ヒューマンサーフアカデミー
シンガポールケイン/Flange House
下北沢、高円寺系のライブで、うわさには聴いていたシンガポールケインのファーストアルバム。一曲が1~2分と短い。スリーピースで、いいとこをガーっとやって、終わるといういさぎよさ。時間感覚だけはパンク。セッションっぽいバンド曲なのはちゃんとした楽曲が作れないからじゃないよね?そうだよね?パパパコーラスあり、巻舌あり、泥臭いギターあり。ジャケットの右の子供の顔が、曲をよくあらわしています。ドクターOmalu Labelとか、コバルトエビスレーベルの高橋君とかと友だちらしい。それの絡みかな、Flange HouseレーベルのGLOPTINはなんだか知ってるなぁ。グロプチンはどこで見たんだっけ。→
HOTLINE All Japan records compilation Series1
全日本レコードコンピレーション/全日本レコード
ウルトラテクノレコーズの皮ジャンを脱いで、ついに「全日本レコード」名義でのプレスCD。『Takahashi Attack』や『Soucho』『Dorif』など、クラブイベントで叫べる声ネタが多い。カセットテープ時代はコーラージュ的だったが、今回はフロア向けとして、期待感の緩急が充分図られている印象。ループで踊って、ネタが来てドーン!だ。サウンド的には、ミニマルとかガバだったり。「HOTLINE2」発売の予告もあり、全日本隊もメンバー増強したが、予告だけだったか。この当時、HOTLINEという通信ソフトで東京と九州をつなぎ、色々ダウンロードさせてもらいました。恩は忘れちゃいませんよっ。→
Cutter
DJ-Sister/NOBLE MAMA
人のネタサンプリングして、上モノ?リミックス?サンプリング?誰の手柄よ、うすっぺらいぜ!DJの手柄に対しての尊敬&アンチテーゼから始まったDJ-Sister計画。ドラマをジャンクする妹。曲じゃなくて永作博美主演の連ドラ『週末婚』を繋いでるし。プレイステーションのゲーム音楽ソフト『グルーブ地獄V』のDJプレイモードをあえて駆使したオリジナルトラックに「DJってなによ!」を問いかける挑戦状。書き下ろしドラマ「マヨネーズを貸してください」が妙ちくりんな感じの15分ストーリー。アップス音頭もハガキ読みを繋げたバージョン。毎週録音と分解再構築15分の長篇を実現。これが、お母さんちのDJワークスです。→
お茶

inoue/Victor
エビアンのデザインを踏襲して「お茶」と名乗るジャケット。だけどロゴパクリデザイナー連中みたいな雰囲気がしないのは、音楽が普通だからだろうか。下の名前しか公表しないガールポップ?ディーヴァ系連中の多い中、上の名前オンリーのイノウエ。お前誰だ。会ってしゃべってみたいっつーの。曲は『ジンギスカン』、『シェリーに口づけ』など洋楽の日本語カバー交えつつオリジナルもある。ジャケ買いを喚起したふざけ要素がサウンドにもあるとよかった。おふざけでなく、ちゃんとウデあるよっていうギャップ押しなのか。ジンギスカンを2バージョンやってる場合か。イノウエチップスっていうシングルが何枚かでてるけど、これは総集編アルバムみたいですね。→
the cacao go like hotcakes
a chocolat art compilation/Pushbike Label
カセットテープインディーズレーベルだったchocolat art recordsからの全25曲まるもうけギターポップ。老若男女入り乱れてのギターポップ嵐!日曜日感あふれるホリデイポップス。DOUBLE CHOCOLATE e.p.という名義が2曲あるんだけど、最高カワイイ。『ハミングバード』と『メロンソーダサマーサマー』ヘタとかうまいとか超越して、ギターポップ好きにはたまらない。延々、ハローでチャオなコンピレーション。音源がもっと欲しい。メンバーとか活動場所とか一切不明。コンピレーションもののジャケットやブックレットは、そのへんフォローして欲しい。→
SUMMER ALBUM
ドデスカデン、Papamama Fish、白戦車、nine to fiver、nine to fiver/Omalu Label
おまるレーベル周辺の人々がDr.sayamaに招集され、1999年の夏に出したカセットテープの海賊版CD-R。バンド、宅録、テクノ、ライブ生録。Papamama Fishは自主映画の挿入歌という情報があったが、ついにその映像作品を見る事は無かった。ワタナベ兄妹のバンド、シナプスフレイバーピピの潜水艦ソング『GO!POP』を、ノーブルママレーベルのユニット白戦車がカバーし参加。1999の7の月発表の、世界滅亡の予言を背負った快心の一撃『GO!POP(白戦車)』は、やがて船三部作への製作への第一歩となった。。→
解放戦線 VIRTUA CORE REC COMPILATION
サイケアウツ、Super Hell、カストロ、Terror Crew、DV8、L.L.Cool Junkie/ヴァーチャコア
まず、男っぽい感じが重要。激しさと骨太なイメージ。打ち込みリズムマシンのループトラック系の音って、作り方が同じでも、部屋でコツコツ作業やってる姿が浮かんでしまうものと、爆音のクラブで暴れてる姿が浮かぶものがありますが、これはゴリゴリの後者。部屋のオーディオで聴くのは、はばかられるくらいのディストーション。ヒズミっていうか意図した音割れ音潰れ。サイケアウツだもんなぁ。1997年ですでにドラムンベースもあり、なんでも取り入れること早いなぁ。落ち着いて聴く事はできません。封入特典のステッカーは楽器ケースに貼った。→
オペラ座のチャンピオン 戦慄のライブ
Opera/BMG
日本人によるクイーントリビュートライブアルバム。凄いよ、凄いよアンタたち。MCもクイーンになりきって、ひたすら忠実なクイーンコピー。フレディ・マーキュリーの死後でも、あの衝撃を!と求める人は、きっとライブとか行っちゃうんだろな。でも、満足できると思う。ジャケットは「俺サマ」系の最高峰。「ニッポンのーミナサンも、イッショにウッタイマショ!!」て、お前が日本人じゃないか!というメタ構造も、そっくりな程に笑いに繋がり、笑っては失礼な完成度と研究に敬服する。実は、このアルバムで初めて聴いたクイーンの曲もあって、私にとってこっちが正調QUEENという記憶もある。しかし元グイーン、息の長いバンドになったねー。愛だよね、愛。→
Midnight Dive
深町純/J-one art in life
Chicagoフォントをはずかしげもなくタイトルに使うなんて、若くはないだろう。調べたらクスリで捕まった事もありのシンセサイザー奏者の先駆けだそうで。あっち側へトリップした経験は、トリップミュージックとして反映されているでしょうか。テクノでなく、いわゆるフワーッとしたシンセサイザー。ブックレットは、水ビジネスのキラメキウォーターみたいな写真。水に関する写真とシンセサイザー演奏とのセッション。喜多郎シルクロード系譜かな。ヘッドフォンで耳をかたむけるのでなく、酔っ払ってドローンと聴くのがいいんだろうな。違うかな。これが清流でなく、火でも、石でもジャケ写イメージ付ければそんなふうに聞えてくる。→
Eternal Melody
YOSHIKI/Cutting Edge
ロンドンフィルハーモニーがヨシキ作曲の曲を演奏。このCDじゃなくて、レコード会社が勝手に企画した方の、シンフォニック・ブルーブラッドとサイレントジェラシーに「こんなアレンジしやがってこのバカチンが!」と怒り、ヨシキみずから編曲をした12曲2枚組。大して変わらないのでは?と買い控えていたら、ターザン山本と尾崎魔弓かトークしてる番組のBGMが『Kurenai』の大サビで「なんという盛り上がり!買いだよこりゃ」テンションMAX。とりあえずジャケ写を見てくれ。やっちまったなぁー。髪を切ってこざっぱりする前の、クライムオブビジュアルショックのYOSHIKIが赤い薔薇を背負って、花しょいだよ花しょい。→