三連休明けのミラノ。
しかし実は、ミラノ県では、今日8月16日は知る人ぞ知る「貿易の日」である。
保険業法に係る商取引関係の職種に携わる中間管理職のための休日。(ではその業種の下っ端の人間は働くのか?といえば、よくわからず。)ちなみにシッター先のご夫妻は某米国系のコンサルタント会社に勤務しているので、8月16日は休日。彼らは4連休だったので、夜にクレモナから帰宅すると言うことで、家族不在。午前中だけ家の片付けに出掛けて来た。個人宅勤務とはいえ正規雇用なので、祝日も支払われるし、相手の都合での半ドンも1日分支払われので非常にありがたい。
ところで早朝に約1ヶ月半ぶりに夫が日本より帰宅。あーこれで私の精神的夏休みもしゅ〜りょ〜。爆
玄関に入り、何気にため息が聞こえた。見慣れない棒やらウクレレが居間に広がり、キッチンは私の趣味の部屋と化し、どっとため息だったのだろう。それを言うなら昨年私が10ヶ月ぶりに日本から戻って来た時、知らない鍋がゴロゴロ増え、私のものが一気に消えていて(私の洋服箪笥につっ込んであっただけ)あの時はため息どころか声も出なかったが!
....と言うわけで、朝はゆっくり目に出勤。先週自転車屋2軒目にして修理完了。しっかりタイヤのチューブを交換し、気になっていたチェーンも調節してくれていたようだ。快適、快適!
まだまだミラノはヴァカンス真っただ中!流石に車も少ない!
14時に仕事終了。帰りは別の石畳。左側はミラノの刑務所。この道を通るたび、必ず巡回中のパトカーに遭遇する。2016年に行われた「いつくしみの特別聖年」の行いの一環として、ミラノのこの刑務所で毎週行われるミサの聖歌隊として参列したことがある。「サンヴィットーレ」と呼ばれるこの刑務所は、1872年に建設が始まり、79年設置。建物は6つの棟が分かれているが、終戦前の43-45年の間、一時的にドイツ兵に占領されていた時期もあったという。ところで、今朝ゆっくりといつも通り過ぎる通りをキョロキョロしているとネオルネッサンス様式の建物が多くあることに気づき、帰りに寄ってみた。
画像が見えづらいが、こちらのサイトだとはっきりわかるかもしれぬ。
赤レンガのファサード、石の大きなバルコニー、扇形の方立窓、ライオンや蛇の家紋やラテン語…。何気に見ていたが、いつの時代に誰が住んでいたものなのか?どういう地域だったのだろう。
工事中や廃墟同然になっているところも多かった。
時代を先行く洗練されたファッションやデザインで知られるミラノだが、人種のるつぼであり、それでいてふと時代が遡ったような錯覚を覚える風景に出会えることが面白い。
この通りに住んでいる友人がヴァカンスから戻ってきたら、通りの歴史を何か知らないか聞いてみようっと。
















