あさひのブログ -16ページ目
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第三十四集]
魏知は楚王に蹴られた足がまだ治っていないといって自室にこもっていたが、燕王が鍼灸師を連れて来た。その時韶寧公主が騒ぎを起こしているとの報せ。燕王と魏知が様子を見に行く。部屋に残った燕懐石に鍼灸師がそっと歩み寄り鍼を打とうとするが顧南衣が鍼灸師を追い返した。鍼灸師は燕懐石を鍼で気絶させてその間に部屋に隠されている金の箱を探し出す算段だったのだろう…。
翌日、韶寧公主が父帝から貰った魚符を学生が奪い返してくれないと騒ぎ立て刑部尚書の彭沛を呼びつけた。だが魏知は青溟書院を捜索するなら当然陛下の指示書がなければ不可能だと突きつける。学生らはわがままな韶寧公主が因縁をつけて青溟書院を陥れようとしているに違いないと決起し、刑部兵と乱闘になった。顧南衣は魏知を助けに向かうが、それを確認した燕王がこっそりと魏知の部屋へと侵入する。ところが先客がいた、それは楚王だった。彭尚書が兵を引き連れて青溟書院へ行ったので何事かと思ってやって来たのだと言う。燕王は訳を話して魏知のベッドの下を探り、鍼灸師に仕込ませておいた魚符を取り出してみせた。
燕王、楚王、彭尚書の前に引き出された魏知は陰謀だと言う。だが楚王は紛れもなくお前の部屋から魚符が出て来たのだと突きつけ押送しろと命じる。魏知は逆上し楚王の手首に思い切り噛みつき毒づくが楚王は顔色ひとつ変えなかった。

今日の楚王の言動からますます金の箱の中の名が楚王である可能性が高まり燕王は焦り出す。また寝込んでいた父帝は楚王が献じた処方で快方に向かい、父帝は楚王に褒賞を与えたと知らされた。早く手を打たなければどんどん不利になる…燕王は宮廷医師に楚王が献じた処方薬にしかるべきものを仕込むよう逼る。

辛子硯に呼び出された礼部侍郎・徐啓瑞はそこで幼い頃に生き別れた兄・万劫禅師と再会する。禅師はあの禁書・大成要略の執筆に関わっており、それを知った燕王が禅師を攫い人質にとっていたため徐侍郎は燕王に逆らうことができなかったのだ。理由を知った楚王が彼を救い出してくれたのだという。
楚王に下った徐侍郎は燕王の作戦を話す。まず韶寧公主が魏知を連れ出して燕王府へ行き、そこで常遠がクーデターを図っているとの報せをわざと聞かせるのだ。しかし後継者の名が燕王ならば常遠は剣を引くだろう、そういって魏知に金の箱を持ってこさせるのだ。金の箱を入手した後は魏知を抹殺する…!
楚王府でその話を盗み聞きしていた顧南衣は宗宸に伝える。そして楚王が魏知を救いに行くはずだと言うが、宗宸は魏知を助ける際のどさくさに紛れて楚王を暗殺しろと命じる。

かき集められるだけの衛兵を率いて燕王府へ向かった楚王は、燕王が配備していた袁将軍率いる衛兵と戦っていた。どさくさに紛れて楚王を暗殺しろ…顧南衣は楼の上から楚王の姿を探す。
寧澄に追い詰められた袁将軍は情けなく命乞いをする。その目前にやってきた楚王に顧南衣は矢を向ける…。お前には国法による裁きを受けてもらう、そう言って背を向けた楚王に、袁将軍は隠し持っていた小刀を手に襲い掛かる!その時顧南衣が放った矢が袁将軍の首に深々と突き刺さった。楼の上から飛び降りて来た顧南衣に楚王はなぜここにいると問う。その質問に顧南衣は「お前が死んだら彼女が悲しむからだ。」と答えた。

韶寧公主と共に青溟書院へ戻って来た魏知は自室に隠していた金の箱の包みを取り出す。が、その時楚王がやって来て、皇帝の緊急招集があり今から金の箱を持って参内しろと言う。魏知は韶寧公主と共に車に乗るが、途中で楚王が魏知だけを呼び出した。魏知は金の箱を韶寧公主に預けて車から降りる。その間に韶寧公主は箱の中身を燕王が作った偽物の聖旨と入れ替えた。
宮殿には既に朝臣らが皆集まっており、皇帝が危篤なのではと噂している。趙淵がやってきて楚王だけを先に呼ぶ。楚王は魏知に目配せすると先に奥へと入っていった。韶寧公主は取り替えた聖旨をこっそり燕王に渡す。
再び趙淵が姿を現す。そして姚丞相に金の箱の遺書を読み上げよと告げた。魏知は金の箱を差し出し、姚丞相は中の聖旨を開く。だが彼はそれを見ると絶句し固まった。魏知が横から聖旨を取り上げ読み上げ始める…。
その様子を隣の部屋からうかがっている皇帝、そして楚王。皇帝は枕の後ろに隠してある箱を持ってこいと楚王に命じる。
ではそろそろこのお芝居も終幕としよう…皇帝は楚王を連れて歩み出す。

[第三十五集]
魏知が聖旨を読み上げるのを聞き入る皆の前に皇帝が姿を現した。燕王は目を見開く。
皇帝は続きを読み上げろと命じる。魏知は聖旨を読み上げる「…朕が逝去した後は燕王寧昇が即位せよ」。
皇帝は、遺書は二部作成し一つはその金の箱に、もう一つは自分のベッドに隠していたと告げる。そして楚王にその箱の中の遺書を読み上げさせた。そこには後継者の名など記されておらず、ただ兄弟が皆いがみ合わず互いに助け合っていかねば社稷を守り国を守ることなどできないという訓示が書かれていただけだった。
燕王はこれが自分を陥れる罠だと主張するが、趙淵が身体検査をすると袖から聖旨が出て来た。さらに燕王が毒を仕込むよう命じた宮廷医師が連行されて来た。燕王はすべて楚王や魏知の仕組んだことだとあがくが、徐啓瑞が燕王は常遠の古参兵を動かしクーデターを企てていたと証言する。
燕王は皇帝の足元に這いつくばり、常家に唆されたのだと釈明し命乞いする。皇帝は燕王の爵位を取り上げ庶民へ落とし宗正寺へ幽閉するよう命じた。燕王は別れの拝礼を捧げる。その姿がかつての自分と重なり楚王は顔を背ける。燕王は顔を上げたかと思うとすぐ側の衛兵の剣を抜き突っ込んできた!魏知が陛下を庇い衛兵が取り押さえる。「寧弈、殺してやる!殺してやる!」燕王はそう繰り返しながら連行されて行った…。

常貴妃は息子のために皇帝に謝罪に行き、自分が代わりに死罪になると申し出るが、皇帝毒殺未遂容疑と遺書改変の罪は妃が肩代わりできるようなものではないと突っぱねられた。だが彼女はすでに毒を飲んでいた。皇帝はもし息子のために仇討をしようなどと考えなければ妃として葬ってやろうと言う。常貴妃は血を吐きながら土下座し、そしてふらふらと出て行った。

皇帝は楚王を呼び出し、目的は達したので御史台の職を降りればよいと言うが、楚王はその褒美を受ける気はないと答える。
そこへ魏知と燕懐石が参内し閔海の海賊の地図を献上する。広い閔海の殆どが海賊…すなわち常遠の勢力下にあることを地図は示していた。

寧弈は魏知に、いつまでも今の立場でおればいつか正体がばれるかもしれないし皇家の争いにこれ以上巻き込まれなくなければ都を離れた方がいいと勧める。自分はこの争いから逃れようもないが、いつかその争いにとり憑かれて鬼と化してしまうのではないかと恐ろしくも思っていると告げる。魏知は殿下が鬼となるならそれは鍾馗(※悪霊を祓う神様)だろうと微笑む。と寧弈は突然魏知の手をとるとその手首に噛みついた。青溟書院でされた仕返しであり、そして自分の事を忘れないで欲しいという願いでもあった。

常遠を追い詰めるための次の策は削藩(領地を減らすこと)。辛子硯は韶寧公主の結婚を口実にして常遠の長男・常忠義を帝都へ呼びだし留めておくという策を皇帝に献じる。常遠に対する人質にもなり、常忠義に爵位を与える代わりに再編成と称して少しずつ閔海の統治権を削っていくのだ。辛子硯は閔海への使者として魏王・寧斎を推薦する。聡明で慎み深く、忍耐強い彼が適任だろうと。
その魏王が、命じられていた韶寧公主の婿候補リストを作って持ってきた。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。鳳知微にとっては自分が父親の仇人である事を知りながらだんだんと彼女に惹かれていく。
[B] 鳳知微(魏知)
青溟書院司業。男装し魏知と名乗っている。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた血浮屠・顧衡の娘だが本人はまだそれを知らない。
[C] 寧昇
皇帝の第二子。燕王に封じられている。長兄亡き後最も後継者に近いはずだが六弟、七弟に対し決して油断は見せない。
[D] 韶寧
皇帝の娘。尊敬する長兄を死に追いやった寧弈を恨んでいる。青溟書院の同窓生だった魏知の事が好き。
[E] 彭沛
刑部尚書。燕王に仕える。
[F] 徐啓瑞
礼部侍郎。燕王に仕える。
[G] 寧斎
皇帝の第七子。魏王に封じられている。
[H] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。
[I] 趙淵
大太監。寧世征の腹心で彼の真意を鋭く言い当てる。
[J] 辛子硯
光禄大夫。青溟書院院首。寧弈を将来の皇帝にすべく密かに立ち回っている。鳳知微が顧衡の子と知っており、寧弈が彼女に心寄せていることを悩ましく思っている。
[K] 燕懐石
閔海国燕家の御曹司。魏知の腹心として仕える。彼女が訳あって男装していることも知っている。
[L] 顧南衣
魏知を護衛する寡黙な剣侠。その正体は血浮屠で、顧衡の子である鳳知微を守っているのだ。ニックネームは衣衣。

* * * * *

→インデックス
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第三十一集]
金の箱を預かる事となった魏知は守り切れるだろうかと不安になり辛子硯に相談するが、彼は陛下の意図を汲めとそっけない。陛下の意図…皇帝は常家の勢力を抑えるために楚王を解き放ったという宗先生の言葉を魏知は思い出した。そういう事か…。

韶寧公主から金の箱の中に書かれた名が楚王らしいと聞いた燕王は母の元へ行き、18年前の事件を蒸し返されないよう王才人を消すべきだと訴える。常貴妃も楽観的ではいられなくなった。もうすぐ皇帝の誕生会が開かれる。常貴妃は韶寧公主に魏知を誕生会に誘うよう命じる。彼が出席している間に青溟書院へ潜入して箱の中身を見るのだ。

皇帝の誕生会の招待状が赫連錚の元にも届いた。赫連王子は魏知に"鳳知微"として一緒に来いと迫る。時同じくして韶寧公主がやってきて、魏知にやはり誕生会に来て欲しいと言う。
翌日、魏知を見かけた寧弈は彼女が血を吐く薬を飲んで仮病を使おうとしていることを知り、薬を奪うと彼女の脚を思い切り蹴りつけ去っていった。通りかかった韶寧公主が駆け寄る。魏知は足を痛めたようなので誕生パーティには出られなさそうだと告げる。

[第三十二集]
誕生会当日、赫連錚の前に現れたのは、ものすごい化粧で本人とは思えないほどの醜女になった鳳知微だった。しかし負けず嫌いの赫連王子はとっても綺麗だと言って彼女を連れて出席する。

王才人は息子を呼び出し、18年前に常貴妃に逼られ滟妃を陥れたことを告白する。そして自分が死んだら陛下に真実を伝えてほしいと遺書を息子に託す。というのも、彼女が準備していた陛下へのプレゼントがあの金の箱にすり替わっていたというのだ。プレゼントを運ばせた侍従は常貴妃がよこした者、常貴妃が王才人を陥れようとしているのは明白だった…。

陛下の誕生日は奇しくも雅楽の命日なのであった。寧弈は夷瀾宮へ。幼い頃母と暮らした宮殿は長年封鎖され荒廃していた。
雨に降られて夷瀾宮の側を通りかかった鳳知微は中から寧弈の声が聞こえて様子を見に行く。寧弈は宮殿の前に跪き雨に打たれていた。鳳知微は寧弈を建物の中へ入れ焚き木をして体を温めてやる。落ち着いてきた寧弈はここが自分が八歳まで過ごした宮殿なのだと明かす。

鳳知微が封鎖されている夷瀾宮へ入っていくのを見かけた貴族の娘・華宮眉が常貴妃に告げ口し、常貴妃は夷瀾宮を包囲させた。夷瀾宮の中からぼそぼそと女の声が聞こえる…「わたしは冤罪をかけられた、常氏がわたしをおとしいれたのだ…」常貴妃がそっとその門扉を押し開けて覗いてみると、跪く寧弈の姿が見えた。彼の前には白い服を着た女性の後姿が見える。「わたしは冤罪をかけられた、常氏がわたしをおとしいれたのだ…」寧弈は必ずや母の仇を討ちますと拝礼している。雅楽が自分を殺すために化けて出て来た!常貴妃は真っ青になり逃げ帰る。
母の話を聞いた燕王はそれは楚王の小芝居であって幽霊なんてあり得ないと呆れるが、白い服を着た女の姿をはっきり見てしまったと常貴妃は気が気でない。

その夜、華々しく誕生会が催された。常貴妃はその場で燕王の後妻に姚丞相の娘・姚揚慈を
娶らせてほしいと願い出る。皇帝はこの機に皇子達にそれぞれ新しい妃を選ばせてはどうかと提案した。すると赫連王子も妻を選ぶ機会を頂戴したいと願い出た。そして皆の前で鳳知微を娶りたいと言う。よりによってあの不細工を選ぶとはと女達は笑う。

[第三十三集]
楚王が進み出て、ここはひとつゲームをしてみようと提じる。ここにいる皇子や姫君らに本当に縁があるならば息がぴったり合うはずだと。皇帝はその案に乗り、皇子らに「人の根本たるものは何か」というお題で各々一文字を書かせた。それを封して混ぜ姫君に引かせ、姫君らはそこに書かれた文字の真意を説明してみせるのだ。縁があり心が通じ合うならば説明できるだろう。
姚揚慈が封を引くとそれは燕王のもので愛と書かれていた。姚揚慈はこれは世俗的な愛ではなく普遍的な愛であり、すなわち天下の人々を守っている陛下を指していると解く。燕王が進み出て全くその通りで彼女と縁があるに違いないと言う。だが姚揚慈は他の皇子の封も見てみたいと申し出た。常貴妃がルールを曲げるなと怒るが皇帝は許可する。姚揚慈が手にしたもう一つの封の中身もやはり愛という字。封の中は常貴妃によってすり替えられ全て愛と書かれており、姚揚慈がどれを引いても燕王が書いたものとできるようにしていたのだ。常貴妃はたまたま兄弟同士で
気が合って同じ文字を書いたに違いないと言い繕う。このままでは皇帝が怒る事でしか収拾をつけられなくなると気を使った趙淵が宴をお開きにさせたためうやむやのまま終わった。

次に誕生日プレゼントの献上式へと移る。王才人は意を決してプレゼントの箱を献上する。趙淵がその覆いを取るとそれは陛下の金の箱!?常貴妃がとんでもないことだと糾弾する。王才人はいつの間にかすり替わっていたと訴えるが常貴妃はしらばっくれるなと突きつける。シクシク泣き出す王才人に楚王が歩み寄り、正直に誰に唆されたのか言えと迫る。王才人は"あの時"と同じだ、あの時の報いを今受けることになったのだと嘆き、常貴妃は余計なことを言うなと激高する。
その時どこからともなく琴の音が…それは雅楽の奏でる音によく似ている…王才人は泣き崩れ、ついに陛下に訴える「私が、私がやったのです!18年前に彼女を死に追いやったのは、私です…!」
彼女とは誰なのかはっきり言え、楚王が迫るがその時皇帝が気を失い倒れてしまった!

韶寧公主は心配の余り、制止する趙淵をも振り切って父帝の見舞いに行く。皇帝はぐったりして横になっていた。だが皇帝は心配ないと言って彼女を帰らせる。と、むくりと起き上がった。実は仮病だったのだ。
皇帝は18年前のあの光景を思い出す。…この裏切り者め!皇帝が怒り指を突きつけた彼女、雅楽は、許しを請うでもなくいきなりキスをした。血の味がする…。雅楽はこれで我が子とあなたは同生同死の運命を辿るのだと高らかに笑う。日落族の巫女の呪いだ!激高した皇帝は自ら弓で雅楽をくびり殺したのだった…。

18年前の事件について王才人が自白すれば必ず彼女に指図した者の正体がばれる…常貴妃は絶望的になるが燕王は諦めるのは早いと母を励ます。とにかく金の箱の中身を確かめねば。燕王は韶寧公主を青溟書院へ送り込む。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。18年前に突然死んだ母の事件の真相を追う。鳳知微にとっては自分が父親の仇人である事を知りながらだんだんと彼女に惹かれていく。
[B] 鳳知微(魏知)
青溟書院司業。男装し魏知と名乗っている。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた血浮屠・顧衡の娘だが本人はまだそれを知らない。なにかにつけて助けてくれるが一言多く底意地の悪い寧弈を嫌いつつも気にしている。
[C] 寧昇
皇帝の第二子。燕王に封じられている。冷静で思慮深く、常に己に有利になるよう巧みに立ち回っている。
[D] 常貴妃
寧昇の母。閔海公・常遠の妹。貴妃は爵位。皇后亡き後は彼女が後宮を取り仕切っている。
[E] 韶寧
皇帝の娘。尊敬する長兄を死に追いやった寧弈を恨んでいる。
[F] 寧斎
皇帝の第七子。魏王に封じられている。
[G] 王才人
寧斎の母。才人は爵位。元は常貴妃の侍従。気が弱く常貴妃には逆らえない。
[H] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。
[I] 趙淵
大太監。寧世征の腹心で彼の真意を鋭く言い当てる。
[J] 赫連錚
大悦国金獅族の王子。天盛帝都に留学に来ている。街で偶然出会った鳳知微(魏知)を気に入りなんとかして嫁にもらって帰りたいと思っている。
[K] 顧南衣
魏知を護衛する寡黙な剣侠。その正体は血浮屠で、顧衡の子である鳳知微を守っているのだ。ニックネームは衣衣。
[L] 姚揚慈
丞相・姚英の娘。
[M] 華宮眉
朝臣の娘。この機に独身の楚王にアプローチしたいと思っている。
[N] 秋玉落
都督・秋尚奇の娘。鳳知微の従姉妹に当たる。華宮眉の親友。
[O] 雅楽
寧弈の母。滟妃と称される。故人。18年前に突然「病死」した上に敵国と通じたとして廃妃された。元々は大悦国日落族の巫女。

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→インデックス
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第二十八集]
常遠は風邪をひいたと言っては途中の城で長居し、催促すると今度は足が痛くて動けないと言って上京を引き延ばしていた。頭に来た皇帝は迎えの使者を遣りすぐに都へ連れて来るよう命じる。そして金羽衛を宮殿内に配備させる。常遠の行動の如何によってはすぐに捕らえることになるやもしれぬ…。

やっと常遠が入城し、皇子皇女や貴妃らが一堂に会し宴会が行われようとしていた。最後にやっていた寧弈は御史として参内したと言い、あの林任奇の奏書を差し出す。さらに常遠が陳紹に林任奇殺害を命じた文を証拠として突きつけた。そこには皇帝が閔海公に授けた唯一無二の印鑑が押してあった。常遠は平伏し、実は印鑑を盗まれてしまったのだと釈明する。しかし寧弈は証人として陳紹を連れて来た。だが常遠は自信満々に両手を広げて見せる。その腕には貝殻や石を通した腕輪…それは陳紹の母親のもので人質にとっていることを示しているのだった。陳紹は愕然とし、この男は見たこともないと答えた。目を剥く寧弈。

陳紹の身柄は第七皇子・寧斎が預かる事となった。寧弈は強引に寧斎を呼びつける。密かに拘束したあの陳紹の身代わりを射殺した射手・李才と引き換えに陳紹を引き渡せと要求した。
陳紹は寧弈に膝をつき謝罪するが寧弈はその彼を助け起こす。常遠から何らかの脅迫があったことはわかっている、今は故郷に戻るようにと彼を逃がすのだった。

常遠が燕王を連れて参内してきた。常遠は常海が寧川を唆し悪事を働いたことを陳謝する。そこへ楚王と寧斎が呼ばれやって来た。皇帝は三つの事を言い渡す。一つ目は皇子ら朝臣らが皆いがみ合わず協力して国を支えていくように。二つ目は寧斎を魏王に封じる事。そして三つ目は、争いを避けるために生きている間に太子を立てることはしないと。遺書を金の箱に収めてあるので自分が死んだらこれを開けて後継者を発表しろと言う。

[第二十九集]
第十皇子は若すぎるし魏王は母親の身分が低く長年都を離れていた、楚王は母が廃妃されてるうえに今までに散々やらかしている、となれば燕王が後継であることは疑いようがないと彭沛はほくそ笑む。だが燕王は冷ややかな視線を返す。今回の件ではっきりしたのは父帝が常家を排除しようとしている事。自分が後継になるために常家との縁はもはや足を引っ張る障害物でしかないのだ。あの金の箱に収められている書に自分の名が記されているならば、一刻も早く常遠を抹殺しよう…。

魏知こと鳳知微、彼女が天盛皇家を関わることは寧弈や彼女自身のためにもならない…辛子硯は意を決し皇帝に面会に行く。彼女に青溟書院院首の座を明け渡すことで皇帝から引き離そうと考えたのだ。だが皇帝は辛子硯が口を開く前にお前を光禄大夫に任命すると告げた。突然の昇進に唖然とする。ともかく魏知に青溟書院の監督を任せたいと申し出た。皇帝は何を企んでいるのか知らんがまあいいだろうと承諾する。
皇帝に呼び出された魏知は青溟書院に赴任して辛子硯の補佐をしてくれと言われた。あいつの補佐!?魏知はあれこれ言い訳をして逃がれようとするが、皇帝が二階級昇進の司業の位と令牌も授けるからとニコニコして言うのでやむなく承諾した。

青溟書院の学生らはかつて同級生だった魏知が学院の監督者になったことに嫉妬と不満を抱いていたが、魏知は彼らの不満を逆手にとって学問の意義、自身で己を磨いていく大切さを教え、学生らは皆心服して拝礼した。

皇帝は常遠に圧力をかけつつも彼を帰国させた。そして楚王を呼び出し、既に燕王の一派が後継者を公表してほしいと奏書を出してきていることを明かす。金の箱に入れてある後継者の名を公表すれば、書かれた者は命を狙われることとなろう。だが楚王はこういう考え方もできると言う、書かれている名の者は後継者であると同時に父上の剣である、と。後継者であることが確約されれば恐れることなく他人を粛清できるのだから!
すると皇帝は楚王に囁いた「もし金の箱の中の名が寧弈だと言ったら?」

父帝がああ言ったのは本気で自分を後継者にするわけではなく自分に邪魔者を排除させようという腹だ、父にとって自分は万一狙われて死んでも構わないただの剣、心を持たない物と一緒なのだ…!荒れる寧弈に、辛子硯は皇帝という位に就く者は元々情など持たないものだと諭す。だが寧弈は激高し、もしお前に俺の剣になれと言ったらどうすると突きつけた。辛子硯は、正しい事を成すためなら自分の命を捨てる事を無意味だとは思わない、私は「心を持つ剣」になりましょうと答えた。

魏知が学生らと議論していると姚英がやってきた。まるで遊んでいるかのようなその様子に姚英は憤慨するが、魏知はこれが議論を進めるのにとてもいい方法なのだと示す。姚英と議論するうちに、ふと彼は怪訝な顔をして魏知を見る。「お前は『大成要略』を読んだのか?」その詰問するような口ぶりに驚いた魏知はそんなものは見た事も聞いた事もないがと答える。だがその書物は宗宸の私塾で確かに見た事があった…。
そこへ韶寧公主がやってきて相談したいことがあると手を引く。だがさらに楚王がやって来て、酒を飲もうと強引に魏知を連れ去って行ってしまった。

[第三十集]
寧弈と魏知の後をこっそりつける韶寧公主。寧弈は彼女が聞き耳を立てていることに気付くと、わざと父帝の金の箱の中に自分の名が書かれており自分が後継者であることが決まっているいるかのように話をする。韶寧公主は真っ青になり燕王府へすっ飛んで行った。

十八年前、常海は占壁を騙して捕え、滟妃(雅楽)にわざと占壁が殺されそうになっていると知らせた。滟妃は苦慮の末こっそり帝の印を借用して彼を釈放させようと試みた。タイミングを見計らって常海が滟妃の違法を訴える。滟妃の部屋からはあらかじめ常貴妃によって仕込まれたスパイの証拠の地図が出て来る。そして滟妃は大悦のスパイと確定し廃妃されたのだった。
十八年も前の事件の証拠を探し出すことは容易ではない。だが寧弈は母に偽の情報を伝えた人物の存在に注目する。宮中の人間には違いなかろうが常貴妃は誰を使ったのか。

魏知は姚丞相から大成要略という本について訊かれたことを燕懐石に話す。燕懐石は真っ青になり誰にも言ってはいけないと声を潜める。大成要略は大変優れた学問の書であるが今の陛下が禁書にした、それはその著者が十八年前にある予言を残したからだ、「天盛王朝は長くはもたない」と…。

皇帝の元に、空から降って来たという亀甲が届けられた。霊台丞(霊台は天気や占いを担当する部署)を呼んで見せた所、霊台丞は後継者を定めることが吉だと出ていると答えた。皇帝は顧衍を呼び亀甲の出所を調べさせる。
朝議の場で顧衍は亀甲が偽物、誰かが意図的に作りあげたものだったと報告する。朝臣の一人が、皆が後継ぎが誰なのかとそわそわしており、何かあっては困るのであの金の箱を信用できる者に監視させてはどうかと提案する。皇帝は魏知と姚英の二人にその任を命じ、金の箱は青溟書院に送られることとなった。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。18年前に突然死んだ母の事件の真相を追う。鳳知微にとっては自分が父親の仇人である事を知りながらだんだんと彼女に惹かれていく。
[B] 鳳知微(魏知)
朝華殿学士。男装し魏知と名乗っている。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた血浮屠・顧衡の娘だが本人はまだそれを知らない。なにかにつけて助けてくれるが一言多く底意地の悪い寧弈を嫌いつつも気にしている。
[C] 常遠
天盛帝国南部の属国・閔海の君主。天盛王朝建国時に多大な功績を挙げた。その権力で閔海を思いのままに支配している。常皇后、常貴妃の兄。
[D] 寧昇
皇帝の第二子。燕王に封じられている。冷静で思慮深く、常に己に有利になるよう巧みに立ち回っている。
[E] 常貴妃
寧昇の母で常皇后の妹。貴妃は爵位。皇后亡き後は彼女が後宮を取り仕切っている。
[F] 韶寧
皇帝の娘。尊敬する長兄を死に追いやった寧弈を恨んでいる。
[G] 寧斎
皇帝の第七子。母は王才人。魏王に封じられる。
[H] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。
[I] 趙淵
大太監。寧世征の腹心で彼の真意を鋭く言い当てる。
[J] 姚英
丞相。朝廷に常家の勢力が広く根深く残っていることに危機感を抱いている。
[K] 燕懐石
閔海国燕家の御曹司。魏知の腹心として仕える。彼女が訳あって男装していることも知っている。
[L] 辛子硯
青溟書院院首。寧弈を将来の皇帝にすべく密かに立ち回っている。鳳知微が顧衡の子と知っており、寧弈が彼女に心寄せていることを悩ましく思っている。
[M] 寧澄
楚王の侍従長。毎度彼から無茶な注文や意地悪を言われているが、堂々と反論したり皮肉ったりする図太さも持ち合わせている。
[N] 陳紹
閔海の海賊の頭領。閔海公・常遠の悪事の証拠を集めていた林任奇を殺害するが、その証拠を手に常遠を告発しようと帝都へやってきた。
[O] 雅楽
寧弈の母。滟妃と称される。故人。18年前に突然「病死」した上に敵国と通じたとして廃妃された。元々は大悦国日落族の巫女。

* * * * *

→インデックス
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第二十五集]
大悦国金獅族の王子・赫連錚が天盛帝都に留学にやってきた。誇り高い彼は天盛の人々を小馬鹿にしている。お目付け役として随伴している占壁が彼をたしなめるが赫連王子は勝手に馬を駆って遊びに行ってしまった。
赫連王子は市で鞭を鳴らし、女らが悲鳴を上げるのを楽しんでいる。だが鞭を当てても何の反応もない一台の車があった。車に乗っていたのは、秋府へ行くために"鳳知微"として着飾った魏知と、彼女によって無理矢理女装させられた顧南衣なのだった。鳳知微はこの無礼な王子の手をひねり上げ、さらに顧南衣が蹴り飛ばして懲らしめ走り去った。

夜半に楚王府へ一人の男が訪ねてきた。それは陳紹だった。布告文に隠された「楚王為君復仇(楚王があなたの仇を討とう)」の文字を見てやって来たのだ。
陳紹は元々は閔海で暮らす普通の漁夫だった。だが18年前にやって来た常遠が漁業を禁じ重税を課したため生活に困った漁夫らは決起し海賊となったのだ。その勢力が大きくなり持て余した常遠は裏で海賊と協定を組んだ。そして陳紹らは表向きは海賊行為を行いながら実質常遠の私兵として動くことになったのだ。林任奇を殺せ命じられた陳紹はその通り従ったが、彼の奏書を見てしまった。そこには常遠の悪事がいくつも連ねられていた。こんな悪者の言いなりになっていた自分にも罪があるが、どうか常海を倒してほしいと陳紹は涙ながらに訴える。
寧弈は陳紹から受け取った奏書をすぐに父帝に提出、皇帝は怒りすぐに常遠に出廷するよう命じた。満足げな表情の寧弈に、辛子硯は勝った気になるのはまだ早いと忠告する。だがこの期に及んで常遠に逃げ場はないと寧弈は自信満々で賭けてもいいと言う。なら鳳知微を賭けよう、勝ったら彼女を娶るがいいと提じられ、寧弈はそんなもの賭ける価値もないと誤魔化す。

金獅族使者の占壁は実は寧弈の母・雅楽が妃の地位を廃される原因となった男だった。大悦の日落族であった雅楽と占壁は永遠の愛を誓った恋人同士だったのだ。だが雅楽は部族を守るため無理矢理天盛皇帝に嫁がされた…。
占壁は雅楽の息子である楚王が毎月母の弔いのために青龍寺へ参っていると聞かされた。だが実はそれは燕王が仕組んだ罠。青龍寺にやってきた占壁に燕王は自分が楚王だと言う。そして皇帝の侍従に母を弔っていることがばれてしまったとうろたえて見せた。占壁は愛する恋人の息子を救うために皇帝の侍従を追いかけ殺害した。その途端大勢の兵に囲まれ占壁は連行された。

[第二十六集]
寧弈は牢獄の占壁に会うが、やはり母を死地へと追いやった原因の男を前に怒りが噴出する。占壁は彼が本当の楚王で自分は燕王に騙されたことを知るが、怒りの楚王に自分のせいで雅楽が殺されたことを認めて詫び、この命をとられても仕方ないと跪く。

魏知が秋府から戻って来ると燕王が突然やってきて楚王と第七皇子を呼んでここで宴会をすると言っている。燕王あるいは楚王が何か企んでいるに違いない…ともかく皇子らには中庭で待ってもらい急ぎ宴会の準備を整える。
燕王の乾杯で宴が始まったが殺伐として気まずい空気が流れているため魏知はゲームをしようと提じた。
宴がお開きになりゲームですっかり酔った楚王を介抱して寝かせ戻ろうとすると、屋敷になぜか母と弟が来ていた。韶寧公主が二人を連れて来たと言うのだ。公主は魏知の手を引き、楚王にこれを飲ませろと薬を渡す。母と弟を人質にとり楚王を毒殺させる気か…!だが公主は殺すわけじゃない、体にあざができる薬でちょっと驚かせるだけだと自ら薬を一粒飲んでみせた。
魏知は酔い覚ましの湯を作り韶寧公主の見ている前でもらった薬を入れて溶いた。魏知の様子が先程から妙だと気づいていた寧弈は酔い覚ましの茶碗に手をすると、彼女の表情をうかがいなから「毒が入ってるのかもな」と言って飲み干した。

皇帝が占壁を呼び出していたと知った寧弈は何を話したのかと問う。占壁は双生虫の術について問われたと答える。雅楽は日落族の巫女で「双生虫の術」を使うことができた。この術をかけられた二人の人間は同じ時に同じ病にかかり同じ時に死ぬ、同生共死の呪いがかかると。皇帝からその術の解き方を訊かれたのだが日落族の巫女の秘術なので自分も知らないのだと占壁は話す。寧弈はピンと来た…母が双生虫の術をかけたのは父帝と自分だ。

楚王が去った後彼からの差し入れの酒を飲んでいた占壁だが、隣の牢の男が食い物を分けてくれと言うので看守に渡した。だが看守がこっそり薬を混ぜ、食べた男は血を吐いて死んだ。そして燕王がやってきた。また彼に嵌められたと知った占壁はさっさと殺せと迫るが燕王はニヤリとして、お前が生きていてくれないと楚王を排除できないのだと嗤う。お前のおかげで雅楽を排することができたし今回も感謝しているよと言われ占壁は歯噛みする。

[第二十七集]
その夜占壁が首を吊って死んだ。激高した赫連錚は天盛皇帝が金獅族使者を捕らえて殺したと朝議に乗り込む。魏知がひとまず落ち着いてもらおうと皆に茶を配った。
燕王が進み出て、楚王が青龍寺で密かに廃妃を祀っており、それを侍従に知られたため占壁が殺したのだと訴える。なぜ彼が楚王のために命まで投げ捨てるのか、それは彼が楚王の実の父親だからだ!燕王のとんでもない言葉に一同は騒然とし皇帝も凍り付く。日落族は大人になると腕に赤いあざが現れるのだと燕王は言う。燕王に追求され楚王がゆっくりと腕をまくると、手首に赤いあざが現れていた。嵌められた…愕然として膝をつく。
と、突然魏知が自分にもあざがあると腕を見せる。すると姚丞相の腕にも、彭尚書の腕にも、赫連錚の腕にもあざが現れていた。実は魏知が先程配った茶に韶寧公主の薬を混ぜ込んだのだった。楚王は燕王を睨みつけるとその腕をつかみ袖を引き下げる。彼の腕にもくっきりと赤いあざが現れていた。

寧弈は魏知によくも毒を飲ませてくれたなと彼なりの言い方で礼を言い、魏知も皮肉をこめて返す。そこへ赫連錚がやってきて楚王に折り入って相談があると言う。実は秋都督の姪の鳳知微が気に入ったので嫁にもらいたい、陛下に口添えを頼めないか、と。魏知のげんなりした顔を見てまたイタズラ心が動いた寧弈は赫連王子にぜひ協力させてくれと申し出る。しかし魏知が寧弈の袖を引っ張るのを見て赫連王子は怪訝な顔し、魏知をじろじろ眺めまわすとやっぱり陛下に頼む必要はなさそうだと言って去っていった。

赫連王子は秋府を訪問する。そこへ"鳳知微"がやって来た。赫連王子はやはり魏知の正体が鳳知微であると知り妾になれと言うが、鳳知微はなぞなぞを解けたら嫁いでやってもいいと答える。なぞなぞの答えが解らずしかし赫連王子は諦めようとしない。鳳知微は侍女に扮する顧南衣に勝てたら妾になってやるし敗けたら自分をおねえさまと呼んで敬えと提じる。赫連王子はこんな細い女に敗けるわけがないと自信満々。顧南衣は手加減して手を使わないでやると言い、赫連王子も当然自分も手を使わないと言って勝負が始まった。だが顧南衣の鋭い蹴りに赫連王子はたじたじとなり、つい手を使ってしまったため潔く敗けを認めた。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。18年前に突然死んだ母の事件の真相を追う。鳳知微にとっては自分が父親の仇人である事を知りながらだんだんと彼女に惹かれていく。
[B] 鳳知微(魏知)
男装し魏知と名乗っている。朝華殿学士。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた血浮屠・顧衡の娘だが本人はまだそれを知らない。なにかにつけて助けてくれるが一言多く底意地の悪い寧弈を嫌いつつも気にしている。
[C] 占壁
大悦国金獅族の重臣。元は日落族で寧弈の母・雅楽の恋人。赫連錚のお目付け役として天盛帝国を訪れる。
[D] 赫連錚
大悦国金獅族の王子。父の命令で天盛帝都にやってきた。
[E] 寧昇
皇帝の第二子。燕王に封じられている。冷静で思慮深く、常に己に有利になるよう巧みに立ち回っている。
[F] 韶寧
皇帝の娘。尊敬する長兄を死に追いやった寧弈を恨んでいる。
[G] 寧斎
皇帝の第七子。十数年ぶりに都に戻ってきたがその権力闘争に否応なく巻き込まれて行く。母は王才人。
[H] 常貴妃
寧昇の母で常皇后の妹。貴妃は爵位。皇后亡き後は彼女が後宮を取り仕切っている。
[I] 彭沛
刑部尚書。常家の威光にしがみつき燕王に仕える。
[J] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。
[K] 趙淵
大太監。寧世征の腹心で彼の真意を鋭く言い当てる。
[L] 陳紹
閔海を荒らす海賊の頭領。閔海公・常遠の悪事の証拠を集めていた林任奇を殺害するが、その証拠を手に常遠を告発しようと帝都へやってきた。
[M] 顧南衣
魏知を護衛する寡黙な剣侠。その正体は血浮屠で、顧衡の子である鳳知微を守っているのだ。女性の鳳知微の護衛をする時は女装させられている。ニックネームは衣衣。
[N] 燕懐石
閔海国燕家の御曹司。魏知の腹心として仕える。彼女が訳あって男装していることも知っている。
[O] 寧澄
楚王の侍従長。毎度彼から無茶な注文や意地悪を言われているが、堂々と反論したり皮肉ったりする図太さも持ち合わせている。

* * * * *

→インデックス
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第二十三集]
魏知の手の中には羊毛の香袋があった。それは先日寧弈が助けに来てくれた時に手にしたものだった。魏知は大悦と友好関係を築くために婚姻関係を結び、馬市の代わりとして閔海国燕家が所有する長毛羊を輸入して養殖しその羊毛等を売買する羊市を立てればよいと提じる。皇帝はその案を採用した。閔海国燕家に天盛皇帝のお墨付きを与えられ燕懐石は魏知に感謝し拝礼するが魏知は水臭いと笑う。
朝議で魏知が羊毛の香袋を手に陛下に羊市を提じたと聞いた辛子硯は、寧弈が馬市の廃止を狙ってわざと彼女に渡したのだろうと見抜く。

閔海公・常遠からの急報で、天盛から派遣されていた林任奇が海賊に殺されたという。常遠は海賊の首領の陳紹の似顔絵が書かれた指名手配書を送って来た。皇帝は怒り、即刻陳紹を捕らえるようにと伝えさせる。だが魏知にはこっそりとこの事件はそう単純なものではないと仄めかすのだった。
彭沛は燕王に手配書を見せる。この陳紹というのは林任奇が集めていた常遠の悪事の証拠を持って逃げているのだ。一刻も早く発見し抹殺しなければ常家が危うい。

ある朝、各朝臣の門に陳紹のサインの入った文が挟み込まれていた。そこには常遠の悪事の証拠を握っているので罪に問わないなら証拠を差し出そうと書かれていた。朝議でこの件が取り沙汰され、燕王はこの文が陳紹の名を騙ったいたずらかもしれないと言うが、楚王は冗談にしては度が過ぎると言う。皇帝はこの件を魏知と彭沛に任せた。魏知が燕王と彭沛にどうすればいいだろうかと尋ねると、燕王は文に書かれてある指示通りにして陳紹をおびき出し捕えようと言う。

父帝はやはりこの機に常家を排除しようとしている、だが朝臣を裁くべき御史台が現在空席となっており、だからこそ刑部尚書の彭沛の思うがままになっているのだ。寧弈は自分が御史に立候補しようと言うが辛子硯は猛反対する。御史台に入るということは後継者の権利を手放す事を意味するからだ。寧弈は辛子硯の手をとり世界地図を指し示す。我が天盛が世界を統一し平和をもたらすためにも常家の排除は必須条件なのだ…。しかし辛子硯はもっと長期的な策が必要で、その夢を叶えたいと思うのなら早まって御史台に入るのは絶対にやめてくれと念を押す。

陳紹が書いた文は「酉の刻に西市の旗の下、赤い服を来て免罪の聖旨を持ってこい」…その酉の刻。主の命令で陳紹を保護するため西市を張っていた寧澄は市民に紛れて暗殺者らしい男が幾人もうろついているのを確認した。やはり彭沛は口封じをするつもりだろう。
近くで燕王、寧斎、辛子硯が集って茶を飲んでいたがそこへ寧弈がやってくる。辛子硯は彼に席を譲り外を眺めていたが、赤い服の人物が現れたのを目にする。それは魏知だった。
赤い服の魏知の元に傘を被った一人の男が近づいた。「まず聖旨を見せろ」男は言う。お前が陳紹なのかと尋ねたその時、飛来した矢が男の胸をまっすぐ射抜いた。場は騒然とする。寧弈はすぐさま射手がいた建物へ駆けあがるが犯人の姿は既にない。降りようとした時、下階から上がってこようとする傘を被った怪しい男と目が合った。寧弈は男を追いかけるが見失ってしまった。
間もなく彭沛が兵を率いて現場にやってきた。魏知は矢の特徴的なその模様を目に焼き付ける。やってきた燕王に彭沛は青ざめ手配書を見せ声を潜めて言う「これは陳紹ではない、別人だ…。」実は陳紹の弟分なのだった。

[第二十四集]
自宅に戻った魏知は怪我の治療も後回しにあの特徴的な矢を紙に描き起こす。楚王が心配して魏府にかけつけた。魏知は絵を見せる。矢は天盛五軍のものに似てはいるが羽の形が若干異なるようだ…。

魏知と彭尚書は揃って昨日の事件を皇帝に報告する。そこへ寧弈がやってきた。彼は世の不正を正すために御史台に赴任したいと申し出た。それは彭沛に真っ向から対決すると言う宣戦布告でもあった。彭沛は寧弈を睨みつける。

秋明纓は娘が男装して仕官しあの憎き寧世征の側にいると知ってから心配でたまらない。宗宸を訪ねなんとか彼女を呼び戻せないかと相談するが、宗宸は彼女の運命は彼女自身でしか変えられないだろうと言う。それに血浮屠の力がすっかり弱くなってしまった今、皇帝の寵臣となった鳳知微は大成王朝の復権の鍵となっている。秋明纓は娘一人にそのような大きな荷を背負わせないでほしいと嘆く。宗宸はため息をつき、18年前に顧衡から子を託された時に覚悟を決めていたのではないのかと問う。秋明纓はあの時はまだあの子の"本当の母"ではなかったからと言う。だが今はもう大切な"我が子"なのだ…。

寧弈は早速刑部の監査に入る。刑部の記録がことごとく真っ白なのを指摘すると彭沛は国が平和で事件がなかったので記録すべきこともなかったのだとしゃあしゃあと言ってのけた。さらには陛下が自分を刑部尚書に任命したのだから自分の能力を疑うという事は乃ち陛下の人選能力を疑うのかと逼り、寧弈は怒り書を投げつける。
寧弈はあの時目の合った傘の男が本物の陳紹ではないかと考えていた。どうすれば彼と連絡がとれる…寧弈はとある布告を書き寧澄に張り出させた。

その夜、寧弈の元に怒り心頭の辛子硯がやって来た。あれほど言ったのに御史台に入るとは、後継者の権利を捨ててしまったことを分かっているのかと。寧弈は国の不正を正さずして皇帝になったところで意味がないと言うが、辛子硯は御史になったくらいで常家を排除できると思っているのなら甘すぎるとその怒りは収まらない。だがこうなってしまった以上後戻りできないのも分かっていた。寧弈から魏知が書いた矢の絵を見せられた辛子硯はそれが大悦の辺境に住む部族が使う矢だと吐き捨てて去っていった。
大悦ね、なるほど…七弟の顔を思い浮かべ寧弈はニヤリとする。

皇帝の元に常貴妃がわざとらしくご機嫌伺いにやって来た。閔海国常家の旗色が良くないと見て加勢にきたのだ。皇帝は常貴妃をおとなしくさせるために形式上後宮を訪れるが、ふと思い立って王才人の屋敷へと赴く。王才人は争い事を好まず人の顔色を覗って派閥を組むことを好まなかった、そこを皇帝は気に入っていたのだ。

寧弈は寧斎を呼ぶ。西市に現れるはずの陳紹を射殺しようとしたのは彼の部下だった。寧斎は母から「陳紹を生かしてはなりません」と書かれた文を受け取ったのだと言い差し出す。それを見て寧弈は苦笑する、王才人は慎ましやかな人だ、こんな事を息子に命じるわけがない。詳しく問うとその文は燕王を介して届けられたのだという。寧弈は燕王に利用されたのだと指摘、寧斎はびっくりして助けてほしいと土下座する。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。18年前に突然死んだ母の事件の真相を追う。鳳知微にとっては自分が父親の仇人である事を知りながらだんだんと彼女に惹かれていく。
[B] 鳳知微(魏知)
男装し魏知と名乗っている。朝華殿学士。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた血浮屠・顧衡の娘だが本人はまだそれを知らない。なにかにつけて助けてくれるが一言多く底意地の悪い寧弈を嫌いつつも気になっている。
[C] 燕懐石
閔海国燕家の御曹司。魏知の腹心として仕える。彼女が訳あって男装していることも知っている。
[D] 顧南衣
魏知を護衛する寡黙な剣侠。魏知を守っても言う事は聞かない頑固者。その正体は血浮屠で、顧衡の子である鳳知微を守っているのだ。
[E] 辛子硯
青溟書院院首。亡き第三皇子・寧喬から寧弈を皇位に就けるようにと託っている。鳳知微が顧衡の子だと知っており、寧弈が彼女を手助けし親密になってきている事を悩ましく思っている。
[F] 寧澄
楚王の侍従長。毎度主人から無茶な注文や意地悪を言われているが、堂々と反論したり皮肉ったりする図太さも持ち合わせている。
[G] 寧昇
皇帝の第二子。燕王に封じられている。冷静で思慮深く、常に己に有利になるよう巧みに立ち回っている。
[H] 彭沛
刑部尚書。常海らの一派だった。常家の威光にしがみつき拠り所を燕王へと移す。
[I] 常貴妃
寧昇の母で常皇后の妹。貴妃は爵位。皇后亡き後は彼女が後宮を取り仕切っている。
[J] 寧斎
皇帝の第七子。10年以上ずっと国境防衛の任に出されていたが元太子のクーデター未遂を機に都へと呼び戻された。
[K] 王才人
寧斎の母。才人は爵位。元は常貴妃の侍従。常貴妃の嫉妬を買い息子を辺境へと追いやられていた。
[L] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。
[M] 秋明纓
鳳知微の母。都督・秋尚奇の妹で駆け落ちして家を出たがその後夫を亡くし二人の子供を連れて出戻って来た。
[N] 宗宸
私塾の講師で鳳知微の恩師。実は血浮屠の生き残りで顧衡の部下だった男。わずかに残る仲間達のリーダーとして潜伏している。顧南衣の師匠。
[O] 陳紹
閔海を荒らす海賊の頭領らしいが…。閔海に派遣されていた朝臣・林任奇を殺害し逃亡、閔海公・常遠がその行方を追っている。

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