現代経済と経済の仕組みがもたらす必然的な不平等については各所で触れてきた。
この現代経済の限界についても。
◎貧国があるから豊かな国がある。
◎豊かな国はグローバリズムにより他国の市場を食い尽す事も経済活動となっている。
◎内需に専念したとしても貧民がいるから富豪がいる。
◎内需に専念したとしても弱肉強食という競争で内需市場を食い尽すまで続く。
◎現代経済は「規模の経済」が猛威を振るう為に同じ単一市場で弱者、強者の力関係は不変となる。
この仕組みをわかっていないと経済社会では登り詰めることはできない。
逆に言うと登り詰めている人はこれを十分わかった上で登り詰めている。
これらは、わかっているようで実はわかっていない。
柔らかい言葉などのまやかしにより包み隠されてきた。
「綺麗事(きれいごと)」という言葉がある。
現代は、「現代経済の仕組み」に対して「正論」で異を唱えることに対して使われる事が多い。
でも本当は違うよ?
【「現代経済の仕組み」が「綺麗事」の代表】であり、【現代経済の仕組みこそが「綺麗事」というまやかしで成り立っている】んだよ。
冒頭の現代経済の限界を見れば一目瞭然。
現代社会で登り詰めた人々(登り詰めたと思われている人々)は、この「綺麗事」というまやかしを前提にしてものを言う。
だから、経済を突き詰めれば突き詰めるほど、世の中、矛盾だらけになる。
だから、人の心がさびれていき、腐敗しきった人が出てきてしまう。
これが、経済やお金が汚いと言われる所以だ。
「カネは天下の回りモノ」という言葉も実は「綺麗事」というまやかし。
現代経済は、対価として世界的に認められた「お金」が循環しないと成立しない為、「カネは天下の回りモノ」という言葉で「消費を煽っている」に過ぎない。
それ以上は大きくは増えないとしても銀行金利だけに頼るとしても持っている方がノーリスクで確実だ。
でも、生きるための私財を持っていない人は、生きていけないことになる。
だからリスク覚悟の上で現代経済に参加せざるを得ない。
生きるための私財を既に持っているならタンス預金の方が安全だ。
でも、欲があるから際限がない。だから現代経済に参加する。
いずれもなければ、現代経済は回らず破綻する。
だからより煽る。
これは一見、需要と供給のバランスがとれているようにも見える。
でも、それは全く違う。現代経済においては持っている人がそうだとしても、持っていない人は嫌でも参加せざるを得ないから。
持っていない人というのは、現代経済を理解していないという事が大きな原因でもある。
私も持っていないけど理由は違う。最後まで読んで頂ければ、理由はわかるだろう。
マルクスやケインズが唱えた経済の考え方も原点も思いついたこと自体も素晴らしい。
コトラーやドラッカーも実行さえしなければ考え方としては素晴らしい。
実際の経済でも日本が得意だという「モノづくり」でも伝統工芸に勤しむ人々は素晴らしい。
なぜなら、古くからの伝統を守り、天然資源の恵みに感謝し、無駄にすることなく大切に使わせて頂く心を持ち、その天然素材と自らが造り織りなすモノを心から愛し、喜ぶ人の顔が嬉しくてその為に一心不乱に手を抜くことなく芸術作品を生みだされたモノには深い愛情が込められ、生活必需品ではないんだけど、その魅力に惹かれて対価を払う人がいて、それによって作り手は生計を立てているのだから。
現代世間一般に言われるモノもそうだよ。と思ったら大間違い。それはまやかしだ。愛も志もこれに敵うものではない。
介護の世界でも経営者ではなく、薄給にも関わらず愛情深く、志高く、介護に取り組む職員も素晴らしい。
これだけ逆境の時代に林業に携わり直接山に入って作業する人、農業を行って生計をたてている人、漁業で海に川に出ている人は素晴らしい。
医療の世界でも、離島や人が一般に望まない地域で医療に従事する人は素晴らしい。
発展途上国などで長期にわたりその地域に根付いたボランティアを行う人も素晴らしい。
国内であってもボランティア精神にあふれ、志高く頑張っている人も素晴らしい。
保育園や幼稚園で子どもが好きで愛情豊かに保母さんや保父さんをしている人も素晴らしい。
後述の環境に染まることなく倫理感と正しい判断力を持って誠実に正義感を持って◎NOと言える日本人/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10091433846.html
、外国人の方も、それを真摯に受け止めて改善できる人も素晴らしい。
でも、これを悪用して綺麗事を並べ立てて現代経済を生んだ人類と運営管理するだけの人類はオゾマシイ。
この現代経済の限界に達してもまだ走り続けている人類は醜い。
なぜなら、現代経済が限界に達しているはずなのに、無限であるかのようにノタマイ、この仕組みを知らない善良な人を利用する事によって成り立っているからだ。
金融の世界は、冒頭の、【現代経済の「綺麗事」という名の「まやかし」】が一番わかりやすい例であり、。◎サブプライム激震はまだまだこれから/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10092791575.html
でも触れたが、このサブプライムが最たる例だ。
こういう人々は往々にして能力の違いと分担を謳い正当化しようとするが、その意味合いは極めて薄く、【現代経済の「綺麗事」という名の「まやかし」によりその仕組みを知らない善良な人を利用している】側面が色濃い。
自制心や理性や愛や人情、思いやり、慈しみ、感謝、気づきの欠片もない。
そんな現代経済は、世界中の市場を食い尽す事に力が注がれ、国内需要も食い荒らす事に注力し、他との競争原理で成り立つため、そのスピードは加速していく。
この加速はとどまるところを知らず、その結果、現代経済のスピードは信じられないほど速くなり、【現代経済の「綺麗事」というまやかし】で彩られた矛盾の上に成り立つ矛盾の中で、素直で純粋でまっすぐで心綺麗な人ほど、うつ病や精神病、廃人や過労死、自殺に至る。
素直で純粋でまっすぐで心綺麗「でない人」ほど、自身は至って健康だが、加害者となっている。
また、この矛盾の上に成り立つ現代経済の極度なスピードアップの過程でも有害煙や有害物質を吐きまくり、地球、自然、多様な生命体、生態系、食物連鎖に被害を撒き散らしていることが歴然。
もちろん人の健康被害も。つまり、身も心も蝕まれているのだ。
ただ、人の場合は、特に先進国の人類にとっては、自業自得。
ところが、途上国の人々に生命を左右する計り知れない多大な迷惑をかけ続けている。
1000兆歩譲って、人の間だけで起こることなら、さして問題はない。
人類が他に影響を与えず滅びるだけなのだから。
でも、現実はそうではない。
だから、その罪を償わなければならない。
にも関わらず、現代経済は、まだ性懲りもなく・・・。
現代経済の中に生まれ、育ったんだから、それしか知らないんだから、仕方ないとは言えないのが現代の状況。
この現代経済が続く限り、そこに携わらなければ、生きていくことができないという逆行する非道な現実。
でも、この【現代経済の「綺麗事」という名の「まやかし」】に気づいた人々が、現代経済から手を引けば、この限界を知っている人間だけが、現代経済の中で一時的に生きることになる。
ところが、この限界を知っていて現代経済を歓迎している人は、労働の底辺にはなりたくないと思っている。
人の上に立ちたくても下がいないのだから底辺にならざるを得なくなれば思考回路が破綻する。
だから、長くは続かない。
せいぜい共食いして終わる。
心が純粋で素直でまっすぐな人ほど、もしこの【現代経済の「綺麗事の」罠】にはまっているなら、即刻抜け出すことだ。
そうでないと自分が潰れてしまう。
もうひとつ逃げ道はあるけど、それは、この【現代経済の「綺麗事」という「まやかし」】を知った上で、それを知らない善良で純粋な人を利用することだ。
純粋で素直でまっすぐな人にはとてもできる技ではない。
もし、やったとしても、自身の心が折れるだけ。
この逃げ道を利用できてしまう人の心はおのずと寂れていく。
これが当然だと言われたり、繰り返されるから世の中はどんどん寂れ、犯罪も凄惨さを増し、低年齢化していく。
そんな事態を歓迎する人は誰一人いないだろう。
だからこそ、一刻も早く、現代経済から脱皮し、少なくとも経済の縮小を受け入れ、少なくともボランティア精神で地球環境を回復させて頂くことに心血注ぐのが、宇宙の地球の自然の摂理に沿った生き方をすることが求められている。
自然の猛威がそれを教えてくれている。
◎自然の猛威?/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10071612480.html
◎今、自分にできる事/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10071138942.html
これは「現実」であり、人類が起こした悪夢による弊害を正す人類にとっての「責務」なんじゃないかな?
◎「正論」「理路整然」「筋が通った話」は「理想」「偽善」?!/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10090316227.html
◎CO2排出権取引の落とし穴/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10081520627.html
◎経済社会の不平等は必然/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10071417168.html
◎経済の最も醜い汚い一面/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10080114940.html
◎本質がわかっても変わらない理由/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10079345342.html