TECHNO CREATERS MEETING 2000

R-9、misutrax、dj-inspire、wavescan、Ta.Ka-ki、大脱走兄弟、トラストンキーポン、e-303、Hir_o、Yasuhiro Tsuchiya a.k.a Unplug/FRAMEBIT
テクノはプロとアマを区別するのは難しい。あえて言えば一人で10曲つくって10曲テンションが続かないのがアマかな。その点、ショーケース的に個々のベストを持ち寄るコンピは得策。渾身の一撃が満載!似た様な音でも、区別化されて聞かせるセンス、メロディで頭一つ出てる人、ライブの音源を収録する事で一瞬で俺ゾーンを広げる曲など出揃っている。良盤。2000年の「今」って感じも受け取れる。大事に育てた一匹で闘う、ポケモン勝負みたい。→
skyline

Pagtas/OZ Disc
パグタスを気に入ってしまう単純なワケ。CASIOのミニキーボードSAシリーズのリズム音を、まんま使ってればCASIOラブな人にも保存盤です。編成はジョシ2人組らしい。このアルバムは、かき氷のイチゴシロップを水で薄めて、「はい、いちごジュースよ」と、ニコニコ出されるイメージ。10倍薄まって、ゼリーとして固まらなかったカヒミ?ウイスパーに耳をこらすと、演奏がジャマ!ジャマは言い過ぎた、ヘロヘロの演奏も実はツボ。ポップというより、フューチャーフォークかな?ジャケットを開くと、飛び出す絵本的な切り込みが入っていたりして、彼女らのスナップ写真が見られたり。CD時代の、ひと手間かけたニッコリがあるいい製品だよね。→
FAKEVOX
Plus-Tech Squeeze Box/VROOM SOUND
ギターポップ。自由自在の切り張りと、毒素のなさそうなガールボーカルがセンチメンタル。エルメスの粒子砲を警戒しているウチに、ビットからのオールレンジ攻撃を食らう感じ。わーっと慌ててると「だいじょうぶ」と眉間にマチルダさんの白いニュータイプフラッシュ!リミックスにミクロマッハマシーンが参加してて、買った動機はほとんどミクロマッハ切っ掛け。トーストくわえながら疾走する魔性のピコポンロック。数年後の再プレス盤が紙ジャケでなく通常ケースになっていた。通常ケース好きとしては、紙ジャケを手放して買い直しを考えたけど、ソコまでのものではない。『ロケットコースター』は一冬の思い出。→
グレイテストヒッツU.S.A
John Lennon/ミカサ通商
事あるごとにジョンレノンは大きなマーケットとして動くなぁ。アナログも、CDも、本も、DVDも、欲しい人は全部集めるのだろう。言わずとしれた名曲ぞろい『IMAGIN』『Love』『HAPPY X'mas』。それはさておき、発売元のクレジットMIKASATSUSHOとは何者?日本の業者ぽいけど、アメリカ仕様だし。ジャケットは表デザインだけで裏面は白紙の1枚紙。実は、ビートルズの海賊盤専門とか?ちゃんとしたとこなのか。意外と、社長の三笠さん?がジョンのファンで、いや、ジョンと交流があって、いや、ヨーコと親族で、なーんて謎は深まるばかり。わかんないけど、中身は珠玉の名盤。真相は、忙しいので究明しません。→
Pasión De Ritmo
TAKE RODRIGUEZ & HIS EXOTIC ARKESTRA/SONIC PLATE
「ソニックプレートいいですよ」と聞き、ジャケ買いならコレかなと手にしたら、偶然ドラジビュズも参加の作品でした。楽曲は熱い血のラテン系。マンボ!ワールドミュージックは模範教科書の様で飽きる事もあるが、コレは愉快。トラックダウン時にちょこちょこ手入れしてる感じがする。オープンリールのデッキを指かけて遅くしたり(…たぶん)、ミックスも細かな仕掛けがある。つぶやきやコラージュがあったり。タケ・ロドリゲスが「俺は責務として日本人の出すラテンの曲は全部買ってる、叶姉妹の出したサルサのCD、あれも買った。ラテンだからな」と笑ってたのを度々思い出す。→
河島英五ベストコレクション

河島英五/CROWN
「飲んで飲んで飲まれて飲んで、飲んで飲みつぶれて眠るまで飲んでぇー」てかー。『酒と泪と男と女』だけどうにも有名な歌ですが『野風増』『時代おくれ』等、目立たぬ男の深い情愛を唄った詩が多い。「一日二杯の酒をのみ、さかなは特にこだわらず、マイクが来なら微笑んで、十八番を一つ歌うだけ」こんな何気ない男を、さらりと唄って力強い大きな男の背中を感じさせる、あぁ、河島英五のような時代遅れの男になりたい。けど、アナムアンドマキには別になりたくない。あと、べつにそんなに酒はいらない。私小説でもあるのだろうけど、世代の代表としての歌の様な大きさがある。洋楽縛りのカラオケで「英語の歌を唄いまーす!」とかいって、英五の歌を唄いたい。→
海 その愛
加山雄三/ベストポップス
駅前出店の売り逃げCDセールで、廉価版だったので即買い。こういうベスト、加山雄三には何円か入るんだろうか?一応本人が唄ってるだけど。廉価版は演歌の日本海が多い中、唯一の太平洋感。言わずと知れた「うーみよー、俺のー海よー。大きなー、そーのー愛よ」です。あと「Sailon! 光進丸よー」とか。Sea Blueのレスポールを持つ男、加山雄三とハイパーランチャーズ。海を感じさせる若代将サウンドが7曲入ってお買得。海への憧れや、船と俺、日の出と夕陽のはなしを、関根勤がモノマネする加山雄三のモノマネをしながら語ってもよし「しあわせだなぁ、ぼかぁ、飼い犬に手を噛まれている時が、いちばんシアワセなんだぁ」いよっ!若大将。→
Room Number Three

Marsha/MGA
タイに行った1996年にバンコクの宿でMTVチックにミュージックビデオを流す深夜番組『ZTV』を見てたら、「少年ガール」なポップスシンガーを発見。白いアコギを構えた薄い女の子、カッコイイ。こっちの川本真琴?!もう、翌日すぐ本屋に行って彼女の記事が載ってる音楽雑誌を探したり、古本屋でピンナップ漁ったり。CDショップでは情報聞いてもタイ語が分からなくて苦戦しつつなんとか購入。歌は何歌ってるかさっぱり。ハミングをルルルやオウオウでなく「ニャーニャーニャアー」とやるところがツボ。良質な80年代ポップスのように、過剰な味付けはなく、全曲やさしい曲調で人懐こさを感じる。全曲、なんて発音してどんな意味なのか全く分からない。→
FANTASTIC EXPLOSION LIVE
FANTASTIC EXPLOSION/TRANSONIC
音の無差別コラージュ。テレビ、映画等のシーンとリズムトラックを融合と表すると、一連のネタテクノと勘違いされてしまいそうだが、ネタループテクノがアニメタルと類似した「やっちまえ!」的な高揚感だったのに対し、こちらは、古雑誌の切り抜きでコラージュ画像を造っているのに近い。殺し文句のセリフが一言はいっているのでなく、数分に渡る映像ネタシーンをそのまま。プラネタリウムのドームに投影ながら16チャンネル・パラアウトの音響で聴けたら、記憶の森というアトラクション化できるコンテンツ。ライブ盤という音質感がよかった。リバーブの深いフワーっとした受け皿の音が多いので、全般的に夢体験っぽい。→
幻 ILLUSION

SORMA/PACIFIC MOON
全部透明のCDケースの蝶番側の空きスペースに線香が封入されていて、香りが出てくるように小さい穴も開いている。ジャケット白文字の蓄光インクが暗闇で光る。ジャケの時点でここまでやるか!の驚き。サウンド的には、インド、中国、インドネシア、モンゴル、それっぽい音が、トランステクノに踊って踊らされて1曲どれをとっても面白く、カッコイイ。通勤時常備音源に決定。音がエキセントリックなだけに、浮いたところも目立つが、それを補ってあまりある伝承音とテクノの融合。東南アジア、中央アジアトランス。インド民謡の超絶高音こぶしの声帯ボイスもちょっと入ってる。吉祥寺東風でパシフィックムーンレコードを集めるきっかけになった。→




