あさひのブログ -28ページ目
「三国機密之潜龍在淵(全54話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第三十一集]
曹丕が目を覚ますとそこは戦場ではなく山の中であった。すぐ近くに王越がおり曹丕は身構える。しかし王越は殺そうとするでもなく剣を投げて言った、お前に王氏剣法を授けよう、強い恨みの心で満たされた者しか会得できないこの剣術の奥義を…。

烏巣へ向かった劉平は蜚先生が死亡し郭嘉も毒で意識不明であることを知る。冷寿光に教わった処方でまず郭嘉を救い、彼に唐瑛を解毒してもらおう。司馬懿は郭嘉を助けることに猛反対するが、確かに他に方法はない。仕方なく共に曹操陣営へと戻ることに。
郭嘉は普段から持病のために薬を飲んでおりそれと毒との相互作用がでているようだと劉平は診断する。冷寿光に教わった処方は郭嘉が飲んでいる薬の効果を打ち消すもの。効果があるに違いない。だが曹操は薬と言って実は毒を飲ませるのではと疑う。劉平は唐瑛も毒に当たっていることを話し、郭嘉が助からなければ唐瑛も助からないのだと説明する。そしてもし唐瑛が助かったら、王妃は戦場で死んだことにして彼女を自由にしてほしいと願い出る。曹操はその取引に応じる。

劉平の薬で郭嘉は目を覚ました。陛下が自分を助けたことに驚くが、唐瑛の治療のためと知って納得し、病み上がりの体をおして彼女を診る。唐瑛を解毒する方法は一つ、毒に対する薬を長年飲み続けている者の血を用いること、すなわち郭嘉自身の血を使うことだ。郭嘉は腕を斬り碗三杯分の血を摂り、これを薬に混ぜて飲ませるようにと示す。

曹操の勝利の宴に司馬懿も招待されたが唐瑛の事が心配で心ここにあらずだ。曹操軍は鄴城を制し審配・審栄親子が連行されて来た。曹操は帰順を促すが審配が断ったため二人に斬首を命じる。だが司馬懿は審栄は殺さない方がいいと提言した。親の葬儀をあげ墓を守ることは子の務め。曹操が審栄に子の務めを果たさせるために生かしたとあらば世間は司空が誠に恩情深い方だと考えるであろうから。曹操はニヤリとして審配だけを斬首するようにと命じた。
曹操は司馬懿に自分に仕えないかと提じる。司馬懿はそれが命令なら断らないがただの勧誘であれば、自分は故郷へ帰るつもりだと言う。曹操は名を挙げるなら今がチャンスだと説くが、司馬懿は既に郭嘉という天才がいるのに自分に何ができようかと答える。曹操は郭嘉と才能を比べるとは大した自信だと笑い、強制はしないと言って司馬懿の肩を叩いて出て行った。

[第三十二集]
曹丕が陣営に戻って来た。母の卞夫人は曹丕が王越に攫われたと知って心配してやって来ていた。曹丕は母に会うと、兄を謀殺したのかと問い詰める。卞夫人は全てあなたのためだと弁解するが、曹丕はあの事件のせいで、兄が自分を守るために犠牲になったことで父があの日以来自分に冷たくなったのだと突きつける。と、突然曹操がやって来た。曹丕は勝手に都を出た事で叱られると身を縮めるが、父は曹丕が陛下を救ったことは大きな功だと褒めるのだった。

唐瑛は郭嘉の薬のおかげで良くなってきている。劉平は曹操と交渉して唐瑛を自由の身にしてもらったのでいつでも連れて帰っていいと無邪気に話すが、司馬懿はいつの間にか曹操と手を組むことにしていた劉平を殴りつける。曹操は袁紹よりも遙かに手強い相手だ、漢皇室がなくなってもいいのか!?と。口論になり、司馬懿は今後一切お前の手助けはしないと宣言する。
唐瑛がようやく意識を取り戻し司馬懿はその日のうちに曹操陣営を後にした。

鄴城に入城した曹操は先一年間税を取らないとし百姓らを安心させる。曹操は陛下が自ら河北へ来て袁紹の土地で人の心を集め味方にしてくれたからこそ我々の勝利に繋がったと話す。それは結局の所郭嘉の掌で踊らされていただけだということを意味しているのだった。
袁紹やその息子は逃亡し女子供は鄴城に残されたままだった。曹操の前に連れてこられた彼女らの中には甄宓の姿もあった。甄宓は魏文と名乗ったあの若者が実は曹操の息子だったと知り驚愕する。そして彼に求婚されたと曹操に申し出る。曹丕は作戦のためで、と口ごもるが、曹操は我が息子が出鱈目を言う事はないと言い曹丕に彼女を娶るよう命じる。

[第三十三集]
劉平は曹操と共に許都へ凱旋する。司空府に戻った曹操から、ここに滞在中の陛下の様子はどうだったかと訊かれた卞夫人は、噂と違ってしっかりした意志をもった子で、しかも息子を救ってくれたのですよと嬉しそうに答える。満寵が董承のクーデターの報告書と司馬懿の動向をまとめた報告書を大量に持ってきた。わしが留守の間に陛下も許都も随分と変化があったようだな…曹操はニヤリとする。

温県。戻って来た弟が"唐王妃"を妻にしたと聞いて司馬朗は仰天する。もちろん父・司馬防も激怒する。不敬にもほどがある、と。しかし唐瑛が自ら希望して連れて来てもらった事、皇室の争いとは無縁の静かで穏やかな暮らしを望んでいることを訴え、司馬防もついに受け入れた。

許都衛の報告書を全て見終えた曹操は郭嘉を呼ぶ。留守の間に随分と漢皇家が動いたようだが、司馬家が随分と深く絡んでいる。なぜ調べない?郭嘉は司馬懿については調べたが当主の司馬防は曹操の友人であるので敢えて疑うようなことはしなかったと答える。わしを裏切り皇家と結託する奴が友人だと!?曹操は怒鳴りつける「楊平何在(楊平とやらは、どこにいる)!?」
郭嘉は司馬家に「楊平何在」の四文字だけを書いた文を送りつけた。と同時に、任紅昌にこの事を劉平に伝えるようにと指示する。

修復された宮殿は火事になる前とそっくり同じに作られていた。皇后は無事戻って来れたお祝いといって普段は飲まない酒をすすんで飲む。この部屋はどうしても先帝・劉協を思い出すのだ。未だ劉協を皇帝として祭ることもままならない。やりきれない様々な想いに沈む皇后を劉平はそっと抱きしめるのだった。


[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。劉協になりすまし世界の平和を取り戻すため戦っている。
[B] 伏寿
皇后。劉平の兄嫁にあたる。劉協の身代わりである劉平をいつしか愛するように。
[C] 曹操
司空。現在の漢帝国の実質的支配者。長い戦乱の世を平定するため時には非情な手段も用いる。
[D] 曹丕
曹操の次男。字は子桓。兄が戦死した宛城の変以来、父から冷遇されている。
[E] 曹植
曹操の四男。字は子建。詩才に優れる。
[F] 卞夫人
曹操の妻。曹丕、曹植、曹節の母。元は側室だったが、息子を宛城の変で亡くした正室の丁夫人が離婚し出て行ったので彼女が正室に繰り上がった。
[G] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男で劉平の親友。唐瑛に求婚する。
[H] 唐瑛
弘農王妃(未亡人)。実は袁紹のスパイ組織「西園衛」の一員で裏切らないよう毒を飲まされていた。
[I] 郭嘉
祭酒。字は奉孝。曹操の第一の軍師。実は侍従長・冷寿光と同門の医師。
[J] 任紅昌
郭嘉の愛人。その正体は傾国の美女・貂蝉。呂布を殺した曹操に復讐するために郭嘉に近づいたがいつの間にか情が移ってしまった。

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「三国機密之潜龍在淵(全54話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第二十八集]
城内に戻った劉平は崔琰に協力してもらい書生らに衛兵の服を着せる。そして城門へ行き先ほど出た男女の証印が偽物であり今すぐ彼らを捕まえに行くといって門を開けさせた。
首尾よく書生らを連れて脱出した劉平に、盧毓が「陛下」と呼んで膝をつき拝礼する。皆は自分たちを救ってくれたのが皇帝だと知り一斉に膝をつく。劉平は伏寿を無事許都まで送り届けるようにと頼み、自らは官渡へと向かった。

曹操陣営にたどり着いた曹丕と司馬懿。ちょうど曹操は不在で彼の代わりに四男の曹植が司空の仕事をこなしていた。曹植は兄との思わぬ再会に喜ぶ。だが司馬懿は曹丕のその微妙な表情に勘付いていた。曹植は曹操のお気に入りの息子、最も後継者に近いのだろう。そしてその弟に対して曹丕は嫉妬しているはず…。司馬懿は曹丕にここで得点を稼いで父上からの評価を高めるべきだと唆す。曹丕は司馬懿の策でひそかに糧食を土にすり替え、それを糧食官の仕業だと騒ぎ立てた。糧食を管轄するのは曹植だ。騒ぎを聞いた郭嘉は担当の糧食官に斬首を命じるが、曹丕に向かって「自重なさるように。」と告げるのだった。
司馬懿が陣営にやってきたと聞いて楊修が彼の元を訪れる。鄴城でひと暴れした後に今度は曹操の元へ自ら飛び込んでくるとは一体何を考えている?問う楊修に司馬懿はあくまで陛下のためで協力しようと言うのだった。そこへ郭嘉から司馬懿宛てに挨拶の品が届けられた。箱を開けると兵士の生首が。処刑された糧食官だった…。

袁紹陣営にやってきた劉平だが綉衣使者を名乗るも投獄され放置された。袁紹は皇帝の使者に対しこのような待遇をするのか…。何日かしてやっと蜚先生が現れ、袁紹に会わせてやろうと言う。
劉平は袁紹に面会するが、袁紹は綉衣使者に対し敬意のかけらも見せず、既に衣帯紹を持っている以上使者など無用だと処刑を命じる。

[第二十九集]
処刑の執行人を命じられた潘揚はついに劉平の正体が皇帝であることを明かし、場は騒然となる。王越が呼び出されるが彼も確かに劉平が皇帝であると認める。皆一斉に膝をつき拝礼し、袁紹もしぶしぶ拝礼するのだった。劉平はついに確信する、袁紹は郭嘉の言う通り心の狭い人間だった、彼に天下を任せることはできない…。
曹操軍の糧食が残りわずかであることを知っている袁紹軍は、許攸に偽の投降をさせて袁紹軍の糧食庫が烏巣にあると知らせ、それを奪いにやってきた所を叩きのめすという計画を立てていた。蜚先生は自信満々だが許攸はあの疑り深い曹操がそう簡単に引っかかるだろうかと不安だ。失敗すれば自分の命はないのだから。劉平は許攸に偽の投降ではなく本当に投降すればよいと手紙を渡す。袁紹軍の本当の糧食庫を襲わせればよいと。

袁紹が皇后・伏寿を連れてきた。彼女自らやってきたらしい。
劉平は皇后にこの戦いは袁紹が敗けると言い、そして既に許攸に策を与えたことを告げる。まさか曹操に勝たせる気かと皇后は激昂する。今まで苦労してきたのは全てあの曹操を倒すためだったのに!しかし劉平は袁紹が勝てば漢皇家は再び顧みられることなく天下は彼の帝国になると説き、今はどうか耐えてほしいと彼女を抱きしめる。劉平はなぜ郭嘉が彼をお忍びで官渡へ行かせようとしたのかやっと理解できた…。

許攸が投降し袁紹軍の糧食庫の場所を知らせてきた。曹操は自ら出陣するらしい。となると曹丕と曹植が留守番か。彼が出陣した後がチャンスだと司馬懿は楊修に告げる。
司馬懿は準備に慌ただしい陣営内で軍馬に足袋をつけている一隊を見かける。リーダーらしい将軍に訊くと今から食料を調達に行くという。足袋をつけているということはこっそり盗み出すつもり…百姓らから盗んだり強奪するのは軍法違反、見つかれば処刑は免れないしこれが曹操の密命だとしても彼は知らぬふりで処刑し口封じをするだろう、やめた方がいいと言う司馬懿。しかし将軍は、戦において正しい事間違った事の違いがわかる者がどれだけいようかと笑い、兵を率い出て行った。曹操の元には変わった者が多いなと呆れるが、ふと気付いた、今のは曹操本人ではないか!?足袋をつけた馬で…食料調達…まさか…!?
司馬懿は急ぎ許攸の元へ。許攸は司馬懿に劉平から預かった手紙を渡す。それを読んだ司馬懿は憤慨して机を踏み割る。

[第三十集]
劉平は崔琰の協力で兵に扮して脱出するつもりだったが、唐瑛が毒を飲まされており袁紹が持つ解毒剤がなければいずれ毒がまわってしまうと知り脱出を断念する。

烏巣には蜚先生と、そして任紅昌の姿があった。今日ここで曹操は死ぬ。奴の死をこの目で見届ける…復讐に燃える任紅昌こと貂蝉。そして蜚先生が彼女を烏巣に呼んだのは憎き郭嘉をおびき寄せるためだった。

曹操軍は袁紹の糧食庫を襲いに一斉に出陣。だが楊修は張綉の軍を途中で止め山中に待機させた。そこへ司馬懿が曹丕を捕らえ連行してきた。曹丕は殺す前に宛城の変の真相を教えてくれと張綉を睨みつける。張綉は宛城の変は魏蚊という者の発案だったと答える。曹操を狙ったように見えて実は曹丕の兄・曹昂を殺すのが目的だったのだと。兄を殺して得する者がいるだろうか、袁紹か?釈然としない曹丕に、楊修はニヤリとして言う、曹昂は文武に優れた若者で間違いなく曹操の後継者だった、だが曹昂の死で母の丁夫人は曹操と決別した。後継者は卞夫人の三人の子、曹丕、曹彰、曹植から選ぶこととなった…魏蚊は、卞夫人の手先だ!!
母が自分を後継者にするために兄を殺した…残酷な事実を突きつけられ曹丕は愕然とする。だがその時、司馬懿は突然曹丕の縄を切りすぐに陛下を救いに行けと彼を逃がした。裏切る気か!楊修は眼を剥く。司馬懿はこれがあのバカ皇帝の望みなのだと言い去って行った。

烏巣から火の手が上がるのが見えた。袁紹は曹操がまんまと罠にかかったと知り戦の勝利を確信する。これで天下はまとまるので劉平ら漢皇家には静かな場所でのんびり過ごしてもらい、政治はすべて自分が引き受けると暗に隠居を逼る。
と、本当に糧食庫がある陽武からも火の手が上がるのが見えた。嵌められたと知った袁紹は王越に劉平らを殺せと命じるが、そこへ曹丕が現れ王越と対峙する。

曹操軍は袁紹の本陣を襲い、司馬懿は唐瑛を救い出す。"唐王妃"は戦乱で亡くなったことにして、新しい人生を二人で幸せに暮らそうと司馬懿は彼女を抱き寄せ唐瑛も心からの笑顔を浮かべる。そして二人は口づけを交わすが、唐瑛はそのまま意識を失ってしまった…。そこへ皇后が駆け付ける。唐瑛が袁紹の毒を飲まされていること、毒を作った蜚先生がいる烏巣へ劉平が向かった事を司馬懿に告げる。

炎上する烏巣。任紅昌は騙したのかと蜚先生に懐刀を突きつける。蜚先生は騙したわけではないと笑う。袁紹が敗けることはわかっていた、曹操を滅ぼすためには、ただ郭嘉さえ殺せば済むのだ、と。お前がここにいることを郭嘉に報せた、奴は必ずやってくる…。そしてやはり郭嘉は現れた。正体を知られた任紅昌は身を硬くする。が、郭嘉はこのまま帰れと言う、子供たちの世話を続けてやってくれと。蜚先生が嗤う、随分と格好つけたことを言うが華丹の事を忘れたのか、と。その名に郭嘉は身を震わす。華丹とは彼らの師匠・華佗の娘。郭嘉が彼女を強姦して逃げたせいで華丹は自殺し怒った華佗によって弟子らは皆廃人にされ破門された。華丹は弟子らの憧れの的だった、蜚先生も例外ではなく。その彼女を傷つけ死に追いやったのが、郭嘉お前だ!
任紅昌の前で過去をばらされた郭嘉は蜚先生の胸を刺す。血が吹き出し郭嘉の顔に飛び散った。蜚先生は引っかかったなと嗤い事切れる。五年かけて毒薬を飲み続けた彼の血そのものが強力な毒となっていたのだ。駆け寄った任紅昌の腕の中で郭嘉は崩れ落ちた。


[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。身分を隠して袁紹の元へやってきたが…。
[B] 伏寿
皇后。劉平の兄嫁にあたる。劉協の身代わりである劉平をいつしか愛するように。
[C] 曹丕
曹操の次男。魏文という偽名を名乗る。宛城の変で長兄を目の前で殺されたというトラウマを持つ。
[D] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男で劉平の親友。唐瑛を救うために単身鄴城へ。
[E] 唐瑛
弘農王妃(未亡人)。実は袁紹のスパイ組織「西園衛」の一員。命令に反して漢皇家に肩入れしたとして拘束されている。
[F] 楊修
主簿。字は徳祖。太尉の息子。曹操を倒すことを諦めていない。官渡でも張綉に指示を出せるくらい上の立場ではあるようだ。
[G] 袁紹
曹操の最大のライバル。河北を中心に勢力を広げる。身内同郷を重視するため快く思わない者も多い。
[H] 蜚先生
袁紹の軍師。郭嘉や冷寿光と同じ師に学ぶ。郭嘉のせいで顔にひどい傷を負うこととなり恨んでいる。
[I] 任紅昌
郭嘉の愛人。その正体は董卓から呂布を離反させた傾国の美女・貂蝉。呂布を殺した曹操への復讐に燃える。
[J] 郭嘉
祭酒。字は奉孝。曹操の第一の軍師としてその名を知られる。非常に鋭い洞察力を働かせる男。

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「三国機密之潜龍在淵(全54話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第二十五集]
司馬懿は曹丕に焼きごてを近づけてなぜ許攸に会いに行ったのかと問う。曹丕は自分の兄が殺された宛城の変について聞きたかっただけだと答える。司馬懿はニヤリと笑い曹丕の縄を切って解放した。

劉平の元には多くの書生が集い討論を交わすように。皆審栄の身勝手なやり方に不満が蓄積しているようだ。劉平は袁紹が才能を募っておいて本人は姿も現さず、皆を故郷に対して人質に取るつもりではないかと不安を煽る。そして操りやすい者だけを召し抱えて他は抹殺する気ではないかと。書生らは震え上がる。

司馬懿は劉平を連れて許攸の屋敷を偵察に。屋敷の周りは随分と多くの兵が護衛に当たっている。この警戒ぶりはおそらく、ここに袁紹と繋がっている朝臣の名簿が保管されているのだろう。
崔府に戻って来たが、司馬懿は不意に劉平にいつまで床で寝るつもりだと訊く。劉平は伏寿は兄嫁なのだから一緒に寝るわけにはいかないと答えるが、司馬懿からずばり彼女を好きなのか嫌いなのかと問われて答えに窮する。さらに司馬懿は伏寿に対して、皇帝陛下の妃に曹節を迎えればいいと勧める。伏寿はムッとして、陛下がお望みなら曹操の娘でも司馬家の娘でも妃にすればよろしいと言い、劉平はしどろもどろしながら今はそういう事を考えてる余裕はないと答える。
伏寿が"皇后"でありながら皇帝の子を産むことも叶わず、一生涯世間と漢皇家を騙し続ける運命にあることに傷心していることに気づいた劉平は必ずいい方法を考えると彼女に告げるのだった。

司馬懿は自分の後をつけている女スパイの存在に気づく。劉平と伏寿にその事を告げるが、司馬懿の言う女スパイとは郭嘉の愛人、あの任紅昌だった。
任紅昌は郭嘉の命ではなく袁紹の夫人の誕生会で舞を披露するために来たのだと言う。そして袁紹の屋敷に入りたいなら協力してほしいと言い出した。甄宓の侍女の呂姫、彼女を無事連れ出すために。司馬懿はその言葉で任紅昌の正体に気づいた。確かにこんな絶世の美女は他にはいない、彼女は董卓から呂布を離反させた噂の美女・貂蝉だ。呂姫は呂布の一人娘、彼女を袁紹の手から救い出すのが任紅昌の目的だ。郭嘉に近づいたのも呂布を殺した曹操に復讐するためだったのだ。漢皇家を救った恩人として劉平は協力を惜しまないと答える。

[第二十六集]
袁紹夫人の誕生会で任紅昌は舞を披露する。伏寿と曹丕はそのお付きの楽師に扮する。
袁熙が踊り手は凄い美女だとウキウキしてるのを見て甄宓は嫉妬し誕生会を欠席するつもりだったが、やはり気になり侍女の呂姫を連れて会場へ。呂姫は踊っているのが貂蝉であることを知り目を見開く。甄宓は任紅昌が難癖付けがたい美女で腹を立てるが、そのお付きに魏文(曹丕)がいることに気付くと、この人に踊りを教えてもらいたいと義母に頼む。
甄宓は任紅昌らを中庭へ連れていく。と、自分の琴を持ってくるから手伝ってほしいと魏文だけを連れて行った。残された呂氏はやっと貂蝉が助けに来てくれたと知り、二人は抱き合う。

甄宓は魏文に何が目的でやって来たのかと問うが、魏文(曹丕)はあの時ひと目見て忘れられなかったと甘い言葉を囁き、駆け落ちしようとそそのかす。だが甄宓は笑い、呂姫を助けに来たことはわかっていると突きつける。

甄宓が中庭へ一人で戻ってきた。そして魏文から陰謀は全て聞きだしたと突きつけ彼女らを皆逮捕させた。牢に入れられた任紅昌と伏寿はうまくいったと笑う。その様子を見て目を白黒させる呂姫。全ては司馬懿の策なのだった。あとは曹丕と劉平がうまくやってくれれば…。

甄宓から袁紹の証印を手に入れた曹丕は変装して許攸に面会する。人払いの後、自分は綉衣使者で聖旨を持ってきたと告げるが許攸は平伏するどころか笑う。曹操の昔馴染みである彼はひと目で曹操の息子と見抜いていたのだ。

[第二十七集]
曹丕が許攸に会おうとしたのは宛城の変の真相を知るためだった。張綉が曹操を裏切りその長男らを殺した事件。許攸はあの事件は張綉ではなく別の人物から依頼されたもので、実は曹操を狙ったものではなかったのだと言う。では誰が一体何の目的で…その時審栄が兵を連れて乗り込んできて曹丕は連行される。
途中で劉平に会った。審栄はお前の従者が証印を偽造したのだと勝ち誇る。劉平はその場で曹丕を何度も平手打つ。審栄が目を離しているその隙に曹丕は劉平の袂に証印を滑り込ませた。
曹丕は尋問部屋に拘束され、司馬懿は人払いする。やはりこれも彼の計画の内だったのか、安堵する曹丕に司馬懿は刃物をその喉元に突きつける。劉平は殺すなと言ったが俺にお前を殺さない理由はない…。

拘置所の前には多くの書生らが集まり不当逮捕だと声をあげている。司馬懿が出て来て、騒ぎ続けるならお前らも皆一掃してやると言い衛兵が彼らをぐるりと取り囲む。その時劉平が物陰から矢を放つ。矢は司馬懿の胸に突き刺さった。書生らは皆驚いて逃げまどう。司馬懿は衛兵に抱えられ拘置所の中へ。そこで司馬懿は衛兵らをなぎ倒す。矢が刺さった胸の下には令牌が仕込んであり無傷なのだった。脱出した唐瑛とも合流を果たす。伏寿らの牢を開け、あとは逃げて劉平と合流するだけだ。その時潘揚がやって来たという声が聞こえる。唐瑛はすぐに皆を牢に押し戻す。「あなた達を絶対に逃がしてみせる」そう言って声のする方へと向かっていった…。

拘置所から唐瑛だけが出てきた。その後を潘揚が追っていく。不審に思いながらも劉平は拘置所へ。伏寿らの牢を開ける。そして唐瑛が潘揚を引き付けるために自ら囮となって出て行ったと知る。彼女のためにもすぐに逃げようと言う司馬懿に劉平は曹丕を助けに行くと言い出す。この期に及んで曹操の息子を心配する気かと劉平の胸倉をつかむ。それでも劉平は、行動を共にし助け合って来た人間を
見放すことはできないと言うのだった。お前はいつかその仁慈の心のために奴に殺されるぞ!司馬懿は劉平を睨みつけながら鍵を手渡す。
外へと出た任紅昌と呂姫は礼を言って去って行った。劉平らは証印を見せて城門を出る。だが劉平は鄴城に軟禁状態となっている書生らを放っておけないと言い出した。司馬懿に曹丕を連れて曹操の元へ下るよう頼む。唐瑛を救うため曹操軍にも動いてもらう必要がある…。


[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。袁紹の力を借りるため身分を隠して鄴城にやって来たのだが…。
[B] 伏寿
皇后。劉平の兄嫁にあたる。劉協の身代わりである劉平をいつしか愛するように。
[C] 曹丕
曹操の次男。魏文という偽名を名乗る。宛城の変で長兄を目の前で殺されたというトラウマを持つ。
[D] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男で劉平の親友。唐瑛を救うために単身鄴城へ。
[E] 唐瑛
弘農王妃(未亡人)。実は袁紹のスパイ組織「西園衛」の一員。命令に反して漢皇家に肩入れしたとして拘束されている。
[F] 審栄
鄴城を治める審配の息子。親の威を借りて威張り散らしているボンボン。
[G] 任紅昌
郭嘉の愛人。絶世の美女。
[H] 許攸
袁紹の配下の貴族。金に汚いため袁紹に目をつけられているとの噂だが…。
[I] 甄宓
袁紹の次男・袁熙の妻。魏文(曹丕)に好意を抱く。
[J] 潘揚
袁紹のスパイ組織「西園衛」の一員。唐瑛の兄弟子。

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「三国機密之潜龍在淵(全54話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第二十二集]
劉平らは釈放され丁重にもてなされる。伏寿は劉平の妻、曹丕は魏文と名乗る。
淳于瓊は捕らえたスパイを並べ、この中に見知っている者はいないかと問う。口縄を噛まされたスパイらの中にはあの鄧展が。鄧展は楊平の似顔絵そっくりな男を前にして目を見開く。と、魏文(曹丕)がこいつは魏家の仇人だと言って鄧展に剣を突きつけた。制止する劉平。淳于瓊が今度は鄧展に彼らを知っているかと問う。口縄を解かれた鄧展は言った「…綉衣使者の方です。」

鄧展はなぜ劉平が綉衣使者であることを知っていたか…実は数日前から密かに郭嘉から文が届けられていたのだ。誰がスパイなのかは分からないがある時は食べ物の中に、ある時は薬の中に忍ばせて。曹丕は結局のところ温県へ赴いた任務とは何だったのか問うが、彼は曹丕にも言えないと答える。
劉平もまた鄧展の元を訪れた。鄧展は今陛下を名乗る人物が楊平であり目の前の人物だと知っている、無事戻れたらもちろん郭嘉に報告するつもりだと告げる。劉平は郭嘉に真実を告げるかどうかはあなたにお任せすると答えた。

審栄は司馬懿の牢へ行き父が許してくれるまで自分も一緒にいると座り込む。息子を溺愛している審配は袁紹の元に下りに来たという司馬懿の話術にもつい丸め込まれ彼を解放した。
司馬懿は先日この鄴城の重犯罪者の牢にスパイの女剣士が投獄されたと聞き唐瑛と確信する。司馬懿は尋問中のスパイをわざと逃がして衛兵らに追わせ、その隙に唐瑛を探すが、彼女の居場所が分かるもその前には頑丈な鉄の扉があり何ともできなかった。

曹丕は軍医に近づき郭嘉とどう連絡をとっているのかと迫る。軍医は何も知らないと言い張り曹丕はうっかり殺してしまった。
曹丕が捕まったと知り鄧展は劉平らにすぐ逃げるようにと促す。鄧展は曹丕を拘束している兵をなぎ倒して助け出す。追っ手が迫る中、ここで食い止めると剣を抜き劉平らを先に行かせた。劉平に「もし都に戻れたら祭酒に真実を報告する」と耳打ちして…。

[第二十三集]
夜通し走って来た劉平、伏寿、曹丕は廃村にたどり着いた。ひと休みした後、曹丕は自分は父のいる官渡ではなく鄴城へ向かおうと思っていると話す。袁紹の勢力状況を見るいい機会だと。劉平は共に行こうと言う。元々は袁紹の意志を確認するのが目的、虎穴に入らずんば虎児を得ず、だ。

司馬懿は審栄を酔い潰し令牌と牢獄の鍵束をこっそり盗み出し唐瑛を助けに行く。鉄の扉は開いたが、しかし彼女の手足に繋がれている鎖はこの鍵では解くことができなかった。唐瑛は今や曹操にとっては叛賊、劉平らにとってはスパイ、袁紹にとっても裏切り者となり、ここを出られても居場所はもうないのだと告げるが、司馬懿は温県に来て自分の妻になればいいと彼女を抱きしめる。

劉平らは鄴城にやってきたが、城は旧区画と新区画にわかれておりスラム化している旧区画では食べるものがなく略奪が横行しているひどい有様だった。新区画は貴族らが生活しており許都にひけをとらない賑やかさだ。各地からやってきた書生らが袁紹が勝つか曹操が勝つかと盛んに議論している。劉平はそこで皇帝・劉協が幼いながらにして百姓らのための政策をしいたことを説き本当に国のための政治をするのは皇帝だと論じた。その新鮮な論説に書生らは喝采を浴びせる。
その中で伏寿は父・伏完の弟子である盧毓を見つける。こっそり正体を明かし、陰ながら劉平を守るよう依頼する。

書生らにもてはやされる劉平を見て審栄は気に食わないといちゃもんを付けに行く。遠目からそれが劉平であることを知った司馬懿は苦笑しながらも審栄を行かせる。まったく劉平め、面倒事の中心にはいつもお前がいるな…。

[第二十四集]
審栄は気に喰わない劉平を親の威光で捕縛しようとするが周囲の書生らに無罪の者を連行するのかとの正論を受け臍を噛み引き揚げた。
それにしても…鄴城の様子を見るにつけて劉平は郭嘉の十勝十敗論が実は正しいのではないかと、つまり頼りにしようとしている袁紹は心が狭く己の事に腐心し、実は曹操こそが天下の人のために働きかけているのではないかと思い始めるのだった。

その夜、劉平らは泊まるところがない。実はお金がないのだ。当たり前だ、皇帝が自由に使える金を持ち歩いているわけがない、伏寿は思わず笑いだす。とそこへ一人の男が現れ自分の主の家へ招待したいと言う。
立派な屋敷で待っていたのは河北の名家・崔家の当主・崔琰だった。崔琰は昼間に劉平の討論を見て感動したと言う。だが袁紹に仕えるために鄴城に来たのではないなと鋭く指摘する。劉平は実は自分が綉衣使者で今多くの文武に長けた者が集う鄴城を視察に来たのだと説明する。

崔家に世話になることになった劉平ら。翌朝劉平は市場へ出掛ける。伏寿は河北の品々を見て面白がり買い物を楽しむ。と、足を怪我した娘が助けを求めてきた。劉平は放っておけないと娘を連れて帰るが見計らったかのように審栄が兵を連れて乗り込んでくる。そして罪人を匿ったとして劉平を連行した。
劉平は尋問部屋に磔にされる。尋問人がゆっくりと入って来た、なんとそれは司馬懿だった。司馬懿は劉平に合図し、大声で尋問するふりをする。そうして劉平の体を鞭打つがけっこう本気で痛い…。なんでお前はこんな危険な所にわざわざ飛び込んでくるんだ、司馬懿は半分怒って囁くのだった。縄を解かれ再会を喜ぶ劉平。司馬懿がここに囚われている唐瑛を救うために審栄の元にいることを知る。司馬懿は袁紹の元に集まっている有志は実際に力になると言い、自分と審栄に敵対するようにすれば彼らは味方になってくれるはずだと告げる。
間もなく崔琰が書生らを引き連れて不当逮捕だと抗議に来たため審栄は劉平を解放した。

劉平から崔琰にお礼がしたいので何か見繕って買ってきてくれと頼まれた曹丕。密かに許攸に会おうと図ったが袁紹の許可印が無ければ面会できないと門前払いを食らい、怪しまれた曹丕は逃げ出す。追っ手を撒いた市場で今度は男らに追われる娘を助けて逃げるが衛兵に取り囲まれ殴られた。娘は袁紹の次男・袁熙の新妻・甄宓だったのだ。
司馬懿が唐瑛に差し入れをして戻って来ると曹丕が尋問部屋に括りつけられている。衛兵から、許攸の屋敷に入ろうとして逃亡し袁熙夫人に近づこうとした怪しい男だと聞いた。


[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。皇家として曹操と対抗するために袁紹の力を借りることに。
[B] 伏寿
皇后。劉平の兄嫁にあたる。故郷は曹操によって滅ぼされたため曹丕をも憎んでいる。
[C] 曹丕
曹操の次男。密かに伏寿に思いを寄せている。魏文という偽名を名乗る。
[D] 鄧展
郭嘉の命で温県で楊平(劉平)の情報を探りその真相にたどり着くが帰還途中で淳于瓊に攫われ消息不明になっていた。
[E] 淳于瓊
袁紹の配下の将軍。
[F] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男で劉平の親友。唐瑛を救うために単身鄴城へ。
[G] 唐瑛
弘農王妃(未亡人)。劉平の兄嫁にあたる。実は袁紹のスパイ組織「西園衛」の一員。命令に反して漢皇家に肩入れしたとして拘束される。
[H] 審栄
鄴城を治める審配の息子。親の威を借りて威張り散らしているボンボン。
[I] 崔琰
河北の名家・崔家の当主。袁紹に従っているがその強引なやり方を快くは思っていない。
[J] 甄宓
袁紹の次男・袁熙の妻。自分を助けてくれた魏文(曹丕)に好意を抱く。

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「三国機密之潜龍在淵(全54話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第十九集]
劉平は用事で古い書庫へ。その時どこからかひそひそ話が聞こえる。劉平は息を殺し身をひそめる。その声の主は唐王妃だった。彼女が話している相手は袁紹の使い。唐王妃が袁紹のスパイだったのか…。
後ほど訪ねてきた唐王妃に本当に親征するのか問われた劉平はただ思い付きで言っただけで荀彧にも反対されたよと苦笑してみせる。

袁紹は皇帝が親征するとの噂でその真意を確認するため唐王妃の兄弟子の潘揚を派遣する。唐王妃は潘揚と劉平を会わせるため、弘農王の法事を行うと報せる。
劉平が弘農王の祠へと出かけようとすると郭嘉が待ち構えており一緒に行きたいと申し出る。車の中で、郭嘉は楊修を官渡の前線へ送り込んだと話す。戦場で功を挙げて罪を償えばよいと。
弘農王の祠に着いたがその門には沢山の矢が射かけられていた。郭嘉はニヤリとして中へと案内する。祠の中も襲撃された跡。「唐王妃に何をした!?」郭嘉を問い詰めるが彼はわかりませんとしらばっくれる。そこへ満寵がやってきて、「袁紹の手先を追ってここまで来たが手先は唐王妃を連れて逃げた」と報告する。

唐王妃を匿ったのは許都の司馬家ゆかりの商店だ。店主からその情報を入手した司馬懿は官渡へと運ぶ糧食を燃やせと指示する。今回郭嘉は二か月分しか糧食を運ばせていない、間もなく決着がつくと読んでいるのだ。だがその糧食がなくなればどうする?さすがに奴も許都でのんびりしているわけにはいかなくなるだろう…。

[第二十集]
郭嘉が明日お忍びで外へ出掛けようと提案してきた。罠に違いないがこちらから懐へ飛び込んでいかねばならないようだ。劉平は郭嘉が用意した平民の服を着て出掛ける。
劉平、皇后、郭嘉は郊外の林で狩りをするが、突然劉平の馬が暴走し森の中へと走って行った。しかし郭嘉は慌てる風もなくのんびり笑って馬の足跡を追って歩いていく。
劉平が馬を降りて歩いていると、予想通り、唐王妃と潘揚が現れた。彼女らは共に袁紹のスパイ組織・西園衛なのだと告白する。袁紹は陛下と共に曹操を討つ意志を持っていることを改めて伝える。劉平は近々官渡へ押送される董承を救えと伝えさせる。董承は衣帯紹を持っている、衣帯紹があれば曹操を討つ正々堂々とした名目になる、と。

足跡を追って郭嘉と皇后は劉平の元にたどり着く。足を挫いたという劉平に近くで休んで行こうと郭嘉はある庵へ連れていく。多くの子供たちが遊んでいるが大人は郭嘉の愛人の任紅昌だけだ。彼女は戦で親を失った子供を引き取って育てているらしい。
子供たちに字を教える劉平は楽しそうだ。その姿を見て皇后はこのようにのんびりした暮らしもあるかもしれないと目を細める。
郭嘉の部下が迎えにやって来た。劉平は名残惜しくもある。すると郭嘉はまたこのような息抜きの時間を用意できますと言う。親征はできないがお忍びで官渡に行くことはできる、と。官渡に押送する董承に付いて行ってもいいんだぞという意味だ。皇后は猛反対するが劉平はその話に乗る。罠だとはわかっていたが、董承を救うチャンスでもある。

[第二十一集]
董承は官渡に押送される。その護送兵に扮した劉平と皇后・伏寿。道中で淳于瓊の兵が押送隊を襲撃する。そこまでは予定通りだったが劉平は護送兵の中に曹丕の姿を見つける。失神した所にとどめをさされそうになっている彼を間一髪助けた。
董承は檻から解放されるが急に血を吹いて倒れた。毒を盛られていたようだ。淳于瓊は劉平らを疑うが劉平は衣帯紹見せてこれは郭嘉の陰謀であり仲間割れを狙ったものだと説く。劉平らはひとまず捕らえられ連行された。
劉平は自分が綉衣使者(皇帝から密命を受けた使者)だと言う。淳于瓊は劉平に目隠ししてある場所へと連れていく。そこは薄暗い洞窟で、董承の遺体が横たえられていた。傍らの覆面の人物は遺体を指さし郭嘉が半月前に仕込んだ毒に違いないと断言する。覆面の男は袁紹の軍師の蜚先生。実は郭嘉や冷寿光の兄弟子だった。郭嘉は師匠である華佗の娘に手を出したため、華佗は怒って弟子らを全員廃人にしたうえで破門したのだ。郭嘉のせいで日の元に出られぬ顔になった蜚先生は彼を強く憎んでいた。劉平は自分の正体は楊俊の息子・楊平で、陛下の密命で袁紹と協力するため派遣されたのだと説明する。

曹丕が目を覚ますと伏寿と二人、牢に入れられている。陛下は連れていかれたという。ただしここに陛下はおらず陛下の使者だと念押しされた。伏寿は郭嘉の指示で護送隊に混じっていたのかと詰問するが曹丕は首を振り、自分の意志であなたを守るためにやってきたのだと答える。

袁紹が鄴城に有志を集めていると知り司馬懿は単身鄴城へ。鄴城を治める審配の息子・審栄に近づき、自分は郭嘉のスパイにつけられているので自分を餌にして城内のスパイを捕らえ功を建ててはと持ち掛ける。単純な審栄は司馬懿の言う通りにして城の酒場に潜伏していたスパイらを一網打尽にした、その際に矢を受けて怪我し、それを見た司馬懿が矢に毒が塗ってあると脅した上で薬丹を飲ませたので審栄は司馬懿を命の恩人と崇める。首尾よく懐に入り込めたと思われたが、審配が司馬懿は曹操のスパイに違いないと息子の制止を押し切って捕らえた。


[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。人が死なない平和な世界を作るため皇帝として生きる道を自ら選ぶ。
[B] 伏寿
皇后。劉平の兄嫁にあたる。劉平の甘すぎるまでの平和主義っぷりに苛立ちながらも次第に惹かれはじめている。
[C] 郭嘉
祭酒。字は奉孝。曹操の第一の軍師としてその名を知られる。女癖が悪い上に不治の病を抱えているが非常に鋭い洞察力を働かせる男。
[D] 任紅昌
郭嘉が官渡から連れてきた愛人。絶世の美女。
[E] 唐瑛
弘農王妃(未亡人)。劉平の兄嫁にあたる。剣術に長ける。
[F] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男で劉平の親友。唐瑛に愛を告白するが明確な答えはもらえなかった。
[G] 審栄
鄴城を治める審配の息子。親の威を借りて威張り散らしているボンボン。
[H] 曹丕
曹操の次男。密かに伏寿に思いを寄せている。

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