ファンタジー オールタイムベスト120

 

1位   クラバート             プロイスラー

2位   ナルニア国物語           C・S・ルイス

3位   ゲド戦記1・2・3                              アーシュラ・K・ル・グウィン

4位   石の花               バジョーフ

5位   風の妖精たち            メアリ・ド・モーガン

6位   オズの魔法使い           ライマン・フランク・ボーム

7位   グリム童話集            グリム兄弟

8位   魔女とふたりのケイト        キャサリン・M・ブリッグス

9位   忘れ川をこえた子どもたち      マリア・グリーぺ

10位    思い出のマーニー          ジョーン・G・ロビンソン

 

11位    不思議の国のアリス         ルイス・キャロル

12位    トムは真夜中の庭で         フィリパ・ピアス

13位    ジャングル・ブック         キップリング

14位    時の旅人              アリソン・アトリー

15位    ガリバー旅行記           スウィフト

16位    はるかな国の兄弟          リンドグレーン

17位    ニルスのふしぎな旅         セルマ・ラーゲルレーヴ

18位    ハウフ童話集            ハウフ

19位    妖精ディックの戦い         キャサリン・M・ブリッグス

20位    ピノッキオの冒険          カルロ・コッローディ

 

21位    みつばちマーヤの冒険        ワルデマル・ボンゼルス

22位    モモ                ミヒャエル・エンデ

23位    バンビ               フェリークス・ザルテン

24位    北風のうしろの国          ジョージ・マクドナルド

25位    アラビアン・ナイト         ディクソン編

26位    アンデルセン童話集         アンデルセン

27位    長靴下のピッピ           リンドグレーン

28位    とぶ船               ヒルダ・ルイス

29位    魔法のベッド            メアリー・ノートン 

30位    人形の家              ルーマー・ゴッデン

 

31位    グリーン・ノウの子どもたち     ルーシー・M・ボストン

32位    ほらふき男爵の冒険         ビュルガー

33位    ドリトル先生航海記         ヒュー・ロフティング

34位    ウォーターシップダウンのウサギたち リチャード・アダムス

35位    かるいお姫さま           ジョージ・マクドナルド

36位    さすらいのジェニー         ポール・ギャリコ

37位    信じられぬ旅            シーラ・バーンフォード

38位    森は生きている           マルシャーク

39位    幸福な王子             オスカー・ワイルド

40位    イワンのバカ            トルストイ

 

41位    ミオよ、わたしのミオ        リンドグレーン

42位    おとぎ草子             大岡信

43位    西遊記               呉承恩

44位    ジェニーの肖像           ロバート・ネイサン

45位    ゲイルズパークの春を愛す      ジャック・フィニイ

46位    7つの人形の恋物語         ポール・ギャリコ

47位    ペロー童話集            ペロー

48位    だれも知らない小さな国       佐藤さとる

49位    冒険者たち ガンバと15ひきの仲間   斎藤惇夫

50位    龍の子太郎             松谷みよ子

 

51位    ピーター・パンとウェンディ     ジェームス・M・バリー

52位    夢を追う子             ハドソン

53位    北欧神話              P・コラム

54位    水滸伝               施耐庵

55位    南総里見八犬伝           滝沢馬琴

56位    ドン・キホーテ           セルバンテス

57位    はてしない物語           ミヒャエル・エンデ

58位    クリスマス・キャロル        ディケンズ

59位    ささやき貝の秘密          ヒュー・ロフティング

60位    大力のワーニャ           プロイスラー

 

61位    マチルダは小さな大天才       ロアルド・ダール

62位    星の王子さま            サン・テグジュペリ

63位    夢の国をゆく帆船          ロバート・ネイサン

64位    愛のゆくえ             ブローティガン

65位    笑いを売った少年          ジェイムス・クリュス

66位    喜びの箱              ジョン・メイスフィールド

67位    シートン動物記           シートン

68位    三人のふとっちょ          ユーリイ・オレーシャ

69位    宝のひょうたん           張天翼

70位    イギリスとアイルランドの昔話    石井桃子編

 

71位    リトルベアー            リード・バンクス

72位    アーサー王と円卓の騎士       シドニー・ラニア

73位    十二国記              小野不由美

74位    守り人シリーズ           上橋菜穂子

75位    光車よ、まわれ!          天沢退二郎

76位    デルフィニア戦記          茅田砂湖

77位    ふしぎなオルガン          リヒャルト・レアンダー

78位    アトランの女王           ジェーン・ギャスケル

79位    クシエルの矢            ジャクリーン・ケアリー

80位    魔術師の帝国            レイモンド・E・フィースト

 

81位    キノの旅              時雨沢恵一

82位    マリオンの壁            ジャック・フィニイ

83位    青い鳥               メーテルリンク

84位    コーンウォールの聖杯        スーザン・クーパー

85位    終末期の赤い地球          ジャック・ヴァンス

86位    シャンブロウ            C・L・ムーア

87位    ターン               北村薫

88位    大江戸神仙伝            石川英輔

89位    狼男だよ              平井和正

90位    家族八景              筒井康隆

 

91位    カメレオンの呪文          ピアズ・アンソニイ

92位    リプレイ              ケン・グリムウッド

93位    ハリー・ポッターと賢者の石     J・K・ローリング

94位    リリス               ジョージ・マクドナルド

95位    杜子春               芥川龍之介

96位    夢館                佐々木丸美

97位    竹取物語              作者不詳

98位    古事記物語             福永武彦

99位    フィオリモンド姫の首飾り      メアリ・ド・モーガン

100位  ギリシャ神話

 

101位  葬送のフリーレン          山田鐘人/アベツカサ

102位  妖精国の騎士            中山星香

103位  異世界居酒屋「のぶ」       ヴァージニア二等兵/蝉川夏哉/転

104位  ポーの一族             萩尾望都

105位  異世界ピクニック          宮澤伊織/水野英多/shirakaba

106位  漂流教室              楳図かずお

107位  ベルセルク             三浦建太郎

108位  クレイモア             八木教広

109位  本好きの下剋上           香月美夜

110位  シルクロード・シリーズ       神坂智子

 

111位  クリスタル☆ドラゴン        あしべゆうほ

112位  BUD BOY                                        市東亮子

113位  死役所               あずみきし

114位  じいさんばあさん若返る       新挑限

115位  ダークグリーン           佐々木淳子

116位  ワン・ゼロ             佐藤史生

117位  イティハーサ            水樹和佳子

118位  観用少女              川原由美子

119位  百億の昼と千億の夜         光瀬龍/萩尾望都

120位  はみだしっ子            三原順

 

 

 

※自分の熟読・完読したものに限り、独断と偏見によるベストです。101〜120位までの20作品は、すべて漫画作品です。内容は、私が読んでファンタジーと感じたものを、ファンタジーとして選出しました。

また、明らかに、これは名作であると知っていても、自分が読みきっていないものは、選びませんでした。代表的なものとしては、トールキンの「指輪物語」「ホビットの冒険」があります。

 

 

 

  

 

 

 

   

 

      

ミステリー・冒険小説 オールタイムベスト120

 

1位  カラマーゾフの兄弟         ドストエフスキー

2位  レ・ミゼラブル           ユーゴー

3位  宝島                スティーブンソン

4位  黒い兄弟              リザ・テツナー

5位  風のような物語/はるかに遠い場所  ヴァン・デル・ポスト

6位  二年間の休暇            ジュール・ヴェルヌ

7位  トム・ソーヤーの冒険        マーク・トウェイン

8位  復讐には天使の優しさを       アイザック・ディネーセン

9位  モンテ・クリスト伯         アレクサンドル・デュマ

10位   家なき子              マロ

 

11位  罪と罰               ドストエフスキー

12位  大いなる遺産            ディケンズ

13位  少年キムの冒険           キップリング

14位  モヒカン族の最後          クーパー

15位  ロビンソン・クルーソー       デフォー

16位  海へ出るつもりじゃなかった     アーサー・ランサム

17位  王子とこじき            マーク・トウェイン

18位  小公女               バーネット

19位  三銃士               アレクサンドル・デュマ

20位  王のしるし             サトクリフ

 

21位  クローディアの秘密         カニグズバーグ

22位  青銅の弓              エリザベス・ジョージ・スピア

23位  ディヴィッド・コパフィールド    ディケンズ

24位  アンジェリク            ゴロン

25位  エイラ 地上の旅人         ジーン・アウル

26位  さらわれたデービッド        スティーブンソン

27位  緑の目の令嬢            モーリス・ルブラン

28位  バスカーヴィルの犬         コナン・ドイル

29位  赤い館の秘密            A・A・ミルン

30位  三十九階段             ジョン・バカン

 

31位  皮膚の下の頭蓋骨          P・D・ジェイムズ

32位  夜の冒険者たち           ジャック・フィニイ

33位  長いお別れ             レイモンド・チャンドラー

34位  ともしびをかかげて         サトクリフ

35位  興奮                ディック・フランシス

36位  火よ燃えろ!            ジョン・ディクスン・カー

37位  愛と幻想のファシズム        村上龍

38位  初秋                ロバート・P・パーカー

39位  奇岩城               モーリス・ルブラン

40位  マルタの鷹             ダシール・ハメット

 

41位  女には向かない職業         P・D・ジェイムズ

42位  終わりなき夜に生まれつく      アガサ・クリスティー

43位  さらば愛しき女よ          レイモンド・チャンドラー

44位  ケインとアベル           ジェフリー・アーチャー

45位  思い出のマーニー          ジョーン・G・ロビンソン

46位  燃える男              A・J・クィネル

47位  ビロードの悪魔           ジョン・ディクスン・カー

48位  暁の死線              ウィリアム・アイリッシュ

49位  約束の地              ロバート・B・パーカー

50位  俺はレッド・ダイアモンド      マーク・ショア

 

51位  キャシー・マロリー・シリーズ    キャロル・オコンネル

52位  眠れる犬              ディック・ロクティ

53位  剣と絵筆              バーバラ・レオニ・ピカード

54位  ロスノフスキ家の娘         ジェフリー・アーチャー

55位  Yの悲劇               エラリー・クイーン

56位  雪の断章              佐々木丸美

57位  すべてがFになる            森博嗣

58位  ハサミ男              殊能将之

59位  喪服のランデヴー          コーネル・ウールリッチ

60位  火刑法廷              ジョン・ディクスン・カー

 

61位  ダイアモンド・ロック        マーク・ショア

62位  太陽の戦士             サトクリフ

63位  暗殺者               ロバート・ラドラム

64位  チェルシーテラスへの道       ジェフリー・アーチャー

65位  スキップ              北村薫

66位  秘密                東野圭吾

67位  GOTH リストカット事件        乙一

68位  崖の館(館シリーズ三部作)     佐々木丸美

69位  幻の女               ウイリアム・アイリッシュ

70位  寒い国から帰ってきたスパイ     ジョン・ル・カレ

 

71位  異邦人               カミュ

72位  誘惑者               高橋たか子

73位  悲しみよこんにちは         サガン

74位  運命の騎士             サトクリフ

75位  7つの人形の恋物語         ポール・ギャリコ

76位  虚無への供物            中井英夫

77位  マタレーズ暗殺集団          ロバート・ラドラム

78位  レイチェル・ウォレスを探せ     ロバート・P・パーカー

79位  黒衣の花嫁             コーネル・ウールリッチ

80位  大穴                ディック・フランシス

 

81位  ペスト               カミュ

82位  そして誰もいなくなった       アガサ・クリスティー

83位  ミス・ブランディッシの蘭      ハドリー・チェイス

84位  裁くのは俺だ            ミッキー・スピレイン

85位  子供たちはどこにいる        メアリ・H・クラーク

86位  生存者               P・P・リード

87位  失われた私              フローラ・リタ・シュライバー

88位  5番目のサリー           ダニエル・キイス

89位  思い出のアンネ・フランク       ミープ・ヒース

90位  夜と霧                フランクル

 

91位  夜                                エリ・ヴィーゼル

92位  ワイルド・スワン          ユン・チアン

93位  金賢姫全告白 今、女として     金賢姫

94位  希望の血              サミュエル・ピサール

95位  ゾフィー21歳             ヘルマン・フィンケ

96位  オオバンクラブの無法者       アーサー・ランサム

97位  ニワトリ号一番乗り         ジョン・メイスフィールド

98位  生かされて             イマキュレー・イリバギザ

99位  リトル・ドラマー・ガール      ジョン・ル・カレ

100位  怪盗紳士ルパン           モーリス・ルブラン

 

101位  名探偵カッレくん          リンドグレーン

102位  エーミールと探偵たち          ケストナー

103位  サマータイム・ブルース        サラ・パレツキー

104位  冷血                トルーマン・カポーティ

105位  半落ち               横山秀夫

106位  天使の牙              大沢在昌

107位   Xの悲劇              エラリー・クイーン

108位  晴れた日には鏡を忘れて       五木寛之

109位  黒猫の三角             森博嗣

110位  パール街の少年たち         モルナール・フェレンツ

 

111位  813                                                モーリス・ルブラン

112位  明日があるなら           シドニー・シェルダン

113位  コインロッカー・ベイビーズ      村上龍

114位  キングとジョーカー         ピーター・ディキンスン

115位  ロビン・フッドのゆかいな冒険    ハワード・パイル

116位  銀のうでのオットー         ハワード・パイル

117位  検屍官               パトリシア・コーンウェル

118位  コピーフェイス(私でない私)    サンドラ・ブラウン

119位  極光のかげに            高杉一郎

120位  闇の子供たち            梁石日

 

 

※この選出範囲(ジャンル)は、私にとっての「ミステリー/冒険小説」の範疇からの選出になります。必ずしも、フィクションであることが、条件の一部ではありません。ミステリーであったり、冒険であったりするなら、ノンフィクションでも構わないという選出基準になります。ただし、すべて、過去に自分が最後まで精読した本に限りました。

※あくまで独断と偏見によるベストです。

独断と偏見によるSFオールタイムベスト120

 

1位  アンドロイドは電気羊の夢を見るか? フィリップ・K・ディック

2位  所有せざる人々           アーシュラ・K・ル・グウィン

3位  大宇宙の少年            ロバート・A・ハインライン

4位  都市と星              アーサー・C・クラーク

5位  人間以上              シオドア・スタージョン

6位  蝿の王               ウイリアム・ゴールディング

7位  アルジャーノンに花束を       ダニエル・キイス

8位  1984年               ジョージ・オーウェル

9位  星を継ぐもの            ジェームズ・P・ホーガン

10位  ノーストリリア           コードウェイナー・スミス

 

11位  高い城の男             フィリップ・K・ディック

12位  ふりだしに戻る           ジャック・フィニイ

13位  渚にて               ネヴィル・シュート

14位  アンドロイド            エドマンド・クーパー

15位  アトムの子ら            ウィルマー・H・シラス

16位  闘士                フィリップ・ワイリー

17位  地球の長い午後           ブライアン・W・オールディス

18位  神様はつらい            ストルガツキー兄弟

19位  緑の少女              エイミー・トムスン

20位  われはロボット           アイザック・アシモフ

 

21位  トリフィドの日           ジョン・ウィンダム

22位  無敵                スタニスワフ・レム

23位  夜の翼               ロバート・シルヴァーバーグ

24位  宇宙船ビーグル号の冒険        A・E・ヴァン・ヴォークト

25位  刺青の男              レイ・ブラッドベリ

26位  逆転世界              クリストファー・プリースト

27位  風の十二方位            アーシュラ・K・ル・グウィン

28位  たったひとつの冴えたやり方     ジェームズ・ティプトリー・Jr

29位  地球最後の男            リチャード・マシスン

30位  ハローサマー、グッドバイ        マイクル・コーニイ

 

31位  宇宙の孤児             ロバート・A・ハインライン

32位  星からの帰還            スタニスワフ・レム

33位  さなぎ               ジョン・ウインダム

34位  スローターハウス5                            カート・ヴォネガット

35位  エンパイア・スター         サミュエル・R・ディレーニ

36位  ハイ・ライズ            J・G・バラード

37位  何かが道をやってくる        レイ・ブラッドベリ

38位  夢みる宝石             シオドア・スタージョン

39位  ストーカー             ストルガツキー兄弟

40位  スラン               A・E・ヴァン・ヴォークト

 

41位  ユービック             フィリップ・K・ディック

42位  鳥の歌いまは絶え          ケイト・ウィルヘルム

43位  銀河帝国の崩壊           アーサー・C・クラーク

44位  バベル17                                         サミュエル・R・ディレーニ

45位  火星年代記             レイ・ブラッドベリ

46位  プリズナー             トーマス・M・ディッシュ

47位  盗まれた街             ジャック・フィニイ

48位  夏への扉              ロバート・A・ハインライン

49位  砂の女               安部公房

50位  都市                クリフォード・D・シマック

 

51位  エンダーのゲーム          オースン・スコット・カード

52位  残像                ジョン・ヴァーリイ

53位  ライアへの賛歌           ジョージ・R・R・マーティン

54位  スキャナーに生きがいはない     コードウェイナー・スミス

55位  太陽系最後の日           アーサー・C・クラーク

56位  宇宙の眼              フィリップ・K・ディック

57位  最後の城              ジャック・ヴァンス

58位  月は無慈悲な夜の女王        ロバート・A・ハインライン

59位  華氏451度             レイ・ブラッドベリ

60位  中継ステーション          クリフォード・D・シマック

 

61位  闇の左手              アーシュラ・K・ル・グウィン

62位  中性子星              ラリー・ニーヴン

63位  スタータイド・ライジング      デイヴィッド・ブリン

64位  アルファ・ラルファ大通り       コードウェイナー・スミス

65位  死者の代弁者            オースン・スコット・カード

66位  分解された男            アルフレッド・ベスター

67位  時は準宝石の螺旋のように      サミュエル・R・ディレーニ

68位  流れよ我が涙、と警官は言った    フィリップ・K・ディック

69位  十月はたそがれの国         レイ・ブラッドベリ

70位  ジョナサンと宇宙クジラ       ロバート・F・ヤング

 

71位  竜を駆る種族            ジャック・ヴァンス

72位  海底二万里             ジュール・ヴェルヌ

73位  アトランの女王           ジェーン・ギャスケル

74位  渇きの海              アーサー・C・クラーク

75位  虎よ、虎よ!            アルフレッド・ベスター

76位  知性化戦争             デイヴィッド・ブリン

77位  銀河の荒鷲シーフォート       デイヴィッド・ファインタック

78位  紅の勇者オナー・ハリントン     デイヴィッド・ウェーバー

79位  ダブル・スター           ロバート・A・ハインライン

80位  パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 フィリップ・K・ディック

 

81位  連合艦隊ついに勝つ         高木彬光

82位  闇よ落ちるなかれ          L・スプレイグ・ディ・キャンプ

83位  アーサー王宮廷のヤンキー      マーク・トウェイン

84位  スロー・リバー           ニコラ・グリフィス

85位  二分割幽霊奇譚           新井素子

86位  収容所惑星             ストルガツキー兄弟

87位  亜空間不動産株式会社        石川英輔

88位  世界の中心で愛を叫んだけもの    ハーラン・エリスン

89位  冷たい方程式            トム・ゴドウィン

90位  ウは宇宙船のウ           レイ・ブラッドベリ

 

91位  ジェニーの肖像           ロバート・ネイサン

92位  宇宙の戦士             ロバート・A・ハインライン

93位  無常の月              ラリー・ニーヴン

94位  火星のタイムスリップ        フィリップ・K・ディック

95位  ジャンパー             スティーヴン・グールド

96位  カリスマ              マイクル・コーニイ

97位  宇宙都市シリーズ          ジェイムズ・ブリッシュ

98位  光の王               ロジャー・ゼラズニイ

99位  ファイアスターター         スティーブン・キング

100位  魔女伝説              半村良

 

101位  サイボーグ士官ジェニー・ケイシー  エリザベス・ベア

102位  異星から来た妖精          シルヴィア・L・エングダール

103位  リングワールド           ラリー・ニーヴン

104位  ゴルの襲撃者            ジョン・ノーマン

105位  異星の客              ロバート・A・ハインライン

106位  時の旅人              ジャック・フィニイ

107位  幼年期の終わり           アーサー・C・クラーク

108位  オッド・ジョン           オラフ・ステープルドン

109位  呪われた村             ジョン・ウインダム

110位  いまひとたびの生          ロバート・シルヴァーバーグ

 

111位  ニューロマンサー          ウイリアム・ギブスン

112位  ワイルドサイド           スティーブン・グールド

113位  ブリキの太鼓            ギュンター・グラス

114位  ブロントメク!           マイクル・コーニイ

115位  非Aの世界・非Aの傀儡         A・E・ヴァン・ヴォークト

116位. 海竜めざめる            ジョン・ウインダム

117位  ガラスの塔             ロバート・シルヴァーバーグ

118位  成長の儀式             アレクセイ・パンシン

119位  世界の合言葉は森          アーシュラ・K・ル・グウィン

120位  去りにし日々の光          ボブ・ショウ

 

 

※ポリシーは、自分がきちんと最後まで熟読した本のみの選出であること。

 

 

 

 

 

 

 

 

曰く、「プーチン大統領は、老化で思考硬直している」「病いで焦りがある、異常に頑迷になっている」「誇大妄想である」「冷酷な独裁者だ」「4年前には80%を超えていた支持率が60%台まで落ちてきたことへの焦りがある」などなど、メディアからはいろいろ言いたい放題に言われている。

しかし、私は、そうは思わない。そういう面がまったくないと主張したいわけではないが、ことの本質はそこではない。

また、メディアは、ロシア人の大多数が、プーチン政権を支持していないかのような印象操作をおこなっており、「悪いのはプーチンであって、ロシア人ではない」「この戦争は、プーチンの個人的な戦争だ」という言い方で、すべての原因がプーチンの狂気の意志にあるかのように世論をミスリードしている

 

しかし、そうではないのだ。「アルツハイマーで頭がおかしくなっているから、精神異常の独裁者だから、冷酷な誇大妄想狂だから、プーチンが侵略戦争を起こした」という一方的な見方に、私は与しない。

経験の少ない若者たちや、育ちの恵まれた知識層を除いて、ロシア人の過半数は、今でもプーチン大統領を信頼し、強固に支持している。そして、ロシア人の国民性は、伝統的に、味方、身内、友人には、とことん手厚く、決して裏切らないが、その一方で、敵に対しては容赦がない。だから、「次に誰を殺す?」という合言葉が、仲間内での挨拶になる。

プーチンは、極めてロシア的なリーダーであり、プーチンの意志は、ロシアの意志である。そう言っても、間違いではない面も確かにあるのだ、ということを、我々は知っておかなければならない。

その意味では、アメリカに深刻な政治的分断があるように、ロシアにもまた分断があるのだ。ただし、ロシアにおいては、プーチンに代表される保守層の力は、アメリカよりはるかに強い

しかも、ロシア人は、経済封鎖ではまず折れない。伝統的に貧苦・困窮に強いのだ。また、国際的な非難・批判にも強い。敵に何を言われても負けない頑固さが、ロシア人の信条だからだ。

 

 

 

一方で、ウクライナのゼレンスキー大統領の評価はうなぎのぼりだ。開戦直前には、支持率20%台だったゼレンスキー氏は、キエフ包囲戦の前に、キエフからの脱出を拒み、首都に留まって、首都防衛戦を戦い抜く姿勢を示していることから、すっかりウクライナの英雄となった。ウクライナ人の大統領への支持率は91%に急上昇し、今や、ゼレンスキー大統領は、ウクライナ民族の勇気と誇りを象徴する存在として、世界的に尊敬され、その指導力も高く評価されている

確かに、彼の行為が〝英雄的〟であることは私も認める。しかし、そもそも、ゼレンスキー氏は、テレビドラマの中で、一般市民が偉大な大統領になるストーリーを演じた俳優であり、現在のゼレンスキー政権のスタッフは、そのテレビドラマの制作スタッフなのだ。ある意味、彼らは、劇場型政治の専門家である。その意味では〝英雄的大統領〟を演じることに関しては、右に出るもののない専門家(プロフェッショナル)なのだ。

ロシア軍の侵攻は、ゼレンスキー氏に、一世一代(命懸け)の絶好の舞台を与えた。そして、ゼレンスキー氏は、水を得た魚のように、与えられた役割を見事にこなしている。

 

この極限状況で、ゼレンスキー氏は指導者として光り輝いているが、しかし、それが、ウクライナ国民を幸せに導くのか、というと、それはまた別問題だと思うのだ。

中国の建国の英雄毛沢東は、戦いにおいては不屈の闘志で味方を引っ張る偉大なリーダーだったが、国が統一され、平和になると、愚か極まる〝大躍進〟政策で、数千万人の国民を餓死に追い込み、それでも飽き足らず、退屈のあまりに狂気の〝文化大革命〟を起こして、10年にわたって全国民に地獄の苦渋を舐めさせた。中国国民の命を奪い、精神を破壊し、経済を木っ端微塵にし、社会全体を監獄化させた。

戦争における英雄が、平時における優れた指導者になるとは限らない。また、毛沢東は、戦争においては最終的に共産党を勝利に導いたが、ゼレンスキー氏も国を勝利に導くとは限らない。決して降伏しない不屈のリーダーが、国を破滅に導く可能性だってあるのだ。

今の時点で、ゼレンスキー大統領の政治的手腕やリーダーとしての資質について、最終的な評価を下すのは早計だろう。

もっとも橋下徹氏の言うように、「勝ち目のない戦争を続けるのは、犠牲者ばかり増えて意味がない」という意見に対しては、ウクライナ人の反論が正鵠を得ている。

日本人は、捕虜や占領民を保護するアメリカの占領しか経験していないから、勝ち目がないなら、さっさと降伏したほうがいいと考えるが、それは、抵抗を止めれば、あとは無惨に虐殺されるだけだという経験のある人々にはまったく通用しない考えで、我々は、生きるために抵抗を続けるのだ。」

 

 

 

2022年2月28日、開戦から5日目、ベラルーシとの国境で、ロシアとウクライナの停戦交渉が始まる。しかし、ここで、どちらからの譲歩もなければ、戦闘は続くことになる。ゼレンスキーが譲歩しなければ、戦争は、ウクライナが倒れるまで終わらないかもしれない。

その意味では、西側の軍事介入はないというプーチンの予測は正しい。ロシアは核を保有しているから、NATOは、全面対決を恐れて動けないということもあるが、基本的に、ウクライナを救うことに、それほど意欲的でない。諸国民にとっては、他人事だからだ。

実際、AP通信の世論調査によるとアメリカ人の72%が、「ロシアとウクライナの戦争に、アメリカは深く関わるべきではない」と答えている。CBSの世論調査でも、「ウクライナを支援すべき(43%)」を「関わるべきではない(53%)」が上回った。バイデン大統領自身も、開戦早々に「軍事介入はしない」と明言した。ウクライナの安全保障を請け合ったブダペスト覚書を簡単に破り捨てたわけだ。

バイデンが言うように「ロシアが核を保有しているから、アメリカはウクライナに派兵しない」というなら、中国も核を保有しているから、中国が侵攻してきても、アメリカは日本の防衛に手を貸さないかもしれない。

アメリカがあてにならないならば、自国の安全保障をどうするのか、日本にとっても、他人事では済まないはずなのだが、一般市民の反応は非常に薄い。

他人事じゃないと強く感じているのは、ロシアと国境を接するバルト三国、フィンランド、ポーランドや、台湾ぐらいだろう。

 

一方で、日本としては、アメリカが頼りにならないなら、中国への対抗上、ロシアを孤立させることは、自国の安全保障を維持する上で得策ではない。しかし、日本政府は、自国の地政学上のバランス感覚を働かせず、先を考えず、安易にウクライナに肩入れし過ぎている

日本にとって最重要の隣国ロシアを無視した、ウクライナ支援一辺倒の岸田首相の外交の舵取りは、極めて危ういと言わざるを得ない。ウクライナには悪いが、ウクライナの味方をして、ロシアの恨みを買っても、日本には一文の得にもならない。その点では、国連総会でのロシア非難決議に棄権票を投じたインドは、非常に賢い国であると思うのだ。

プーチンを追い詰めることは、日本にとって、まったく利がないどころか、安全保障上、極めて危険である

プーチンが北海道に核を落としたら、米軍は、バイデンは、何をしてくれるだろうか?

この戦争で、1番損しているのはプーチン、1番得したのはバイデン。ゼレンスキーは、バイデンに、巧妙に愛国心を焚き付けられ、ロシアへの敵愾心を煽り立てられて、アメリカに都合よい情勢を生み出すために、うまく操られて、踊らされたのかもしれない。

支持率が低迷していたバイデンとしては、何のリスクもなく、手を汚さずに、口だけ使って、ロシアをこき下ろす度に、世界がほめそやし、各国が従ってくれるのだから、内心、笑いが止まらないだろう。これこそ、バイデンが望んでいた状況だ。

バイデンは、戦争で遊んでいる

 

 

 

そもそも、国境を接する、この2国の関係や因縁は、非常に根深い。ある意味、日韓の関係にも似ている。

キエフ大公国(ウクライナ)は、9世紀のバイキング(ノルマン人)の侵入による族長リューリクの建国に起源を持ち、10世紀末にはウラジミル大帝がキリスト教を導入して以降、11世紀には大いに繁栄した。12世紀のビザンツ帝国衰退後は、徐々に衰退したものの、それでも最大の勢力を有するスラブ人国家だった。その一方で、ロシア(モスクワ大公国)は、同じスラブ系の一地方勢力に過ぎなかった。

しかし、その後、13世紀に、モンゴル帝国の西方遠征があり、キエフ大公国は徹底抗戦した後、壊滅的な打撃を受けて崩壊した。それ以降、ウクライナは完全に衰微し、二度と復興することはなかった。

しかし、モスクワのロシア人は、モンゴルと敵対せずに、その庇護のもと、急速に力をつけ、モスクワ大公国として自立した。その後、モスクワ大公国はロシア帝国へと発展拡大していった。

それに対して、キエフ(ウクライナ)は、オスマン帝国やロシア帝国(→ソ連)など周辺の強国に次々に服属し、ソ連崩壊まで独立することができなかった。

13世紀のモンゴルの征服が、ロシアとウクライナにとって、歴史的な明暗の分かれ目となったのだ。

 

17世紀末のピョートル大帝以降、20世紀に至るまで、ロシアは、黒海を目指して南下政策を進め、数百年にわたる数々の熾烈な戦いの末に、オスマン帝国からウクライナ(クリミア)を奪取した。

したがって、ロシア人にとっては、「クリミア及びウクライナは、同胞の血で贖われた失うことの許されない我が領土である」という意識がある。そして、ロシア人にしてみれば、ウクライナ人は、ロシア人の一部であり、兄弟なのである。

一方で、今日のウクライナでは、「自分たちはロシア人ではない、ウクライナ人だ」という激しいナショナリズムの意識が育っている。今回、このウクライナ人の〝愛国心〟の深さと激烈さが、プーチンの予測をはるかに上回ったのだ。

ロシア人には、虐げられてきたウクライナ人の情念と愛国心の深さが理解できない。圧倒的なロシア軍の攻勢を前にして絶望的に不利な状況に置かれているウクライナ人の頑強さとしぶとさは、プーチンの最大の誤算だったろう。

こうしたロシア人とウクライナ人の意識の相違は、中国人と台湾人の関係にも、少し似ている。

第三国が関わるには、非常に複雑で根が深い問題なのだ。

この戦争は、和睦では終わらない。最終的に、軍事的にはロシアが勝利する。ウクライナは、インフラや人命において壊滅的なダメージを受けるだろう。だが、それまでは誰にも止められない。

 

 

 

はたして日本であれば、敵が国土に侵攻してきた時、自衛隊任せにせず、それまで銃を手にしたこともない市民が、自ら武器を取って戦う意志を持つだろうか?

圧倒的な軍事力を持つ敵の侵攻に際して、日本政府は、国民に「18歳以上、60歳未満の男は、国外に脱出禁止だ」「おのおの武器を持って戦おう」と呼びかけ、市民に火炎瓶の作り方を教え、銃を配るだろうか?

また、絶望的状況で徹底抗戦を国民に呼びかける指導者や政府を、日本国民ならば、これほど絶大な信頼を持って、支持し得るだろうか?

 

しかし、結局のところ、この国を守るのに、本当に頼れるのは、日本人だけではないか。

バイデンは、「ロシアは核を持っているから、アメリカはいかなる状況になろうとも、決してウクライナに派兵しない」と言う。中国だって核を持っている

だから、日本人が守ろうと思わなければ、誰もこの国を守ろうとする者はいない。

私たちは、そのことを、遅まきながらも、今、学んでいるところなのだ。

 

 

 

〈資料〉

国名     人口       GDP                軍事費

日本     1億2580万人  50451億ドル  491億ドル

ロシア    1億4410万人  14786億ドル  617億ドル

ウクライナ     4413万人    1553億ドル    59億ドル

 

2022年2月24日、ロシア軍のウクライナ侵攻が、本格的に開始されました。現在、首都キエフ含めて、ウクライナの主要な軍事施設や飛行場は、ロシア軍の攻撃を受けています。非力なウクライナ軍にはなす術もありません。すでに、ウクライナの制空権は、ロシア軍の空挺部隊によって制圧されたようです。

翌25日、ロシア軍の戦車部隊は、早くもゼレンスキー大統領のいる首都キエフに肉薄し、26日にはキエフに侵攻、市街戦が始まりました。

キエフが陥落して大統領が拉致されれば、ウクライナが解体する恐れがあります。ウクライナは、国家として存続できないかもしれません。

開戦3日で首都が陥落寸前となるようでは、そもそも手も足も出ないということです。

今のところ、27日、開戦4日目、首都キエフの包囲戦は、まだ続いています。

 

それにしても、ここまでウクライナ全土に疾風のような電撃戦を展開してきた、果敢かつ断固としたロシアの意思と行動力と比べて、侵攻を阻止しようとしたアメリカ、イギリス、EU、日本など主要諸国の無力・無能・無気力ぶりが際立ちます。

第一、中国も参加しないというのに、方策は経済制裁のみとか、何の意味もありません。また、ロシア人は、経済的窮乏には慣れており、非常に逞しいので、経済的締め付けだけでは簡単には折れません。多くのロシア人が「経済制裁は何も怖くない」と言います。

加えて、西側政治家たちの「ウクライナを支持する」という声明(リップサービス?)は、言うだけタダですし、それに何の意味も行動も伴わないことは、世界中が知っています。ロシア人は、国際社会の非難の大合唱にも慣れているのです。

ロシア軍を、口先だけで止めることはできません。共に戦う以外に、ウクライナを救う術はないのです。

 

とは言え、結局のところ、ウクライナは、NATO加盟国でもアメリカの同盟国でもないので、主要諸国にはウクライナの防衛義務はありません

だから、ウクライナは、助けてくれない主要諸国に文句を言うことはできません。

「この国を守るために、ロシア軍と戦ってくれ!」と、同盟国でもない諸国民に対して要求をする権利は、ウクライナにはないのです。

ウクライナが、ソ連崩壊後、大量に保有していた核兵器を放棄する代わりに、米英露が、ウクライナの主権・政治的独立・領土保全のための安全保障を提供することを約束したブダペスト覚書(1994年署名)など、結局、何の役にもたちませんでした。

 

英米は、ウクライナに対する安全保障の約束(ブダペスト覚書)を守る気はない

そのことを知っているから、ロシアはためらうことなく、ウクライナ侵攻を始めました。いざとなったら、誰もウクライナを助けないことを知っていたからです。プーチン大統領も、「介入しようとする第三国には核攻撃も辞さない」という姿勢をちらつかせています。

そして、案の定、ウクライナは、アメリカ、EU、日本など、先進諸国に、すぐに見捨てられてしまいました。誰も、ウクライナを守るために、ともに戦うことなく、あっさり見殺しにしたのです。

それほどに、ウクライナの存在は、世界中から軽く見られています。

ロシアにとって、ウクライナは、まな板の鯉も同然です。

 

ゼレンスキー大統領は、アメリカからの国外脱出援助の申し出を「戦闘は続いており、必要なのは乗り物ではなく弾薬だ!」と拒絶し、首都キエフの大統領官邸に閣僚と留まり続けています。

ここで自分が逃げ出したら、ウクライナ軍は崩壊し、「脆弱で不甲斐ないウクライナ」の姿が歴史に刻まれる、それはすなわち、ウクライナの民族としての死を意味するということを、彼はよく知っているのだと思います。

これまでの政策はともかく、この土壇場において、ゼレンスキー大統領は、その勇気と愛国心を、命をかけて、世界に示し続けており、民族の誇りを象徴する存在となっています。

とは言え、ウクライナの健闘も、いつまでも続くものではなく、降伏は時間の問題であることは確かです。

 

そもそも、ウクライナがロシアの侵攻を阻止するためには、なりふり構わず独自核武装を成し遂げるだけの強権を有する独裁者が必要でした。他国が、ウクライナのために血を流すことを期待するよりは、独自核武装の方が、よっぽど現実的な自衛手段であったと言えるでしょう。「ウクライナは、1994年に、核を手放すべきではなかった」ということです。

その意味では、北朝鮮の強引な核ミサイル開発の方針は、自国防衛の手段としては、けっして間違ってはいないのです。

 

翻って、日本はどうでしょう。

日本は、太平洋戦争後、一度も他国の侵略にさらされたことはありません。それは、これまで圧倒的に世界最強であったアメリカ軍の軍事基地が、日本国内にあるからです。戦後、米軍基地が、敵の攻撃にさらされたことは、ほとんどないのです。これまで、米軍基地・領域を先制攻撃した国は、史上、日本とアルカイダと北朝鮮だけで、核保有国の北朝鮮を除いて、その報いを受けています。

日本は、ウクライナと違ってアメリカの同盟国ではありますが、唯一の命綱として、アメリカの軍事力だけに、未来永劫、頼り続けることはできないでしょう。

そもそも、極左プロ市民が叫ぶように「米軍は日本から出て行け!」と言うのであれば、米軍の庇護がなくなった後の自衛手段も考えておく必要があります。

日本は独自核武装すべきなのか、あるいは、通常兵力の増強だけで、中露の侵攻意思を挫けるように、本格的に軍事大国化するべきなのか?

 

ナショナリズムの問題ではなく、冷静な安全保障の問題として、はっきり言えることが、いくつかあります。

日本の人口はロシアとほぼ変わりません。経済力はロシアより上の面もあります。GDPで言えば、日本はロシアの3倍です。技術的には、その気になれば、半年で独自核武装できる科学技術力と産業基盤もあります。 

地政学的には非常に厳しい位置にありますが、それでも日本には、中露に対抗して独自に自国防衛できる潜在能力はあります

 あとは、日本国民自身の意思によるのです。

 

中国、ロシアには、諸外国に対抗しうる強いリーダーを求める大多数の国民の意思があり、その国民の熱い支持が、習近平とプーチンの政権を支えているのです。元来、基本的に、国民性として、ロシア人も中国人も、強い男が好きなのです。習近平もプーチンも、ある意味、自国民の望む〝大人〟〝英雄〟のイメージを、意図して体現しようとしているだけです。

また、ロシア人の国民性の特色として、同志や身内や味方には非常に手厚く、決して裏切らないが、敵に対しては、冷酷で苛烈で残虐であるという面があります。実際、ロシアには「次に誰を殺す?」という有名な仲間内の合言葉があります。

ヒトラーが極めてドイツ的な指導者であり、習近平が、中国的な指導者であるのと同様に、プーチンもまた、極めてロシア的な指導者なのです。

日本の指導者もまた、極めて日本的であるということができるでしょう。国民が、指導者をつくるのです。ですから、国民が、自国を守るという強い意思を持たなければ、指導者もそうした意思を持つことはないでしょう。

 

日本国は、地政学的に、非常に難しい地に位置しています。我が国の周囲では、北朝鮮含めてほとんどすべての国が核武装しており、アメリカ、中国、ロシアという世界最上位の軍事大国同士が、互いを警戒しあいながら睨みあっています。日本は、ちょうどその狭間にあるのです。

しかも、日本に近接する最も近い国々、韓国・北朝鮮・ロシア・中国は、どこも日本の友好国ではありません。さらに、NATOのような日本が参加しうる信頼できる集団安全保障機構も近くに存在しません。その意味で、日本は、かなり孤立した状態にあります。

例えば、NATO諸国にしても、自国周辺にNATOがなければ、インドのように、独自核武装を目指したでしょう。イタリア・ドイツにしても同じです。ですから、日本の立場に立ってみれば、日本が独自核武装の意思を持つことを非難できる国は、どこにもないと思うのです。その立場に立てば、皆、考えることは同じです。

 

では、私たちは、どのような道を選ぶことを望むでしょう。私たちは、どう自国を守っていけばよいでしょうか?

窮地に陥るウクライナの現実が、私たちに警告していること、そして、私たちが、今、ロシアのウクライナ侵攻から学ばなければならない最大の教訓は、『領域の実効支配能力を有する軍事力を背景としない、または、その行使の意思を持たない〝空想的平和主義者〟の外交力は、自国防衛と平和維持のために、何の有効な力も持ち得ない』ということです。

 

平和憲法が、この国の平和と安全のために、重大な障害として立ち塞がっています。日本国民の多くが、日本を取り巻く国際状況について、ごく普通の理解をし、妥当な判断をするのを邪魔をしているのは、多くの日本人の脳に巣食う固定化された観念・価値観と、習慣によってパターン化された非現実的な〝平和〟妄想なのです。

そのことを、明確に意識・理解できない国民は、いずれ国を失うでしょう。その時、私たちは、自由と繁栄も、同時に失うことになります。代わって隷属と屈辱と貧苦の時代が始まるのです。

 

私たちが、公平に物事を考えるのを邪魔をしているのは、国民の心を縛っている戦後教育の刷り込み・洗脳によって凝り固まった極めて特異な価値観であり、平和憲法による精神的〝去勢〟の結果なのです。それが、上記の集団妄想を生み出した元凶と言えるでしょう。

共産党の志位委員長は「(日本で)プーチン大統領のようなリーダーが選ばれても、(日本が)他国を侵略できないようにする条項が憲法9条なのです」と自身のツイッターに書いています。つまり、志位氏が恐れていることは、日本がロシアのように侵略者となることなのです。それに対して「では、他国が日本を侵略しようとする時に、9条は何の役に立つのでしょう?」と、多くの国民が思い始めています。大多数の国民が案じているのは、日本がウクライナのように侵略されることだからです。

 

ところが、日本人は、ウクライナのように、侵略者に対して、市民が武器を取って戦うという意識が醸成されていません。

アメリカやウクライナのように、日常から、武器に触る習慣もないし、敵が攻めてきた時に備えて、市民が自主的に軍事教練を受ける習慣もありませんし、ロシアや中国や北朝鮮のように、小中学校から、教育の一環として、軍事教練で銃を撃つことを教えることもしません。

韓国やスイスのように、国民皆兵の徴兵制がしかれているわけでもありません。

この国には「いざとなれば、市民一人ひとりが国を守るために、銃を持って戦うのだ」という意識がまったく欠如しています。

 

憲法前文には「諸国民の正義と公正と平和を愛する心を信頼して、我らは武器を捨てることにした」と、戦力不保持を謳っています。しかし、国家の安全保障を、そのような極端に偏向した平和教信仰に基づいて構築してよいのか、という問題を、私たちは、戦後、一度も、真正面から議論したことがありません。

このように、憲法前文と9条と戦後教育こそが、我が国が現実的な安全保障政策を実現するのを阻んでいる元凶なのです。

ウクライナの悲劇から、私たちは、国際社会の現実からかけ離れた自らの妄想を退け、真実の世界を知らなければなりません。ここで目覚めなければ、本当に手遅れになります。

 

トランプ氏の言うように、ウクライナの次は台湾、その次は尖閣です。