DARKNESS I

浅川マキ/TOSHIBA EMI
浅川マキに出会う為には運命の導き、そう、イカした偶然が必要なのだ。だからオススメしますとか、聴いてみなとか、書かない。たまたま、これを発見した人の頬が「ニヤリ」と緩むように『浅川マキ』に関するキーワードを、列記しておこうと思う。そのキーワードを見て「知らないけど、浅川マキを探してみようか」なんて人がいたら、それはステキな事だ。浅川マキの世界、裏窓、灯ともし頃、流れを渡る、寂しい日々、『ふと、或る夜、生き物みたいに歩いているので、演奏家たちのOKをもらった』、マイ・マン、幻の男たち、SOME YEARS PARST、『こぼれる黄金の砂 -What it be like-』、夜のカーニバル、黒い空間。→
DARKNESS II

浅川マキ/TOSHIBA EMI
浅川マキ周辺よりキーワードの抜粋。DARKNESS I~IIIのライナーノートから。寺山修司、北山修、かまやつひろし、山下洋輔、近藤等則、本多俊之、山木幸三郎、なかにし礼、成田ヒロシ、吉田健、つのだひろ、坂田明、坂本龍一、高中正義、渋谷毅、原田芳雄、白井幹夫、後藤次利、川端民生、泉谷しげる、板橋文夫、山内テツ、土方隆行、ホッピー神山、植松孝夫、山内テツ、BOBY Watson、J.Primrose、J.Crawford、Cecil Monroe、David C. Brown、Keith R. Haines、Ricky Lawson、Penelope Peabody。ゼロアワー、幻、浅川マキの世界。→
DARKNESS III

浅川マキ/TOSHIBA EMI
浅川マキ作品よりタイトルの抜粋。DARKNESS I~IIIのライナーノートから。ふしあわせという名の猫、淋しさには名前が無い、ゴビンダ、難破ブルース、めくら花、裏窓、あの娘がくれたブルース、あの男がピアノを弾いた、ちょっと長い関係のブルース、マイ・マン、電文「カツテニシテヨ」、あんたが古いブルースを歌えと言うから、こんな風に過ぎて行くのなら、港の彼岸花、あたしのブギウギ、眠るのがこわい、ちょうどいい時間、あたしたち、夜の匂い、あの男のウォークング・テムポ、TOKYOアパートメント、見えないカメラ、放出したエナジー、オールド レインコート、あの男が死んだら、港の彼岸花、アメリカの夜、ふたりは風景。→
超・激戦士

新日本プロレスオフィシャルアルバム/Victor
『猪木1.2.3.ダー!』、『橋本真也1.2.3.ダー!』を初め松村邦洋のANNでも好オンエアされていた『新日道場の音』など、超保存版の「場の音」を挟みつつの 新日本プロレス ヒーローたちの入場曲集。ブックレットの読み物や、抜粋年表も非常に良く出来ているので、ファンなら今からでも捜しまわって手に入れるべき。武藤敬司、蝶野正洋、佐々木健介らは初期の懐かしいテーマ。『パワーホール/長州力』はエバーグリーンすら感じる。名曲『爆勝宣言/橋本真也』にはシンセブラスとメタルギターの絡み。ただ勇ましい曲でなく、喜び、怒り、悲しみ、思い詰めた心の真ん中の純潔な闘魂が『爆勝宣言』には込められている。→
オレンジ☆プランクトン

オレンジプランクトン/みかんレーベル
詩の情景や信念みたいなものが、適格に音楽で伝わってくる。それを先に書かずして、オレンジプランクトンを『○○なバンド』と大別して紹介はできない。誰かが傍らにいてくれるような、よわっちい子だけど心の支えになってくれるような、そんなラブ&ピースが溢れている。それを先に書いた上でノリのいいポップなナンバーと紹介したい。直球のピアノイントロからでも、ちょっと歪んだギターイントロからでも、ゆみの気持ちいっぱいの歌声とのマッチが高く、次の曲次の曲と始まる瞬間の、感動の期待値が高い。そして、それを軽く叶える唄の表現力。どこまでも温かく優しい。CDR時代の2枚の手作りアルバムは、どちらも無垢な輝きを放っていた。→
THE LEGEND OF 1900

Ennio Morricone/ソニークラシカル
客船の中に捨てられた赤ん坊。戸籍上どこにも存在しない、一度も陸に上がった事のない海の上の伝説のピアニスト。ジャズを発明したという船に乗り込んできたピアニストとのバトル後に、ピアノ線の熱からタバコに火をつける!カーライターか。窓の向こうの甲板に立つ女性に「きれいな人だー」とみとれつつ、手だけはピアノを弾いていてレコードを収録してるシーンが一番好きなんだけど、周囲の友人は誰もそのシーンは印象に残って無いと言った。なんでだ。『海の上のピアニスト』で一番美しいシーンだと思うのだけど。その時の原盤だけが、彼が残した気持ちの記録となった。音楽は『ニューシネマパラダイス』のエンニオ・モリコーネ。→
ピアノ・レッスン

マイケルナイマン/TOSHIBA EMI
映画の主人公同様、なにか暗くてぬめっとした、それでいて手触りの良いものを、ピアノという楽器に注いで放出している感じ。不安で切ないメインテーマはTV番組の事件再現ドラマなどでもよく耳にする。ジャケットは、映画の中で厳しそうにうねる寒くて暗い海。Piano or Die !「私にはピアノしかないんです」ってくらい内向的に燃える魂。情緒的と言うよりも、もっと深刻に揺さぶられるメロディー。よくサントラ盤で、印象的なシーンの音声が収録されているのがあるが、『ピアノレッスン』最後のシーンの曲に、主人公エイダの金属の義指が鍵盤に当たる「コツッ」という音も含めた演奏を収録すれば、心を打つ名盤になったかも。→
あんみつステレオ
DJ-マツザキマコト/NOBLE MAMA
iBookG3クラムシェル2台を両手にDJブースにセットオン。左手にキーライム、右手にボンダイブルーの貝型MACがターンテーブルだ。人気クラブ「恵比寿みるく」のおしゃれイベントを狂気に導いた、あの夜のマツザキマコトワークス『あんみつステレオ』を完全収録。起動音とビープ音、やがて流れる蜜豆テクノに乗っけたあんこは、和風の極み五七五の川柳。神仏を思わせる宮造りの和装DJ曲に、真琴女史がたおやかに読み上げる川柳はジャスト百句。蜜柑色の着物姿で神明宮の鳥居をくぐる松崎真琴が、珍妙な言葉のおみくじを引きまくるVJスクリーンと共に、他には無いものを発信するプライドと過剰なサービス精神が暴走していた。→
日本の音風景 魂 - 能楽囃子 -

大場一刀と北海グループ、御諏訪太鼓保存会、佐原ばやし保存会・若睦会、神田囃子保存会、助六太鼓保存会、冠船流川田琉球舞踊団、八丈町大賀郷・三根、秩父祭保存会、御陣乗太鼓保存会、尾張新次郎太鼓保存会、菊水鉾保存会・菊童会、地車講、小倉祇園太鼓保存振興会、屋慶名青年会、他
日本縦断の太鼓囃子コンピレーション。世界進出する筋肉ムキムキのパフォーマンス太鼓ユニットのアルバムでなく、各地街角の祭り囃子をずっと継承してきた地元の人々の演奏です。北海太鼓、神田囃子、尾張新次郎太鼓、祇園囃子、だんじり囃子。太鼓の張りも違えば、その奉納的緊張感や祭りの高揚感まで、こんなに違うものかと、ギターポップのレーベルコンピくらいに楽しめる太鼓コンピレーション。→
Floating Works 1996-1999
ENITOKWA/SONIC PLATE
宇宙だ宇宙!外宇宙よりも広い精神的な深みの内宇宙を感じさせるスペイシーなテクノ。瞑想したまま23世紀。音色は違うのだけど、音符的には、計器が変動する値をしめす様な有機マシンイメージ。例えば「KENISHIIのアルバム『JELLY TONES』のエクストラ以外の曲の方が、精神的にシンシン沁みるじゃん」と感じるホログラム的音像が好きな人は買いでしょう。オーロラが揺れている音だけ、みたいな曲をよく残したな、音色の最適な色彩設計に確信もあったのだろう。キラキラした繊細なミニマルではキックの輪郭をあえて、もわっと柔らかく仕掛けているのだと思う。あと、ソニックプレートのレーベルのCDが欲しかったんだ。→

