晩酌の流儀3 オフィシャルブック【電子書籍】[ 東京ニュース通信社 ]
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筋肉少女帯/ナゴムカンパニー
1stから笑う『孤島の鬼』、2nd『マタンゴ』、『いくじなし』、3rd『最後の遠足』等々、メージャーデビュー後に、これ以上ない超絶アレンジになった曲は、こんな風にバンドで始まったんだなーと分かるインディーズ盤。音圧が薄いが、エディのピアノはもちろん、『ララミー』、『釈迦』では女声オペラコーラスが入り、全力でプログレッシブに構築する世界観はやはり筋少ワールド。ブックレットにはナゴムレコード発のアナログレコード時代の秘蔵資料も掲載。『外道節』と『猿の左手象牙の塔』のスタジオ録音が聴けるのはこのアルバムだけ?発売当時、大型CD店では全然見かけなくて、新宿紀伊國屋書店2Fの決して広くはないCD売り場にあった。→
デカパンチョ/珠式会社トレパンジム
タマ式会社ってな~に?!「目指せ株式会社」らしい。ジャケット裏アーティスト写真は黒い功夫着のメンバー四人。表のジャケットはカモノハシ?みたいな動物イラスト。コーラスも器用にこなすガールズバンド。わかりやすい歌のミディアムナンバーが7曲。カンフー・ミュージックというタイトルで買ってしまったのだけど「アチョー!ホチョー!」と叫ぶような曲が全く入っていなかったのは残念。肩透かしこの上なし。タイトルを見たときには、ジャンルとしてのカンフー・ミュージックまで妄想がもくもくと盛り上がっていたのに。音楽にカンフー要素さえ入っていれば、もう少しキャッチに入っていけたが。これはB級カンフー詐欺だ!どうしてくれる。→
Satori、Psychopod、Deflo、Psyko Disko、Blue Planet Corporation、X-Dream、Etnica、Om-Puter、他/eastwest records
テクノのジャンル分け成分から最適なアートワークをデザイナーが見つけ出した頃、フライヤーにも沢山の人の記憶に残る名作が誕生する。『レインボー2000』周辺の初期トランス。21世紀のサイバー・トランスなどサイケデリック・トランスの派生に過ぎない。残像を残しながら蛍光色に空中を暴れるシンセベース。SONYテクノ以外の方がカッコイイ気がして渋谷のレコ屋を掘っていてMATSURI PRODUCTIONSのグラフィックにやられた。1999年。→
KEN ISHII/R & S Records
宅録から世界を制した日本人。ベルギーのテクノレーベルから発信された説明不要の名盤。時を経って、単なるヒットアルバム以上に革命だったと認める事ができる。4つ打ちといっても、ポツポツといったクリック程度の音。当時はクラブの現場処理で重低音の調整をし、シャツが振動するほどの音をアンプから出していた。ライブで鍵盤も弾かず、レコードを回すでも無く、ミキサーのツマミをひたすらねじっている様子を見て「この人は何をしているのか」と疑問だった。だが、『EXTRA』を完成形で再現するためには、ツマミの並んだミキサー卓、ボディソニックと呼べる大音量装置、照明も、スクリーンも全部必要だったんだ。1995年。→
ケンイシイ/ソニーレコード
ぶっちゃけボツ曲じゃないの?という日本盤のみのボーナストラック2曲の存在もファンには楽しみだ。その1『Rusty Transparency』は演奏感覚のあるエレピのリフにスプリング音が印象的。その2『The Sign』はシンセパッドにアナログ秒針を思わせるクロックサウンド。特典といえば、何よりも別ディスクで『EXTRA』のCD-Romがついている。ケンイシイ本人が天ぷらを食べながら登場するPV。フロートバイクでぶっ飛ばすSF街アニメは制作森本晃司。ジャケットは紙の印刷シアン&イエロー版に、マゼンタ&ブラック版のカバーフィルムケースを被せると、4色掛け合わせフルカラーになる凝ったアートワーク。1995年。→
Fantastic Explosion/Beautiful Challenge
サンプラーを手にしたテクノキッズたちが、ドリフやファミコンを数十秒づつ取り込んでミニマル化する一方その頃、高級サンプラーを手にした大人たちはこんな事をしていた。ビデオが一般家庭に普及していない頃からビデオデッキを所有し録画をし続けていたネタを、ここで払い戻したか!クールなリズム&シャープなホーン、そして70年代CMやドラマ。木曜スペシャルのUFO特集を長い尺でコラージュするその手法をして「サンプリングじゃ無いよ、うちはダビングだよ」って公言するトランソニック魂。ボンヤリとヒヤリをくり返す、遊び心の底にブルジョワジーな空気漂うドラムンベース。2000年。→