ゼロゼロファイブ
Strawberry Machine/abcdefg*record
初回版だ!当たり前だ!ピコピコポーンでへなちょこガール。バンド+サンプリングコラージュ音。チープとはいうもののアップテンポで賑やかしい。ボーカル女子の輪郭のぼやけて無さがイイカンジ。頭よさそうだけど、なめられてそう。なめられて言いたいこと言い返すタイプだろ!Plus-Tech Squeeze Boxのやったリミックス曲が入ってますが、彼等の「FAKEVOX」の中の曲と同じサウンドパーツ使ってたりして、レゴの別パッケージを混ぜて遊んでるみたいな、そういう意味でもピコピコ系のリンクがおもしろい。2nd時発売に再販になった方は、なんだか可愛い本人写真ジャケになってるね。→
Mongolian Chop
Rabi Rabi/WRNER INDIES NETWORK
売り文句はモンゴルや民俗音楽系のキャッチコピーですが、フロア向けリズムトラックも取り入れている。三線イントロの『Koufuku No Ki』詞はほどよく乙女オーラは出てる。中央アジア音色や中近東歌唱、琉球音階など、どこまで引き出しが開くんだろう。もうちょっとボーカルが聖か邪かどっちかに振れた方がいいなぁ。スタジオワークの人たちなのか本人たちの興味が多岐に渡ってるのか、アジア系の弦楽器は生。打ち出した民族系キーワードのとおりユニークでバリエーションのある曲たち。しばらくしてサイトをみつけたら、音楽活動だけでなく、フリーマーケットに活発に出店することも活動告知してた、好感。→
MEN OF LOVE

座・豚野郎/どぶろく音楽出版
要注意人物、小林大輔。スゴイファンになったが、近寄りたくない。言葉の選び方がロッケンロールなのと、仮想「おまえら」を敵に見立て「それでいいのか?俺を見ろ」と追い込んでゆく様は、単なる目立ちたがり屋を悟られまいとする喧嘩殺法か?毒入りカレー事件を唄った『I Love 真須美』や、中古レコード屋のCMっぽい「ハンター!」絶叫の『トキメキハンター』は名曲。ギターで唄い語り雄叫ぶ。歌詞カード無いのでくり返し聴いて歌詞覚えた。覚えてどうするっていう目的も無しに刷り込んだ。惚れた腫れた。E-mailガンガン飛ばしたって触れ合えないぜ!ときめきメモリアルじゃときめかなかったはずだ!ハンター、トキメキハンターァーゥ!→
Pink Salmon

Triple King、シャケナス/BACCHUS RECORDS
平坦な起伏の無い電子音楽。収録内容同様にシンプルすぎるサーモンピンクのジャケット。イメージの補足を促すヒントは曲名のみ。だけど、一行「祖母に捧げる」との日本語の文章はどうなのか?祖母へのストーリーも、関連も分からないまま、カシュカシュと単純に音は進行する。抑揚の押さえられた地味テクノは読経オマージュなのか。曲解説より自己紹介より、重要なキーワードが「祖母に捧げる」であるからして、もしや、全体のモチーフが祖母なのか。だとしたら新しすぎる、祖母テクノ。祖父マップだったらパソコン屋さんだけど。あっ!おばあちゃんの得意料理が鮭なすだったのではないか。それだけは伝わったよ。→
IN VISION

QUEEN/Parlophone
映画の主題歌やCMで使われた曲をひとまとめにしたものなので、選曲には文句無しベストオブベスト。ブックレットには、東京タワーの見える庭で茶会をしているメンバーの写真や、女装写真などあり付録も充分。8ページに渡るブライアン・メイと宇多田ヒカルの対談は、あれ何?はしゃぎまくる宇多田ヒカルの文字おこし。だったらボーナストラックで収録すればよくない?いやいらない、写真増やせ!若い人で、クイーンアルバムいまから買う人はコレで決まりでしょう。『I WAS BORN TO LOVE YOU=キリン一番絞り』『FLASH=デジタルムーバ』『WE ARE THE CHAMPIONS=リポビタンD』だ知ってる知ってる。→
走馬燈
変死隊/深夜のバカ力
ASAYANパクりのメンバーオーディションで集まったメンバー。そしてCDR手焼きスタッフも募集しての自家製手売りからはじまった伊集院光プロデュースの『水死隊』が、毎週の過酷な挑戦を乗り越えつつ『焼死隊』、『変死隊』と進化してついにプレスCDリリース。羽賀唯の「おもしろ企画」をLF銭儲け業界に奪われた積年の恨みをTBS伊集院チームが晴らした瞬間。「売れたとたんに事務所の偉い奴が来てるけど、あんたらには関係ない!この番組とリスナーの為の企画。誰も儲けない!」の宣言にシビれた。このスピリッツがある限り俺たちは絶対に伊集院を裏切らない。活動資金は任せろ、そう、上納金しっかり払うぜ!曲は『やさぐれサンタ』が天才の証明。→
Pirin Folk
Bulgarian National Folk Enemble/Prestige
ブルガリアン・ワールドミュージック。異世界観バリバリのハモリコーラス。この手のわけわからん輸入版を新宿のディスクユニオンで漁るのが好きだった。ハズレで手放すものもあったけど、これは大当たり。地元の合奏団に「ブルガリアン・ヴォイスで唄おう!」なんていうポスターを見かけたら、絶対に入団してた。もちろん、そんなポスター見たこと無いけど。何を言っているかわからない。やってる人たちも知らない。だけど、こんなに尊敬できる土着民謡が、録音されてウチのCDプレイヤーでかかっているのだから、世界にはまだ希望があって、いつかこの手で掴めるんじゃないかと、思ってしまうよ。→
Euphoria

Euphoria/MCA
「筋少サウンドのカナメはオーケンなのか橘高なのか分からせてやる!」っていう要約の、仲悪いっぽいインタビューとともに出た橘高文彦ソロワークス。結果として楽曲の出来はいいが、連れてきたボーカルがいわゆるヴィジュアル系バンドの日本語ロック。いっそのこと洋楽モノにしてしまえばよかったのに。それじゃ、筋少ファンがついてこないってか。日本業界内での苦悩も見え隠れする天才ギタリスト。ヴィジュアルバンド系譜の先駆者として打ち立てた記念碑。ボーカルとギターが仲悪いけど組むと唯一無二のかっこよさっていうのがいいよ。橘高は筋少でこそ最高に光ると思う。でも、こっちが本当にやりたい音だとするなら、ふざけ路線との折り合いが大変そう。→
ワーム・ワームの大冒険
虫ミュージック/BEAUTIFUL CHALLENGE
オモロイ、ジャケ勝ち、タイトル勝ち。楽しい世界をつくってる露骨KITの優れたパッケージ構想。22のピョンピョンした曲『寄生から巣作りへ』『只今捕獲中につき』『安地へ行こう』『卵の産み方』そんなタイトルイコール章立ての物語り。電子音楽で描く虫の社会で、厳選された音の一つがキャラとなり、歩き回り、他の音と出会い分かれる。虫の目線と、その群れの動向を観察している鳥の目線。ストーリー終盤は、『祭儀は続く』『ワーム・ワームの冒険談』と絞めてから、後日談的な『法の世界』『デザート』。音にビジュアルスクリーンが反応する様なCD再生ソフトでかけると異常に反応いいので、持ってる人は試すように。→
Unknown Continent

DJ-KADOYA/r2 records
r2レーベルが活動初期に、名刺代わりにしていたデトロイト魂を60分に凝縮したMIX-CD。テクノの細分化が進みゆく今「じゃぁ、私はなにが好きなんだろうか」と考えると、余計なものがそぎ落とされたミニマルだったり、重機械のシリンダーの動きをぼんやり見続ける様なデトロイト、マンチェスター、北九州工業地帯(全日本レコード)もの。r2 recordsがファンキーに、サンバに、エレポップに展開してゆく直前の黎明期にオーナー、ミズキリ君は「いまさらデトロイトじゃなくて、いつまでもデトロイトが好きなんだ」と宣言した。電通大テクノ部のパーティーで確かに言った。エレキングにちょこっと載ったのもいい思い出だね。→




