いぇっぷだ]」の古語です。
韓国歌謡界の重鎮、チョーヨンピル/조용필 が日本のツアーでも感動的に歌い上げています。とてもゆっくりうたってるので一緒に歌ってみましょう。
1940年に録音された、おそらくは最初のバージョンと思われる音源がありました。キム・チョネ/김천애という歌手が歌っています。この人が公の場でこの歌を歌った最初の人だと言われています。
しかし、2番の歌詞がまるで違います。現在、3番と言われている歌詞が2番で歌われています。その歌詞はこうです。
북풍한설 찬바람에 北風寒雪 冷たい風に
네형체가 없어져도 お前の姿形がなくなっても
평화로운 꿈을꾸는 平和的な夢を見る
너의혼은 에있으니 お前の魂があるから
화창스런 봄바람에 うららかな春風に
환생하길 바라노라 よみがえるのを願ってる
この「3番」の歌詞は深い意味が込められていそうです。1番から3番まで通して聴いてもその意味が連なってます。ただし、1~3番を全部を続けて歌っている動画は、僕が尊敬する在日コリアン女性シンガー、イ・ジョンミ/李政美/Lee Jeongmi のイベントでのライブ・ステージでの様子しか探せませんでした。 とても貴重です。イ・ジョンミ/李政美/Lee Jeongmi の美しい声のおかげで、観客の話し声が聞こえる中での歌唱ですが、最後の方に「前通って良いですか」と聞こえる以外は、全然気になりません。
この歌はまた、韓国で、日本による植民地統治下の苦しみを歌っていると思も言われています。
僕がこの歌を身近に感じているのはもうひとつの理由があります。それは、在日コリアン俳優の白竜がロックシンガーだった80年代に、この歌を日本語でカバーしていたからです。僕は高校時代から白竜の歌が好きで、数えくれないくらいたくさん聞き込みました。白竜はこの歌をロックにアレンジして歌っています。シングルでも発売したんです。歌詞は和訳ではなく、新たな解釈のラブソングになっています。イントロからワクワクしてきます。
1979年には加藤登紀子が日本語でカバーして歌いました。