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オペラ座のチャンピオン 戦慄のライブ

オペラ座のチャンピオン 戦慄のライブ

 

Opera/BMG

 日本人によるクイーントリビュートライブアルバム。凄いよ、凄いよアンタたち。MCもクイーンになりきって、ひたすら忠実なクイーンコピー。フレディ・マーキュリーの死後でも、あの衝撃を!と求める人は、きっとライブとか行っちゃうんだろな。でも、満足できると思う。ジャケットは「俺サマ」系の最高峰。「ニッポンのーミナサンも、イッショにウッタイマショ!!」て、お前が日本人じゃないか!というメタ構造も、そっくりな程に笑いに繋がり、笑っては失礼な完成度と研究に敬服する。実は、このアルバムで初めて聴いたクイーンの曲もあって、私にとってこっちが正調QUEENという記憶もある。しかし元グイーン、息の長いバンドになったねー。愛だよね、愛。

 

 

 

 

Midnight Dive

Midnight Dive

 

深町純/J-one art in life

 Chicagoフォントをはずかしげもなくタイトルに使うなんて、若くはないだろう。調べたらクスリで捕まった事もありのシンセサイザー奏者の先駆けだそうで。あっち側へトリップした経験は、トリップミュージックとして反映されているでしょうか。テクノでなく、いわゆるフワーッとしたシンセサイザー。ブックレットは、水ビジネスのキラメキウォーターみたいな写真。水に関する写真とシンセサイザー演奏とのセッション。喜多郎シルクロード系譜かな。ヘッドフォンで耳をかたむけるのでなく、酔っ払ってドローンと聴くのがいいんだろうな。違うかな。これが清流でなく、火でも、石でもジャケ写イメージ付ければそんなふうに聞えてくる。

 

 

 

Eternal Melody

Eternal Melody

 

YOSHIKI/Cutting Edge

 ロンドンフィルハーモニーがヨシキ作曲の曲を演奏。このCDじゃなくて、レコード会社が勝手に企画した方の、シンフォニック・ブルーブラッドとサイレントジェラシーに「こんなアレンジしやがってこのバカチンが!」と怒り、ヨシキみずから編曲をした12曲2枚組。大して変わらないのでは?と買い控えていたら、ターザン山本と尾崎魔弓かトークしてる番組のBGMが『Kurenai』の大サビで「なんという盛り上がり!買いだよこりゃ」テンションMAX。とりあえずジャケ写を見てくれ。やっちまったなぁー。髪を切ってこざっぱりする前の、クライムオブビジュアルショックのYOSHIKIが赤い薔薇を背負って、花しょいだよ花しょい。

 

 

 

 

 

YOUR SONGS Miki Asakura 10th Anniversary

YOUR SONGS Miki Asakura 10th Anniversary

 

麻倉未稀/KING RECORDS

 鼻歌フフフフ〜ンで数年間。ついに買っちゃったよ「スクールウオーズ」の主題歌『HERO』とか「スチュワーデス物語」の主題歌『What a feeling』とか「乳姉妹(ちきょうだい)」の主題歌『RUNAWAY』とか、大映ドラマ全開でフルボリュームで聴きたいぜ。カバーとかいうんですか、洋モノのヒット曲を日本語全開で歌うの。しかもジャケットは薔薇、深紅の薔薇。金文字。「イソップー!」「先生よぉー」。松村邦洋の『スクールウオーズ』モノマネ聴きたいなぁ。デケデケードラムのイントロを聴くだけでもう、「俺は今から、お前たちを殴る!」「俺はもう泣かない、次は勝って泣くうれし涙だ」数々の名シーンが頭をよぎります。

 

 

 

Honey Chapatti

Honey Chapatti

 

メンボーズ/GYUUNE CASSETTE

 ミリオンヒットの歌手の声の波形を研究すると、人の快感を刺激する波動F分の1ゆらぎが含まれているそうです。メンボーズの声、しゃべり言葉にも通じるほのぼの声。このフォークデュオの声には、こたつで丸くなる猫の鳴き声に含まれる超音波が含まれていると思われます。なごみます。程よくカワイクないビジュアルとかすごくカワイイ。無意識の後光。なにげに、会う人会う人、みんなこのCD持っているという、もしかしてすんごい売れてたんですね。みんな大好きなメンボーズ。『おばあちゃんが夏を待っている』はボケ老人。『ななちゃん』が「よくクラスにいたひとりバカな子」っていう、裏話しを聞くと、なんと無邪気なブラックなんだ。

 

 

 

 

enfantsterrible

 

Catherine Catherine/Polydor

 カトリーヌカトリーヌの正体は三浦綺音のソロ活動として。これは珍盤という事で紹介。プレイステーションCD-ROMの写真集+ビデオクリップと音楽CDの2枚組み。写真集はボタンを押して順に見るだけで、仕掛けは無いが、パソコン普及前のマルチメディア物としては画期的だった。こういう挑戦は好感。ドリームキャスト発売前。写真集はキレイで世界観ばっちり。なのに、歌が散漫で残念。中島みゆきとか歌ってるのが、それはそれでいいけど、パッケージされた作品として、カバー曲は欲張った感じ。ウィスパー系で統一しちゃえばいいのに、注目を集めるためにはカバーも戦略だったのかな。まさか、本人の希望?どっちだろ。

 

 

 

Return Inside

Return Inside

 

HY/SYNTAX

 1987年の女性Voのユニット。シンセサイザー&キーボード小松義光、ボーカル&キーボード佐々木慈子。「あぁ、当時はこういう打ち込み機材でこんな音だったなぁー」と色んなことを思い出す。特に打ち込みドラムの音数と音質とジャストな感じが80年代。シンセドラムを叩くノリでなく、シーケンサーが鳴らす完全シンクロなビート。英語詩がシリアスで、コーラスワークを使えばもっと高級品ぽくなったかも。逆に日本語の曲は真面目さが先に出てしまう。それはさておき、惑星への愛情や近未来を描いた世界観が、イラストレーターの長岡秀星的で、つくば万博以降のイメージで良くって、正体が謎のまま持ってる一枚。ほにゃら~ほにゃらメカニ~ック。続編とか、なにか知っていることあったら教えてください。

 

 

 

 

Nola Esan Dek?

Nola Esan Dek?

 

Lin Ton Taun/ESAN OZENKI RECORDS

 地球、ロボット、中国書籍の印刷を切り貼りしてFAXで届いた様なコラージュの、メッチャクチャの見た目に思わずジャケ買い。内容はラウドロックというのか轟音に高速アコーディオンが絡みつつ、何語だかわからない歌。ここで出て来る鍵盤が、シンセではなくアコーディオンなのが渋い。ギタリストのように肩にかけるのはショルダーキーボードより先に、アコーディオンが成立していたのではないか!?ブックレットにライブ写真もあり、なぜかカッコイイ。早い曲ばかりだがバリーション豊富で、キメで客席で全力シャウトできそうな掛け声とかあってライブで盛り上がってそう。どこの国のCDかは今だ不明。情報求む。

 

 

 

近未来テクノ大学

近未来テクノ大学

 

全国大学テクノサークル/NOBITA RECORDS

 神工大、京大、東理大、電通大、群馬大テクノ部。1998年の頃にテクノ始めた人は誠実だった。オートでアルペジオのようなお手軽な機材も少なく、バンドで使ってたシンセで模作したりシーケンサーでステップ入力。プロはどうやってんだ?と『Groove』にインタビューはあるけど、実制作は手探りな時期だった。ジャケは、フリフリカンパニー入社前のオサムコム。IllustratorのEPS貼り込みを、非ポストスクリプトプリンタ使う場合は、画像プレビューをJPEG保存にするときれいに出る小技を知らなかったらしい。荒い画像のインクジェット。「会社ではキレイに出力できたのに家だとジャギー出る」みたいな

 

 

 

 

HARD TRANCE 303 -ACID RELIGION-

HARD TRANCE 303 -ACID RELIGION-

 

Genlog、Head Hammer、Jonny L、Kurosasori、Resonance、Rexanthony、The Chosen Few、Trans-X/Cutting Edge

 ひたすらTB-303をウニョらせるテクノコンピレーション。サイバートランスよりもアシッドトランス。ちょっとワルそうなボイスとか入っている。「ブラックデビルほげほげー!」とデス声で叫んで、ドッスンドッスンフロアを揺らすガバなアシッドレリジョン。重量感と303のわびさびが相まって、一時代を象徴する記念碑。KUROSASORIは日本人アーティスト?ジャケットでPhotoshop加工が炸裂していて、1994年当時でこの位のエフェクトが出来た事が分かる。