ああ、どうせ「人としてどうかと思います!」って言うなら、せめてわしより仕事できるようになってからか、少なくとも「気切対応」位フォローされなくてもできるようになってから言えばよかったのに。
って突然ふっと脳内に降ってきたわしです。
も~ね~お風呂屋さん(前職の訪問入浴)辞めて2年位なるのに。わしもほんっとしつこい。そういう人なんでスミマセンって誰に言ってんだか?
で、訪問入浴の主なお客さん、要介護の高齢者や障がい者。
お風呂のお手伝い自体はね、家族でできれば家族でいいし、訪問介護や訪問看護、外出を嫌がらない人、家に他人が来るのが嫌な人とかなら通所介護(デイサービス)でもいいんです。
なのになぜ訪問入浴があるか?
それらでの対応が困難な人が対象なわけで。
お風呂までの移動ができない、いろいろ付属品がある、スタッフ1~2名の介助では不安があるなど(訪問入浴は3名でします)。
で、その付属品というのが、尿の管、胃ろう(栄養剤や薬を入れるために胃に穴をあけている人)、人工肛門、気管切開(呼吸や痰を取るためにのどに穴をあけている人)、人工呼吸器、在宅酸素などが代表的なところですかね。
他にも骨折していて一時的に訪問入浴利用したいと依頼が来たりするのでギプスやコルセットを使用している人とか。
褥瘡(床ずれ)が出来ている人や、他にも何らかの皮膚トラブルを持っていて頻回の入浴を必要とする人とか。
元々お風呂が大好きだけど病状が悪化して普通にお風呂に入れるのはリスキーだし、訪問入浴なら寝たまま入れるからいう理由で依頼が来ることも多い。
つまり、普通にお風呂に入れるにはリスキーな人でもお風呂に入ってあったまってきれいになってもらうために訪問入浴というものがあるのです。
わしがいた会社の職安の求人票(わしが入社したとき。でも今もさして変わってないと思う)の仕事内容には「入浴前後のバイタルチェックと入浴のサービスです」としか書かれてなかったけど…。
まあ一応面接の時に入浴のパンフレット渡して説明していたけど(わしの時は口八丁の上司だった)。
訪問入浴の看護師にはこれらの基本的な知識が必要なわけ。
ついでに訪問入浴…、介護保険上の正式名称は「訪問入浴介護」。
基本介護職員2名+看護職員1名で行うサービスなんですが、看護師が来るとは言え医療行為を行うことは禁じられています。
が、唯一の例外は「緊急時の痰の吸引」。
痰の吸引は基本介護者の家族にしてもらうんですが、万が一痰を詰まらせてもたもたして窒息死してしまっては元も子もないので…。
なので、痰の吸引が最低できないと話にならない。
とはいえ、臨床経験3年もあればどれも基本支障ないことばかりなんです。
で、訪問入浴の看護師って半分以上が派遣さんなんですが。
わしの派遣の看護師さんのイメージは「包丁1本~さらしに巻いて~♪」腕1本で現場を回っているイメージ。だからある程度能力は保証されているイメージなんですね。実際派遣会社から派遣する看護師について「この人は何科に何年の経験がある人です」って紹介来るし。わしの知り合いで派遣ナースしてる人たちも実際そんな感じ。
だからこそなんでお嬢様扱いするねんとわしが拗ねていたわけで。そりゃまあ、たまに「え?」な人が来ることもあるらしいですが。
なので、まさかブランク20年のBBAがあそこまで仕事できない、覚えないとは全く思わず。
冒頭の「気切対応」気管切開している人をそのまま風呂に入れて気管切開の穴からお風呂のお湯が入ったら最悪溺死しますからね。そうならないようにタオルでガードして、シャンプーするときも流すときのやり方があるのですが。
派遣さんが1回教わってできることが、なんで社員なのに4か月たってもできないんだか??できないものはできないか…わしだって40年以上格闘してるけど?字汚いもんな。
それでも「優しくフォローされないとできるものもできません!」とかよく言えたよなって今思い出しても思うけどな。
「吸引できますか?」聞いて「できます」言うからさせたら、もたもたしてるし聞けば「カテーテルの種類が違うから」とか言い訳するし。だったら聞けよ。てめーがもたもたしてる間に利用者死んでもいいのかよ?
わしもわしでストレートな物言い、聞き方しかできないのもどうかだけど、こういうやつってどう聞けば言いわけ??いやもうこんなやつ出食わさんでいいです。
そして、わしがいた訪問入浴の会社では派遣さんや他のオフィスから応援に来てもらってサービスに回ることが多かったので、スタッフ同士助け合い、フォローしあうのが当然の職場風土ではあったのですが。
そこに自分はフォローしてもらって当然とばかりに不機嫌をまき散らす社員のBBA。
まあ、こいつがわしや他の看護師が普通に仕事としてやっていることを天才的にできなかったおかげでタイトルなことや、自分や当時所属していたオフィスの人間に人を見る目がないことが分りましたのですけれども。
最初はわしがいなくなってもオフィスを任せられるくらいに育てるつもりでやっていたんですけどね…(だから教えるためにサービスで時間外や休日出勤もした)。
「人としてどうか」言うやつに教えられることなぞ、わしにはございませぬしなぁ。
あ、ちなみに訪問入浴の会社が社員に求めるものは「一に体力、二に体力、フィジカルとメンタルの強靭さ」です。
朝早く夜遅く、一日車で移動するし、利用者を抱えて浴槽に入れるし、クセモノクレーマーな利用者もいますし。一緒に回るスタッフも残念ながらいい人ばかりではなく、くそなスタッフと1日サービスに回ってフォローしないといけないこともありますし。めんどくさいケアマネや訪看と渡り合うこともありますが(幸いわしはそこまで出くわさんかったけど。いや連絡ノートの字が汚い、どうにかしろ言われたことあったな。できねーっつの大体きれいに書け言われて書けりゃ習字の先生の仕事いらねーだろが!ああ、何でその時じゃなくて風呂屋やめて2年たってから出てくるんだか?わしの脳内よ…
)。そもそもが人様のお宅にお伺いして行う仕事なんでアレコレ気を配る必要もある…し。
おかげさまで、知らず知らず気をすり減らしたのか(ケアマネの研修行ってくたびれたり、夏場に6勤付けられたりもあったし)「体を壊したのでやめたいです」言ったらあっさりやめれました。
ふぅ、「おふろナース(訪問入浴看護師の仕事を)舐めるな」ってずっと書きたかったの。
長い脳内アウトプットにお付き合いいただき、ありがとうございました。