11月のとある日、「11月のある日」を聴きに行った~大萩康司ギターリサイタル2023 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

気が付けば12月、師走です、年末です。

にもかかわらず、先月11月の話ですが、久々にクラシック音楽の公演に足を運んだ。

会場は上野にある東京文化会館。

ここは何十年ぶり?

催されていたのは、「大萩康司ギターリサイタル2023」。

大萩康司(おおはぎ やすじ)の生演奏も20年以上ぶりか?

今回、なぜ行ったのかと言うと、彼のレパートリーである「11月のある日」という曲を、「11月なんで聴いてみようかな。」と自宅でPCで「11月のある日」、「大萩康司」と検索したら、今回のこの公演がある事を知った。

「せっかくだから、生で聴いてみよう!」と思い立った次第。

(この「11月のある日」は以前当ブログでも一度紹介しましたね。)

 

実は、毎年12月にギターリサイタルを開催しているらしいが、今年は幾つかの事情で11月26日の開催に至ったとMCで話していた。

かえって、それで「11月のある日」が確実に聴けるので良かった。

そのデビューの頃の大萩氏はジャニーズ顔(今年から死語か)のイケメン・ギタリストとして女性人気が高かった。

今では、IT企業の社長とかで成功した感じの人(?)みたいに思える。(笑)

この日、会場は自分も含め老齢男性が目立った。

間違いなく、クラシックの演奏家として確固たるポジションを築いている証だろう。

さて、当日のセットリストは下掲画像の通り。

第一部の2曲目に「11月のある日」がある。

20年前と変わらぬ甘く切ない感じの音色に深み、広がりが増したか。

演奏する直前に右手の親指と人差し指で鼻をちょっと触る行為も変わらず。

セットリストを見ると一目瞭然だが、第一部が海外の作品でまとめ、第二部では邦人が作った作品群をまとめている。

第二部の最初に演奏された作品は、実は大萩氏がやはりギタリストであり作曲家の閑喜弦介氏に直訴して書き下ろした新曲&世界初演との事。

演奏後に客席にいた閑喜氏をステージ上に呼び、裏話を面白く話す2人。

親しみやすいメロディーの作品から難解なタイプの作品まで、ギター1本で様々に魅せてくれました。

最後は、あの坂本龍一の代表曲「戦場のメリークリスマス」。

この曲は、同じクラシック・ギタリスト村治佳織のバージョンのカバーで初演奏との事。

本来12月に予定していた公演でもあるので、クリスマスに関する曲を用意したようだ。

 

そして、アンコール。

なんと、個人的には「11月のある日」と並び好きな「そのあくる日」を演奏してくれた!

 

終演後、最新作の『メロディア・センチメンタル』を即売コーナーで購入したら、ポストカードのような「アナザー・ジャケット(?)」が特典だといただき、ご本人にもサインを入れていただきました!

なお、こちらの作品はヴィラ・ロボスの作品集。

こちらも、切ない感じで抒情的な雰囲気の楽曲が多く、聴きやすいクラシック作品のCDとなっていました。

 

せっかくなので「11月のある日」を。

 

そして、アンコールで演奏した「そのあくる日」を若き大萩康司の演奏で!