中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
[第十集]
司空府へ戻って来た皇后の車を、屋敷の防衛についている張綉が遮る。行きも検査し帰りも検査するつもりかと憤る皇后に張綉は決まりだからといってお連れの侍従や近衛兵の名簿を持ってきて照合しはじめた。その時、物陰から剣士が飛び出てきた!兄の仇討を狙う曹丕だった。
張綉は既に曹操と和解し従属することを決めたのだと釈明するが曹丕は仇を討ってから父に詫びるといって剣を突きつける。皇后が制止し、張綉は苦々しい顔で兵を引き揚げさせた。
故郷への道を行く劉平と司馬懿。しかし劉平はやはり皇后らを放っておけない。戻ったところで傀儡には何の力もないと司馬懿は言うが劉平は二度と傀儡にならぬよう強くなると宣言する。
司馬懿は弱さとは信念を持たぬことだと言う。確固たる信念を持って自分の道を行くというのなら引き留めはしない、お前はお前の理想とする善き皇帝となれ。そう言って手を差し出し、劉平と固い握手を交わす。
孔融や荀彧が陛下に面会を求めてやって来た。皇后は陛下は董妃を失った哀しみで寝込んでおられると言って追い返す。いつも陛下と一緒にいる皇后が悲しそうな顔で一人佇んでいるのを見た曹丕は彼女の気を紛らわせようと剣舞を舞う。そこへ卞夫人が怒りの形相でやってきた。曹丕が勝手に張綉の軍勢を追い払った事を知り、父の足を引っ張る気かと息子を鞭打つ。皇后が張綉の無礼のせいだと擁護するが、卞夫人はここで自分が罰しなければ主人の顔に泥を塗ることになると言って鞭打つ手を止めない。
「ならば曹司空には私の顔を立てていただこうではないか、公子どのを赦されよ。」声がして振り返るとそこには寝込んでいるはずの陛下の姿が。卞夫人らは平伏し皇后は目を見開く。
戻って来た劉平に皇后は弱虫の皇帝など漢皇室には不要だと言う。弱虫でないというなら証拠を示せと。今ここで自分を殺し、董承のクーデターを指示した黒幕は皇后だったと曹操に報告せよと迫る。だが劉平はもう二度と人の指図は受けないと宣言する。
[第十一集]
春の祭事のため皇帝や荀彧以下朝臣、将軍らはみな都を出発する。儀式は淡々と進むかに見えたが、突然焚き木の向こうから剣士が乱入してきた。劉平はとっさに皇后をかばい飛んでくる薪を回し蹴りで払った。剣士は曹丕の喉元に剣を突きつける。それは巷でで剣豪と名高い王越だった。彼は弟・王服の仇討にやってきたのだ!司馬懿は飛び出して行って、王服は唐王妃に刺された、孫将軍と共にこの目で見たと告げる。王越は曹丕の首を斬りつけ包囲する兵士らをなぎ倒し逃げて行った。
このままでは唐王妃が危険だ、皇后はすぐに孫将軍に後を追わせる。曹丕は出血おびただしいが息はある。劉平はすぐにきれいな水と布と血止めの薬を用意させ、手際よく傷口をふいて薬を塗りはじめた。臣下らは顔を見合わせる。その様子に気づいた若い侍従の冷寿光が「陛下、ちょっと違います、ほらこのように…」と手本を見せるようにして治療を代わった。
司馬懿や孫将軍らが弘農王の社へ駆け付けるとそこには王越と互角に戦う唐王妃の姿が。唐王妃を救おうと孫将軍の配下が切り込むが王越はたった一人で殲滅する。傷を負った孫将軍を、司馬懿は助けるふりをしてとどめを刺す。そして唐王妃の危機に身を挺して庇い傷を受けた。お前は唐王妃を売ったにもかかわらずなぜ助けようとする?問う王越に司馬懿は王服が唐王妃を救うために自ら彼女の剣を受けたことを明かした。
唐王妃は無事だったが孫将軍以下は皆王越にやられ司馬懿が重傷を負ったと報告を受けた劉平はすぐに医者を派遣しろと命じ、ただの一書官に陛下が宮廷医師を派遣する事を満寵は訝しむ。
陛下らが去った後で満寵は曹仁に懐から出して来た小石を見せる。曹丕が致命傷を負わなかったのはこの石のせいだ。何者かが王越に剣にこの石をぶつけたために剣は曹丕の首をかすっただけにとどまったのだ。満寵は楊修の配下の徐福がこの技を使うのを見た事があった。儀式の場に楊親子はいなかったが、王越の乱入は必ずや彼らが絡んでいる…。
満寵は冷寿光をつかまえ、陛下が医術をかじっていたり薪を回し蹴りで払った事はあまりにおかしいと追及するが、冷寿光はいずれも自分が教えた技術で、医術は宮殿内の書庫で見知った、あれは回し蹴りではなく健康のための体操だと淡々と答える。
皇后は唐王妃を危険に晒した司馬懿は万死に値すると憤慨するが、劉平は彼の目的が孫将軍を抹殺する事だったと推測する。満寵は張宇が殺された事件で唐王妃を疑っている、彼女が剣の使い手だということを知られてはならないのだ。
[第十二集]
満寵は陛下の前で、曹丕が無事だったのは何者かが小石を投げたからであり、その技は徐福に違いないと楊修に突きつけるが、楊修は平然として自分の配下が曹丕を救うことができてよかったと言う。そこへ卞夫人がやって来て満寵を弾劾すると指さす。彼は護衛の責任者であるにも関わらず曲者の乱入を許し、大怪我を負った曹丕の心配をするどころか小石のせいで助かっただのと言う、お前が曲者と結託していたに違いない!と。怒り沸騰している卞夫人に劉平は荀彧に助けを求める。荀彧はひとまず満寵の職務を停止し、曹司空が帰還するのを待って審議しようと提案し卞夫人もようやく納得して引き下がる。
職務停止で真相にたどり着けなくなった満寵は悔しさをにじませるが、曹仁将軍は彼を励まし、孫将軍を殺したのは王越ではないと告げる。彼の遺体を見たが致命傷となった胸の傷は素人の手によるものだ、と。あの場に生き残っていたのは唐王妃と司馬懿。司馬懿…奴の行動はどこか引っかかる。楊修らと繋がっているはずだ。
冷寿光のおかげで劉平の祭事でのとっさの行動も誤魔化せたが、あの満寵だけは騙し通せないだろう、お前は本当にお人よしが過ぎると皇后は怒るが、劉平は自分が皇帝として戻って来たのは人を救いたいからだと彼女に言う。兄とは違う自分のやり方でこの国を、天下を救いたいのだ、と。
皇后はため息をつきながら、落ち着いたら曹操の娘でも誰でもいいから早く妃を娶り子を作りなさいと言うのだった。
郭嘉が一時帰還する。満寵は待ちきれず城門まで迎えに行ってこれまでの事件について話す。満寵が必死に真剣に説明しているのに郭嘉は酒を飲み美女を抱いてへらへら笑うばかり。だが彼については朝廷の大臣らが皆口を揃えて言うのだ、「郭嘉(の推理)は絶対に間違わない」と…。

[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。独学で医術を勉強している心優しい青年。
[B] 伏寿
皇后。劉平の兄嫁にあたる。漢皇家の存続のために命を捧げる。
[C] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男で劉平の親友。荀彧の推薦で仕官することに。
[D] 曹丕
字は子桓。曹操の次男。かつての戦で長兄を目の前で殺されたというトラウマを持つ。
[E] 卞夫人
曹操の妻。曹丕、曹節の母。
[F] 荀彧
尚書令。荀令君と呼ばれる。曹操不在時の許都の全責任を負う大臣。
[G] 満寵
許都令。満府君と呼ばれる。都の防犯防衛を任されている。
[H] 曹仁
将軍。曹操の従兄弟。満寵と仲が良いようだ。
[I] 冷寿光
皇帝の侍従。冷常侍、冷総官と呼ばれる。
[J] 唐瑛
弘農王妃。劉平の正体を知る数少ない人物。王服から剣術を学んだ。
[K] 王越
江湖にその名を知られる剣豪。王服は彼の弟。
[L] 張綉
西凉の諸侯。かつて宛城で曹操を騙し討ちしその長男を殺害した。
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