敗色に染まりゆく帝都の空を駆け抜けた翼
川崎 キ64-II型 高速重戦闘機
本土上空に侵攻せし敵爆撃機を迎え撃つ。
タンデムツインエンジン搭載の卓越した上昇性能、機械式多段過給器装備による高高度性能を有する迎撃戦闘機=インターセプター。
キ64の特徴でもある二重反転プロペラ。
液冷エンジンを前後縦列に2基搭載したレイアウトは日本機としては唯一。前後エンジンからの軸出力はそれぞれ独立して二組みの3翔プロペラを互い違いに逆回転させる。
液冷エンジンとは今で言う水冷式エンジン、機械式過給器は遠心式スーパーチャージャーである。
圧縮された吸気は中間冷却器=インタークーラーを介して吸入効率を上げるという理屈も現代に繋がるクルマの過給エンジンと何ら変わりはない。
航空機やそのエンジン製造メーカーと現代の自動車/バイクのメーカーは重なる部分や繋がる部分が多く、クルマについての歴史を遡り掘っていくと飛行機に突き当たったりもするのだ。
川崎 キ64 試作1号機
コクピットを前後から挟むように2基のエンジンが搭載されている。機体表面は無塗装のままである。
試作1号機ではハ40型液冷V型12気筒エンジンをタンデム(串型)配置にしたハ201型を搭載していたが、後にハ40の性能向上型であるハ140を2基連結したハ202に換装された。
また、後部エンジンの長大な延長プロペラシャフトの重量や振動などのデメリットを解消すべく搭載位置をコクピット後方から前方に移す設計変更がなされている。
キ64 -II型
エンジン搭載レイアウトの変更に伴い「キ64-II」の呼称が与えられた。
機首に2基の液冷V型12気筒エンジンが直列配置された極端なロングノーズは1930年代のエアレーサーマッキ MC72を彷彿とさせる。
必然的にコクピットはかなり後方に追いやられ前方下方視界は著しく悪化したが、戦闘機同士のドッグファイトよりも本土上空に高高度で侵攻してくる爆撃隊への一撃離脱攻撃が本機の主たる任務に移っていったため支障は少なかった、というのは何とも皮肉な話である。
コクピットのキャノピー形状は三式戦飛燕のそれに近い。
キャノピー後部は若干ファストバック形状にも見えるうなじラインだ。
外翼のみ上反角を持つ逆ガルの主翼。
日本機の単座戦闘機としては大柄な機体サイズ。零戦や隼などよりも一回り以上大きい。
第二次世界大戦では、それまでの軽量化を極めヒラヒラと舞うような軽量戦闘機同士のドッグファイトから大火力を備えた高速重戦闘機の一撃離脱戦法へと時代が確実に移り変わっていく中、日本では軽量戦闘機信奉が根強く残っていたという。
武装は両翼に2門ずつ計4門の20ミリ機関砲を搭載。4門のうち2門を30ミリに換装した機体もあったようだ。
なだらかなうなじラインから続く垂直尾翼には本土防衛に多大な功績を上げた飛行第244戦隊の部隊マーク。
最終的に本機は増加試作10機余りが生産されたに過ぎなかった。
開発過程における各種新機構のトラブルやそれに伴う大掛かりな設計変更に加え、新型液冷エンジンや過給器の開発の遅れなども重なり当初予定していた生産計画が遅れに遅れたためだ。
だが終戦間際に実戦配備され期待に違わぬ戦果を上げており、開発の遅れが惜しまれる機体、、、
それが キ64-II型 なのである。
・・・という妄想ストーリーによる架空機です!
キ64は実在した試作機ですが、実際に製造されたのは試作機が1機のみ。
その試作1号機も飛行試験中に各種新機構のトラブルや事故に見舞われ破損、更には戦局悪化により修理や開発に手が回らなくなり最終的には終戦時に廃棄処分されました。
そんな機体がもしも量産され実戦配備されていたなら、という仮想設定を自分の好みを交えながらプラモを改造してでっち上げ具現化した架空機体、それが記事中のキ64 -II型です。
ハ40型液冷エンジンは独ダイムラーベンツDB601のライセンス生産によるエンジンで当時の日本の技術力では手に余るメカニズムだったため前線での稼働率は低く整備士泣かせだったとの話も聞きます。
挙げ句の果て液冷エンジン搭載を見限って空冷エンジンが搭載できるよう設計変更された機種まであった始末。
そんな液冷エンジンですから、それを2基も搭載する戦闘機を量産する余裕などは全く無く、更に高度な技術を要する高高度性能を満たすための機械式多段過給器まで装備するなんてことも夢ユメ物語だったのです。
そういったユメ物語であることは百も承知の上で、当時は技術的に難しかったことや物資や材質のクオリティなどがもしもクリアされていたならば、開発がトントン拍子に進んでいたらば、更に強化発展型の機体が実現していたならば、、、 というのを自分に都合の良いところを勝手に解釈し想像してプラモを改造、立体化するのが好きなんです。
ちなみに私、大戦機や戦史には全く詳しくありません。興味あるのは試作機ばかり。その周辺だけをピンポイントで調べた付け焼き刃なニワカ知識のみをフル活用してますw
ベースキットはチェコ共和国の模型メーカーMPMの1/72プラモデル。
ちなみに、以前調べた時点ではチェコには14の模型メーカーがあり、その全てのメーカーで飛行機模型ばかりを販売しているという驚くべき事実が判明しました。
更にはAZモデルやRSモデルを始めとしたいくつかのメーカーでは日本の模型メーカーが見向きもしないようなマニアックな試作機やその発展型仮想計画機までをも現在進行形で発売しているのです。
MPMのキ64は古いキットでパーツの合いも悪く素組みするだけでもなかなかの難易度。1/72のキ64はMPM製が唯一のインジェクションキットのようですが印象としてはランナーに付いたガレキですねw

まぁこんなもんでしょ。
このあとスミ入れを兼ねたエナメル黒でゴチョゴチョやってゴマかした。

キャノピーは市販の機種別マステを使用。
滲み防止のクリヤーを薄く吹いてから、
機内色 → 下地シルバー → 濃緑色 → シルバーはげチョロ → トップコート。
裏側からひっつき虫でマスキング 兼 持ち手ぶっ刺し。
実はこの飛行機、アルバムのファイルデータによれば2017年1月22日に作り始めてるんですよ。大した改造もしてないけどたまにイジっては放置を繰り返した結果ほぼ丸5年かかりましたw
ま、なにはともあれ完成してメデタシメデタシ^^
▼ファインモールド 飛燕二型
▼ハセガワ・タミヤ 強風-改
▼アオシマ・ハセガワ 飛燕三型























































