昨日、多くの地域が「灰の水曜日」を経て四旬節に入ったが、ミラノは典礼が異なるためまだまだカルネヴァーレ真っ只中。
また前日、シッター先の子供達の保育園や幼稚園では、カルネヴァーレのフェスタが行われた。幼稚園は自由な恰好で登園できたが、ほとんど手作りのようで、市販されているような衣裳をつけている子女は見かけなかった。
逆に、保育園はテーマが「ブレーメンの音楽隊」であったので、猫・犬・鶏・ロバのどれかを選択。数に偏りが出ないよう、人数が決まっており早いもの勝ちであった。三男は猫を希望したが、既に定員は一杯で犬になったが、逆にロバが少なく、先生や用務のおばちゃんたちが皆ロバに化していた!爆
ところで、カルネヴァーレ(Carnevale)という言葉は、ラテン語の"Carnem levare"、イタリア語にすると"Carne levare(肉を取り除く)"に由来する。
ミラノは「灰の日曜日」となるため、前日の土曜日が「サバト・グラッソ」。サバトは土曜日。グラッソは、イタリア語で「太った、たっぷり」という意味があり翌日から節制の四旬節に入るため、最終日はたっぷりお腹いっぱい食べることからこういわれている。
…というわけで、サバト・グラッソ前の木金曜日は学校がお休み。つまり、子供たちは家にいるということになり、私は朝から出勤。
普段より早く起きてお弁当を作ってから出かけた。
9時に到着すると、ツインズはまだパジャマ姿。三男はなぜかオムツ一丁の裸姿。私を見た途端に、子供たちは「あ~あ。」とがっかり顔。ママさんは早くオフィスに出てしまい、リモートワークのパパさんは家に居るのだが、自室にこもりっきり。私が着くまで、テレビを見ていていい、という約束だったようだ。なので、私の到着は彼らにとって、歓迎されないものであった。笑
本来ならば、せっかくのお休みで、子供たちのお祭りなのだから外に連れて行ってあげたいものだが、さすがにあの3人を私一人で連れ出すのは、かなり気苦労と危険伴う。そうでなくても、家にいても、網戸も手すりもない窓から外を見ていることが多く、しかも今日次男はベッドの上で嫌がる三男を踏み台にするようにして体の上に乗って窓から身を乗り出して外を見ようとしていたから、Noooooo‼大声を出して、止めて窓を閉めたのであった。もう冷や冷や!
とにかく、家でもハイテンションの彼ら。キンキン、キンキン頭に響くような高い声で、話し、笑い、叫び、泣き…一気にこちらも目が覚める感じ。
いきなりパンツを下ろして、鏡に向かってお尻を向けている次男。どうしたの?と聞くと、「お尻がひりひりする!」と言う。確かに真っ赤。お尻を洗ってクリームをつけてあげる。すると、今度は三男が棚を指差し「コチネッラをとって!」と言う。コチネッラとは、てんとう虫のことだが、てんとう虫の形をした幼児用のアエロゾール(吸入器)があり、それをやりたいと言うのであった。確かに三男は鼻が詰まっているようであった。
生理食塩水を入れ、スイッチを入れるのだが、吸入器をなめたり、途中で中の水をこぼしたり…なんでこんなに手がかかるかな…
今週はカルネヴァーレということで、習い事の音楽のクラスは休みであったが、今日の水泳は予定通りあった。公園のど真ん中にあるので、早めに出て少し遊ばせてからプールに連れて行ってあげようと思った。それで良い子にしていたら、ジェラートを食べようね、と約束した。
なので、逆算してまだお昼寝をするので、12時にはお昼ご飯を食べさせ、13時には寝かせようと思ったが、まあ言うことを聞かない!12時ちょっと前にお昼ごはんは食べさせたものの、子供部屋に連れて行き、雨戸を閉めて暗くしても、枕やぬいぐるみを投げ大騒ぎ。「寝る時間が遅くなれば、公園は寄らないからね!」「ジェラートもなし!」半分脅しのようにいっても、誰かしらが約束を破る。
少なくともツインズだけは寝かせようとした。三男は一人違う部屋へ行ったが、戻って来て「マンマ…」と半泣きしながらやって来たので、添い寝して寝かし付けた。(後で居間に行くと、捨てるようまとめられていた薬がばらまかれていた…!)その後、やっと次男、長男が寝たのが、14時過ぎ。やっと私の昼休みだ…
1時間後長男が起きてきた。次男が起きたら公園へ行ってからプールへ行くよ、と伝えた。が、案の定次男が起きて来ず、無理やり起こすと、「まだ寝ていたい」と言って不機嫌。ほらね、こうなることがわかってたから嫌だったのだ。
「いいよ、寝てても。でも公園には寄らないよ。直接プールね!」というと半泣き状態で起きて来た。
まだ寝ていた三男は、パパさんが在宅のためそのまま置いて行った。
プールのある公園は、シッター先から地下鉄二駅目のところ。地上に出るとすぐ幼児用の遊具のある公園があった。ツインズは走っていき、そこで遊び始めた。
紙吹雪のコリアンドリを渡すとすぐに撒き始めた。
公園の地面は紙吹雪や紙テープでいっぱい!
近くのメリーゴーランドに吸い込まれるように走っていくツインズ。
気づいたら、長男がいない!焦って探し回るとちゃっかりメリーゴーランドに乗っていた。私は現金を持ち合わせていなかったし、プールでの着替えの時間を考えるとそろそろ引き上げなくてはならず、降ろさせた。
公園の桜は咲き始めていた。
肝心なスイミングのクラスはツインズと女の子1人の3人のみ。今回は良く目をかけてもらったようだった。
その後、お約束のジェラート。
それだけでも喜んで帰った。
カルネヴァーレといえば、我が家の子供たちには良く手作りのコスチュームを着せて毎年ドウモ広場へ繰り出したものだ。コリアンドリや様々な色のスプレーは毎年のお約束だった。撒くと泡が直ぐに固まり、 紐状になる。
コリアンドリはまだ後一袋。明日は三男にも遊ばせてあげないと....
私の元気も電池切れ。あー疲れた。
今日の一句
謝肉際 楽しい思い出 親子の絆








