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CARAMELBOX SOUND BOOK RED

CARAMELBOX SOUND BOOK RED

スパイラルライフ/POLYSTER
 演劇集団キャラメルボックスが、舞台で使用したSpiral Life楽曲のベスト盤。複雑なのに純粋なスパイラルライフ音楽が、単純なのに奥深いキャラメルと絡んでいる。「ヒトミ」の上川隆也セリフ「お前が瞳を閉じない限り」も入ってる。大音量で聴けばドラマが蘇ったりしちゃうのだ。収録時間78分オーバーのいいとこどり。『GARDEN』『CHEEKY』『ラズベリーベル』『STEPTOFAR』こんなけ入ってりゃ文句無いでしょ!ラストのインストロメンタル『CHEEKY』ピアノソロに合わせまして、個人的なオールタイムベストTOP3を考えました「ヒトミ/坂口理恵」「風を継ぐ者/今井義博」「スキップ/岡内美喜子」です。

CARAMELBOX SOUND BOOK BLUE

CARAMELBOX SOUND BOOK BLUE

明和電気、春畑道哉、the brilliant green、チューインガム・ウィークエンド/SONY RECORD
 演劇集団キャラメルボックスが、舞台で使用した曲のベスト盤。イントロ前にセリフも入ってるサービスもあり。デビュー前のブリリアント・グリーンと芝居に沿って曲を詰め直した話しなどの秘話ブックレット。TUBEのギタリスト春畑道哉は暑苦しくなく、フュージョン系のソロ活動をしていて、スピード&パッションな気持ちいいインストが結構入っている。TWO of USの「僕が空にいた頃」は幸福感で泣ける。西川浩幸のカーテンコール「思い出したらまた会いに来てください。僕らはいつでもここにいます」は10年、20年してじわじわ効いてくると思う。

昭和享年

昭和享年

戸川純/Teichiku Records
 ある意味ではメジャーリーグな戸川女史を、今さらながら紹介。不思議ちゃんキャラが、あんなふうになりたいと狙うものとして成立する前から、純さんは不思議だった。なんで?って思うようなブレスの場所や、表現したい情熱からの調子はずれの微妙なニュアンスも含めて『戸川純』という世界。鉄壁なのに柔らかいオーラと、体験した事の無い懐かしさ。収録曲は『東京の花売り娘』『リボンの騎士』『アカシアの雨がやむとき』等、舞台袖から現れて、唄ってからお辞儀して履けてゆくステージの光景が目に浮かぶ。レコード針のちりちりノイズも上乗せされ、寂しくて華やかな銀座の女の面影漂う名盤。実はこれ、芸能生活十周年記念アルバムだった。

00.0.MOVIE

00.0.MOVIE

 

ザ・ジェリーリーファントム/SONY

 ピアノ入りのバンドサウンド。衝動感あふれる楽曲。フリーペーパーでピアノロック対談をクラムボン子としてたので名前を覚えていた。繊細で力強くて、もっと魅力が上がるんじゃないかと気になるバンド。あと、ノイジーな箇所だけ急に激しい音を前に出す。ミキシングが掛け算になって無くて、ボーカルはボーカル、鍵盤は鍵盤、ドラムはドラムできれいに並んでるけど、総合的な引き上げ合いのミックスになってない。聴き込むと、サビのとこや繰り返しなど、もっといい詞が乗るんじゃ無いかなぁーとつっこんじゃうけど、ライブでガーッと押し切るパワーをTVKなんかの映像で見ていると、落ち着いたり練れた力はあとから付いてくるんだろなと思う。

 

CHAT CHAT

CHAT CHAT

嶺川貴子/POLYSTER
 結局、買っちゃいましたよ。「さっき生まれました」と「女40年やってます」みたいな表情の同居する嶺川貴子さん、この時26歳。音づくりマニアックスみたいな評判もよく聴きますっていうか、それっぽい雑誌にのみ取り上げられてますね。このCDでは『恋のハッピーデート』等のカバー曲を独自のチープかつダイナミックなアプローチで、やるじゃん!な展開。風の谷のナウシカのカバーは聴いてる方がこっちが恥ずかしい、けど、作曲は細野晴臣だっけか、いいセレクトだ。ソロデビュー前カヒミ・カリィとのユニットはFancy Face Groovy Name。また、L⇔Rにも参加していたが、ニョキニョキいう変な曲のヒットする前に脱退している。

高橋敏幸初期傑作集(15歳〜19歳)

高橋敏幸初期傑作集(15歳〜19歳)

高橋敏幸/OZ Disc
 銀ぶち眼鏡の下ネタフォークギター、学園祭の人気者気取り小僧かと、バカにしていると最後の大長編『高石昇の後光』14分超に及ぶむせび泣き絶叫に鳥肌。唄の途中から怒号シャウト精神大崩壊「お前ら、理解出来なくて恐いから笑っていやがるんだろう!コノヤロー!俺は、このテープに魂を吹き込んでるんだよ(原盤はカセットらしい)!ギター弾けるから唄うんじゃ無くて、ヘタでも言いたい事があるから唄うんだよ!」と。クレジットに高石昇先生とあるので、個性の強いハゲの高校教師なのだろう。歌で反抗するにしても先生に影響を受けてる10代の魂。誰にも勧めないけど、かなりビリビリきた。選曲・監修田口史人。手書きで075と通し番号が書いてある。

groovebox EXPERIENCE

SMART PANEL-GrooveBox Experience

Scan X、X-Dream、Infra Orange、Technossomy、DKP、Seven、H202、Elegia、Pushy!、Dub、Gregoire、Cypher、Deedrah、Ho.exe/INTERACTIVE PROJECT
 ジャケ買い。groeveboxってこのロゴマーク入ってればグッドじゃないですか。様々なアーティストが、ハイテンポ、ローテンポ、ミニマル、ドラムンまで、ひたすらRoland MC303を鳴らしまくり。コレ!という名曲が無いものの、博覧会的にMC303の音をオーディオで聴きっぱなしにするには、かなり有効な一枚。販売されていたのか、製品のおまけか不明です。輸入中古コーナーでゲット。1997年。

1990 SUBHUMAN

1990 SUBHUMAN

アリスセイラー/CAPTAIN RECORDS
 アマリリス解散後、1990年に世に放たれたセイラのソロ。しなしなの絶叫が、今回はダンステクノと融合。ディスコから昭和歌謡まで。融合っていうか、安定した曲に自由奔放な叫びといななき。『大正九年』とか見て、うわぁ!って衝撃受けてる人は、結局、アリスセイラを通過してこなかった人。っていうと、ビミョーに違うけど、無茶弾け愛されキャラとして人の前にずんずんくる様子は、こっちの方がはやいね。切ない才能系みたいな電波唄。1曲目の『RUN Donna Summer Medley』が実質、Donna Summerの『I Feel Love』乙女ハッスルミックスで、DJ2枚がけすると画期的な崩しになる。

CANDIES BEATS

CANDIES BEATS CANDY POP POSSE

CANDY POP POSSE/CBS SONY
 これはもう、見せびらかしアイテム。といっても「いいなぁー」と反応してくれる人に会った事無いけど。PSY・S=松浦雅也のディスコグラフィーに登場するので、資料としてのジャケット写真を見た人は多いだろう。年表でいうと『アトラス』と『シグナル』の間に発表されたキャンディーズのハウスリミックス。キャンディーズの原曲は吉田拓郎まど作ってるので、拓郎 HOUSE MIXともいえるようないえないような。ハウスもそれほど好きじゃないし、歌謡曲の中のラン、スー、ミキの良さが消えてるし、一度だけ聴いたきり。それにしても、私の回りにPSY・Sファンいないな。インターネット上ではコアなファン結構いるのに。

Odyssey

Odyssey

Odyssey by Yngwie J. Malmsteen's Rising Force/Polydor
 イングヴェイ・マルムスティーンは、メタル早弾きうんぬんと語られる事が多いが、このライジングフォースは、キーボードやドラムとしのぎを削りあっていて、きちんと「早弾き」よりも「情熱性」に耳が行く。2000年代では葉加瀬太郎ばりの横幅ワイドな風体になってしまったイングェイも、この頃はジャケ写的にOK、王子です。暑く、厚く、熱いヘビーメタルここにあり。パワーアップ装備獲得からの面クリア、ボスキャラ対決の流れさながらの劇的な曲展開多し。最高の演奏にあと何が必要だろうか、その答えもここにある、雷鳴の唸り、稲妻の落ちる音。考えた人は偉い。