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グレイテストヒッツU.S.A

 

John Lennon/ミカサ通商
 事あるごとにジョンレノンは大きなマーケットとして動くなぁ。アナログも、CDも、本も、DVDも、欲しい人は全部集めるのだろう。言わずとしれた名曲ぞろい『IMAGIN』『Love』『HAPPY X'mas』。それはさておき、発売元のクレジットMIKASATSUSHOとは何者?日本の業者ぽいけど、アメリカ仕様だし。ジャケットは表デザインだけで裏面は白紙の1枚紙。実は、ビートルズの海賊盤専門とか?ちゃんとしたとこなのか。意外と、社長の三笠さん?がジョンのファンで、いや、ジョンと交流があって、いや、ヨーコと親族で、なーんて謎は深まるばかり。わかんないけど、中身は珠玉の名盤。真相は、忙しいので究明しません。

 

 

Pasión De Ritmo

Pasión De Ritmo

 

TAKE RODRIGUEZ & HIS EXOTIC ARKESTRA/SONIC PLATE

 「ソニックプレートいいですよ」と聞き、ジャケ買いならコレかなと手にしたら、偶然ドラジビュズも参加の作品でした。楽曲は熱い血のラテン系。マンボ!ワールドミュージックは模範教科書の様で飽きる事もあるが、コレは愉快。トラックダウン時にちょこちょこ手入れしてる感じがする。オープンリールのデッキを指かけて遅くしたり(…たぶん)、ミックスも細かな仕掛けがある。つぶやきやコラージュがあったり。タケ・ロドリゲスが「俺は責務として日本人の出すラテンの曲は全部買ってる、叶姉妹の出したサルサのCD、あれも買った。ラテンだからな」と笑ってたのを度々思い出す。

 

 

 

河島英五ベストコレクション

河島英五ベストコレクション

河島英五/CROWN
 「飲んで飲んで飲まれて飲んで、飲んで飲みつぶれて眠るまで飲んでぇー」てかー。『酒と泪と男と女』だけどうにも有名な歌ですが『野風増』『時代おくれ』等、目立たぬ男の深い情愛を唄った詩が多い。「一日二杯の酒をのみ、さかなは特にこだわらず、マイクが来なら微笑んで、十八番を一つ歌うだけ」こんな何気ない男を、さらりと唄って力強い大きな男の背中を感じさせる、あぁ、河島英五のような時代遅れの男になりたい。けど、アナムアンドマキには別になりたくない。あと、べつにそんなに酒はいらない。私小説でもあるのだろうけど、世代の代表としての歌の様な大きさがある。洋楽縛りのカラオケで「英語の歌を唄いまーす!」とかいって、英五の歌を唄いたい。

海 その愛

海 その愛

 

加山雄三/ベストポップス

 駅前出店の売り逃げCDセールで、廉価版だったので即買い。こういうベスト、加山雄三には何円か入るんだろうか?一応本人が唄ってるだけど。廉価版は演歌の日本海が多い中、唯一の太平洋感。言わずと知れた「うーみよー、俺のー海よー。大きなー、そーのー愛よ」です。あと「Sailon! 光進丸よー」とか。Sea Blueのレスポールを持つ男、加山雄三とハイパーランチャーズ。海を感じさせる若代将サウンドが7曲入ってお買得。海への憧れや、船と俺、日の出と夕陽のはなしを、関根勤がモノマネする加山雄三のモノマネをしながら語ってもよし「しあわせだなぁ、ぼかぁ、飼い犬に手を噛まれている時が、いちばんシアワセなんだぁ」いよっ!若大将。

 

 

 

Room Number Three

Room Number Three

Marsha/MGA
 タイに行った1996年にバンコクの宿でMTVチックにミュージックビデオを流す深夜番組『ZTV』を見てたら、「少年ガール」なポップスシンガーを発見。白いアコギを構えた薄い女の子、カッコイイ。こっちの川本真琴?!もう、翌日すぐ本屋に行って彼女の記事が載ってる音楽雑誌を探したり、古本屋でピンナップ漁ったり。CDショップでは情報聞いてもタイ語が分からなくて苦戦しつつなんとか購入。歌は何歌ってるかさっぱり。ハミングをルルルやオウオウでなく「ニャーニャーニャアー」とやるところがツボ。良質な80年代ポップスのように、過剰な味付けはなく、全曲やさしい曲調で人懐こさを感じる。全曲、なんて発音してどんな意味なのか全く分からない。

FANTASTIC EXPLOSION LIVE

 

FANTASTIC EXPLOSION/TRANSONIC

 音の無差別コラージュ。テレビ、映画等のシーンとリズムトラックを融合と表すると、一連のネタテクノと勘違いされてしまいそうだが、ネタループテクノがアニメタルと類似した「やっちまえ!」的な高揚感だったのに対し、こちらは、古雑誌の切り抜きでコラージュ画像を造っているのに近い。殺し文句のセリフが一言はいっているのでなく、数分に渡る映像ネタシーンをそのまま。プラネタリウムのドームに投影ながら16チャンネル・パラアウトの音響で聴けたら、記憶の森というアトラクション化できるコンテンツ。ライブ盤という音質感がよかった。リバーブの深いフワーっとした受け皿の音が多いので、全般的に夢体験っぽい。

幻 ILLUSION

幻 ILLUSION

SORMA/PACIFIC MOON
 全部透明のCDケースの蝶番側の空きスペースに線香が封入されていて、香りが出てくるように小さい穴も開いている。ジャケット白文字の蓄光インクが暗闇で光る。ジャケの時点でここまでやるか!の驚き。サウンド的には、インド、中国、インドネシア、モンゴル、それっぽい音が、トランステクノに踊って踊らされて1曲どれをとっても面白く、カッコイイ。通勤時常備音源に決定。音がエキセントリックなだけに、浮いたところも目立つが、それを補ってあまりある伝承音とテクノの融合。東南アジア、中央アジアトランス。インド民謡の超絶高音こぶしの声帯ボイスもちょっと入ってる。吉祥寺東風でパシフィックムーンレコードを集めるきっかけになった。

日向夏

日向夏

ひゅうがなつ/Club Lunatica
 妙な記憶の引き出しの救世主の様なユニットが、「新たにデビュー」というのだから日本はまだ大丈夫です。ポップスというか、歌謡曲ととうか、懐かしげなメロディは遠足のバスで唄いたい。曲がレトロで、声がこども。家の壁に落書きして怒られてる長靴下のピッピレベルの女の子。「僕らはナントカ探検隊。ある日、僕らの秘密基地に変な大人が!」みたいな。日なた、自転車、転校生、噴水、竹やぶ、そんなイメージ?「でこぼこのっぼるさっかみち~♪」は洋楽コピーだっけ?別の言葉のバージョン聴いた事あるな。幼虫社から参加の机さん曲も珍妙で、記憶の引き出しが開く系。階段は高く一駅は遠かった、町は広くて、見えるものは刺激的だった。

popo classic collection

popo classic collection

Etienne Brunet Zig Rag Orchestra、E.B.Z.R.O、Mami Chan、L' Orchestre Inacheve、Bigmini、他/SARAVAH
 おフランスのおもちゃ楽団とか、日本の脱力インストポップとか。生音演奏でにぎやかしいです。ポップだけど、どこか欠落データのジャケットアートワーク。普通に作ったらこういう欠陥は無いなって、欠落を作り込んだアートか!音楽的にもそんな感じで、デキる人がポンツクポンツクとやってる印象。コンセプトいまいち分からず、いい加減だ。奇跡は感じないが楽しい。サラヴァのディスクを1枚持っておきたかったんだ。Dragibusはフランスから吉祥寺「東風」に遊びに来ていたよ。

虹色ボールペンCD

虹色ボールペンCD

アシタ、二階堂北斗、アトラス21、ジークジオン、スペランカーズ、浜里堅太郎、ラムダブラー、レオパルドン、DATゾイド/DaBLADE RECORDS
 この頃サンプリング系テクノ先駆者は、ネットを飛び出しクラブで活躍している。ネタもの以外にUAやYMOを低音切り刻んで低音補強したり。後年、ネタとテクノに関して考えた人、突き進んだ人、一線を引いた人がこの時は迷いが無くとにかくパワフル。全日本レコード、レオパルドン、後に浜崎あゆみリミキサーのラムライダーになるラムダブラーらが集結。九州からアシタくんが来た下北沢のリリースパーティでは。発起人ラムダブラーカツヤくんは「コードが分かってて編曲できるメンバーに声かけた」と出来にこだわっていた。