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YOUR SONGS Miki Asakura 10th Anniversary

YOUR SONGS Miki Asakura 10th Anniversary

 

麻倉未稀/KING RECORDS

 鼻歌フフフフ〜ンで数年間。ついに買っちゃったよ「スクールウオーズ」の主題歌『HERO』とか「スチュワーデス物語」の主題歌『What a feeling』とか「乳姉妹(ちきょうだい)」の主題歌『RUNAWAY』とか、大映ドラマ全開でフルボリュームで聴きたいぜ。カバーとかいうんですか、洋モノのヒット曲を日本語全開で歌うの。しかもジャケットは薔薇、深紅の薔薇。金文字。「イソップー!」「先生よぉー」。松村邦洋の『スクールウオーズ』モノマネ聴きたいなぁ。デケデケードラムのイントロを聴くだけでもう、「俺は今から、お前たちを殴る!」「俺はもう泣かない、次は勝って泣くうれし涙だ」数々の名シーンが頭をよぎります。

 

 

 

Honey Chapatti

Honey Chapatti

 

メンボーズ/GYUUNE CASSETTE

 ミリオンヒットの歌手の声の波形を研究すると、人の快感を刺激する波動F分の1ゆらぎが含まれているそうです。メンボーズの声、しゃべり言葉にも通じるほのぼの声。このフォークデュオの声には、こたつで丸くなる猫の鳴き声に含まれる超音波が含まれていると思われます。なごみます。程よくカワイクないビジュアルとかすごくカワイイ。無意識の後光。なにげに、会う人会う人、みんなこのCD持っているという、もしかしてすんごい売れてたんですね。みんな大好きなメンボーズ。『おばあちゃんが夏を待っている』はボケ老人。『ななちゃん』が「よくクラスにいたひとりバカな子」っていう、裏話しを聞くと、なんと無邪気なブラックなんだ。

 

 

 

 

enfantsterrible

 

Catherine Catherine/Polydor

 カトリーヌカトリーヌの正体は三浦綺音のソロ活動として。これは珍盤という事で紹介。プレイステーションCD-ROMの写真集+ビデオクリップと音楽CDの2枚組み。写真集はボタンを押して順に見るだけで、仕掛けは無いが、パソコン普及前のマルチメディア物としては画期的だった。こういう挑戦は好感。ドリームキャスト発売前。写真集はキレイで世界観ばっちり。なのに、歌が散漫で残念。中島みゆきとか歌ってるのが、それはそれでいいけど、パッケージされた作品として、カバー曲は欲張った感じ。ウィスパー系で統一しちゃえばいいのに、注目を集めるためにはカバーも戦略だったのかな。まさか、本人の希望?どっちだろ。

 

 

 

Return Inside

Return Inside

 

HY/SYNTAX

 1987年の女性Voのユニット。シンセサイザー&キーボード小松義光、ボーカル&キーボード佐々木慈子。「あぁ、当時はこういう打ち込み機材でこんな音だったなぁー」と色んなことを思い出す。特に打ち込みドラムの音数と音質とジャストな感じが80年代。シンセドラムを叩くノリでなく、シーケンサーが鳴らす完全シンクロなビート。英語詩がシリアスで、コーラスワークを使えばもっと高級品ぽくなったかも。逆に日本語の曲は真面目さが先に出てしまう。それはさておき、惑星への愛情や近未来を描いた世界観が、イラストレーターの長岡秀星的で、つくば万博以降のイメージで良くって、正体が謎のまま持ってる一枚。ほにゃら~ほにゃらメカニ~ック。続編とか、なにか知っていることあったら教えてください。

 

 

 

 

Nola Esan Dek?

Nola Esan Dek?

 

Lin Ton Taun/ESAN OZENKI RECORDS

 地球、ロボット、中国書籍の印刷を切り貼りしてFAXで届いた様なコラージュの、メッチャクチャの見た目に思わずジャケ買い。内容はラウドロックというのか轟音に高速アコーディオンが絡みつつ、何語だかわからない歌。ここで出て来る鍵盤が、シンセではなくアコーディオンなのが渋い。ギタリストのように肩にかけるのはショルダーキーボードより先に、アコーディオンが成立していたのではないか!?ブックレットにライブ写真もあり、なぜかカッコイイ。早い曲ばかりだがバリーション豊富で、キメで客席で全力シャウトできそうな掛け声とかあってライブで盛り上がってそう。どこの国のCDかは今だ不明。情報求む。

 

 

 

近未来テクノ大学

近未来テクノ大学

 

全国大学テクノサークル/NOBITA RECORDS

 神工大、京大、東理大、電通大、群馬大テクノ部。1998年の頃にテクノ始めた人は誠実だった。オートでアルペジオのようなお手軽な機材も少なく、バンドで使ってたシンセで模作したりシーケンサーでステップ入力。プロはどうやってんだ?と『Groove』にインタビューはあるけど、実制作は手探りな時期だった。ジャケは、フリフリカンパニー入社前のオサムコム。IllustratorのEPS貼り込みを、非ポストスクリプトプリンタ使う場合は、画像プレビューをJPEG保存にするときれいに出る小技を知らなかったらしい。荒い画像のインクジェット。「会社ではキレイに出力できたのに家だとジャギー出る」みたいな

 

 

 

 

HARD TRANCE 303 -ACID RELIGION-

HARD TRANCE 303 -ACID RELIGION-

 

Genlog、Head Hammer、Jonny L、Kurosasori、Resonance、Rexanthony、The Chosen Few、Trans-X/Cutting Edge

 ひたすらTB-303をウニョらせるテクノコンピレーション。サイバートランスよりもアシッドトランス。ちょっとワルそうなボイスとか入っている。「ブラックデビルほげほげー!」とデス声で叫んで、ドッスンドッスンフロアを揺らすガバなアシッドレリジョン。重量感と303のわびさびが相まって、一時代を象徴する記念碑。KUROSASORIは日本人アーティスト?ジャケットでPhotoshop加工が炸裂していて、1994年当時でこの位のエフェクトが出来た事が分かる。

 

 

 

PAPPYS

PAPPYS

PAPPYS/1+2Records
 出ましたパピーズ。インストあり爆音ギターありの、ガレージパンク。自動販売機でコーラ買ったらホットだった。空き地に洗濯機が棄ててあったけどウチのより綺麗だった。そんなみたいなショック感。安心し切ってるロック兄ちゃんを蹴散らしてのし上がって欲しいです。キャラから衣装まで、ガールズバンドはこうでなくては。英語のガレージギターバンドで軽くノックアウト希望者にはオススメ。コピーもオリジナルも、ほんとスリーピースバンドの息の良さが全面に出ててかっこいい。ロックマニアレコード地帯、西新宿バーンホームズレコード等インディーズレーベル取扱いのとこを探せばあるとおもうよ。ホリデイに『Holiday』かけて出掛けろ。

フェスタ・マニフェスト

フェスタ・マニフェスト

 

福間未紗/MIDI

 フォークギター抱えて、足首には鈴つけて、じゃんじゃかアンプラグドだった福間未紗の音楽宇宙。このアルバムではP-MODELの福間創がトラック作りに大きく携わり、全面的にスペイシーなテクノ色。ドラムンベースとかにしっかりあのボーカルのってるし。一方で、超アナログ楽器、中国胡弓のジャー・パンファンも2曲参加していて。もともと私が大好きなフォークの要素、テクノの要素、古典楽器の要素がこういう形で、まさか福間未紗をコアブロックとして一体になるとは!名曲『ユリの丘』収録。居酒屋洗濯船だったライブ会場が、今回のレコ発はクラブエイジア。重低音音響の4つ打ちバスドラ、シンセパッドに深いリバーブが、やっと戻れる宇宙の天竺を描いた。

 

 

 

星くず兄弟の伝説

SMART PANEL-星くず兄弟の伝説

近田春夫&ハルヲフォン/コロムビアミュージックエンタテインメント
 歌謡ロック『星くず兄弟のテーマ』を安岡力也が聴いて「あの双子の曲は良い」と褒めたらしい。サントラ形式のこの音楽アルバムリリース後に、手塚真が映画化。軽薄なドラム、TV歌謡ショーを思い出させるグルーヴィーだけど奥行きのない薄っぺらなオケ。さすが、ジューシィ・フルーツのブレイン。詩や唄い方まで、80年代をグリグリ醸し出す。いやべつに、80年代は好きじゃないけど。ジャケットアートの週刊誌風記事「遺恨!タモリ、近田春夫、深夜の魚河岸で骨肉の罵り合い!」の見出しが記念品的CD。関係ないけど、ハルコフォンっていうバンドが吉祥寺あたりで活躍していたんだけど覚えている人いませんか?