あさひのブログ -29ページ目
「三国機密之潜龍在淵(全54話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第十六集]
郭嘉は筒から絵を取り出すが、そこには司馬懿や楊俊が描いたものとよく似た絵が多く、あとは特徴のない下手な絵ばかりだ。予想が外れて郭嘉は苦笑いする。楊平は一体どこへ消えたのだ…?
似顔絵を見たはずの郭嘉は何の反応も示さない、きっと司馬懿が絵に細工してくれたに違いないと劉平は考える。ともかく彼と連絡を取りたいが楊修は郭嘉に目をつけられている。そこで唐王妃が温県へ向かうことに。

劉平は曹丕の見舞いの帰りに曹節に呼び止められた。曹節は陛下にいいものをあげるといって手を引く。曹節は人気のない庭へ来ると隠していた箱を持ってきた。中には市場で買って来たというお菓子や人形が。曹節は度々母の目を盗んで市場へ買い物に出かけるらしい。彼女らは母から無駄遣いを禁じられ、実は普段は着る物も食べる物も粗末なものだと言う。百姓らが苦しんでいるのに自分達だけが豪勢な暮らしをしていてはいけないというのが父・曹操の持論らしい。劉平は悪評高い曹操にもこんな意外な一面があるのかと少し考えを改めるのだった。

楊彪が楊俊を連れて参内する。郭嘉の追及がさらに厳しくなると思われるため先に楊俊を故郷へ帰すことにしたのだ。故郷なら司馬家が守ってくれるだろう。楊俊は息子の無事を祈り去って行った。

[第十七集]
趙彦は温県の織物工房へやってきて工房長に楊平を知っているかと問い、その似顔絵を描かせた。その顔は陛下そのものだった!だが趙彦の不審さに工房長は彼を殴って失神させ司馬家に引き渡した。

趙彦が目を覚ますとそこは納屋で、隣には足を負傷した司馬懿がいた。司馬懿は皇帝に関するある秘密を知ってしまったために実兄である司馬朗に足を切られここに放り込まれたと言う。司馬懿は自分は逃げられないがお前は納屋を破って逃げろと言う。逃げてこの真相を都に伝えるようにと。趙彦は同じ真実を知った者といて置いていけないと司馬懿を支えて脱出する。すぐに司馬朗の追っ手が。林を逃げる途中で司馬懿は狩猟罠を踏んでしまい動けなくなった。必ず都へたどり着くようにと趙彦を急き立てる。
趙彦が去って行ったのを確認して司馬朗は追跡のふりをやめ撤収する。「助けてくれー!」弟の声が聞こえるが司馬朗は呆れてそのまま帰路に就いた。助けを求めてわめく司馬懿の前に現れたのは唐王妃だ。罠を外そうとするが司馬懿がどさくさに紛れて抱き着くので怒って突き倒す。足の怪我はもちろん嘘なのだった。
司馬懿は唐王妃に趙彦を絶対に殺させないように、無事劉平に面会できるよう守ってほしいと頼む。そして彼女に愛を告白し温県に戻ってくるのを待っていると言う。唐王妃は何も言わずに去って行った。

許都についた趙彦はすぐに満寵の兵に追われた。師匠である孔融の馬車に駆け込み、亡き董妃の位牌を抱いて弘農王の祠へ。全ての真相を知ったと言って唐王妃に陛下に会わせるよう迫る。
劉平に面会した趙彦はあなたは本物の陛下ではなく楊平だと突きつける。剣を手にしようとする唐王妃や皇后を制止し、劉平は懐から帯を取り出した。劉協の遺書である衣帯紹だ。その中身を見て趙彦は愕然とし平伏する。そして自ら舌を切り血を吹きながら出ていった。
司空府から出てきた趙彦を待ち構えていた満寵らがすぐに捕らえる。見ると舌を切っている。何も自白せぬということか…満寵は連行するよう命じる。その時孔融がかけつけ弟子のひどい有様を見て激高する。満寵は彼が出てきた時に既に舌を切っていたと告げるが、その時趙彦が懐刀を取り出し馬車の郭嘉に襲い掛かかる。咄嗟に郭嘉を守ろうと前に立った満寵の剣が趙彦の胸に深々と突き刺ささり、趙彦は息絶えた。してやられた…郭嘉は初めて悔しさをにじませ、孔融に見舞い金を出しておけと言って去って行くのだった。

[第十八集]
孔融から弟子を殺したと弾劾される郭嘉だが、平然としてなぜあの夜に趙彦が司空府を訪れ出てきた時に舌を切っていたのだろうと劉平に問いかける。劉平はそれよりもあの時に郭嘉が都衛兵を引き連れて司空府を取り囲んでいた方が気になると返す。郭嘉はニヤリとして、もしお望みなら楊修を近衛に戻せばいいと提じる。ただ董承のクーデターが失敗したのは彼のせいで、近くに置けばいつ寝首をかかれるかもわかりませんよと付け加えて。
劉平は投獄されている董承を見舞い、必ずここから助け出してやると約束する。面会を終え出てくるとそこでは郭嘉の配下が楊修を取り囲み剣を突きつけていた。劉平の前で郭嘉は楊修が袁紹と内通していたとその証拠を突きつけるのだった。

董承も楊修もなんとかして助けなければ…しかし許都では自分のには何の力もない以上、外の勢力の手を借りるより他ない。
劉平は荀彧から王道(儒教の教え)についての講義を受けていたが、その後の雑談で曹司空は本当に袁紹に勝てるのかなぁと尋ねる。荀彧は郭嘉の十勝十敗論を引き合いに出して勝てますともと請け合う。すると劉平は自分も出征して曹司空を手助けしたいと言い出した。荀彧はそんな危険な真似はさせられないと即却下する。劉平は残念そうに「戦場は司空と袁紹のもの、許都はそなたと満寵のもの、私はこの狭い牢の中にいるしかないんだなぁ。」と呟いてみせる。皇帝をないがしろにしてお前が全てを取り仕切ってしまうのだという皮肉と捉えた荀彧は真っ青になり、急ぎ曹仁と賈詡を呼んで陛下が親征を提じてきたことを相談する。そこへ報せを受けた郭嘉もやって来た。郭嘉は陛下の術中に嵌るなと笑う。陛下が親征すると聞いて動揺するのは我等ではない…。

劉平はもちろん本気で戦場に出るつもりはない。ただ親征を発表すれば漢皇家が曹操を支持することを認めることになり、袁紹は驚いて必ずこちらにコンタクトをとってくるはずだ。袁紹に協力してもらい楊修や董承を救う…!


[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。楊俊の息子・楊平として育てられた。人が死なない平和な世界を作るため皇帝として生きる道を自ら選ぶ。
[B] 伏寿
皇后。劉平の兄嫁にあたる。劉平の甘すぎるまでの平和主義っぷりに苛立ちながらも次第に惹かれはじめている。
[C] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男で劉平の親友。劉平の志を知りその手助けしていくことを決める。
[D] 郭嘉
祭酒。字は奉孝。曹操の第一の軍師としてその名を知られる。女癖が悪い上に不治の病を抱えているが非常に鋭い洞察力を働かせる男。
[E] 満寵
許都令。満府君と呼ばれる。郭嘉を崇拝している。
[F] 楊修
太尉・楊彪の息子。劉平の正体を知る数少ない人物。密かに袁紹と通じている。
[G] 唐瑛
弘農王妃。劉平の兄嫁にあたる。劉平の正体を知る数少ない人物。剣術に長ける。
[H] 趙彦
議郎。老臣・孔融の弟子。亡き董妃にひそかに思いを寄せていた。
[I] 荀彧
尚書令。荀令君と呼ばれる。曹操不在時の許都の全責任を負う大臣。
[J] 曹節
曹操の娘。優しそうな皇帝にひと目惚れ。

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「三国機密之潜龍在淵(全54話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第十三集]
曹操のブレーンとして名高い郭嘉がやって来たと聞いて劉平は身構えて待つが、彼は先に曹操の妻・卞夫人に挨拶に行ったようだ。やはり皇帝など二の次三の次か…。

卞夫人は郭嘉から官渡での夫や息子の活躍を聞くとすっかり機嫌を直し満寵を復職させた。
郭嘉は次に曹丕を見舞い、わざとのんびりして朝堂へと向かう。途中で近衛兵長として働く楊修に会った。楊修は都に戻って来たばかりの郭嘉が既に相当の情報を得て自分を疑っていることを知る。
陛下に拝謁した郭嘉は、近衛兵には楊修のような貴族ではなくもっと武術に長けた者をつけるべきだと進言する。裏で耳をそばだてている皇后はしまったと呟く。スパイをつける気だ、しかしこれは断れない…。
劉平はもっともだと答え了承する。そういえば、とさらに言葉を続ける「天子たるもの常に学び続けるべきだと言う。荀令君と郭祭酒に私の教師になってもらいたい。」

郭嘉が去るとすぐさま皇后と楊修がやってきた。郭嘉を近く置けば身動きできず危険だと二人は言うが、劉平は疑われているからこそ何も知らないふりをして従順にして見せなければならないと言う。それに郭嘉からは本当に学べるものがあると思う、と…。

郭嘉が帰って来たと聞いた司馬懿は傷をおして都を出る。だが城門を出たところで郭嘉と満寵が待ち伏せていた。郭嘉は楊俊が襲われ楊平が殺された事件で山賊を捕らえたのでその取り調べのために楊平の似顔絵を描いてくれと司馬懿に筆と紙を渡す。司馬懿はありふれた男の顔を描いて渡し去って行った。
似顔絵を見て郭嘉は笑って投げ捨てる。似顔絵を描かせたのは司馬懿の反応を見るためだ。事件は宮殿の火事と楊平の死、ここから始まっている。どちらも身元がはっきりと証明できない遺体が。彼らは何者でどこへ消えたのか、そして楊平はどこへ行ったのか…。

満寵は楊俊の元を訪れ事件の捜査のために楊平の似顔絵を描いてくれと紙を渡す。司馬懿から連絡を受けた唐王妃が直前に届けた似顔絵を見て楊俊は似たような顔を描いた。

[第十四集]
郭嘉の推薦で楊修は官渡へ行くことになってしまった。都から引き離されてしまっては作戦の指揮が取れない…そこへ郭嘉が司馬家のある温県へ鄧展を派遣したとの報せ。地元の人から楊平の似顔絵を入手するつもりだ。だが焦って温県へ行けば郭嘉の思うつぼ。奴の手に踊らされてはならない…。
郭嘉が鄧展を派遣した事は劉平の耳にも入る。劉平は親でもある司馬家の人々が危機に陥るとやきもきするが皇后は皇帝としての立場を今一度考えよと叱る。

郭嘉の元に賈詡がやってきた。郭嘉は美女とべたべたいちゃついており賈詡は呆れる。美女は任紅昌と名乗った。
郭嘉は賈詡に唐王妃について教えてほしいと言い出した。老将軍・賈詡は董卓が洛陽を牛耳り皇帝だった弘農王を廃して劉協を帝に立てた頃を知っている、いわば歴史の生き証人だ。唐瑛は皇后を廃された後董卓が自分の妾にしようとしたが彼女は逃げ結局捕まらなかった。ただの女がたった一人で逃げおおせるだろうか?唐王妃は袁紹と繋がっているのでは…?賈詡はよくわからないが、と前置きした上で、かつて董卓が袁紹を殺そうとした時に謎の戦士らが現れて彼を守り救ったと話す。

劉平は冷寿光に協力してもらい宦官になりすまして宮殿を出て司馬懿の元へ。司馬懿は既に家へ連絡を遣っていたが、故郷の多くの人が楊平の顔を知っている、ここはやはり鄧展を殺すしかないと言う。殺すのはだめだと言う劉平。司馬懿は、お前の仁慈の心は良いが世の中時には非情にならねばならないのだと説く。しかし劉平はそれでも無実の人が死ぬようなことがあってはならないと言うのだった。

未明に劉平は戻ってきたがすでに皇后にばれており冷寿光は罰として百叩きに遭っていた。劉平は素直に謝る。冷寿光はびっこをひいて退室していった。
その冷寿光は、ひそかに郭嘉に会いに行っていた。だが司空府に戻ると劉平と皇后が待ち構えており彼を縛り上げる。冷寿光は自分と郭嘉が神医と呼ばれる華佗の弟子であったことを白状する。だが郭嘉には薬を届けただけで何も話していないと言う。劉平は彼の縄を解き放してやった。
冷寿光の話を信じるのかと皇后は怒りの目を向けるが、劉平は彼は大丈夫だと断言する。なぜなら彼は皇后の事が好きだから…彼は君を困らせるようなことはしない、と。

[第十五集]
楊修は劉平に冷寿光が郭嘉のスパイだと告げるが劉平は否定する。こうなれば郭嘉を殺すしかないという楊修に、郭嘉も鄧展も殺してはならないと言う。お前の世迷言にはもう付き合ってられないと去っていこうとする楊修を劉平は引き留め、策があると言う…。

鄧展は司馬府を訪れ司馬家の長男・司馬朗に楊平の似顔絵を描いてもらう。直前に弟からの手紙を受け取っていた司馬朗は手紙にあった通りの絵を描いて渡した。だがその後、鄧展が隣人宅へ行き似顔絵を描いてもらったと聞いて嵌められたと知る。
司馬朗は後を追って鄧展を襲撃し弟とも再会を果たした。鄧展はまだ息がある。しかし彼を殺せば司馬家が疑われる。似顔絵を捨てた所で郭嘉はまた人を送り込んでくるだけだ。その時馬の足音がして二人は草むらに身を隠す。やってきたのは袁紹の配下の淳于瓊の一隊。淳于瓊は鄧展を連れ去って行った。

老臣・孔融の弟子で董妃と親しかった趙彦は宮殿の焼け跡にやって来ていた。董妃は生前、陛下が火事以降まるで別人のようになったと言っていた、何か手掛かりはないかと寝室跡を探る。そこで怪しい布の燃えかすを見つけた。
趙彦は織物街へ行き、燃えかすの布が温県で生産されたものと知る。温県といえば司馬懿の故郷、楊俊の事件、宮殿の火事…もしや楊俊の息子があの日宮殿に!?

翌日郭嘉は参内し約束通り劉平に講義を行う。だが彼は孟子の説く王道などは役に立たないとその書を投げ捨てた。劉平は人への思いやりがなければ国は治められないだろうと言うが、郭嘉は政治とは目の前の小さな善行にこだわるのではなく大局を見るべきでそれが将来に多くの人を救う事に繋がるのだと暗に劉平の言葉を否定する。
そこへ満寵がやってきて、袁紹の一隊が現れ温県へ派遣していた鄧展が攫われたと報告する。それを聞いて劉平は密かに安堵するが、満寵は鄧展が持っていた絵を回収できたと言って郭嘉に筒を渡す…。


[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。人が死なない平和な世界を作るため皇帝として生きる道を自ら選ぶ。
[B] 伏寿
皇后。劉平の兄嫁にあたる。劉平の甘すぎるまでの平和主義っぷりに苛立ちながらも次第に惹かれはじめている。
[C] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男で劉平の親友。劉平の志を知りその手助けしていくことを決める。
[D] 郭嘉
祭酒。字は奉孝。曹操の第一の軍師としてその名を知られる。女癖が悪い上に不治の病を抱えているが非常に鋭い洞察力を働かせる男。
[E] 満寵
許都令。満府君と呼ばれる。都の防犯防衛を任されている。
[F] 楊修
太尉・楊彪の息子。劉平の正体を知る数少ない人物。密かに袁紹と通じている。
[G] 唐瑛
弘農王妃。劉平の正体を知る数少ない人物。
[H] 冷寿光
皇帝の侍従。冷常侍、冷総官と呼ばれる。かつて飢えで苦しんでいた時に伏寿から施しを受けた事があり、以来彼女のために身を尽くす。
[I] 鄧展
校尉。郭嘉の部下。
[J] 趙彦
議郎。老臣・孔融の弟子。亡き董妃にひそかに思いを寄せていた。

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「三国機密之潜龍在淵(全54話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第十集]
司空府へ戻って来た皇后の車を、屋敷の防衛についている張綉が遮る。行きも検査し帰りも検査するつもりかと憤る皇后に張綉は決まりだからといってお連れの侍従や近衛兵の名簿を持ってきて照合しはじめた。その時、物陰から剣士が飛び出てきた!兄の仇討を狙う曹丕だった。
張綉は既に曹操と和解し従属することを決めたのだと釈明するが曹丕は仇を討ってから父に詫びるといって剣を突きつける。皇后が制止し、張綉は苦々しい顔で兵を引き揚げさせた。

故郷への道を行く劉平と司馬懿。しかし劉平はやはり皇后らを放っておけない。戻ったところで傀儡には何の力もないと司馬懿は言うが劉平は二度と傀儡にならぬよう強くなると宣言する。
司馬懿は弱さとは信念を持たぬことだと言う。確固たる信念を持って自分の道を行くというのなら引き留めはしない、お前はお前の理想とする善き皇帝となれ。そう言って手を差し出し、劉平と固い握手を交わす。

孔融や荀彧が陛下に面会を求めてやって来た。皇后は陛下は董妃を失った哀しみで寝込んでおられると言って追い返す。いつも陛下と一緒にいる皇后が悲しそうな顔で一人佇んでいるのを見た曹丕は彼女の気を紛らわせようと剣舞を舞う。そこへ卞夫人が怒りの形相でやってきた。曹丕が勝手に張綉の軍勢を追い払った事を知り、父の足を引っ張る気かと息子を鞭打つ。皇后が張綉の無礼のせいだと擁護するが、卞夫人はここで自分が罰しなければ主人の顔に泥を塗ることになると言って鞭打つ手を止めない。
「ならば曹司空には私の顔を立てていただこうではないか、公子どのを赦されよ。」声がして振り返るとそこには寝込んでいるはずの陛下の姿が。卞夫人らは平伏し皇后は目を見開く。

戻って来た劉平に皇后は弱虫の皇帝など漢皇室には不要だと言う。弱虫でないというなら証拠を示せと。今ここで自分を殺し、董承のクーデターを指示した黒幕は皇后だったと曹操に報告せよと迫る。だが劉平はもう二度と人の指図は受けないと宣言する。

[第十一集]
春の祭事のため皇帝や荀彧以下朝臣、将軍らはみな都を出発する。儀式は淡々と進むかに見えたが、突然焚き木の向こうから剣士が乱入してきた。劉平はとっさに皇后をかばい飛んでくる薪を回し蹴りで払った。剣士は曹丕の喉元に剣を突きつける。それは巷でで剣豪と名高い王越だった。彼は弟・王服の仇討にやってきたのだ!司馬懿は飛び出して行って、王服は唐王妃に刺された、孫将軍と共にこの目で見たと告げる。王越は曹丕の首を斬りつけ包囲する兵士らをなぎ倒し逃げて行った。
このままでは唐王妃が危険だ、皇后はすぐに孫将軍に後を追わせる。曹丕は出血おびただしいが息はある。劉平はすぐにきれいな水と布と血止めの薬を用意させ、手際よく傷口をふいて薬を塗りはじめた。臣下らは顔を見合わせる。その様子に気づいた若い侍従の冷寿光が「陛下、ちょっと違います、ほらこのように…」と手本を見せるようにして治療を代わった。

司馬懿や孫将軍らが弘農王の社へ駆け付けるとそこには王越と互角に戦う唐王妃の姿が。唐王妃を救おうと孫将軍の配下が切り込むが王越はたった一人で殲滅する。傷を負った孫将軍を、司馬懿は助けるふりをしてとどめを刺す。そして唐王妃の危機に身を挺して庇い傷を受けた。お前は唐王妃を売ったにもかかわらずなぜ助けようとする?問う王越に司馬懿は王服が唐王妃を救うために自ら彼女の剣を受けたことを明かした。

唐王妃は無事だったが孫将軍以下は皆王越にやられ司馬懿が重傷を負ったと報告を受けた劉平はすぐに医者を派遣しろと命じ、ただの一書官に陛下が宮廷医師を派遣する事を満寵は訝しむ。
陛下らが去った後で満寵は曹仁に懐から出して来た小石を見せる。曹丕が致命傷を負わなかったのはこの石のせいだ。何者かが王越に剣にこの石をぶつけたために剣は曹丕の首をかすっただけにとどまったのだ。満寵は楊修の配下の徐福がこの技を使うのを見た事があった。儀式の場に楊親子はいなかったが、王越の乱入は必ずや彼らが絡んでいる…。
満寵は冷寿光をつかまえ、陛下が医術をかじっていたり薪を回し蹴りで払った事はあまりにおかしいと追及するが、冷寿光はいずれも自分が教えた技術で、医術は宮殿内の書庫で見知った、あれは回し蹴りではなく健康のための体操だと淡々と答える。

皇后は唐王妃を危険に晒した司馬懿は万死に値すると憤慨するが、劉平は彼の目的が孫将軍を抹殺する事だったと推測する。満寵は張宇が殺された事件で唐王妃を疑っている、彼女が剣の使い手だということを知られてはならないのだ。

[第十二集]
満寵は陛下の前で、曹丕が無事だったのは何者かが小石を投げたからであり、その技は徐福に違いないと楊修に突きつけるが、楊修は平然として自分の配下が曹丕を救うことができてよかったと言う。そこへ卞夫人がやって来て満寵を弾劾すると指さす。彼は護衛の責任者であるにも関わらず曲者の乱入を許し、大怪我を負った曹丕の心配をするどころか小石のせいで助かっただのと言う、お前が曲者と結託していたに違いない!と。怒り沸騰している卞夫人に劉平は荀彧に助けを求める。荀彧はひとまず満寵の職務を停止し、曹司空が帰還するのを待って審議しようと提案し卞夫人もようやく納得して引き下がる。

職務停止で真相にたどり着けなくなった満寵は悔しさをにじませるが、曹仁将軍は彼を励まし、孫将軍を殺したのは王越ではないと告げる。彼の遺体を見たが致命傷となった胸の傷は素人の手によるものだ、と。あの場に生き残っていたのは唐王妃と司馬懿。司馬懿…奴の行動はどこか引っかかる。楊修らと繋がっているはずだ。

冷寿光のおかげで劉平の祭事でのとっさの行動も誤魔化せたが、あの満寵だけは騙し通せないだろう、お前は本当にお人よしが過ぎると皇后は怒るが、劉平は自分が皇帝として戻って来たのは人を救いたいからだと彼女に言う。兄とは違う自分のやり方でこの国を、天下を救いたいのだ、と。
皇后はため息をつきながら、落ち着いたら曹操の娘でも誰でもいいから早く妃を娶り子を作りなさいと言うのだった。

郭嘉が一時帰還する。満寵は待ちきれず城門まで迎えに行ってこれまでの事件について話す。満寵が必死に真剣に説明しているのに郭嘉は酒を飲み美女を抱いてへらへら笑うばかり。だが彼については朝廷の大臣らが皆口を揃えて言うのだ、「郭嘉(の推理)は絶対に間違わない」と…。


[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。独学で医術を勉強している心優しい青年。
[B] 伏寿
皇后。劉平の兄嫁にあたる。漢皇家の存続のために命を捧げる。
[C] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男で劉平の親友。荀彧の推薦で仕官することに。
[D] 曹丕
字は子桓。曹操の次男。かつての戦で長兄を目の前で殺されたというトラウマを持つ。
[E] 卞夫人
曹操の妻。曹丕、曹節の母。
[F] 荀彧
尚書令。荀令君と呼ばれる。曹操不在時の許都の全責任を負う大臣。
[G] 満寵
許都令。満府君と呼ばれる。都の防犯防衛を任されている。
[H] 曹仁
将軍。曹操の従兄弟。満寵と仲が良いようだ。
[I] 冷寿光
皇帝の侍従。冷常侍、冷総官と呼ばれる。
[J] 唐瑛
弘農王妃。劉平の正体を知る数少ない人物。王服から剣術を学んだ。
[K] 王越
江湖にその名を知られる剣豪。王服は彼の弟。
[L] 張綉
西凉の諸侯。かつて宛城で曹操を騙し討ちしその長男を殺害した。

→インデックス
「三国機密之潜龍在淵(全54話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第七集]
曹操の娘・曹節は自宅(司空府)にやって来た陛下が若く男前で、自分の事より民を思いやる優しい人ですっかり惚れてしまった。

司馬懿は荀彧に呼び出され、自分の下で働く気はないかとスカウトされた。司馬懿は国に仕えても諸侯に仕える気はないと答える。(※曹操の下で働く気はないという意味。)荀彧は苦笑し、朝廷の文学掾(文学の教官)のポストが空いてるのでそこで"国のために"働いてくれと言い、司馬懿も承諾する。
翌日荀彧は司空府へ行き、陛下に書生らを推薦する。司馬懿は陛下の顔を見て言葉に詰まるが必死に冷静を装う。劉平も司馬懿の姿をみとめ喜びの気持ちを抑えながら、司馬懿だけには通じる意味を込めた表向きには激励の言葉を書生らにかけた。
その後の食事会でも劉平は気付いてもらおうとさりげなさを装って司馬懿に声をかける。司馬懿は"陛下"のその言動で、やはり楊平が訳あって陛下の役を演じていることを確信するのだった。

書生らが司空府を後にする。門前で衛兵らとサイコロ賭博をしている楊修の姿を見た司馬懿は先ほど見てきた事実について一体何が目的なのかと問う。だが楊修は今頃真実に気づいても遅いと嗤う。しかし司馬懿も今晩は新月で"何か"が起こるには絶好の日だなと鋭く切り込む。

劉平は司馬懿が自分を助けるために来てくれたと喜ぶが皇后は冷ややかな視線を送る。彼が劉平の正体を知っている以上、今最も危険な存在だ。百歩譲って彼が劉平に味方してくれようとも、河内の司馬家全てが味方してくれるわけではない。司馬懿とて自分一人のせいで一族を破滅に追い込むような真似はすまい。事が明るみになれば皇家だけでなく劉平を育てた司馬家も皆破滅するのだ。皇后は、もし劉平が司馬懿を危険に巻き込みたくないと思うなら黙って故郷へ戻ることを勧める事だと言う。

董承、王服の元には密かに多くの兵士が集まっていた。いよいよ今夜…劉平は落ち着かない。いざとなれば自分が盾となり皇后を守ろう…皇帝の剣を手にする劉平を前に、皇后はいたって冷静に言う、皇帝が剣を手にせねばならない事態になる前に勝敗は決まるものだと。確かにそうだ、そして作戦が成功すれば晴れて自分は正体を明かし兄・劉協をきちんと皇帝として埋葬し祭ることができるのだ…。

司馬懿は許都に商店を構える親戚に頼んで車を用意してもらい、騙されて宮中に入れられた大切な人を救いたいと言って夜に出かける。司空府の護衛に当たっているはずの楊修が皇宮へ向かったとの報告が。一体何を企んでいる…?
王服の兵は満寵のいる許都衛へと突入する。だが中はもぬけの空。はめられた…急ぎ司空府へ向かう。

[第八集]
司空府では曹丕の指揮で曹家配下の手練れが応戦する。その様子を離れた所から窺う司馬懿。
王服は司空府へ向かうが、暗闇から張綉率いる西凉軍が襲ってきた。騎馬隊相手に歩兵である王服の軍勢は次々とやられていく。王服は馬を奪って急ぎ撤退する。董承は南門で仲間の知らせを待っていた。だが城門の上に姿を現したのは満寵、さらに西凉軍が向かってきているとの報せ。罠に嵌められたのだ!高笑いする満寵の隣にはさらに驚くべき人物が…それは楊修だった。裏切り者と董承は罵るが、楊修は新時代は新しい生き方をするものだとニヤリとしてみせる。

劉平はふと思った。クーデターが成功し曹操を追い詰められたとしても、外には袁紹や劉備、孫策らが虎視眈々と許都を狙ってくるだろう。結局皇帝は誰かの傀儡になるのでは?皇后は自分が劉協と漢皇室のために命を捧げるきっかけとなったのが、幼少の頃のある事件だと明かす。それは曹操による徐州の大虐殺。彼女はその生き残りだったのだ。漢皇室を救い曹操を倒す、それが彼女の悲願なのだった…。

車の中から騒ぎを静観している司馬懿。西凉軍が城内に入り董承が敗走しているとの報せ。西凉軍を率いるのはかつて曹操の長男を殺した張綉だ。どういう事だ、曹操が仇人と手を組んだというのか…。

王服は董府へ向かい身重の董妃を連れて逃げるが追っ手に追われ取り囲まれそうになる。司馬懿が追っ手を撃退し自分の車に二人を乗せて逃げる。唐王妃ならなんとかしてくれるはずだ。
夜明けにやっと弘農王の祠へ到着するが孫将軍の兵がもうそこまで追ってきている。唐王妃は剣を抜いて追っ手を迎えようとするが、その時突然王服が剣を抜き司馬懿に襲い掛かる。司馬懿は応戦するが、王服は不意に剣を手放したかと思うとくるりと振り返り、唐王妃の構えていた剣に自らの胸を突き刺した…!司馬懿や愛する唐王妃に罪が及ばないよう追っ手の目の前で敵対しているように見せかけて自死したのだ。逃げる道中ですでに大量出血していた董妃も間もなく息絶える。王服と董妃は遺体で連行されて行った。
司馬懿は唐王妃に作戦が失敗したのではなく全てが楊修の陰謀だったと、唐王妃らが騙され利用されていたのだと告発する。そして楊平を陛下の影武者として立てる理由は何だと問い詰める。そしてようやく楊平が実は漢王家の血筋であること、本物の陛下は既にこの世にいないことを知らされる。すべての辻褄が合った…。

翌朝、劉平と皇后の前に董妃の遺体が運び込まれ劉平は愕然とする。彼らの元には董承のクーデターを見事抑えたと張綉や賈詡らが馳せ参じていたが、劉平は怒りを抑えられず彼らを罵倒し唾を吐いた。

[第九集]
怒りの陛下を荀彧はなだめようとするが逆に凄まれ首を縮める。皇后はとにかく可哀想な董妃の葬儀をしようと提案する。劉平は葬儀をここ司空府にて執り行えと命じた。
朝堂の外では、実兄の仇人である張綉を睨みつける曹丕・曹節兄妹の姿があった。

荀彧は今回の事件で董妃が亡くなってしまったことについては満寵を責めるが、しかしまさかの張綉を味方に引き入れる策は見事だったと褒める。満寵は実は郭祭酒からの指示だったと明かす。郭嘉は出発前からクーデターが起こることを予想して全て手配済みだったというのだ。

劉平は自分に何の力もなく誰も救うことができず、かえって周囲の人々が殺されていく原因となっているという事実を突きつけられうなだれる。皇后は彼を励まし、今必要なのは過去を振り返り悔やむことよりこれからを考える事、そう言って口づけする。だがその時劉平ははたと気づいた。自分の正体を知っているのは皇后、唐王妃、楊彪親子と父・楊俊…董承は!?作戦の首謀者たる董承がなぜこの最も重要な秘密を知らされなかった?それは、楊彪親子や皇后、彼らが自分たちに邪魔な勢力(董承)を葬るためだったからではないか?!

翌朝、いつまで経っても陛下は朝堂に来ず朝議は休みとなる。
司空府から一台の馬車が出発しようとしているのを満寵が引き留め取り囲む。車を引き護衛するのは楊修だ。皇后が王妃を訪ねに行くのだと説明するが、満寵は訝しみ車内検査を行う。だが車の中には皇后しか乗っていない。しぶしぶ出発させるが、楊修には残って昨夜の事件について話し合いたいと引き留めるのだった。

車は弘農王の社へ。近衛兵に扮していた劉平はようやく司馬懿と再会できた。司馬懿は劉平を一発殴り、自分を騙したり心配をかけさせたりしたことを怒っているんじゃない、こんな女達に利用されて司馬家の面子を潰したことを怒っているんだと言い(※お前もれっきとした司馬家の一員なのだと言っている)劉平も顔を綻ばせる。
劉平はこのまま司馬懿と共に河内へ帰ると言う。それでは皇帝がいなくなってしまうと皇后は引き留めるが、劉平は二度と傀儡にはならないし人殺しの道具にはならないと言い切る。


[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。独学で医術を勉強している心優しい青年。
[B] 伏寿
皇后。劉協を信頼し漢皇家の存続のために命を捧げる。
[C] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男。義弟の楊平(劉平)を追って許都へ。
[D] 満寵
許都令。満府君と呼ばれる。都の防犯防衛を任されている。
[E] 荀彧
尚書令。荀令君と呼ばれる。曹操不在時の許都の全責任を負う大臣。
[F] 楊修
太尉・楊彪の息子。劉平の正体を知る数少ない人物。その心の内は謎に包まれている。
[G] 唐瑛
弘農王妃。劉平の正体を知る数少ない人物。名だたる剣豪の弟である王服から剣術を学んだ。
[H] 王服
将軍。董承と共に打倒曹操を目指す。唐王妃に心寄せている。
[I] 董承
将軍。国丈と呼ばれる。劉協から曹操を倒せと密かな聖旨を受けている。
(※国丈は皇帝の妃の父のこと。伏寿の父の伏完も国丈と呼ばれる。)
[J] 董妃
董承の娘。最も劉協の寵愛を受けていた妃。妊娠中。
[K] 曹丕
曹操の次男。長兄は戦死したため父不在の家は彼が守る。
[L] 曹節
曹操の娘。

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「三国機密之潜龍在淵(全54話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第四集]
「わたくしは断言できます、彼は陛下ではございません!」張宇はきっぱりと言い放つ。皇后は懐刀を持ち出し張宇を殺そうとするがその手を劉平が抑える。そして張宇に自分が陛下の弟であること、陛下は既に崩御したことを教えると張宇はその場に泣き崩れた。
劉協の遺体があの黒焦げの宦官だったと知った張宇は、職を辞して遺体を引き取り遠い静かな土地に葬ってその墓守として暮らしたいと申し出るのだった。
翌日張宇は検死所へ行き、陛下の命令だと言って遺体をすぐに火葬にする。それを知った満寵は陛下がただのいち宦官に随分とご執心だとますます疑念を抱く。

楊平(劉平)の手掛かりを追って許都へやって来た司馬懿は弘農王の祠にたどり着くが、唐王妃は口をつぐむ。司馬懿は事態が動くのを待って祠で一晩を明かす。目覚めると傍らに高貴な身なりの若い男が立っていた。楊太尉の息子・楊修だ。楊修は楊平が今皇宮におり、彼は漢皇室にとって必要なのでもう諦めろと告げるが、司馬懿は漢皇室をひっくり返してでも義弟を必ず取り戻すと言い放った。
去っていく司馬懿の後ろ姿を見て楊修はニヤリと笑う。彼は死ぬ運命にあるな、曹操の手の者によって。そうすれば司馬家は漢皇室に味方し、劉平もまた曹操を恨むであろうから。彼は生きるよりも死ぬ方がこの世のためになる…。

張宇は王服将軍の護衛で城を出る。だが行く手に待ちかまえていたのは兵を率いた満寵。火事の件で聞きたいことがあるので戻ってほしいと言われ、張宇は仕方なく側の木の下に遺灰を埋める。

[第五集]
満寵が"荀令君の意向で"楊俊と張宇を火事の件で取り調べるために拘留する許可を得にやってきた。劉平は皇后の指示通り承諾する。曹操の信頼する部下である荀彧の意向に反発することなど今の漢皇室にできるはずもない、張宇や楊俊が満寵の拷問を受けて真実を吐いてしまえば全てが終わりだ…皇后は苛立つ。
皇后は楊修を呼び、楊彪の力で張宇を助けるよう命じる。しかし劉平の正体を知る彼は臣下の礼を取らず態度も厚かましい。皇后がここにいるのは劉平ではなく皇帝なのだと叱責し楊修は型どおりの礼をしてみせる。去っていこうとする彼を劉平は呼び止め、その手の中に手紙を滑り込ませた。楊修はニヤリとして出て行く。しかし皇后は目聡く見ていた。彼がずっと親友の司馬懿に自分の無事を伝えたいと言っていたことから楊修に司馬懿に宛てた手紙を渡したのだろうと指摘する。

弘農王の祠へやって来た楊修は劉平の手紙を読むと鼻で笑い火にくべた。
祠へ戻ってきた司馬懿。劉備の独立や劉辟の反乱によって視線が外に注がれがら空きとなった許都で、董承や楊彪らが曹操に反旗を翻しクーデターを起こすつもりだろうと楊修に突きつける。そしてもし楊平(劉平)や楊俊に危害を加えるつもりなら曹操に助力を求めに行くと迫る。だが楊修は楊俊がどうなるかは本人次第だと突き放す。

司馬懿は尚書台の荀彧を訪ね、楊俊と親交の深い司馬家が彼の世話をすると申し出る。荀彧は司馬懿の話に感じ入ったように頷き、満寵が楊俊をまさに連行しようとしているところを止めさせた。驚く満寵に荀彧は言う、河内地方の一大勢力である司馬家を今は敵に回すべき時ではないと…。

満寵は張宇を取り調べようとするが張宇は服毒自殺を図り、なんとか食い止めたが直後何者かが放った矢で心臓を射ぬかれ絶命した。満寵はすぐにその賊を追わせる。賊は細身で髪が長く仮面をつけた女だ。女はたった一人で衛兵を次々と倒し、さらにもう一人の覆面の男も加勢し、まんまと逃げられてしまった。消息を探させるが、賊に刺さったはずの血濡れた毒矢が司空府の前に落ちていた。賊は曹操の手の者か…?

その夜。祠へ戻って来た司馬懿に唐王妃は剣を突きつける。だがその表情はどこか苦しそうだ。見ると肩に傷を負っている。司馬懿は心配するが唐王妃は彼を睨みつけ剣を引いた。どうやら毒矢を受けたらしい。
同刻、許都衛の前に一人の剣士がやって来た。警戒中の近衛兵が襲い掛かるがあっという間になぎ倒された。騒ぎを聞いて出てきた満寵はすぐに兵を制止する。剣士は曹操の次男・曹丕だったのだ。

[第六集]
曹丕は自分の家の前に賊にささった矢が落ちていたと聞いて、捜査に全面協力したいと満寵に申し出る。満寵が一連の事件について話すと曹丕は今の許都の状況がクーデターを起こすに絶好の機会となっており、袁紹が許都の誰かと内通し呼応されるのが最も危険なことだと言う。曹丕は楊修を疑うが、実は荀令君も彼を警戒しており司空府の防衛に就かせることで派手な動きができないようにしたのだと満寵は答える。
今陛下は尚書台に避難しているが、人の出入りが多く誰が陛下と会っているか把握できないため陛下を司空府に迎えたいと曹丕は申し出る。

楊修から張宇は死んでしまったと聞いて劉平は心痛めるが、楊俊は拘束を免れたと聞いてほっとする。だが楊修は今回のように逐一他人の安否を心配していればぼろが出る、よくよく皇后の言う事を聞くんだなと鼻で笑う。
皇后は間もなく都で大きな事件が起こると告げる。劉協は生前に二つの聖旨を書いた。一つは劉平に渡したもの。もう一つは董承に渡された。皇后はその内容を劉平に耳打ちする…。
直後、満寵が面会に来た。劉平は毅然とした態度で張宇が殺された事件の責を問い、張宇の遺体は丁重に葬るようにと命じる。厳しい叱責を受けた満寵は畏まり、しかし安全を期するため司空府へ移ってほしいと申し出た。

劉辟の反乱を抑えるため曹仁将軍が兵を率いて都を発った。満寵は四方の城門を閉じさせる。董承がクーデターを起こす際に自分たちが司空府にいたのでは足手まといになると劉平は心配するが、皇后は全ては亡くなった陛下やその臣下らが周到に練り上げた作戦なのだからお前は余計なことを考えるなと釘をさすのだった。

劉平らは司空府へ移った。不在の曹操の代わりに妻の卞夫人が皇后を案内し、曹丕が劉平を父の自慢の書庫へ案内する。ずらりと並んだ書物を前に劉平は幼い頃の記憶を蘇らせる。心優しく、剣の稽古よりも医術など人を助ける事を学びたいと思う楊平(劉平)に、司馬懿は「この乱世で必要なのは力であり王道(道徳)で世は救えない、まあ皇帝にでもなれば話は別だが。」と笑った。皇帝にでもなれば…皇帝になったじゃないか!


[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。独学で医術を勉強している心優しい青年。
[B] 伏寿
皇后。劉協を信頼し漢皇家の存続のために命を捧げる。
[C] 張宇
劉協が生まれた時から世話し務めてきた老宦官。侍従長であり張総官と呼ばれる。
[D] 満寵
許都令。満府君と呼ばれる。都の防犯防衛を任されている。
[E] 荀彧
尚書令。荀令君と呼ばれる。曹操不在時の許都の全責任を負う大臣。
[F] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男。義弟の楊平(劉平)を追って許都へ。
[G] 楊修
太尉・楊彪の息子。劉平の正体を知る数少ない人物。その心の内は謎に包まれている。
[H] 唐瑛
弘農王妃。劉平の正体を知る数少ない人物。
[I] 王服
将軍。董承と共に打倒曹操を目指す。唐王妃に心寄せているようだが…。
[J] 曹丕
曹操の次男。長兄は戦死したため父不在の家は彼が守る。


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