4〜5歳のバイリンガル育児は、
まだ発話がない場合、
発話がある場合、
どちらの場合でも
3歳で書いたことと ほぼ同じような流れになると思います
ただ、3歳の頃以上に、子どもの性格によって
知らない言葉やモノに対する
心の垣根ができる子と
それが できない子とで
大きく差も出てくるかもしれない。
これはアイデンティティの変移と共に
起こりうる現象だと考えています。
アイデンティティとは、
「自分が何者か」ということではなく、
「自分がどうなりたいか(どうありたいか)」ということで、
固定された(fixed)ものではありません。
アイデンティティの変移に伴い、言語習得も影響を受けるということです。
(アイデンティティに関する詳しい説明は下の記事を参照ください。)
分かりやすく言うと、
4〜5歳ともなると、友達との繋がりが強くなり、
家庭の外の世界が子どもにとって大事になり始める時期なのかなと思っています。
その中で、英語の重要性を維持するのは難しいということ
「日本語の友達の方が楽しい」
「英語よりも日本語の方が心地よい」
となってしまう時期もあるかもしれません。
その中で、
「英語で遊べる仲間がいる」
「英語の環境が普通にある」
…ということは より重要になってきます。
以前 書いた記事「語りかけは必要?」で、
英語の環境を意識して
整えること…でしょうか
日本語に囲まれた環境で
英語環境を維持するのは
ある意味 不自然なことです。
でも それを整える意味は、
英語を子どもにとって
意味のある言語にし続けるため。
年齢が上がれば、
お母さんとの時間よりも
友達や外との繋がりの方が
意味合いが大きくなる時期がくると思うのです。
そうすれば、お母さんが
言語環境をコントロールするのは
難しくなってきます。
そういう意味でも
4-5歳のバイリンガル育児は
家庭内
+
家庭外
両方の英語環境を整えることが大事なんじゃないかと思います。
わたしの周りには、
土地柄か、英語ネイティヴの友達が多く住んでいます。
家庭内ではもちろん英語。
インターナショナル・スクールに子どもを通わせている友達もいますが、半数以上は、公立の学校に子どもを通わせています。
そんな彼女たちの子どもの
心地よい言葉は日本語。
お母さんと話すときは英語ですが、
それ以外は
バイリンガルの友達同士でも
気がついたら日本語。
それくらい日本で
英語に意味合いを持たせ続けるのは
難しいことなのです
英語ママさんが下の記事『日本語のテレビとの付き合い方』で
動画環境は「意図的に作っていた」と書かれていましたが
動画環境にしても
発話の環境にしても
さらに意識しないと
日本語に押されてしまう
難しい時期でもあると思います。
小学校に入れば、それは尚 強くなります。
4〜5歳は、そんな小学校に入る前の
バイリンガル育児をする上で言語環境を整える
大事な時期なのではないでしょうか。