中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
[第十九集]
劉平は用事で古い書庫へ。その時どこからかひそひそ話が聞こえる。劉平は息を殺し身をひそめる。その声の主は唐王妃だった。彼女が話している相手は袁紹の使い。唐王妃が袁紹のスパイだったのか…。
後ほど訪ねてきた唐王妃に本当に親征するのか問われた劉平はただ思い付きで言っただけで荀彧にも反対されたよと苦笑してみせる。
袁紹は皇帝が親征するとの噂でその真意を確認するため唐王妃の兄弟子の潘揚を派遣する。唐王妃は潘揚と劉平を会わせるため、弘農王の法事を行うと報せる。
劉平が弘農王の祠へと出かけようとすると郭嘉が待ち構えており一緒に行きたいと申し出る。車の中で、郭嘉は楊修を官渡の前線へ送り込んだと話す。戦場で功を挙げて罪を償えばよいと。
弘農王の祠に着いたがその門には沢山の矢が射かけられていた。郭嘉はニヤリとして中へと案内する。祠の中も襲撃された跡。「唐王妃に何をした!?」郭嘉を問い詰めるが彼はわかりませんとしらばっくれる。そこへ満寵がやってきて、「袁紹の手先を追ってここまで来たが手先は唐王妃を連れて逃げた」と報告する。
唐王妃を匿ったのは許都の司馬家ゆかりの商店だ。店主からその情報を入手した司馬懿は官渡へと運ぶ糧食を燃やせと指示する。今回郭嘉は二か月分しか糧食を運ばせていない、間もなく決着がつくと読んでいるのだ。だがその糧食がなくなればどうする?さすがに奴も許都でのんびりしているわけにはいかなくなるだろう…。
[第二十集]
郭嘉が明日お忍びで外へ出掛けようと提案してきた。罠に違いないがこちらから懐へ飛び込んでいかねばならないようだ。劉平は郭嘉が用意した平民の服を着て出掛ける。
劉平、皇后、郭嘉は郊外の林で狩りをするが、突然劉平の馬が暴走し森の中へと走って行った。しかし郭嘉は慌てる風もなくのんびり笑って馬の足跡を追って歩いていく。
劉平が馬を降りて歩いていると、予想通り、唐王妃と潘揚が現れた。彼女らは共に袁紹のスパイ組織・西園衛なのだと告白する。袁紹は陛下と共に曹操を討つ意志を持っていることを改めて伝える。劉平は近々官渡へ押送される董承を救えと伝えさせる。董承は衣帯紹を持っている、衣帯紹があれば曹操を討つ正々堂々とした名目になる、と。
足跡を追って郭嘉と皇后は劉平の元にたどり着く。足を挫いたという劉平に近くで休んで行こうと郭嘉はある庵へ連れていく。多くの子供たちが遊んでいるが大人は郭嘉の愛人の任紅昌だけだ。彼女は戦で親を失った子供を引き取って育てているらしい。
子供たちに字を教える劉平は楽しそうだ。その姿を見て皇后はこのようにのんびりした暮らしもあるかもしれないと目を細める。
郭嘉の部下が迎えにやって来た。劉平は名残惜しくもある。すると郭嘉はまたこのような息抜きの時間を用意できますと言う。親征はできないがお忍びで官渡に行くことはできる、と。官渡に押送する董承に付いて行ってもいいんだぞという意味だ。皇后は猛反対するが劉平はその話に乗る。罠だとはわかっていたが、董承を救うチャンスでもある。
[第二十一集]
董承は官渡に押送される。その護送兵に扮した劉平と皇后・伏寿。道中で淳于瓊の兵が押送隊を襲撃する。そこまでは予定通りだったが劉平は護送兵の中に曹丕の姿を見つける。失神した所にとどめをさされそうになっている彼を間一髪助けた。
董承は檻から解放されるが急に血を吹いて倒れた。毒を盛られていたようだ。淳于瓊は劉平らを疑うが劉平は衣帯紹見せてこれは郭嘉の陰謀であり仲間割れを狙ったものだと説く。劉平らはひとまず捕らえられ連行された。
劉平は自分が綉衣使者(皇帝から密命を受けた使者)だと言う。淳于瓊は劉平に目隠ししてある場所へと連れていく。そこは薄暗い洞窟で、董承の遺体が横たえられていた。傍らの覆面の人物は遺体を指さし郭嘉が半月前に仕込んだ毒に違いないと断言する。覆面の男は袁紹の軍師の蜚先生。実は郭嘉や冷寿光の兄弟子だった。郭嘉は師匠である華佗の娘に手を出したため、華佗は怒って弟子らを全員廃人にしたうえで破門したのだ。郭嘉のせいで日の元に出られぬ顔になった蜚先生は彼を強く憎んでいた。劉平は自分の正体は楊俊の息子・楊平で、陛下の密命で袁紹と協力するため派遣されたのだと説明する。
曹丕が目を覚ますと伏寿と二人、牢に入れられている。陛下は連れていかれたという。ただしここに陛下はおらず陛下の使者だと念押しされた。伏寿は郭嘉の指示で護送隊に混じっていたのかと詰問するが曹丕は首を振り、自分の意志であなたを守るためにやってきたのだと答える。
袁紹が鄴城に有志を集めていると知り司馬懿は単身鄴城へ。鄴城を治める審配の息子・審栄に近づき、自分は郭嘉のスパイにつけられているので自分を餌にして城内のスパイを捕らえ功を建ててはと持ち掛ける。単純な審栄は司馬懿の言う通りにして城の酒場に潜伏していたスパイらを一網打尽にした、その際に矢を受けて怪我し、それを見た司馬懿が矢に毒が塗ってあると脅した上で薬丹を飲ませたので審栄は司馬懿を命の恩人と崇める。首尾よく懐に入り込めたと思われたが、審配が司馬懿は曹操のスパイに違いないと息子の制止を押し切って捕らえた。

[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。人が死なない平和な世界を作るため皇帝として生きる道を自ら選ぶ。
[B] 伏寿
皇后。劉平の兄嫁にあたる。劉平の甘すぎるまでの平和主義っぷりに苛立ちながらも次第に惹かれはじめている。
[C] 郭嘉
祭酒。字は奉孝。曹操の第一の軍師としてその名を知られる。女癖が悪い上に不治の病を抱えているが非常に鋭い洞察力を働かせる男。
[D] 任紅昌
郭嘉が官渡から連れてきた愛人。絶世の美女。
[E] 唐瑛
弘農王妃(未亡人)。劉平の兄嫁にあたる。剣術に長ける。
[F] 司馬懿
字は仲達。河内の名家・司馬家の次男で劉平の親友。唐瑛に愛を告白するが明確な答えはもらえなかった。
[G] 審栄
鄴城を治める審配の息子。親の威を借りて威張り散らしているボンボン。
[H] 曹丕
曹操の次男。密かに伏寿に思いを寄せている。
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