日向夏

ひゅうがなつ/Club Lunatica
妙な記憶の引き出しの救世主の様なユニットが、「新たにデビュー」というのだから日本はまだ大丈夫です。ポップスというか、歌謡曲ととうか、懐かしげなメロディは遠足のバスで唄いたい。曲がレトロで、声がこども。家の壁に落書きして怒られてる長靴下のピッピレベルの女の子。「僕らはナントカ探検隊。ある日、僕らの秘密基地に変な大人が!」みたいな。日なた、自転車、転校生、噴水、竹やぶ、そんなイメージ?「でこぼこのっぼるさっかみち~♪」は洋楽コピーだっけ?別の言葉のバージョン聴いた事あるな。幼虫社から参加の机さん曲も珍妙で、記憶の引き出しが開く系。階段は高く一駅は遠かった、町は広くて、見えるものは刺激的だった。→
popo classic collection

Etienne Brunet Zig Rag Orchestra、E.B.Z.R.O、Mami Chan、L' Orchestre Inacheve、Bigmini、他/SARAVAH
おフランスのおもちゃ楽団とか、日本の脱力インストポップとか。生音演奏でにぎやかしいです。ポップだけど、どこか欠落データのジャケットアートワーク。普通に作ったらこういう欠陥は無いなって、欠落を作り込んだアートか!音楽的にもそんな感じで、デキる人がポンツクポンツクとやってる印象。コンセプトいまいち分からず、いい加減だ。奇跡は感じないが楽しい。サラヴァのディスクを1枚持っておきたかったんだ。Dragibusはフランスから吉祥寺「東風」に遊びに来ていたよ。→
虹色ボールペンCD

アシタ、二階堂北斗、アトラス21、ジークジオン、スペランカーズ、浜里堅太郎、ラムダブラー、レオパルドン、DATゾイド/DaBLADE RECORDS
この頃サンプリング系テクノ先駆者は、ネットを飛び出しクラブで活躍している。ネタもの以外にUAやYMOを低音切り刻んで低音補強したり。後年、ネタとテクノに関して考えた人、突き進んだ人、一線を引いた人がこの時は迷いが無くとにかくパワフル。全日本レコード、レオパルドン、後に浜崎あゆみリミキサーのラムライダーになるラムダブラーらが集結。九州からアシタくんが来た下北沢のリリースパーティでは。発起人ラムダブラーカツヤくんは「コードが分かってて編曲できるメンバーに声かけた」と出来にこだわっていた。→
良魔(あくま)

筒井稚美/CENTURY RECORDS
困惑盤。中身を確認したい好奇心で購入。黒いビキニのムッチリ写真に、絵の具で上書きしてる悪魔ジャケット!しかも、裏ジャケは花畑で微笑むこの子の周辺に、悪霊やUFOがプロではないタッチの絵で上に描き足されている不気味コラージュ。歌手の人は真面目にやってるかもしれないのに、アートワークで勝手にこんな絵にされてかわいそうと思ったら、カオスなジャケットイメージそのままの歌を、ちゃんと本人が唄っていたので、これで良いのだろう。曲は演歌調『ソウルドラキュラ』女版みたいの。推薦文は大阪有線の偉い人。まさか社長の娘?!ってことは無いよね、どんなお嬢様なのでしょうか。止めてくれる側近はいなかったのでしょうか。→
GAIA

Valensia/Mercury
バレンシアです。FMでかかった美しいコーラスにショックを受けて、しばらくは録音してたその番組の曲部分を繰り返し聴いてたんだけど、いざCD探したらジャケがダサくて購入を見送るも、よくよく考えると他にもいい曲が入ってるかもしれないし結局追い買い。全般的にQUEEN影響下のロックオーケストラ、ロックオペラ、重厚でリリカルなレコーディングコーラスワークが絶妙。表題曲『GAIA』は混声コーラスを指揮して、本人は終盤の16小節くらいしか唄って無いと思ってたら、実は高音女声コーラスもほとんどバレンシア本人の声なんだって!作曲時に頭の中でアレンジが完成してそう。ちなみに、アルバムの他の曲はそれほどでもなかったよ。→→
Falcon Starch

ファルコンスターチ/iPORSUPUESTO! Records
全体的に派手な印象が無いので、実験ぽさも醸し出しているフリースタイルのテクノ。808、909ぽいピシッ、ボシュ、細いチープドラム。80年代の筑波博から見渡す未来イメージ。安っぽいんだけど、輪郭が未来という、雰囲気で何気なくかけっぱなし。レトロキャラ玩具店の店内BGMに合いそう。簡素なジャケットにはもうちょっと、どんな曲が入ってるのかヒントが欲しい。キーワードのFalcon Starchってなに?10年以上たってやっと、二見裕志という名前と結びつくヒントを発見。インターネット普及前のインディーズCDはデータが少ない。検索で引っかかるページが、自分のホームページだけとか。→
クライエットタンツ

イマチュアクリエ/independent*
『Strawberry bomb』というホームページに、WindowsのACIDという作曲ソフトの話しがよく出てくるので「アシッド世代はどんなもんかな」と思って購入。が、アシッドべったりでなく、ボイスやらシンセやらイロイロ練って組み上げている。パッドでフワーとゆっくり流れてゆく曲など、せっかく幻想的なのにリズムのチキチキ音が多すぎなのが気になる。テクノになりきらないシンセインスト。ジャケットはキリエ名義の頃から気になってたロズによるイラスト。CD-Rは解説紙付きで、ロゼとハクリュが全曲パートごとに語りつつ、延々とお互いをベタ誉めし合ってるのが凄い。閉じた世界の様子が見えて逆にオモシロイ。→
葛飾にバッタを見た

なぎら健壱/TOSHIBA EMI
なぎらさんは、金町中学校~本所工業高校卒業生。ばっちり京成線、付け焼き刃では無い柴又うろつき範囲です。曲は哀愁フォークと、ウェスタンカントリー的なカラッとしたアンサンブル。昼間っから喫茶のすみでぼんやり。人生負け組からの視点の詩がいい味出してる。ライブ収録『悲惨な戦い』は、放送禁止曲として有名。もったいつけながら笑わせるコミックソングの教科書。過激やバカな詞ではなく、聴く側に想像力を使わせ、想像できた者が笑う。『昭和の銀次』は平成の世に息苦しい、北千住止まりの常磐線で働く老スリ師のうた。小菅の刑務所に仲間が入ってるって。山手線は警察のダンナが厳しいって。このスリの回顧録がどうにも懐かしく感じる。→
ANOTHER DIARY + BRAND-NEW MENU
PSY・S/SONY RECORD
松浦雅也とチャカのアルバムは全部揃えてるんだからこれも買うでしょ。バージョン違いでアルバム未収録を求めてシングルCDも収集し始めるサイズファンに向けて、よくもリリースしてくれたわね復刻CD選書シリーズ。アナログ盤の12インチ・シングル2枚でのみ聴けたこの6曲。しかたないな、信者からのお布施だ!…と買ってみたらCD初収録の『Chasing the Rainbow』が凄くイイ!未チェックの曲がまだあったんだ!『ANOTHER DIARY』や『BRAND-NEW MENU』よりもコッチをタイトルにすれば良かったのに!サイズのアルバムリスナーのファンよ、最後に待ってる君の未聴楽曲はこれだよ。よかったね!→
03-BEATBOX-001

E-Quick、Dazzle-T&Quiky、MAKOTO/LASTRUM
セクシーなお姉ちゃんの回りに「東京」や「ゼロスリー」とか書いてあったのでなんとなくジャケ買い。いやぁ、かっこいいですよ。ドラムンベースの曲のミニアルバム。ごっつい声で「ジャーズ!」と叫ぶジャジーなハウス曲から、鉄球が火花ちらして回ってる様な重くて早いドラムンベース。早くておしゃれ。Neo Cyber MANGA に寄せた都庁と渋谷109イラストのアートワークも東京発を漂わせてる。イベントで伊集院光『全裸マン』のドラマMIXをやった時に、美しい『TEARS』を使った。ZERO THREE presents『03-BEATBOX-002』も出てるんでしょうか?→
