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「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第四十七集]
楚王の提案で国王一家は狩りに出かける。と、逃亡した司憲の居場所が判明したとの報せが入り赫連烈は急遽兵を連れて追うことに。赫連烈は劉梅朶に毒薬の小瓶を渡し必ず楚王と鳳知微を仕留めるようにと告げる。
劉梅朶が裏で毒薬を酒に混ぜているところに突然鳳知微がやってきた。劉梅朶は何事もなかったかのように乾杯を勧めるが、鳳知微は突然杯をぶちまけると劉梅朶の腕をつかむ。そしてその袖口から毒薬の小瓶を探し当てた。
そしてその時、黒装束の男らが天幕を取り囲み衛兵に一斉に襲い掛かった。司隠淪の率いる兵だった。劉牡丹と赫連図を攫い去っていく。

赫連錚は自分がいながら幼い弟が誘拐されたことに自責の念にかられる。しかし鳳知微はこれがおそらく楚王の策略で、今日劉梅朶が自分を暗殺しようと謀っていたこと、そして先王が赫連烈い殺された事実を吐いたことを伝える。彼女は赫連錚への思いを諦められず婚約者を誣告した、その弱みを赫連烈に握られていたのだ。鳳知微は赫連錚のためにも真実を明かしてほしいと説いたのだった。

劉梅朶は朝議の場で先王が赫連烈によって毒殺されたと告発した。赫連烈はこの女は婚約者に罪を着せ廃人に貶めた悪女だと暴露しそんな奴の言う事を誰が信じるかとあざ笑う。だがその時劉牡丹が姿を現した。劉牡丹は先王が崩御した後、赫連烈に赫連図を奪われ偽の遺書を作ることを逼られたと告発した。朝臣らはどよめく。そして先王の遺書に従い赫連錚を王として迎えると皆膝をついた。
追い詰められた赫連烈は背を向けた赫連錚に剣を抜き突きつける…その前に立ちふさがった劉梅朶が胸に剣を受け息絶えた。暗殺に失敗した赫連烈は逃亡する。

釈放された寧昇は母の住まいであった昭慶殿で写経し弔いをしたいと言う。魏王は二兄が昭慶殿に隠していある何かを取りに行こうとしていると勘付く。あの香料を開発したことで皇帝のお気に入りとなった月冷を昭慶殿へと遣った。
寧昇は人払いをすると母が仏壇の奥に隠していた小箱を取り出す。常遠がいざという時に開けろと言っていた小箱だ。だがその時急に朦朧としてきて気絶してしまった。実は月冷が事前に香炉に薬をくべていたのだ。月冷は小箱を奪うと中を確認する。折りたたまれた書と魚符…実はこれは魏王にも秘密にしている彼女の仲間のもの。その昔常遠に陥れられ書かされた自白書だった。月冷は自白書とお守りを懐にしまう。
月冷は小箱を魏王に渡す。中には、もし常家が危機に陥ったらこれを陛下に見せれば信じてもらえると書かれた紙切れ一枚。魏王は他に何かなかったのかと月冷を問い詰めるが彼女は何もなかったと答える。なければ仕方ない、これで彼はもう用無しだ…。
寧昇は昭慶殿で写経を続けていたが日に日に弱って行き、そして”病死”した。

[第四十八集]
金獅王都では新王赫連錚と聖纓公主鳳知微の結婚式が行われていた。そこへ大悦安王が兵を率いて砦に攻めてきているとの報せ。鳳知微が自分が戦に出ると言い出した。
鳳知微は砦で応戦するが奇襲に遭い、乱戦となったところを晋思羽に気絶させらた…。

帰国した寧弈は父に改めて凌英と会わせて欲しいと手紙を書いた。皇帝は凌英に「言うべきでないことは口にするな」と言って楚王に面会するよう命じる。その様子を月冷がこっそり覗いていた…。
母と最も親しかった凌英に会える喜びにうきうきして待つ寧弈だが、血相を変えた寧澄がやってきて彼女が黒装束の集団に攫われたと告げる。
攫ったのは魏王だった。楚王が何とかして会おうとしている凌英はきっと彼の母妃に関わる秘密を知っているのだ、その秘密を先に手に入れれば楚王に対する切り札となり得る…韶寧公主を呼び寄せそう囁き、ひと芝居打ってくれと剣を手渡す。韶寧公主は凌英の前で剣を抜き秘密を吐けと逼る。そこへ魏王が楚王のふりをして駆け付ける。目の見えない凌英には魏王だとはわからない。韶寧公主は楚王を捕らえよと叫ぶ。やめてくれと叫ぶ凌英に魏王は石弓を向ける…だがその引き金を引く直前にその弓は韶寧に向けられた!弓は韶寧の胸に深々と突き刺さる。なぜ…?韶寧は目を見開き、そしてゆっくりと崩れ落ちた。魏王は妹の遺体を抱えるとそっとその目を閉じる。寧弈を倒すため、我等の願いを叶えるためには、血の代償が必要なのだ…。

寧弈らがその屋敷に駆け付けると後ろ手に括られた凌英が助けてくれとうめいていた。寧弈はすぐにその縄を解く。と、寧澄が韶寧公主が殺されていると叫ぶ。…これは自分を嵌めるための罠だ。知った時には既に遅く、凌英を捜索していた顧衍がやって来たのだった。

最愛の公主を失い皇帝は涙が止まらない。寧弈は何も釈明する事はないと淡々と答える。顧衍が捜査するので一日待ってほしいと申し出るが皇帝は寧弈を宗正寺へ幽閉せよと
命じた。
皇帝は大成要略の予言を思い出す「一子生而諸子亡(一人の子が生き残り他の子は死ぬ)」…楚王を宗正寺から出してからというものの、一人また一人と我が子が死んでいく、預言は本当だったというのか!しかし寧弈とは同生共死の呪いがかけられている、彼を殺すことも傷つけることもできないのだ…。

[第四十九集]
鳳知微は大悦の捕虜となるが金獅王后ではないかと疑われていることを知り黙秘する。晋思羽は金獅の捕虜らを並べ、鳳知微がどこにいるかを吐かなければ一人ずつ殺すと剣を振りかざす…「私が鳳知微よ!!」鳳知微が叫ぶと同時に別の部屋からも同じ声が。それは鳳知微の身代わりとなって金獅兵士を救おうとした華瓊なのだった。

金獅に大悦が侵攻し鳳知微が行方不明になっているらしいと聞いた寧弈はこっそり宗正寺を抜け出て凌英を連れて大悦へと向かう。寧弈が脱走したと知った皇帝は激怒する。顧衍にすぐに捕まえて来い、言う事を聞かなければ殺してしまえと命じた。今までにない激高ぶりに顧衍は唖然とし、趙淵は這いつくばって命令の撤回を請うが皇帝はその彼をも蹴飛ばし暴れる…「わしはこれ以上、あ奴に脅迫されてたまるか!!」

晋思羽は鳳知微と華瓊のどちらが本物の金獅王后・鳳知微なのか吐かせようといろいろ試みるが二人は頑として吐かない。そこへ楚王寧弈がやって来たとの報せ。晋思羽は楚王にどちらが殺すべき偽物かと問う。寧弈は偽物が殺されるのならとても答えられないと言うが、晋思羽は二人とも殺すしかないと衛兵に弓を構えさせる。
一、二…晋思羽のカウントダウンが始まる。三!その瞬間寧弈はやめろと制止するが片方の衛兵は弓を放ち鳳知微に刺さってしまった。「華瓊!お前はなんてことをしてくれたんだ!」寧弈が叫ぶと鳳知微が申し訳ありませんと平伏した。華瓊も咄嗟に王后であるようかにふるまう。だが晋思羽は本物の鳳知微なら大成皇帝の遺児であり背中に青あざがあるはずだと言う。
女官に華瓊の背中を調べさせると、その背中には確かにあざがあった。…華瓊はいざという時は鳳知微の身代わりになろうとあらかじめ仕込んでいたのだった。

凌英は寧弈から母の死の真相を教えてほしいと懇願され、ついに雅楽があの時死んだのではなく今も皇帝によって宮殿の奥深くに閉じ込められていることを暴露した。母が生きている!?寧弈は涙を流し震える。凌英は髪の中に隠していた雅楽の手紙を取り出し寧弈に手渡した。手紙には息子に詫びる言葉と、一首の詩が書かれてた。それは双生虫の術の解呪だった。しかし雅楽はこの術を用いるには日落族の巫女に伝わる特殊な器具が必要だと言っていたと告げる。寧弈は蒲城内で会った女・佳栄の事を思い出す。彼女は母と同じ日落族なのだ…。

月冷は魚符と自白書を彼女の大切な仲間…孫弘に差し出す。彼の正体は大成哀帝の第四子・長孫弘。常遠に逼られて閔海公に服従すると書かされたその書を火にくべる。これで弱みはなくなった、必ずや寧世征を倒し大成王朝を復活させる…!

寧弈は大悦の太子に晋思羽が朝廷にスパイを放っているから気をつけろという手紙を送った。スパイの名簿を入手したので蒲城の抜け道の地図と交換しよう、と。


[A] 寧弈
天盛皇帝の第六子。楚王に封じられている。母の死の真相を追っている。金獅国へ嫁ぐ鳳知微を守るため赫連烈を助け赫連烈の陰謀を暴こうとしている。
[B] 鳳知微
天盛皇帝によって滅ぼされた大成王朝の遺児として天盛皇帝に服従を誓う。聖纓公主に封じられ天盛公主として金獅へ嫁ぐよう命じられた。
[C] 赫連錚
金獅国王の嫡男。天盛帝国に留学中に父王が急死。劉牡丹らの陰謀を疑い天盛軍を借りて帰国する。ずっと想い続けていた鳳知微を娶れることとなったが彼女の心がまだ楚王にあることも知っている。
[D] 赫連烈
金獅国王の弟。赫連錚の叔父。幼い赫連図の摂政として立つ。
[E] 劉牡丹
金獅国王后。赫連図の母で赫連錚の義母。
[F] 劉梅朶
劉牡丹の妹。昔から赫連錚の事が好きで鳳知微に敵意を向ける。
[G] 晋思羽
大悦国王子。安王に封じられてる。
[H] 寧世征
天盛皇帝。寧弈の母・雅楽によって息子と死を共にする双生虫の呪いをかけられた事から逆上し彼女の首を絞めた…。
[I] 寧斎
天盛皇帝の第七子。魏王に封じられている。後継者の地位を確固たるものにするため寧弈を亡き者にせんと画策している。
[J] 月冷
寧斎が探して来た市井の調香師。
[K] 華瓊
鳳知微の姉貴分の女剣侠。
[L] 凌英
寧弈の母・雅楽の側仕えをしていた女官。両目を潰され見えなくなっている。

* * * * *

→インデックス
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第四十五集]
寧弈は鳳知微に謀反を企む力はないと父帝に訴え、彼女を失えば自分も生きてはいけないと逼る。父と自分は一生同死の呪いを受けていることを知っていると。自らの命をもって脅迫するつもりか…皇帝は鳳知微を放してやるがもし血浮屠と結託しようものならその時は容赦しないと告げる。

鳳知微は飲まず食わずで茫然とした日々を過ごしていたが、心配した赫連錚が顧南衣も巻き込んで一所懸命励まそうとしてくれている様を見てようやく元気を取り戻した。その時金獅国から急報が。国王が突然崩御したというのだ!今度は赫連錚が茫然とする番だった…。
駆け付けた老臣によると金獅国王は王后・劉牡丹に謀殺されたようだ。老臣は国王から託されていた遺書を差し出しすぐに帰国するよう訴える。

赫連錚は天盛皇帝に金獅国のクーデターを抑えるために兵を貸してほしいと請願する。しかし天盛が金獅に兵を出すには名目がない。皇帝は婚姻関係を結べば金獅を助け出兵する名目になると彼に皇女との結婚を提示する。だが実はそれは鳳知微の策…赫連錚を助けるために、自分が皇女として金獅に嫁入りすると皇帝に提案したのだった。赫連錚は驚き喜び、必ずや叛乱を抑え鳳知微を金獅王后として迎えると誓う。皇帝は鳳知微を聖纓公主に封じ、赫連錚と共に直ぐに金獅へ発つよう命じた。

皇帝の真意は鳳知微を亡き者とすることではなく、金獅国を手に入れることだった。赫連錚が新王となり嫁いだ鳳知微に子が生まれた頃に赫連錚が死んでくれれば金獅は天盛の意のままとなるのだ。皇帝は寧弈に天盛公主として嫁入りする鳳知微の護衛の名目で同行し赫連錚を亡き者とせよと命じる。達成したあかつきには雅楽の侍女であった凌英をお前に与えよう、と…。

父帝の意図を知る魏王は金獅に入った楚王と呼応して内外から攻めようと父に提案する。皇帝は良い案だと言いすぐに楚王に向けて聖旨を作れと魏王に命じた。
魏王は密かに彭沛を呼んで聖旨の代筆を逼る。だがその内容は「楚王を亡き者とすれば朕は汝が王となれるよう助けよう」…魏王はこの機に楚王を排除するための偽の聖旨を作らせたのだった。魏王の野心を知りその悪事に加担させられた彭沛は悶々として、かつての仲間の徐啓瑞を誘って酒を飲む。酔った彭沛から顛末を聞いた徐啓瑞は青ざめるが、彭沛はもう聖旨を持った使者は出発し、楚王の命もあとわずかだとこぼす。

嫁入り行列を護衛する楚王の軍勢だが、楚王は落馬し足を痛めたといって車に乗り、最後尾を遅れるようについていくようになり鳳知微は心配する。寧弈は、足を痛めたと偽って実は寧澄と共にこっそり行列を離れていた。目指すは大悦国蒲城だ。

大悦王子で安王に封じられている晋思羽の元に天盛楚王がやって来たとの知らせが。何の面識もない楚王が突然来訪したことを不審に思い警戒した晋思羽は部下の郭俊に自分になりすまして楚王に面会せよと命じる。

[第四十六集]
(この間が思いっきりカットされており、どうやら寧弈は郭俊扮する安王に赫連錚の使者を殺して金獅を乗っ取れというようなことを唆したようだ。)
郭俊が安王に、晋思羽が侍衛になりすまして楚王を迎えるが楚王はひと目で晋思羽が安王だと見抜いていた。寧弈は改めて晋思羽に赫連錚を裏切って自分に協力しろと持ち掛ける。そうすれば見返りとしてあなたが大悦国王となれるよう協力しよう、と。

顧衍は皇帝に魏王が彭沛を重用しているようだと報告する。彭沛は寧川、寧昇に仕え今度は魏王にくっついているのか?皇帝は眉をひそめ顧衍に魏王周辺を探れと命じる。
金羽衛は既に半分を割いて嫁入り行列の護衛につけているのでさらに増援に行かせることはできない、顧衍は楚王の身を案じ辛子硯に相談する。辛子硯は魏王を牽制するため寧昇を解放することを皇帝に提案することに。

金獅国では劉牡丹のまだ幼い息子・赫連図を新王とし、先王の弟・赫連烈が執政となり朝廷を牛耳っていた。帰国した赫連錚は父の遺書を朝臣らに見せる。確かにこれは先王さまの筆跡だ…朝臣らはどよめく。赫連烈は病床の先王が自分に赫連図を新王とするよう託けたと主張するが赫連錚は赫連烈が王位簒奪を図ったと突きつける。劉牡丹は陰謀を疑うならひと月の間に先王の病死の真相を明かして見せよと言う。

寧弈は寧澄に金獅国の内情を探らせる。劉家と司家は金獅国の二大名家だったが、司家当主・司憲は先王によって投獄され、嫡男の司隠淪は強姦罪で入墨の刑に処されたという。だがそれは劉牡丹の妹・劉梅朶の陰謀ではないかと寧澄は言う。
寧弈は司隠淪の元を訪ねる。司隠淪は赫連烈を倒すために協力してもよいが、その代わり寧弈の力で投獄されている父を助けてくれと言う。

鳳知微は劉牡丹の妹の劉梅朶が赫連錚の事を好きだと知り、これが劉牡丹らに対抗する一手となり得ると考えるが、赫連錚は昔からしつこく言い寄って来ていた彼女に近づくのは気が進まない。
劉梅朶から会いたいと言われ赫連錚はしぶしぶ会いに行く。嬉々とする劉梅朶に赫連錚は父王の死について何か知っているだろうと追及するが、劉梅朶は真相を知りたかったら抱きしめてと逼る。赫連錚は鳳知微を裏切るような真似は絶対にできないと突き放し去っていった。

寧弈は牢獄の司憲を見舞いに行く。随伴する司家従者が密かに丸薬を灯火に投じる。丸薬が溶け出し麻酔効果の煙が立ち込める…そして司憲には差し入れの酒だといって解毒薬を飲ませた。あらかじめ薬を飲んでいる司家従者が牢の扉を開け司憲を逃がす。それを確認し寧弈は倒れた。
(この後鳳知微が司家を調べさせたり色々根回しをしていたようだがカットされている。)

楚王のいない間に後継者としての地位を確固たるものにしようと魏王は父帝のご機嫌をとって得点を稼ぐ。魏王は父帝が大切にして肌身離さず持っている香箱に着目し、隙を見て香箱を持ち去り調べてみたが見た限りそう変わったものではないようだ。
皇帝は香箱を失ってからイライラし出し、香箱を見つけられなければ宮廷中の従者を皆殺しにせよとまで言い出した。驚いた魏王は自分も協力して見つけ出すからと彼らの酌量を願い出る。父が香箱ひとつにあれほど取り乱すのは何故なのか…趙淵に尋ねると、あの香料は亡き雅楽が調合したもので今はもう手に入れることができないからだと言う。
魏王は若く美しい香料師・月冷に盗んだ香箱を研究させ、ほぼ同じ香りの香料を作り出すことに成功した。

劉梅朶は嫉妬に燃え鳳知微を殺してほしいと赫連烈に訴える。赫連烈の元にはあの魏王が書いた「楚王を亡き者とするように」という偽の聖旨が届いていた。だが赫連烈はこれが天盛皇帝の仕組んだ罠で実のところは赫連錚を手助けするつもりではないかと疑っていた。楚王と鳳知微を二人とも殺す、それも手だ…。
劉梅朶は赫連烈には一切手を出さないでほしいと言う。もし彼を傷つけたらあなたが先王を暗殺したことをばらしてやる、と…。鳳知微を殺したとて赫連錚の気持ちが戻って来るわけではないと赫連烈は苦笑しつつも、楚王と鳳知微を殺害し赫連錚にその罪を着せ、お前と共に国外逃亡するよう計らおうと答える。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。母の死の真相を追っている。鳳知微を密かに守り愛するようになったが出生の真相を知った彼女から別れを告げられた。
[B] 鳳知微
皇帝お気に入りの家臣であったが、前王朝の遺児を助けて逃げた血浮屠・顧衡の娘と判明し、追い詰められた母と弟は自害した。弟の代わりに前王朝の遺児として皇帝に服従を表明し偽りの人生を歩むこととなる。
[C] 寧斎
皇帝の第七子。魏王に封じられている。二兄の失脚を機に後継者の地位を狙うように。
[D] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。寧弈の母・雅楽によって息子と死を共にする双生虫の呪いをかけられた事から逆上し彼女の首を絞めた…。
[E] 趙淵
大太監。寧世征の腹心で彼の真意を鋭く言い当てる。
[F] 彭沛
牢獄長。元は刑部尚書だった。再起をかけて今度は魏王に仕えるように。
[G] 顧衍
金羽衛指揮使。楚王に協力し常家の悪事を暴いてきた。顧衡の実の弟。
[H] 赫連錚
大悦の属国・金獅国の王子。天盛に留学に来ている。鳳知微を気に入り何度も口説くが彼女の心は楚王にしか向けられていなかった。
[I] 赫連烈
金獅国王の弟。幼い赫連図の摂政として立つ。
[J] 劉牡丹
金獅国王后。赫連図の母で赫連錚の義母。
[K] 劉梅朶
劉牡丹の妹。司隠淪の許嫁だったが彼が結婚直前に逮捕されたため婚約解消となった。
[L] 司隠淪
金獅の名家・司家の嫡男。劉梅朶との結婚式直前に淫行罪で逮捕されたと言うが…。

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→インデックス
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第四十二集]
辛子硯は陛下に面会し、楚王が怪しいと目をつけ捕らえていた人物がこんなものを持っていたと言って血浮屠の令牌と長孫皓の出生証明書を差し出した。皇帝は手に取って眺めるが驚く様子がない。実はすでに魏王と彭沛が参内し、楚王の配下が連れて来た囚人・鳳皓が血浮屠の令牌を持っていた事、脱走した彼が青溟書院の近くで楚王の侍従に連れられ逃げようとしているのを発見し捕らえた事を報告していた。辛子硯は鳳皓をエサにして潜伏する血浮屠を一網打尽にするつもりだったと言い訳する。
魏王は鳳皓を逃がそうとしていた楚王の侍従は自決してしまい、その懐からは血浮屠の令牌が出て来たと報告する。皇帝は魏王と辛子硯に血浮屠の残党を徹底的に洗い出せと命じ、辛子硯の妻・大花をしばらく宮殿で預かると告げる。血浮屠から守るという名目だが人質であることは明白だった…。

翌日、魏王は辛子硯に秋明纓を尋問させる。そして密かに鳳皓を連れて来て秋明纓の証言を聞かせる。辛子硯は心配した通り楚王に不利な状況となり自分に酌量する余地も余裕もない事を暗に伝えると秋明纓は腹をくくり、鳳皓が大成王朝哀帝の遺児・長孫皓だと告げた。まさか、あり得ない…母の言葉に色を失う鳳皓。
鳳皓を拷問にかけ秋明纓が宗宸という人物と交流があったと聞き出した魏王はすぐにその家を捜索させる。家には宗宸を名乗る男がおり捕らえたが、それは血浮屠の副首領の邢義であり、宗宸を守るため身代わりとなっていたのだった。

鳳知微の元にはすぐに都へ戻って来るようにと金羽衛の使者が向けられた。それより早く届いた母の手紙で、母が実は前王朝の秘密に関わっておりそれが明るみになってしまったため処刑されそうだと知った鳳知微は、常忠信の謀叛の平定のために軍を率いて夏陽へ行った楚王の様子を見に行ってくると誤魔化して出て行った。
鳳知微を迎えにやってきた金羽衛副指揮使に、留守を預かっていた華瓊はマスクをして鳳知微のふりをして応待し、疫病が残っているので三日後体調が回復したら出発すると答える。

[第四十三集]
鳳知微を追って赫連錚は楚王の軍営にやってきたが楚王は鳳知微は来ていないと言う。金羽衛副指揮使が自ら迎えに来ているのだ、いないではすまされない。寧弈は副指揮使をこちらへ遣るよう命じる。

魏王は鳳皓と宗宸を囮にして鳳知微や血浮屠の残党をおびき出し殲滅すべきだと提じる。辛子硯は万一失敗して鳳皓らを攫われれば取り返しがつかないし、またこれに乗じて叛乱を企てる者に利用される恐れがあると反対する。鳳皓の命を取らずとも、皆の前で天盛皇帝に服従するという誓いを立てさせれば血浮屠も諦めざるを得なくなり皇帝の面子も保てると提案した。(※この案は皇帝が唐突に言い出したように見えるが、その前に辛子硯が提案したシーンがカットされているようだ。辛子硯の提案でないと後々の台詞に矛盾が出て来る。)

金羽衛副指揮使から秋明纓が捕まっていると聞いた寧弈は鳳知微が母を助けに都へ戻ったと確信する。
(※この間に常忠信との戦いでいろいろあったようだがカットされている。)
寧弈は常忠信に投降をうながす手紙をよこすが、常忠信は使者を殺して返した。寧弈は常忠信の軍営に夜襲をかける。そして自ら常忠信の首を取った。

辛子硯は秋明纓を説得するが秋明纓は自分と鳳皓の二人が死ねば済む話だと拒む。そこへ魏王が宗宸に扮する邢義を連行してきた。そして秋明纓が血浮屠を使って国家転覆を図っていたと突きつける。と、突然邢義は暴れ出し辛子硯の首に鎖をかけ人質にとった。だが魏王は辛子硯を見殺しにして取り押さえろと命じる。人質が効果がないとみた邢義は衛兵に突っ込んでいったが刺殺された。解放された辛子硯に魏王は申し訳なかったと軽く謝り出て行った。彼は手段のためには人の命をどうとも思わないのか…茫然とする辛子硯に秋明纓は、自分達が生きていることで周りの人々が死んでいく、だから私達は死ぬしかないのだと告げる。

帝都へ向かう鳳知微の目前に黒装束らを率いる宗宸が現れた。そして宗宸から弟が哀帝の遺児であると聞かされた。そして宗宸が血浮屠であることも…。宗宸は秋明纓から鳳知微を安全な場所へと逃がすよう命じられたといい彼女の前に立ちはだかるが、鳳知微は行く手を阻むならここで死ぬと懐刀を首に当てる。宗宸は引き下がるしかなかった。

やっと都へたどり着いた鳳知微は強引に宮殿へ入り皇帝の前に現れた。弟が哀帝の遺児のはずがない、誣告だと訴える。だが皇帝は辛子硯に説明してやれと促す。証拠が揃っているのだと諭すように言う辛子硯を鳳知微は睨みつける…。
遅れて都に到着した寧弈は常忠信の首を手に宮殿へ向かう。

[第四十四集]
秋明纓と鳳皓が連れてこられた。鳳知微は母に嘘だと言ってと懇願するが秋明纓は首を振る。魏王が今服従を表明すれば酌量の余地があると勧めるが秋明纓は必要ないと言い切る。皇帝は鳳知微に鴆酒(自殺に用いる毒酒)を与えよと命じた。鴆酒を運んできた趙淵も娘が目の前で死んでもいいのかと秋明纓に逼るが、秋明纓は言葉を発しない。
その時、寧弈が面会を申し入れる声が。皇帝は部屋を出ていく。

平伏する寧弈に、皇帝は常忠信の首で鳳知微の命を救おうというなら無駄だと突きつける。寧弈は常忠信を殺して手にした閔海の兵権を自分が操ればどうなるかと父に逼るが、皇帝はお前が兵を動かすその前に大成王朝の遺児を匿った罪で処分するだろうと告げる。寧弈にはもはや成す術がない…。

皇帝が戻って来た。鳳知微はいよいよ覚悟を決め杯に手を伸ばす。だが突然鳳皓がそれを奪い取り一気に飲み干した!母に抱えられゆっくりと崩れ落ちる…。
遺児が死んでは元も子もない!皇帝は憤りすぐに秋明纓と鳳知微を斬首しろと叫ぶ。だが辛子硯が待ったをかけた。この事はまだ外には知られていないこと、哀帝の遺児は鳳皓ではなく鳳知微だったということにして、彼女に天盛皇帝に服従を誓うと表明させればいいと提案する。世の人々を騙し続けろと…?鳳知微は辛子硯に憎悪の眼差しを向けるが、皇帝も魏王もその表情を変えない。
と、秋明纓が血を吐いて苦しみだした。前日に飲んだ毒薬の効果が現れたのだ。どれだけ辛くても生きて…そう言い残して秋明纓は息絶えた。

母と弟を失った鳳知微には生きていくことは死ぬことよりも苦しかった。寧弈は彼女に自分のためにも生きて行ってほしいと言うが、鳳知微は以前母に「楚王に嫁げば母は死ぬ」と誓ったその報いだといって寧弈に別れを告げる。
母と弟の葬儀を済ませ位牌を祀る鳳知微の元に宗宸と顧南衣がやってきた。宗宸は鳳知微こそが大成王朝哀帝と淑妃の娘だと言い、大成王朝復権のために立ち上がってほしいと言う。だがこれ以上自分のために人々が命を落としていくのは耐えられないと鳳知微は身を震わせる。

秋家は遺児を匿った罪で一族斬首のところを皇帝は大幅に酌量し流刑とした。そして鳳知微…哀帝の娘・長孫知微は皇帝に服従することを誓ったとして鳳の姓を与え、長孫氏はこの世からいなくなったことを示す。
辛子硯は楚王府へ行き謝るが、寧弈は彼が自分と鳳知微を引き離すために哀帝の遺児の話を皇帝に告げ口したと思い怒って出てこない。辛子硯は結果的にこうなってしまったのは自分の失策だったが、しかし皇帝は鳳知微を生かしておくつもりはないはずだと告げる。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。天盛帝国から常家を排除するため、また愛する鳳知微を守るため共に閔海へ赴く。
[B] 鳳知微
閔海巡按使。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた血浮屠・顧衡の娘だが本人はそれを知らない。寧弈の恋人。
[C] 辛子硯
光禄大夫。青溟書院院首。寧弈を将来の皇帝にすべく密かに立ち回っている。寧弈が顧衡の娘である鳳知微に関わることに散々反対してきた。
[D] 寧斎
皇帝の第七子。魏王に封じられている。二兄の失脚を機に後継者の地位を狙うように。
[E] 鳳皓
鳳知微の双子の弟。勉強嫌いで甘ったれ。双子なのに姉とはちっとも似ていないと言われたことがある。
[F] 秋明纓
鳳知微の母。秋尚奇の妹で駆け落ちして家を出たがその後夫を亡くし二人の子供を連れて出戻って来た。実は夫とは血浮屠の顧衡。
[G] 顧衡
大成王朝の近衛軍である血浮屠の総指揮使だった男。故人。18年前の寧世征のクーデター時にまだ赤子だった哀帝の第九子を救うため自らの子とすり替えて逃げた。
[H] 宗宸
私塾の講師で鳳知微の恩師。実は血浮屠の生き残りで顧衡の部下だった男。わずかに残る仲間達のリーダーとして潜伏し秋明纓ら母子を手助けしている。
[I] 邢義
宗宸の部下。
[J] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。
[K] 趙淵
大太監。寧世征の腹心で彼の真意を鋭く言い当てる。
[L] 秋尚奇
都督。秋明纓の夫が顧衡と知るも、血を分けた妹に出ていけと突き放すことはできず彼女らを匿っていた。

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→インデックス
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第三十九集]
鳳皓は母の戸棚の奥に名の書かれていない位牌が隠されているのを発見した。その底には手巾の包みがしまい込まれており、中には何やら高価そうな金色の牌と小さく折りたたまれた紙切れが。きっと金になるに違いないと鳳皓は包みを懐にしまう。

匿名の手紙により常忠義が自分を暗殺に来ると知った寧弈は罠を張り、まんまと引っかかって来た常忠義を捕らえる。楚王や巡按使の暗殺を図った罪を問うが、常忠義はかつて皇帝が常家に与えた免罪符を掲げて嗤う。だが寧弈は小刀を取り出すと、常忠義の首に容赦なく突き刺した…。

常忠信は兄が楚王を暗殺しようとして返り討ちに遭ったと父に報告する。愕然として机に突っ伏し嘆き悲しむ常遠。常忠信はその父にゆっくりと近づくと、机の上の印璽を手にし渾身の力を込めて父の頭を殴りつけた…。
常忠信は、船でやってきた楚王一行に父が反目し矢を向けるが父の不敬に憤った彼自身が父の首を刎ねたという小芝居を演じて楚王一行を迎えた。常忠信は閔海常家は皆皇帝に忠誠を誓っていると平伏する。
鳳知微は閔海海軍を指揮する常森に恨みを抱く女剣侠・華瓊を助けた。華瓊は共に常家を滅ぼすため協力することを誓う。

寧弈からの連絡が途絶え、心配した辛子硯はすぐに寧澄に閔海へ向かわせることに。寧澄は寧弈から秋明纓とその周囲を見張るように言われていたことを明かし、現在鳳皓が無銭賭博で捕まり投獄されており、預かった彼の着物や持ち物を鳳知微が戻ってくるまで預かってほしいと風呂敷包みを辛子硯に託した。

常忠信は手下を使って楚王の滞在する屋敷に疫病を流行らせた。寧弈は屋敷を閉鎖し誰一人として入れさせるなと厳命する。鳳知微は何日も寧弈に会えず心配でたまらない。と、華瓊が知り合いに医者がいると言う。医者を連れて屋敷へ行くが、寧弈は絶対に鳳知微を常府へ入れるなと告げる。

[第四十集]
華瓊の連れて行った医者はこの疫病が閔海の夏陽地区で発生するものだと診断する。正体がわかれば治療薬もなんとかなるだろう。寧弈は礼を言う。だがその様子がおかしいことに気づいていた華瓊は戻ると鳳知微に楚王が既に疫病に感染しているようだと告げる。鳳知微はすぐにでも会いに行こうとするが華瓊は制止する。楚王は心配をかけたくないからわざと元気なふりをしていたのだ、彼の気持ちを汲んでやれと。

(※ここからダイジェストになっておりエピソードがぶつ切りで提示される。その一部を紹介。)
鳳知微は自ら疫病にかかり、治療薬の試験を行う。薬に効果があることがわかりすぐに寧弈の元へ持って行った。鳳知微が寧弈の事ばかりで自分に少しも振り向いてくれないことに赫連錚は苛立ち傷心する。
鳳知微の献身的な看病で寧弈の病は良くなった。寧弈は鳳知微に好きだと本当の気持ちを告白する。
寧弈の元に常忠信がひそかに兵糧を集め叛乱を企てているという知らせが。
(※ここまで)

辛子硯の妻・大花は夫の戸棚に入っていた風呂敷包みの中をこっそり調べていた。そこへ辛子硯が背後から音もなくやってきたため大花は驚き出て行った。嫉妬深い妻に呆れ辛子硯は風呂敷包みを片付けようとするが、着物の間に紙切れが挟まっているのに気づいた。取り出して開いてみると、それは長孫皓(※長孫は皇帝家の血筋を示す姓)という名が書かれ大成皇帝の玉璽が押されている出生証明書だった。

刑部尚書から牢獄長へと降格になった彭沛が出勤すると獄卒らが嘔吐している。昨夜囚人の妻を名乗る女がやってきてふるまわれた酒を飲んだところ皆失神してしまい、その間に囚人が脱走したのだと言う。逃げたのが鳳知微の弟の鳳皓で、楚王の侍衛長から好待遇するよう頼まれていた特別な囚人だったと知り、初っ端からとんでもない事になったと頭を抱える。そこへ秋明纓が息子に面会を申し込んできた。彼女が秋都督の妹だと知った彭沛は咄嗟に鳳皓なら魏王が連れて去って行ったと嘘をついた。
彭沛はすぐに魏王の元へ行き、鳳知微、楚王、秋尚奇…彼らが関わる鳳皓という男には何か前王朝に関わる秘密があるに違いないと話す。そこへ秋尚奇が訪ねて来た。甥を返してほしいと言う秋尚奇に魏王は「あなたもご苦労が絶えない事でしょう、彼は"大変特殊な身分"ですから。」と笑って答える。さらに全ては陛下のご判断だと言う。すでに陛下も真実を知ってしまったのか…秋尚奇は青ざめ青溟書院の辛院首の元へ。鳳皓の身柄が魏王の元にあると聞いた辛子硯は首を傾げる。鳳皓を脱獄させ密かに匿っているのは彼だからだ。陛下が真相を知っているというのは嘘だろう、しかし魏王は果たしてどこまで知っているのか…。

魏王は牢獄の獄卒に鳳皓について知っていることを全て話せと逼る。すると一人の獄卒が鳳皓が持っていたお宝をちょろまかしたと白状した。差し出したその金色の令牌は、なんと血浮屠総指揮使と書かれていた。これは…これは素晴らしいものを手に入れた、魏王は令牌を握りしめる。

大成皇帝の遺児は背中にあざがあったという。辛子硯は鳳皓が眠っている隙に肩の後ろに青いあざがあるのを確認していた。彼が間違いなく哀帝の遺児だ…。
そこへ彭沛がやってきて、とんでもないことになったと血浮屠の令牌を見せる。

[第四十一集]
鳳皓が実は血浮屠総指揮使であり、楚王が彼を匿っていたと魏王は告発するようだと言う。あの若造が血浮屠総指揮使だなんてあり得ない話だと辛子硯は笑い、一応調べてみようと令牌を預かり彭沛を帰らせた。

辛子硯は秋府を訪れ秋明纓に出生証明書と令牌を差し出す。お前の目的は鳳知微を楚王に近づけ天盛王朝を揺るがすことだったのか?秋明纓は、鳳知微も鳳皓も何も知らず、ただ親子三人でひっそり暮らしていきたかっただけだと答える。夫の唯一残した遺品を捨てられなかっただけで、叛乱の意図などなかったと。そして自分が死んだらこれらを破棄してほしいと涙を流し土下座する。辛子硯はこの事で万が一楚王に不利な事が起こったらその時は容赦しないし今日の事を一生後悔するだろうと吐き、今晩鳳皓を城門に送り届けるので遠くへ逃げろと言って帰っていった。

時間になっても鳳皓は現れない。宗宸は鳳皓の事は自分に任せて今は城を出て閔海の鳳知微の元へ行けと急かすが、秋明纓はその必要はないと言い、薬を口に含んだ。そして鳳知微には自分の好きなように生きてほしいと宗宸に託ける。
鳳皓を攫ったのは魏王だった。彭沛から報告を聞いた魏王は辛子硯が鳳皓を匿ってる、あるいは彼の居場所を知っていると勘付き見張っていたのだ。鳳皓を奪われてしまったと知った辛子硯は意を決し、急ぎ宮殿へ向かう…。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。天盛帝国から常家を排除するため、また愛する鳳知微を守るため共に閔海へ赴く。
[B] 鳳知微
男装して朝廷入りしていたことがばれ処刑されそうになるが寧弈らに救われ閔海巡按使に任命される。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた血浮屠・顧衡の娘だが本人はまだそれを知らない。
[C] 常忠信
常遠の次男。プライドが高く兄・常忠義と同様天盛皇帝に言いなりになるまいと考えている。
[D] 華瓊
指名手配されている女海賊・陳曼曼の正体。鳳知微の機知で救われたことから以後彼女の手足となって助ける。
[E] 寧斎
皇帝の第七子。魏王に封じられている。二兄の失脚を機に後継者の地位を狙うようになる。
[F] 彭沛
刑部尚書としてはじめは寧川に、次に寧昇に仕えていたが、常家の悪事が明るみとなりその恩恵を受けていた彼も斬首刑相当の罪であったが、大勢に逆らえなかったという状況を鑑みて大幅に減刑され牢獄長へ降格となった。
[G] 辛子硯
光禄大夫。青溟書院院首。寧弈を将来の皇帝にすべく密かに立ち回っている。鳳知微が顧衡の子と知っており、寧弈が彼女に関わることにずっと反対してきた。
[H] 鳳皓
鳳知微の双子の弟。勉強嫌いで甘ったれのボンボン。
[I] 秋明纓
鳳知微の母。秋尚奇の妹で駆け落ちして家を出たがその後夫を亡くし二人の子供を連れて出戻って来た。実は夫とは血浮屠総指揮使・顧衡。
[J] 宗宸
私塾の講師で鳳知微の恩師。実は血浮屠の生き残りで顧衡の部下だった男。わずかに残る仲間達のリーダーとして潜伏し秋明纓ら母子を手助けしている。
[M] 寧澄
寧弈の腹心の部下。閔海行きには同行せず帝都で留守を預かっている。
[L] 秋尚奇
都督。秋明纓の夫が顧衡と知るも、血を分けた妹に出ていけと突き放すことはできず彼女らを匿っていた。

* * * * *

→インデックス
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第三十六集]
魏王の持ってきた婿候補リストには魏知の名前もあった。韶寧公主は魏知がいいと言っていると聞き、皇帝は娘の目は確かだとご満悦。すぐに魏王に魏知の気持ちを聞いて来いと命じた。
魏王は魏知を自宅に招き、まずは妓女を呼んでもてなそうとするが、その妓女がなんと蘭香院の女だった。妓女は魏知が珠茵の妹分にそっくりだと首を傾げる。魏知は酒をがぶ飲みし、飲み過ぎてしまったと言ってそそくさと帰っていった。
妓女から詳しい話を聞いた魏王。兄らが次々と失脚し今度は六兄の弱点を捕まえた…辺境に追いやられ一縷の望みすら持っていなかった後継者の地位が目の前に見えて来たのだ、魏王の心にも野心が芽生える…。

寧弈から首尾はどうだったと問われ辛子硯は上手く行ったと答えるが、その様子を不審に思った寧弈に追及され、韶寧公主の婿に魏知が選ばれそうだということを白状する。しかしここは結婚させることにしておいて話を進め、結婚式の直前に魏知を逃亡させればいいだろう。しかしそれを聞いた寧弈は危険すぎると猛反対する。

魏知は韶寧公主から面と向かって結婚しろと言われその期待には応えられないと謝るが、怒った公主に拉致され皇帝の前へと連れてこられた。公主は魏知でなければ結婚しないとだだをこねるが、皇帝は公主ではなく他に意中の人がいるのならそいつと結婚させてやるから言えと魏知に言う。しかし魏知は死を賜りたいと答えた。「私は、魏知ではないからです。私は、鳳知微なのです。」男のふりをして皇帝や朝臣を欺いた、そのため死を賜りたいと…。

韶寧公主が魏知を連れて参内したと聞いた寧弈は嫌な予感がして急ぎ父帝の元へ。皇帝は跪く鳳知微らを前に怒りのあまり言葉を失っている。
皇帝は御史である寧弈に魏知の罪は何だと問う。寧弈は当然斬首だと即答したため、皇帝は目を剥く。寧弈はとりあえず牢に入れておこうと魏知を連行させた。

牢内で死を覚悟する鳳知微。そこへ寧弈がやって来る。寧弈はここから出る方法が二つあると提じる。一つは、実は妊娠している事にすること。妊婦は特例で投獄を免れるからだ。そして10か月の間に罪を逃れる方法を考えればいい。しかしそれでは相手が誰なのかと追及されるだろうと言う鳳知微に寧弈は自分がその相手だと言えばいいと言う。楚王にそんな汚名を着せるわけにはいかないと鳳知微が首を振るので寧弈はもう一つの案だといって小さな竹筒を渡す。これを証拠品として提出すればよいと。竹筒を開けて中の文を開いてみると、そこには楚王の名で「男に成りすまし青溟書院へ潜入し太子の悪事の証拠を集めろ」と書かれていた。鳳知微は楚王を誣告などすればこの先生きていく資格などないと泣いて訴えるが、寧弈は誣告ではなく実際に自分が謀ったことなのだと告げて去っていった。

[第三十七集]
皇帝は実は"魏知"の才能を惜しいと思っていたが今更どうすることもできない。そこへ辛子硯がやってきて、昔話を交えながら才能ある人物との出会いは貴重なものであり、厚遇すれば必ず身も心も捧げるようになるし罪ある者はそれ以上の功で返そうとすると説く。その言葉に皇帝は活路を見出す。

西市に設けられた処刑場には宗宸率いる血浮屠が潜伏していた。鳳知微が連行されて行く、その行列の前に秋明纓が立ちふさがった。秋明纓は皆の前で鳳知微を罵倒しお前など我が子ではないと絶縁を叩きつける。その姿を見守りタイミングを計る血浮屠ら…。衛兵が秋明纓をどかせようと歩み寄る、血浮屠が袖の下に隠した石弓を放とうと狙いを定めようとしたその時「処刑官!聖旨を受けよ!」寧弈が馬で駆け付けた。

寧弈は鳳知微を連れ皇帝の元へ。寧弈は鳳知微の罪に対する罰として辺境の地を監督させることを提案する。鳳知微も皇帝の手足としてどんな辺境へも赴く覚悟だと言う。皇帝は顔を背けたまま、鳳知微を閔海巡按に任じ、楚王と共に閔海へ赴けと命じた。

閔海へ行く前に遊んでいきたいと鳳知微は寧弈の手を引いて賑やかな市場へ。久しぶりの買い物などを楽しむが、その時通りすがりの男と肩がぶつかった。男は会釈して去っていったが、寧弈はその顔に見覚えがあった。鳳知微が処刑場へ連行されようという時に寧弈がかけつけた際に、袖から石弓を出そうとしていた男…あの時周囲には多くの手練れが潜んでいたことを寧弈は察していた。
寧弈は顧衍を呼び、秋明纓の周りに血浮屠の残党が残っているのではないかと追及する。

鳳知微が自宅へ戻ると秋明纓と宗宸が待っていた。鳳知微は母の忠告を聞かなかったことを心から反省していると土下座する。その彼女を秋明纓はやさしく助け起こす。
鳳知微は処刑直前に周囲に不穏な動きがあった事、そして先ほど市場で怪しい動きの男らがいたことにも気づいており、彼らが何者なのかと尋ねる。宗宸が彼らはかつての教え子たちで、弟弟子のために集まってくれたのだと誤魔化した。鳳知微が死刑を免れる代わりに閔海へ行くことになり、しかも楚王と一緒と聞いて秋明纓は青ざめる。

[第三十八集]
鳳知微は旅の支度を整え魏府を閉める。そこへ青溟書院の学生たちがやってきて自分たちも"恩師"を守るためついていくと言う。さらには赫連錚も来て天盛帝都にいても大して学ぶものがないので一緒に閔海へ行くぞと言うので鳳知微はげんなりする。

閔海に皇帝の特使として楚王がやってくる、その意味は常遠も当然分かっていた。楚王に手を出せばそれを口実に討伐されることは目に見えている、常遠は多少封地を削られようともここは素直に従うのが常家の生きのびる方法だと息子らをたしなめる。だが長兄の常忠義は叔母や従兄弟を死に追い詰めた楚王を受け入れる気には到底なれない。閔海に来る前に抹殺してやると策を巡らす…。

楚王と鳳知微の一行は閔海へ向かって旅するが、寧弈が何一つ相談せず勝手に決めてしまうことに腹を立てた鳳知微は別行動すると言う。赫連錚や学生らも賛成し鳳知微について行くが、淳于将軍の息子・淳于猛だけは楚王を守ると言って残った。
鳳知微の一行が川辺で休憩していると突然現れた黒装束の男らに襲われた。護衛兵や赫連錚らの応戦で賊はすぐに撤退していった。彼らが使用していた武器は閔海地方のもの。常家の刺客であることは間違いない。と、鳳知微の姿が見当たらない。賊に連れ去られたのではと心配するが、顧南衣は彼女は攫われたのではなく楚王を心配して単身戻ったに違いないと言う。

楚王が休憩を取っていた宿はやはり黒装束の男らに襲われておりいくつもの死体が転がっていた。鳳知微は必死に楚王の姿を探す。そしてようやく物陰に身を隠す楚王と単身彼を守り抜いた淳于猛を発見した。三人は夜通し逃げるが追っ手に襲われ必死に抗戦する。夜が明け、なんとか無事だった鳳知微は楚王を発見し、二人は山の洞窟に身を隠す。
後を追って来た赫連錚らは死屍累々と横たわる黒装束の中に淳于猛の姿を発見した。幸いまだ息がある。近くには楚王の佩剣が落ちていた…。
楚王は兎を捕まえて来て食糧にしようとするが鳳知微はかわいそうだと言って放してやった。翌朝、脚に布を括られた兎を発見した赫連錚と顧南衣がようやく洞窟の二人の元にたどり着いたのだった。

常遠の次男の常忠信は兄の楚王暗殺計画が失敗に終わったと知り次の策に出る。兄には閔海の玄関口となる曁陽府で足止めさせるよう知府に圧力をかければいいと勧め、裏では楚王へ「常忠義が北へ"狩り"に出かけている」という匿名の手紙をこっそり届けさせる。敗将は死をもってその罪を償うものなのだ…。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。鳳知微にとっては自分が父親の仇人である事を知りながらだんだんと彼女に惹かれていく。
[B] 鳳知微(魏知)
青溟書院司業から礼部侍郎に昇進。男装し魏知と名乗っている。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた血浮屠・顧衡の娘だが本人はまだそれを知らない。
[C] 寧斎
皇帝の第七子。魏王に封じられている。
[D] 韶寧
皇帝の娘。尊敬する長兄を死に追いやった寧弈を恨んでいる。青溟書院の同窓生だった魏知の事が好き。
[E] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。
[F] 趙淵
大太監。寧世征の腹心で彼の真意を鋭く言い当てる。
[G] 辛子硯
光禄大夫。青溟書院院首。寧弈を将来の皇帝にすべく密かに立ち回っている。鳳知微が顧衡の子と知っており、寧弈が彼女に心寄せていることを悩ましく思っている。
[H] 燕懐石
閔海国燕家の御曹司。魏知の腹心として仕える。彼女が訳あって男装していることも知っている。
[I] 顧南衣
魏知を護衛する寡黙な剣侠。その正体は血浮屠で、顧衡の子である鳳知微を守っているのだ。
[J] 赫連錚
大悦国金獅族の王子。天盛帝都に留学に来ている。鳳知微を気に入り嫁にしたいと迫るが軽くあしらわれている。
[K] 秋明纓
鳳知微の母。都督・秋尚奇の妹で駆け落ちして家を出たがその後夫を亡くし二人の子供を連れて出戻って来た。実は血浮屠総指揮使・顧衡の妻。
[L] 宗宸
私塾の講師で鳳知微の恩師。実は血浮屠の生き残りで顧衡の部下だった男。わずかに残る仲間達のリーダーとして潜伏している。顧南衣の師匠。
[M] 常遠
天盛帝国南部の属国・閔海の君主。天盛王朝建国時に多大な功績を挙げた。その権力で閔海を思いのままに支配している。
[N] 常忠義
常遠の長男。
[O] 常忠信
常遠の次男。

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