ぴーひょろ一家

姫木薫理/ビクター
ジャケ買いならぬ、スタッフ名義買い。作曲に松浦雅也、松尾清憲、岡田徹、作詞にサエキけんぞう、神沢礼江等、そのへんのスタッフによる漫画のイメージアルバム。なんと8bitファミコン音源で松浦雅也が作った仮想ゲームソフト『ぴーひょろ一家』のBGMメドレー。あとは、パール兄弟っぽいのとか、80年代インスタントアイドルソング。曲名からして『KIRA KIRA ぱにっく』だもの。水谷麻里の歌声も貴重で、「21世紀まで愛して」と言われたら、こういう形ですが21世紀まで愛しましたね。原作漫画は存じ上げないのだが、CDを出せるヒット作品なのでしょう。漫画家さんがスタッフをセレクトしたのだとすると、コマの隅に音楽ネタはあるのかな。→
花のあすか組!音楽編あるばむ
Babe、小高恵美、小沢なつき、石田ひかり、花のあすか組/CBS/SONY
支配する哲学、支配する部下もいない、たった一人のあすか組。そんなマブダチ感あふれる昭和テイストのセリフもたくさん収録されたドラマサントラ。主題歌は元気いっぱいキャラのベイブ。収録曲は前半、80年代テクノ歌謡が香り立つ出演者アイドル曲。後半は東映アクション炸裂のBGMに「あすか組VS全中裏」の名セリフがスマッシュ!こっちのセリフ集がメインだと思う。時代的に、スケバン刑事の焼き直し企画としてのドラマ化だったのかも知れないが、小高恵美の原作漫画読んでる感じとか、こっちはこっちで、がんばって作ってたんだなぁと。いっそのこと、ドラマCDにすればよかったんじゃないの。→
3D

VIRTUAL REALITY SOUND/KENWOOD
5.1chなど夢また夢の1994年のCD。バーチャルリアリティと書いてあるのだが、2002年の耳で聴くならステレオの左右の振り幅をワイドにしただけ。しかし、群集のざわめきなどがフリーで再利用できるのでこれは良い買物でした。サッカー場やコンサートホールのざわめき等は、シンセなどで作る事が出来ないのです。プレステの野球ゲームでも、群集の音声はスタンドに大人数を集めて収録するという。こういうオーディオステレオのおまけについてくる試聴用CDは、中古家具のショップを覗くと捨て値で売られているのを見かける。海の音、森の音、変なノイズや話し声が入らないように録音する人も大変だったろう。→
BADLANDS

HAL FROM APOLLO'69/EMBRYO
狂ったデジタルを潜め、ハードコアバンド体制でドッシリと落ち着いた感のあるハル、今度はPOP度がアップ!前作「666」がヒステリーに恐すぎたので、このくらいが心地イイです。名曲「PYRAMID OF VENUS」のセルフカバーはモトのデジタルっぽい方が美しくてスペイシーで良いけど、バンドでやるとまた荒廃感のアレンジがバッチリハマる。バグルスカバー『Video killed the radio star』は、今の編成の完成度と余裕が感じ取れるカッコよさ。外国人メンバー補強してるのは世界戦略の一歩か。ジャケットの中のアー写でアワアワになっている。ピンクのクマちゃんのシールも付いてきた。→
Liv la la la Luv
FLIP FLAP/Ki/oon Sony Records
偏食はあるものの、アイドルCDけっこう買ってる事実。フリップフラップはCMJK提供曲のライトなドラムンベースとかカッコよくて、DJ-MIXにも使っていました。クラブ系の人にもっとウケれば、そっち方面突き詰めたのかもしれないけど、お茶の間に進出するためのぬるいアイドル風曲も多数。「君のお世話をしたい」は聴いててさすがに恥ずかしい。好きだけど。ゴールデンのバラエティで、今田耕司にフィリップさんといじられるよりファッション系の活躍を願う!のほほん茶CMソング『春はあけぼの』『夏は夜』『秋は夕暮れ』『冬はつとめて』4部作完全収録。古典楽器で弾こうと耳コピー数字譜起こしをしました。→
夢ロケッツ
遠藤久美子/TOSHIBA EMI
東京都葛飾区発エンクミさん。金町のギャルのお姉さんは元気かな。モトがあの声なので、高い声を競わせる様なアイドルソングを唄わされる事も無く、流行のニセR&Bを唸らされる事も無く、シングル曲以外はほのぼの唄っています。岡本真夜とブルーハーツを足して2で割ったのを想像してもらえば、だいたいそんな感じ。ふつうこの2つは足さないけど。上田ケンヂの『バンビDo!』だけ、ギターがもろバンドブームっぽい音でウキウキする。「BAN! BAN! BAN! バンビDo!」って悪いみんなのうたみたい。『春の風が吹いていたら』は、ハーモニカが入って気分も晴れて、永遠の中川土手の春のうた。この先、どうなってゆくんですかね。→
宇宙とひとつになっちゃった

関野あやこ/VOICE
「なっちゃった」といわれても…。宇宙パワー欲しい!ジャンルは冥想誘導。音楽の上にナレーションが入っている。外宇宙を浮遊したり、内宇宙を見つめ直したりする4タイプの女声ナビ。睡眠系は必ず90年代シンセ音源でファーと鳴る。何故?この明るい音で寝れますか?リラックスの前に立ちはだかる日常の考え事(雑念?)を取り去るパワーに欠けるのでは。これはCDでなく、瞑想の会場で人間にナビゲートされて、実際のリラックス状態になってみたいもの。自分の生体電流を解読されながら生ボイスでコントロールされたい。関野さんに会いたいが情報が無い。全くない。関野あやこさんが名前検索で、どうにかしてこのページを見つけたらぜひとも連絡ください。→
トリック オリジナル・サウンドトラック

辻陽、羽毛田丈史、鬼束ちひろ/EMIミュージック・ジャパン
けっこう土着宗教のような音源を駆使していて、『パシフィックムーンレーベル』っぽい曲も。インド歌唱から、引っぱってきたような「アァ~アアアアァァァ~ウウウウウゥゥゥ~」という印象的なオリエンタルフィーメルボイス。チェレスタ&オルガンの教会バロック風旋律に、リズム楽器がインドのタブラだったり。ドラマの禍々しさとオチのつくセンスが音楽にも共有されている。ベルがなりつつカリンバで、アマゾン川の上流風。菅井きんの台詞、山田奈緒子の心の声「私は貧乳!」に続いて鬼束ちひろの主題歌もテレビサイズで入っている。聞き慣れないフルコーラスより、すっと終わるこのショートバージョンでもいいかもね。→
世界に捧ぐ(デビュー25周年記念盤)

QUEEN/HOLLYWOOD RECORDS
『We Will Rock You』『We Are the Champions』、が入りつつも、コーラスやギターを重ねるスタイルだけではない、バンドとして楽曲も。デビュー25周年記念盤にしか入って無いボーナストラックは『ウィウィルロックユー』1991年のリミックス。ギターソロでタイトに終わる原曲を、バンド形式のダイナミックな伴奏が加わってゆく気持ちのいいアレンジになっている。DJでかけるときはこの25th ReMIXバージョンを気に入って使っている。ジャケットの特徴的な巨大ロボットは、SF雑誌の表紙で印象に残っていたイラストレーターに、バンドメンバーを交えて描いて貰ったものだという。→
Rain of a Thousand Flames

Rhapsody/Victor
日本映画業界には華がなくて、才能ある若者がゲーム業界へ流れていっています。さて、Rhapsodyヤバイです。フルオーケストラの歌曲を書けてしまう才能が、ヘビーメタルに流れてくるとこうなるか、と思ってしまうくらい重厚であり劇的なシンフォニックヘビーメタル。超絶テクバンド、重厚なオーケストラ、劇的なクワイヤコーラス。シリーズ通して繋がっているファンタジーで、怪物が現れ一つの街が崩壊するまでが本作。次に出る後編では戦士が現れ悪と対決。壮大なストーリーが完結する。ミニアルバムだけどお腹いっぱい。ラストの『THE WIZARD'S LAST RHYMES』は、ドヴォルザーク作曲『新世界 大四楽章』のカバー曲。→