ドミニク・ミラー@COTTON CLUB(2024.4.20 1st SHOW) | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

本日、久々に外タレのライブへ。

(調べたら、ナタリー・エモンズのライブ以来5年ぶり!)

向かったのはコットンクラブ。

今日の出演者はギタリスト、ドミニク・ミラー

昨年終わりの大萩康司村治佳織とギタリストの公演が多いな…。

二人はクラシック・ギタリストだが、ドミニク・ミラーはクラシックもプレイ出来るが、環境音楽?(昔のウインダム・ヒル的な)ぽい感じだろうか。

何より、彼が知られているのは、あのスティングのサポート・ギタリストだという事。

スティングの名曲である「シェイプ・オブ・マイ・ハート」はドミニクとの共作。

(映画「レオン」のテーマで知ってる方も多いだろう。)

自分も、スティングのライブを観て、彼の存在を知り、彼のプレイやその音色にやられた口である。

 

会場に着き、席に案内されたらテーブル席の1番=最前列の端席。

画像下にある白縁の台は出演者の通り道!いいじゃん!

安堵するや、仕事のグループLINEトークが引っ切り無しに入って来て、席に着いてからもそのチェックに追われてる(苦笑)と、案内してくれたスタッフが席を間違えましたと来た。

一つ向かいの席だった…ステージが背後になるので椅子にもたれて観れないが、前述の通り道の台の真ん前。

ステージには、ピアノ、ベース、ドラム、そしてギターが2本。

ナイロン弦とスティール弦のエレアコ。

やがて、メンバーが登場!

ナイロン弦の白いギターを抱えショーが始まった。

ドミニク氏と言えば、何とも言えないエコーがかかったちょっと寂寥感のある音色。

まさに、あの音が目前で奏でられている。

面白いことに、巧みなギターワークを見せるのでなく、単音をずっと引いてるだけのスタート。

サポートミュージシャンたちの演奏が上手いので、そんなプレイでも物足りなさなどない。

前半は、割と短調なクラシカルな要素を含むタイプの曲で進行していく。

サポートメンバーは、Ds:ジヴ・ラヴィッツ、Ba:ニコラス・フィッツマン、P&Key:ジェイソン・リベロ。

ジヴは故・村上“ポンタ”秀一ばりにドラムが歌っているし、ニコラスはプレイも立ち位置もメリハリのある感じで、ジェイソンはもう顔で弾いてる!(笑)もう表情が豊かで切ないフレーズは切ない顔で、お道化たアドリブを入れる時はMr.ビーンのような顔してる!

上掲映像のエンディングと同じ事日本でもやってました。

ドミニク含め、メンバー間それぞれよく顔を見ながらプレイしてるが、皆、ジェイソンの顔を見ると顔が崩れる。

また、観客やPAスタッフにも気を遣う人物できっといい人なのだろう。

3or4曲目にスティングとの競作「シェイプ・オブ・マイ・ハート」も。

(編成は違うが映像貼っときます)

ショーが進むにつれ、グルーヴ感の強いジャズ的アプローチなナンバーが続き、ちょっと予想外な展開。

でも、いいんですよ、これもまた。

オーダーしたジョニ黒12年の水割りが進みだす。

後半、ジェイソンのピアノとキーボードを同時に奏でるアドリブなども出て、客席もかなり乗ってきた。

プレイ後、ドミニクがジェイソンを指さし紹介すると、客席から「ジェイソーン!」と野太い声がかかると、いい人なので声のした方に懸命に両手を振って応えてると、ドミニクがもう次の曲を弾き始めようとしており、「次いくぞ、おら!」的な感じでジェイソンに言った。

すぐにプレイに戻るジェイソンが可愛い。(笑)

ドミニクもそんな風に言わなくても…と思ったら、奏でられたのはスティングのもはや名曲中の名曲となった「フラジャイル」だった!

そうか、この曲の雰囲気は陽気には入れないか。

この曲はスティングのステージでは数えきれないほど演奏していると思うが、「フラジャイル」はレコーディング時にはまだドミニクは参加していないし、あの有名なイントロもライブではスティングの弾き語りで始まる。

なので、ある意味カバーとなるのか?

そして、ラストナンバーが演奏され、本編終了。

全員がステージ最前で一列になりう何度もお辞儀する。

拍手は鳴りやまない。

ん?これは引っ込まないままアンコールをしたいのか?と感じ取ったので、ちょうどドミニク氏が自分の正面に立った時に「One More!」と言ったら、案の定「ワンモア?ホントに?」みたいに客席に向かって尋ねる。(笑)

で、ステージ上の2本のギターは日本製のものだみたいな事を語り出して、ずっと引いていた白いナイロン弦ギターはヤイリ製ものだと言ってた気がする。

アンコールはもう1台のスティール弦ギターで、こちらはタカミネのものだった。

で、アンコールでややアップ目なリズムをタカミネのギターで奏でて数十秒ほどしたらいきなり演奏がストップ。

すると「サンキュー!」と言って終わろうとする。

もちろんジョークなのだろうが、ドミニクさんはこう言っては何だが顔がムスッとした感じなので、どこまで本気でどこまでふざけてるのか判り難い。(苦笑)

また、ここで「NO、NO~!」と自分が叫ぶと、「わかった、冗談だゴメン」みたいな感じで弾き出そうとしたが、自身で笑いのツボに入ってしまったみたいで顔を両手で隠し「オー、ステューピッド…」と自分で笑い始める。(オイオイ)

それがおさまったところで、最後に本当にこのステージのラストナンバーがプレイされ終了。

隣にいた女性客が立ち上がって拍手し出したので、ここは最前列に座った私の使命として、自分も立って場内スタンディング・オベーションにさせたいと思って立ち上がったら結構同時多発的にお客さんが立ち始め、場内スタンディング・オベーションの喝采となった!

 

演奏終了後、メンバーが控室に向かうには、前述のように自分の正面の台を降りていかないとならないので、そこ座った者の特権として、降りてきた全員と握手をして終了!

ドミニク本人のギターは勿論の事、他のメンバーもみなとても良いプレイヤーだった。それぞれの演奏をまた、機会があれば観に行きたいと思った。

最後にドミニクのギター2本を記念撮影。

 

ドミニク・ミラー来日公演、明日21日もコットンクラブで行われます。

ご興味のある方は足を運んでみて下さい。