1/72 【 川崎 飛燕三型 】完成 アオシマ✕ハセガワ・ミキシング | ソリッドのブログ

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1/72スケール 
日本帝国陸軍 三式戦闘機
飛燕 完成♪


いえいえ、飛燕に型はありません。またもや架空機です。
しかもアオシマとハセガワのミキシング。

そろそろスケモKサツに逮捕されるかもしれません。






ですが、架空機とは言っても全くのデッチ上げではなく、、、

発動機=エンジンをハ40より高性能なハ140に換装したのが前記事のファインモールド飛燕ですが、さらに新型発動機ハ240型を搭載する改良強化新型とでも呼ぶべき飛燕が実際に計画されていたらしいのです。

そんな夢計画をベースにオレ設定をたっぷり付け加えてここに具現化。





もちろんティアドロップ・キャノピー




相変わらずの飛行状態。台座はマグネット式。





機体下面。
液冷エンジン搭載の飛燕ならではの下に出っ張ったラジエーターボックスは無く、その位置には排気タービン

「ラジエーターボックス」とは言わないと思うけどw




排気タービンターボチャージャーは大戦当時の日本では技術面、そして材料の不足も手伝ってモノにし切れなかった夢のパワーアップ・アイテム。






エンジンからの排気管は全てターボチャージャーに繋がっているため、飛燕はじめV型水冷エンジン搭載機に見られる機首側面に横一列に並ぶエンジン排気口は無い。

機首下面にはエアインテーク。
吸入された大気はコクピット下の吸気管を通りコンプレッサー/インタークーラーを介してV12エンジンに送られる。
そのコンプレッサーを回すための動力がエンジンからの排気圧力で回されるコンプレッサーと同軸直結のタービンなのは現代の車と同じ理屈である。





エンジンのパワーアップに伴いプロペラはそれまでの3翔から4翔に変更。


二型とは違うのだよ二型とは!

ちなみにプロペラ枚数が5枚、6枚に増えると視界が暗くなるらしい。




レシプロ飛行機におけるターボチャージャーは空気の薄い高高度において吸入空気の不足によるエンジン性能の低下を防ぐ役割が大きいのだ。




そして、外見上ラジエーターが見当たらないのはキ64で研究開発された翼面蒸気冷却システムの実用化に成功したからだ。





先の架空機キ64-IIでは採用を見送らざるをえなかった新たな冷却システムが数々の難題を乗り越えた末にとうとう実用化に辿り着いた! という、オレ設定妄想ストーリーの伏線回収になっているのだ。






つまり、実在した当時の最新技術を全て注ぎ込んだスーパー飛燕(※)がここに爆誕!(※俺調べ)




三式戦闘機と五式戦闘機


使用キットはアオシマ五式戦ハセガワ三式戦




アオシマのキットは昭和30年代=ほぼ60年前の金型。それを多分30〜40年前頃に復刻生産したキット。

言わば旧キット、超旧キットだ。




はっきり言ってスケールモデルとしての再現性は低い。もはや五式戦ぽいナニかと言っても過言ではない。
モールドはヌルいしバリってる。もちろん凸モールドに決まってる。

着陸脚や主翼の補助翼エルロンは可動式。
というか昔のスケールモデルは可動ギミック当たり前。
戦車だってリモコンやゼンマイで走ったし、戦艦はだいたいモーターライズで水に浮かべて遊んでいるうちに沈むのがお約束だっだ。

いつからだろう、

飛行機や戦車、船のプラモデルから誰もが楽しんだはずの愉快なギミックたちが影を潜め、考証や再現性でがんじがらめの堅苦しいカテゴリーになってしまったのは。。。

今やちゃんと作らなければスケモKサツに検挙されるカテゴリーになってしまったのは。。。


まぁ自分はそんなの全く気にしないからどーでもいい話なんですけどねw



上 : ハセガワ三式戦
下 : アオシマ五式戦

ご存知のように実機では三式戦飛燕に搭載すべき液冷V12エンジンの生産が全然間に合わず、代わりに即納可能で信頼性も高い空冷星型エンジン飛燕に搭載した苦肉の策とも言える理由で誕生したのが五式戦である。

乱暴な言い方をすれば同じ機体で液冷エンジン三式戦空冷エンジン五式戦。と思っとけば間違いない。


  五式戦の機体に三式戦飛燕の機首をドッキング



双方のエンジン部分のカウルをカット。

ハセガワ飛燕は他の架空機たちを作るためにパーツ取りにしたジャンク。





五式のボディに三式のアタマを付ける。

液冷エンジン三式戦空冷エンジンに換装して誕生した五式戦液冷エンジンに換装して三式戦に戻すややこしい改造。





ファインモールド飛燕との比較。

三式戦→空冷化→五式戦、その逆の五式戦→液冷化→三式戦をやっているのだ。

本来ならほぼ同じカタチになるはず。なのに全く違う。が、架空機なのでヨシ!





仮に素組みで作っても五式戦には見えないパチモン感溢れるフォルム。




開閉式の着陸脚はオミットしカバーをプラ板で自作。




ピッタリ寸法にしてしまうと面出しとサフ吹きで分割線が埋まってしまうので敢えてスキマは多めなのだ。




パネルラインが凸モールドなので全て彫り直す。




モールドパターンはキットをそのまま踏襲。

たぶん実際のパネルラインとは全然違うが気にしない。



塗装や研磨で消えないようにやや深めに掘ってみた。






本来付いてない排気タービンは自作。





RSモデルのキ87-IIの排気タービンを複製。お湯マルすら面倒だったのでひっつき虫でやってみたが、、、




パーティエ(=ランナー溶かし接着剤)で複製したが使い物にならずw

結局は使わない車輪パーツとプラ棒で自作。





カタチは何となくそれっぽく。テキトー。




機首の機関砲は彫刻刀で彫り込み。





増槽を取り付けるパイロン的なとこは1ミリ角のプラ棒。




  塗装



飛燕二型では全体が真っ黄色になってしまったので今回は工作用紙でマスキングしてみた。






識別帯は黄橙色じゃなくてただの黄色で塗ってます。なぜかと言えば、、、

気分です。



識別帯をマスキング。







4翔プロペラはタミヤ紫電から流用。3翔ペラは飛燕二型の。




三型4翔はオリーブドラブ(2)



飛燕用の3翔スピナーを4翔スピナーに改造。





排気タービン、シルバー下地にオレンジやブラックでこちょこちょ。




アオシマの旧キット五式戦は機体フォルムだけでなくキャノピーも全然カタチが違う。けど、架空機だしまぁいいいか〜って感じです。



機種別マステが無いので細切りマステで筆塗り塗装。

機内色→外装色の順に。




横ライン→縦ラインで段階的に塗装。




最後に外周。




手間と時間が掛かるけどフリーハンドよりかはキレイに塗れる気がする。





機体上面はオリーブドラブ(2)

つい最近知ったんですが第二次大戦の末期、陸軍機は塗装色を減らすため明灰白色の機体下面を除き機体内外全てを黄緑七号(=おうりょくななごう)と呼ばれる色で塗装していたそうです。

「黄緑〜」という字面からはきみどり色を連想しますが、実際は暗褐色で米陸軍のオリーブドラブのような色らしいです。




機内色も本来は黄緑七号でないと整合性がとれませんが、機体内部の塗装はかなり前、一番最初に行っていたのでメタリックブルーで塗っちゃってます。
気を付けないとスケモKサツに塗色虚偽罪でしょっぴかれるかもしれません。

でももちろん塗り直す気はさらさら無し、架空機だし。



  デカール



デカールはMPM キ64のが余ってたので流用したんですが完全に終わってました。もう水に浸けるだけで触ってもないのに台紙の上でバラバラに砕けていくんですよ。



ラインなどの単純なものは繋ぎ合わせてリカバリーできましたが細かい文字は諦めました。




日の丸デカールも割れましたが何とかリカバリー。




全体的に汚しなど。




左側の主翼に付くピトー管は1ミリ丸棒から削り出し。



で、完成です。

アオシマ飛燕  
ファインモールド飛燕

同じ飛燕のハズだけど全く違うw

そもそも飛燕二型のキットが全然手に入らなかったので、ならば五式戦に飛燕のアタマ付けちゃえば飛燕二型になるハズだよね? っていう目論見で作り始めたのがコイツです。





ちょっとキ64っぽかったり、はたまた中島キ62ぽくもあり。






ファインモールド 飛燕二型



MPM キ64-II



ハセガワ・タミヤ 強風-改