Giubileo 2025 〜 その7 聖年ローマ巡礼 カラヴァッジョ三昧 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

この巡礼の目的も済ませ、いろいろ観たい中で、カラヴァッジョの「聖マタイの召命」を観ておきたいと思った。
 
既に何度か通った教会だが、2月のパパ様の祈りのテーマは「召命」であり、たまたまローマ出発前日の地元のミサでは、説教の際、カラヴァッジョの「聖マタイと天使」もスクリーンで紹介され、更にカラヴァッジョに対する思いが大きくなったのであった。
 

ところで、カラヴァッジョこと、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョは、バロック期のイタリア人画家。ミラノ郊外(実際はミラノから50キロほど離れたベルガモ県にある)のカラヴァッジョ村で生まれたので、一般的には『カラヴァッジョ』の名で呼ばれる。 ルネサンス期の後に登場し、1593年から1610年にかけてローマ、ナポリ、マルタ、シチリアで活動した。

 

 サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会
 
宿泊所からナヴォ―ナ広場は5分くらいのところ。上記教会はそこから2分くらいのところで、過去に何度も行っているのに、超方向音痴の私は、地図を見ながらでも迷い、何度も、近辺をぐるぐる回ってしまった。教会的現況としては、ローマ在住フランス人の教会となっている。
 
この教会で最も有名な絵はコンタレッリ礼拝堂にあるカラヴァッジオが1599年から1600年に聖マタイの生涯を描いた聖マタイ三部作の「聖マタイの召命」、「聖マタイと天使」、「聖マタイの殉教」の3枚がある。

 

 
以前は(かれこれもう20年以上前かもしれぬ)祭壇前のボタンを押すと各角度から絵に照明が当たるようになっていたが、それが無くなっていた。

  

 

個人的に好きな絵は、やはり1番左側にある『マタイの召命』。


徴税人であったマタイにイエスは「わたしについて来なさい」と言われるシーン。(マタイ9:9)当時徴税人というのは、人々に最も嫌われる職業であった。(今でもそうだろう。苦笑)

 

本来マタイは、レビという名前だったそうだが(マルコ2:14、ルカ5:27)、マタイと言う名前は「神による数々の賜物・恩恵が与えられた者」という意味が込められているという。その背景には、彼が「徴税人」であって、当時のユダヤ人から嫌われ憎まれており、使徒の候補として全くふさわしくなかったにも関わらず、神の多大な恩恵を受けた者の一人として、自分の名前を「マタイ」と記したそうだ。

 

以前、この教会には、「マタイの召命」の絵葉書の販売機がおいてあり、コインを入れて手でレバーをくるくる回すと、「マタイの召命」の絵葉書が出てくるものであったが、現在は置いていなかった。

 

 
 

こちらは、サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会の裏にあるサン・タゴスティーノ・イン・カンポ・マルツイオ教会。

 

 
さあ、どこにあるのだ?と思ったら、入り口入って左側の祭壇にあったが、薄暗く2ユーロコインを入れないと照明が当たらず、暗いままでは見られない状況。照明が当たり始めたら、人が集まって来た!苦笑

 

 

 

 

 

「ロレートの聖母」。イタリアでは「巡礼の聖母」として親しまれている。

 

それにしても、足を交差した聖母?と思ったら、カラヴァッジョは娼婦をモデルにしてこの絵を描いたとか…。

 

聖母を拝みに来た農民の足の裏が黒いことが印象的。そして、なんと私としたことが、画像を撮り忘れたが、この教会には、ラファエロの「預言者イザヤ」のフレスコ画もある。

  
そして、こちらが、双子の教会があるポポロ広場のポポロ門右手にあるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会。この教会はトム・ハンクス主演映画「天使と悪魔」の最初の殺人現場となった場所なのだと言う。映画は観ているはずなのに、記憶になかった。

 

 

今回は、誰かが入れてくれた2ユーロの照明のお蔭で絵を撮ることが出来た。

 

 

正面は、ボローニャ派を代表する画家・アンニーバレ・カラッチの「聖母被昇天」。そして、その両脇、左側が「聖パウロの回心」。そして右側が「聖ペテロの逆さ磔」

 

 

 

残念ながらまともな画像が撮れていなかった!

 

カラヴァッジョの絵には、スポットがかかったような光が差し込むものが印象的。そして、人々の息遣いや感動が伝わってくる。

 

他にもローマ市内には、有料になるが、カラヴァッジョが展示されている美術館、博物館は多いが、もう足が棒になり、時間的にも制限があり、今回はこれ以上無理であった。

 

そして、ニアミスであったが、3月7日よりローマではカラヴァッジョ展が開催される。また、3月27日からフィレンツェでも開催。

 

 

Firenze, dal 27... - Mostre a Firenze ed Eventi - Web Tv News | Facebook

 

また、この春から開催される大阪関西万博ではヴァチカン市国よりやはりカラヴァッジョの「キリストの埋葬」が展示される。

 

カラバッジョ作『キリストの埋葬』展示へ | カトリック中央協議会

 
それに先立ち、この絵画の貸し出しに尽力されたアンドレア・レンボ司教の作品解説の講演会が行われる。私も時差にめげずオンライン参加したい!
 
今日の一句 
光と影 波乱の生涯 救いの道