何が善で何が悪か -2ページ目

「うわぁあああああああああああああああんんん」

俺は…赤坂の交差点で泣いていた…


渚つん太郎さんの…

「ありがとう。君に会えて、うれしかったよ。」

という言葉が…嬉しかった…渚つん太郎さん…また、いつか…会えますよね…








トントン…トントン…

誰かに肩を叩かれて目を覚ました…


泣き疲れてしまったのか…俺は赤坂の交差点で蹲りながら寝てしまっていたようだった…


視界がぼやけている…


「ゴンザレス!!おいっ!!!しっかりしろ!!どうしたっていうんだニキ…?」

ニキ?…この独特な語尾…まさか…ゴシゴシ…ゴシゴシ…

「もしかして…“ふるぼっき”さんですか…!!?」

「そうニキ!!久しぶりだな…ゴンザレス!!」


“ふるぼっき”さんは、つん太郎界隈の幹部クラスの方だ…つん太郎界隈の中でも、断トツの精力を持ち、過去に、一夜で30軒の風俗をハシゴしたことがあるという伝説を残している…

俺は、驚いていた…ふるぼっきさんは、昨年の9月末に起きた…とある事件に巻き込まれ…その後、音信不通になってしまっていたからだ…

まさか、こんな形で再会するなんて、思ってもいなかった…



「それにしても…何でこんなところで倒れていたニキ?」

「すみません…ふるぼっきさん…渚…渚つん太郎さんという方をご存知ですか?」

「渚つん太郎…いや…聞いたことないニキ…その渚つん太郎が…どうしたニキ?」

「信じられないかもしれませんが…俺は…渚つん太郎さんという方の魔法のような力で…赤坂ブリッツで行われている…PASSPO☆のフライティングで、中央3列目まで連れて行って貰ったんです…」


「!!?」

「俺も最初は、信じられませんでした…フライティングが始まると…突然目の前が真っ暗になって…気がついたら…“すみれ”の花が一面に咲いた空間にいて…そこで、渚つん太郎さんに会ったんです…」


「渚つん太郎のことは分からないニキが…ニキも…昔聞いたことがあるニキ…道を踏み外しそうになったヲタクを救済してくれる… “ヲタ神の化身”がいると…救済されたヲタクは…皆…“SUMIRE”のことを好きになるニキ…」


「!!?…本当ですか…!!もしかして…ヲタ神の化身は…渚つん太郎さんのことなんでしょうか…?」


「分からないニキ…でも…ニキも“SUMIRE”とは何なのか…分からなかったニキ…何かの暗号なのかと思っていたニキ…でも、ゴンザレスが見た…“すみれ”の花…が本当だとすれば…“SUMIRE”は花のことのようだニキ…渚つん太郎は…何か関係があるとしか思えないニキ…」

「………ヲタ神の化身…渚つん太郎さん…俺は、あのヲ方にどうしてもお礼が言いたかったんです…でも、気がついた時には、渚つん太郎さんはどこかに消えてしまっていたんです…」



「そうだったのかニキ…それで…こんな所で…」

「はい…そういえば…ふるぼっきさんは何故ここに…?」


「ゴンザレス…ニキが誰だか忘れたのか…………ニキィ!!?」

「うわぁあああああああああああああ」

二キィ!!?と、ふるぼっきさんが言った…刹那…俺の身体は、地上10メートルの所に跳ね上がった…宙吊りになっている…

ヲーラだ…ひまわりの様な発色の良い黄色のヲーラだ…輝いている…


「うっ…まさか…」


「やっと思い出したようだな…ニキィ!?」

ゆっくりと俺の身体は、地上へと下降していく…

「はぁはぁ…ふるぼっきさん…はぁはぁ…森詩織さんに…会うために…!!?」


「そうだニキ…ニキが…森詩織のTWニキ…」


ゴクリ…唾を飲み込むのも…やっとになるほど…圧倒的なヲーラ…
凄い…やっぱり…つん太郎界隈の幹部クラスは…格(ヲーラ)が違う…


「今まで…何をしていたんですか!!?」

「あぁ…ニキが…事件にまき込まれたのは知っているニキね!?」

「はい…」

「あれからニキは…O・I・C(オタク・インナーサークル)という…オタク崇拝集団に追われていたニキ…O・I・Cは“誰が一番オタクか”を競い合う集団ニキ…」

「!!!…O・I・C…聞いたことがあります…オタ活やオタ芸には、それぞれ得点が割り振られており…よりオタクな行為をするほど…得点が高くなる…その為…厄介な輩が後を断たないという…」


「そうニキ…回転サイや…リフト…手に精液をつけてアイドルと握手…」

「!!!…でも、何故O・I・Cに追われているんですか…?」

「たぶん…つん太郎界隈に脅威を感じたのだと思うニキ…」


「なるほど…でも…ご無事で…本当に…良かったです…」

俺の頬に一粒の涙が流れた…

「ゴンザレス…泣くなニキ!!?ニキに涙は似合わないニキ!!ニコッ」

そう言って、ふるぼっきさんは、ひまわりの様な笑顔で微笑みかけてくれた…

俺は、その笑顔を見てまた涙が溢れ出てきそうになったが…必死に堪え…涙を拭った…


「すみません…ニコッ」

「そうニキィ!!さぁ、行こうじゃないか…ヲタクの向こう側の景色を見る為に…始めようぜ…Dance(握手)を…ニキィ!!?」


「はい!!行きましょう!!」


そう言って、俺とふるぼっきさんは…クルーが待つ…赤坂ブリッツに向かって、颯爽と駆け出した…



つづく…





もう2月の後半だ…暦の上では、春…しかし、この時代平成では、生きる気力も低迷するほど、寒い日が続いている…

空気が澄んでいる…夜空を見上げながら、タバコをふかす…思いっきり肺に吸い込んだ紫煙をゆっくりと吐き出す…夜空に輝く星達と紫煙のコントラストが…なんだか…いつもより、幻想的に思えた…"Wish on a star"…



チュンツン…チュンツン…鳥の囀りが聴こえる…どうやら…いつの間にか眠ってしまっていたようだ。

目覚まし代わりにコーヒーを飲む。
この日は、俺にとって、昨年末渋谷公会堂で行われた、PASSPO☆のフライティング以来のPASSPO☆現場だ。
即ち、ぱすぽ☆がPASSPO☆に改名してから初の現場である…

フライティングに向かう為、支度をし、颯爽と家を飛び出した…



この日は、赤坂ブリッツでの久々のフライティングだ。よくPASSPO☆がフライティングを行なっていた新宿blazeよりも、大きいハコのライブハウスだ…
最近では、PASSPO☆のフライティングは完売が続いており、徐々に人気が出てきていることを実感する…

そんなことを考えている内にどうやら、赤坂に着いたようだ…

改札を出て、赤坂ブリッツに向かう…
すると、階段に長蛇の列が出来ている…

「クックックッ…これが、物販列アルか…」

そうTwitterにツイートしながら…物販列に並ぶ…

物販列は、駅から地上への階段の間にかけて作られていた為、風が強く吹き込んでくる…寒い…寒すぎる…この日の俺は、完全に謎にピーコートとタンクトップ1枚という軽装だった為、余計に寒い…

暫くすると、“ヤジくん”というヲタクが軽妙なステップを踏みながら、階段を駆け下りてきた…彼は、元々AKBやSKEのヲタクであり、以前から仲良くしてもらっているヲタクである。そんな彼も、今となっては、完全にパッセンジャーである。

俺は、軽妙なステップを踏んでいる“ヤジくん”に

「ヤジくん!」


と普通に声をかけた。

「おぉ…ゴンザレス!!おめぇ、まだこんな下の方で並んでるのかyo?ふっふっるみふぅ~!!?忠誠心が足りてねぇんじゃねぇか?俺は早朝6時からヲタクマントラ唱えながら、並んでたze!!!?」

「す、凄いね!!やっぱりヲタ活には忠誠心が大切なんだね!!俺も頑張らないと!!」


それから、ヤジくんと話しながら、物販列を並んでいた。ヤジくんの数々のヲタク伝説を聞きながら、並ぶ物販列は、非常に有意義で短く感じられた…この“時”が永遠に続けば…とすら思える程だった…

!!!

一瞬にして空気が変わった…
突如、張り詰めた空気に周りのパッセンジャーの方達も気がついたようだった…

ヲーラだ…ヲーラを感じる…

それも、白銀に輝く…選ばれしヲタクだけが…纏えるヲーラ…

どんどん…空気中のヲーラの密度が濃くなっていく…

後ろを振り返らずとも分かる…

「クックックッ…麻呂キッドさん…おはようございます。」

「くっくっくっ…よぉ…ゴンザレスゥ…!!?何で分かったんだぁ!?」

「そりゃあ…分かりますよ…それだけヲーラを全開に放出しながら…現れちゃねぇ…」

「あん?ヲーラ!?そんなに出してたっけかぁ…!?ボクゥ…!?」

「クックックッ…いくら、根岸愛嬢に会えるからって…気合入り過ぎっすよ…ほら、見て下さいよ…後ろのパッセンジャーさん…麻呂キッドさんのヲーラに耐え切れず、失神しちまってますよ…全く…もうちょっと自分がどれほどの存在かってことを理解して下さいよ…」

「あぁん?ボクゥ…?」



やれやれ…麻呂キッドさんも困ったヲ方だなぁ…自分のヲーラがどれほどオタクにとって脅威なのかを全然理解していない…たぶん…謙虚過ぎるんだ…

根岸愛嬢への忠誠心を高めることだけに人生を捧げてきたようなヲトコだから…まだまだ…上を目指そうとしている…“根岸愛嬢を世界一のアイドルにする”…きっと、それまで麻呂キッドさんはひたすら進み続けるのだろう…



そうして…1時間弱ほど、物販列に並び、やっと物販を買うことが出来た。


1部は、1000番代だったので、開演ギリギリに適当に入場した…

会場内に入ると…いつものフライティングと空気感が違う…完全にメタラーの血が騒ぎ始める…手に持っていたカップのジンジャエールを急いで捨てに行った…

1部のフライティングは、渋谷公会堂でも好評だった生バンドで、全曲行うというものだった。

フライティングが始まる…





あれ…ゴシゴシ…ゴシゴシ…目が霞む…うっ…





気がつくと…俺は、辺り一面“すみれ”の花が咲いた空間にいた…

ツンツン…

右頬を誰かが突いてきた…

「誰!?」

右側を振り向いても誰もいない…

すると左側から声が聞こえる…

「こっちだよ…ふふふ。僕は“つん太郎”…“渚つん太郎”…仕組まれたヲタク…WOTAKU PLAYBOYさ」

「“渚つん太郎”?…あっ…フラッシュピストンマッハパンチさんが言っていた…あの“渚つん太郎”さんですか!?」

「ふふふ…フラッシュピストンマッハパンチくんと知り合いなのかい?」

「あっ…はい。僕がPASSPO☆を応援するきっかけを作ってくれた方です!」

「そうだったんだ…ふふふ…僕は…フラッシュピストンマッハパンチくんに会うために生まれてきたのかもしれない」

「えっ!?どういうことですか?よく意味がわか…」

好意に値するよ…好きってことさ…

「!!?あっ…そ、そうなんですか…」

一体何者なんだ…渚つん太郎さん…フラッシュピストンマッハパンチさんから話しは聞いていたものの…急に現れて…フラッシュピストンマッハパンチさんのことを好きだって…俺に言われても…俺はどうしていいのか全然わからねぇぞ…そもそも…何処だここは…すみれの花ばっかり咲いてるし…ファッ!?…そもそも…フライティングしてるはずだぞ…俺は…

「僕は君ともっとヲタ活がしたいな。一緒に行かないかい…前の方に…フライティングだよ…これからなんだろ、だめなのかい?」

「あっ…はい…うっ…」

目の前がグルグル廻る…

「怒りの日/Dies irae」が聴こえてくる…



「うわぁああああああああああああ」





眩しい…そして、苦しい…

ゆっくりと目を開けると…俺は、中央3列目の位置にいた…

「渚つん太郎さん!ありがとうございます!」

渚つん太郎さんに向かって言った…が…渚つん太郎さんはいない…


「あれ…渚つん太郎さん?」「どこですか?」「どこなんですか?」

すると…後方から…
「麻呂が麻呂キッドだぁあああああ」

という怒号が聞こえてきた…


後ろを振り向くと麻呂キッドくんの周りにサークルが出来ていた…

完全に、あっけにとられたバンドメンバーの方とクルー達は曲の演奏と踊るのを止めた…

麻呂キッドくんは両手を頭上に上げ…手拍子を始めた…

最初は、周りのパッセンジャーさん達も、何をやっているんだ?という顔をしていた。
しかし、バンドメンバーの皆さんが、麻呂キッドくんの“意図”を掴み…
手拍子に合わせ…演奏を始める…

クルーも皆、手拍子を始める…

パッセンジャーの方々も手拍子を始める…

ズンズンズンズン…

会場のボルテージが絶頂に達した時…

「Are you ready!!?  Go!!!!」
という麻呂キッドくんの掛け声と共に…パッセンジャーの方々が麻呂キッドくんを目掛けWall of deathの如く走り始めた…

しかし…麻呂キッドくんの半径3メートル以内に入った…パッセンジャーの方々は
「うわぁあああああああああ」
と叫びながら、次々と30メートル四方に吹き飛んでいる…麻呂キッドZoneだ…




凄い光景だ…そして、酷すぎる…自分から煽ったのにも関わらず…麻呂キッドZoneを解除せずに、向かってくるパッセンジャーの方々を吹き飛ばすなんて…やはり、とんでもないヲトコだ麻呂キッドくん…


俺は、ふと我にかえり、渚つん太郎さんがいないことを思い出し…渚つん太郎さんを探すため、
ウハエの曲中に会場から飛び出した…

会場の外に出て、渚つん太郎さんを探した…走り回った…
しかし…渚つん太郎さんは…見つからなかった…

俺は、地面に蹲り…呟いた…
「渚つん太郎さん…ありがとう。一瞬だけれど、あんなに近くでクルーを見せてくれて、夢を見せてくれて本当にありがとう…でも、もっと一緒にいたかった…です…」

すると…空から声が聴こえた…

「ごめんね。ゴンザレスくん…でも、僕は行かなくちゃいけないんだ…フラッシュピストンマッハパンチくんと“すみれ”が待っている…西川口にあるSKIPシティにね…ありがとう、君に会えて、うれしかったよ。


俺は泣いた…赤坂の交差点で泣いた…通り過ぎる通行人の目も憚らず泣いた…








「うわぁあああああああああああああああああああんんん」


つづく…









1/7   上からマリコ個別握手会(倉持×5、大家×3、NMB山田×5、NMB福本×5)

1/9   NMBオーマイガー写メ会(山田×1、福本×1)

2/5   上からマリコ個別握手会(倉持×4)

2/12  ぱすぽ☆ワンマン@新宿BLAZE(増井握手×1)

2/13  ぱすぽ☆ゲーム化記念!記者発表会

3/18  ぱすぽ☆リリイベ(増井握手×4)

3/20  ぱすぽ面会(増井×2)

4/8   GIVE ME FIVE 個別握手会(倉持×2、原×3)

4/26  RESETーチーム研究生ー光宗薫生誕祭ー対外

4/29  GIVE ME FIVE 個別握手会(倉持×6)

5/8   リバイバルH2nd@TDC

5/20   1部・2部ぱすぽ☆ワンマン@新宿BLAZE(増井握手×6)

6/3   真夏のSoundsgood個別握手会(倉持×11、佐藤すみれ×2)

6/8   目撃者ーチームAー前田亜美生誕祭ー10順

6/9   2部ぱすぽ☆ワンマン@新宿BLAZE(
増井みお握手×1写メ×1)

6/20  目撃者ーチームAー松原夏海生誕祭ー1順ー下手最前柱1

6/25  指祭り

6/29  シアターの女神ーチームB

7/1   Next Flightシングル対象個別握手会@代々木山野ホール(増井みお×8)

7/8   真夏のSoundsgood個別握手会(倉持×4、出口×3)

7/23  指原莉乃 壮行会ー18順ー下手立ち最柱5

7/29  汐留AX 招待者限定フライト1部・2部(増井みお 握手×8、写メ×2)

8/3   目撃者ーチームAー2順ー中央2列目下手柱3

8/ 26  Buono!コンサート@横浜Blitz

9/2   AKB48 4thアルバム 個別握手会(倉持×11、矢倉×1、松岡×1)

9/9   「夏空HANABI」~CD買ったらフライトにいけちゃうんですsky~特別チャーター便第4部

9/29  「夏空HANABI」~1対1で握手しちゃっていいんでsky~クルー個別握手会(増井みお×14、安斉×1、森×1、奥仲×1、槙田×1、根岸×1)

10/14  AKB48 4thアルバム 個別握手会 (倉持×15、板野×3、河西×3)

10/26  『ダウト! 国立公安女子校』

10/29  目撃者公演千秋楽ーチームAー優勝ー中央下手立ち最後

11/7   ウェイティング公演ーチームKー17順ー下手立ち2柱2

11/10  『WING』~1対1で握手しちゃっていいんでsky(増井みお×14、根岸愛×2)

11/24  『WING』~1対1で握手しちゃっていいんでsky(増井みお×14根岸愛×1)

11/24   ウェイティング公演ーチームKー10順ー中央立ち最下手柱1
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
AKB
劇場公演
チームA×4
チームB×1
チーム研×1
大島チームK×2
指原莉乃壮行会

握手
倉持明日香×58(内写メ4)
板野友美×3(内写メ1)
河西智美×3(内写メ1)
大家志津香×3
佐藤すみれ×2
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
SKE
握手
出口陽×3
原望奈美×3
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
NMB
握手
山田菜々×5写メ×1
福本愛菜×5写メ×1
矢倉楓子写メ×1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
HKT
松岡写メ×1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぱすぽ☆
増井みお×74(写メ×3面会×2)
根岸愛×3
奥仲麻琴×1
安斉奈緒美×1
森詩織×1
槙田紗子×1
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凡アル…金がなさ過ぎてヲタ活に…どんだけ投資したのかと思っていたアルが…全然投資していなかったでござる…アル…

“つーさん”の名言…“ヲタ活はプライスレス”を胸に刻んで…来年はもっと“ヒモ”になりたい…アル…“ヒモヲタ”になるアル…
み=増井みお
麻呂=ゴンザレス義経




1ループ目
麻呂「どうもー」

み「おぉ!変態!」

麻呂「スティック持ってきたよ!」

み「おぉw本当に持ってきたんだwでも何で1本なの!?エアドラムやって!」←注文
が二つ

麻呂「(軽くスティック振りながら)これ、10のラウパでENGELっていうバンドが出たんだけど、そのバンドのドラマーの奴取ったんだよ!」
み「えぇー!凄いねぇ!でも、みおもホルモンのナヲさんのスティック持ってるよドヤ」

麻呂「マジ!!?凄いね!なんで持って…」

剥がし




2ループ目
麻呂「うぃーっす」

み「ねぇー!戻ったぁ?変態に!?」←猛省していたので

麻呂「おぉ!戻ったよ!でも、名前変えちゃったんだよね!」

み「見たよー!」

麻呂「おぉ!知ってるの!?」

み「朝食アル!とかいって、何かキャラ変したよね!」

麻呂「そうなんすよ!納豆食ってるっしょ!」

み「うん!良い感じだよ!日本な感じだね!」

麻呂「和でいくよ和で…」

剥がし




3ループ目
麻呂「どうもー!」

み「あら、いたの!?」

麻呂「!!?い、いました!」

み「可愛いね!」

麻呂「!?みおちゃんの方が数千倍可愛いよ!ってか、ドラマ!!出るね!」

み「そうなのー!!褒めてぇー!」

麻呂「マジやべぇよ!本当凄い!」

み「本当!嬉しい!ありがとうね!」

麻呂「ドラマって、こっちでも見れるのかなぁ!?」

み「こっちだと見れないんだよねぇ…」

麻呂「そっかぁ!DVDとか出るのかな?」

剥がし
み「うーん分かんない!」




4ループ目
麻呂「うぃーっす!」

み「おぉ!何か言いたそうだな!みおに話してごらん!聞いてあげる!」

麻呂「お、おう…あぁ、えっと…この間の握手の時に言うの忘れちゃったんだけど、“ダウト!”観に行ったよ!二日目!」

み「おぉ!!本当に!?じっとしてられた!?変なことしなかった!?」

麻呂「!?いやぁ、さすがにねw大人しくしてましたよ!」

み「偉いねぇ!」

剥がし
麻呂「ありがとうございます!」




5ループ目
麻呂「”ダウト!”本当に素晴らしかったよ!」

み「本当!?」

麻呂「うん!演技が本当に良かった!」

み「演技には自信があったからね!みお昔演ってたからさ!」

麻呂「そうだよね!!いや、想像以上で本当にビックリしたよ!ドラマも頑張ってね!」

み「うん!!頑張るよ!!」




6ループ目
麻呂「さっきさ、一本しかスティック持って来なかったのには理由があるんだよ!」

み「えぇ!なにー?」

麻呂「もう一本は、”マイスティック”があるからね…!!(視線を下腹部へ)」

み「キャハハハハハハハハwww」

麻呂「…(めっちゃ笑ってるので話しかけられない)」

み「もう本当ヤバイんだけどwさすがだねw」

麻呂「あ、ありがとうございます!?」

み「その“マイスティック”は、どうやったら見えるの!?w」

麻呂「えーっと…頑張れば、見えるはずだよ!」

み「そうなのw」





7ループ目
麻呂「さっきので、大分ハードル上がってます…」

み「”マイスティック”ここで見せちゃったら、残念だけど“出禁”になっちゃうからねww」

麻呂「そ、そうですよねぇ!」

み「でも、どうやって叩くの!?w」

麻呂「それは、まぁ”マイスティク”は普段小さいんだけど、叩く時は、これくらいに(スティックの長さを手で説明)大きく…伸ばして、叩くんだよ!」

み「痛くないの?ww」

麻呂「そりゃ痛いよ!我慢するしかないね!」

み「ROCKだねぇw」




8ループ目
麻呂「いやぁ、でも、まさか”マイスティック”で、あんなに笑ってくれるとは思わなかったよw」

み「本当に”変態”の時の方が良いよ!」

麻呂「おぉ…そう言ってもらえると凄い嬉しいよ!実際結構悩んだ時もあったんだよね…下ネタとか平気なのかなって…」

み「(右手さすりながら)だって”いないよ!”こんなこと話してくる人!皆”可愛いね”とかばっかだもん!」

麻呂「えっ俺!?」

み「うん!だから、”変態”で良いよ!」

麻呂「みおちゃんだから下ネタ言えるっていうのもある!」

み「みおもそういうの好き…いや、違う違う…良いと、思うよw」」

麻呂「絶対下ネタ好きっしょw」





9ループ目

麻呂「下ネタ好きなんですねぇw」

み「いや、違うからw」

麻呂「3月に面会あったじゃん!覚えてる!?」

み「覚えてるよ!」

麻呂「あの時も、ぱすぽ☆のクルーは皆下ネタ好きだっていう話ししたよね!」

み「うん!まぁね、そういう話しも…まぁ、するよねw」





10ループ目



み「おぉ!変態ー!本当変態だね!」

麻呂「今は、ゴンザレス義経だけどねw」

み「そうね!なんだか“毛”も洒落ちゃってねぇ!(髪の毛見ながら)」

麻呂「”毛”!!?”毛”!!?”毛”!!?なんだか言い方が卑猥だねぇ!」

み「ほらぁ、そうやって、いつも妄想してるんでしょ!?」

麻呂「そ、そうです…す、すみません…」






11=~13ループ目は全く覚えてないです…はい。






14ループ目

麻呂「これで今日ラストっす!」

み「おぉ!本当にありがとうね!」

麻呂「いやいや、こちらこそめちゃくちゃ楽しかったよ!」

み「また、ネタ仕込んできてねw」

麻呂「オッケー!次までに”マイスティック”を黄金にしてくるよ!」

み「黄金w」

麻呂「じゃあ!」










あ=根岸愛

麻呂「どうも!」

あ「あぁ!来たなー!何気に面白い人!」

麻呂「お、おう…そう言って貰えるのがマジ一番嬉しいよ!」

あ「おぉ!そうなんだぁ!」

麻呂「ってか、白キッドくんに聞いたんだけど、今日めっちゃ調子良いらしいじゃん!
マジ半端ねぇって聞いたよ!」

あ「えっ!そうなの!?調子良いのかな私!?」







登場人物 ()内は、その他の呼び名
つん太郎さんつん太郎魁皇神・つん太郎ウィザード)…つん太郎界隈の魁皇神ことつん太郎さん。かつては、風俗を27軒ハシゴするという伝説を残したこともあるプレイボーイ。今、現在は、ヲタクプレイボーイとして、AKB48の佐藤すみれ嬢とぱすぽ☆の奥仲麻琴嬢との狭間で揺れ動いている。その天秤は、9/2の「1830m」劇場盤発売記念大握手会&写真会後に、佐藤すみれ嬢に大きく傾くこととなる。アイドルの水着には興味無し。覇王色のヲーラ(ヲタクオーラ)の持ち主。佐藤すみれTW。

ピスタチオ万次郎さん性奴隷パイパン皇太子・最強最悪のパイパン二等兵・ポンコツ尊師)…つん太郎界隈の全てを裏で操る、黒幕。つん太郎さんのTW(TTW)。カリスマ的なブログを書くことで巷で有名。AKBでは、佐藤すみれ嬢、ぱすぽ☆では、安斉奈緒美嬢を推している。得意技は、卑猥過ぎる写メ。覇王色のヲーラに最も近い存在。

白キッド君…つん太郎界隈の特攻隊長。おっぱいが全て。おっぱいこそ、至高。圧倒的に巨乳派。虹色のヲーラを纏う、おっぱいヲタク。AKBでは、柏木由紀嬢、ぱすぽ☆では根岸愛嬢を推している。出禁を恐れることのない、強靭なメンタルの持ち主である。

変態紳士(仮)…当ブログ管理人。つん太郎界隈では、広報担当。AKBでは倉持明日香嬢、ぱすぽ☆では、増井みお嬢を推している。ヲーラはつん太郎界隈の中で、最弱。「全ては、つん太郎界隈の繁栄の為に」が口癖。

用語
*つん太郎界隈…つん太郎魁皇神が中心となった界隈。東京のとある町を本拠地とする。
*ヲーラ…ヲタクオーラの略称。
*オーラ…オタクオーラの略称。
*TO…トップオタクの略称。
*TW…トップヲタクの略称。
*ヲ方…ヲタク界に属する人。
*オ方…オタク界に属する人。
つん太郎マジック…つん太郎さんが、つん太郎ウィザードになった時にだけ、発動することが出来る、魔法。かつて、性奴隷パイパン皇太子さんが、つん太郎マジックにより、救済されたという逸話も残っている。


あらすじ…
 世はアイドル戦国時代。アイドルの多種多様化、急速な増加に伴い、日本国民のオタク化も急速に増加の傾向を辿っている。そんなオタク界に、「ヲタク」と呼ばれる、派生種が現れ始めたのは、数年前のことである。ヲタク達は、ヲーラにより階級が分けられている、その最上級が覇王色のヲーラである。ヲタク達は、覇王色のヲーラを手に入れる為に必死にヲタク活動や、ヲ修行、ヲ祈りをすることで、ヲーラを高めている。徐々に勢力を増やしていったヲタクは、やがて、オタク界から独立し、ヲタク界を作る。
 第一次ヲタク対オタク対戦が起こったのは、3年前のことだ…結局、決着は着かず、当時のオタク界の代表とヲタク界の代表により停戦協定が結ばれた。しかし、停戦協定が結ばれたのと同時期に、ヲタク界に、「つん太郎」と呼ばれるヲタクが誕生する…「つん太郎」は、当時、最強最悪のパイパン二等兵(現・ピスタチオ万次郎さん)の手により、ヲタク界に引きずり込まれる。当時は、篠田麻里子を推していた「つん太郎」は、AKB48の握手会をきっかけに、急速にヲーラを高めていった…そして、ヲタク界史上最速の速さで覇王色のヲーラを手にすることになる。そして、「つん太郎界隈」という界隈が結成される。
 オタク界の代表は、脅威を感じ、TOと呼ばれる各アイドルのトップオタク達を集った。そして、ある事件をきっかけに停戦協定も破られることとなる。こうして、第二次ヲタク対オタク対戦が始まった…
 つん太郎界隈の広報担当である、私、変態紳士(仮)が、その渦中の中で、実際に体験したことを、後世に残す為に、備忘録として綴っていこうと思う…






第13章~覇王色のヲーラ

AM5:30
「…チュンチュン…チュンチュン…」
意識が朦朧としているが、外から鳥のさえずりが聞こえる。
「むくり。もはよう。。AM5:30か…明日香ちゅわん…今日も可愛いね…ちゅっちゅっ」
日課となっている、朝の目覚めのキスを壁に貼ってあるポスターに向かって、済ませる。
そこにいる、明日香嬢は、AM5:30とは思えないほど、化粧ばっちりで、AM5:30とは思えないほど、謎の水着を纏っていることに最初は、違和感を感じていたが、慣れというのは怖いもので、目覚めのキスが日課となった今では、夜仕事を終え、帰ってきた時に、明日香嬢が、もし違う体勢や、違う水着になっていたら、とても違和感を感じるだろう…いや、恐怖すら感じるかもしれない。

AM6:00
朝食を済ませ、食後のコーヒーを嗜みながら、タバコを吸う…肺に思いっきり吸い込んだ、タバコの煙を吐き出しながら
「ふぅぅぅ…ちゅわん」
とポツりと呟いた。
この日、初めて接触する、NMB48のチームMのメンバーである「ふぅ…ちゅわん」こと矢倉楓子嬢のことを考えていた。

AM6:30
身支度を済ませ、日課となっている、お出かけ前のキスを倉持明日香嬢にして、僕は、玄関を開け、颯爽と駆け出した…


時は経ち…


AM8:11
「国際展示場…国際展示場…」
車掌さんのアナウンスが聞こえる…
「むくり。んんっ。着いたか。」
国際展示場駅に着いた僕は、電車のドアが閉まる寸前で、なんとか下車し、周りのオ方々が、恐らく向かうであろう東京ビッグサイトに、僕も歩みを進めた…Twitterを開くと、既に、性奴隷パイパン皇太子さんことピスタチオ万次郎さんは、ビッグサイト前のヴェローチェに着いているとの事だったので、足早に向かう。

AM8:35
道中、魔の誘惑により、時間をロスしてしまったが、無事にヴェローチェに辿り着いた。ヴェローチェの扉を開けると、一瞬にして、空気の違いをはっきりと感じた…
「ヲーラだ…ヲーラが違う…」
数々のヲーラを持つ人々が集まる、個別握手会だが、一際異彩を放つ、崇高なるヲーラ…ピリピリと張り詰めた空気…空気中の分子レベルで化学反応を起こし、ヲーラミストなるものがそこには充満していた…周りにいた一般人の方には分からないようだったが、ヲタク・オタクには分かるようで、周りにいたヲタク・オタクはあまにも禍々しいヲーラミストに、皆ぶるぶる震えながら、下を向いていた…

ヲーラミストが僕の身体を包み込む感覚が分かる…僕自身も、やはり、最初にヲーラミストを感じた時は、子鹿のようにぶるぶる震え上がってしまったのを今でも、鮮明に覚えている…しかし、つん太郎ハウスでのヲ修行を乗り越え、今となっては、つん太郎さんから発せられる、ヲーラミストが心地良く感じられるようになっていた… 

店内を見回すと…やはり…いた…つん太郎さんだ。鬼の様な形相で、腕を組みながら空中を見つめていた。僕は、ブレンドコーヒーを注文し、つん太郎さんの元へ向かった。

この日のつん太郎さんは、久々の佐藤すみれ嬢との接触、そして写メ会ということもあり、とんでもないヲーラを放っていた。禍々しい覇王色のヲーラ…



少し、つん太郎さんと、談笑していると、性奴隷パイパン皇太子さんことピスタチオ万次郎さんがトイレから疾風の如く帰還して来た。その日のピスタチオ万次郎さんは、ドレスキャンプというブランドのセットアップのジャージを身に纏っていた。とんでもなく派手だったので、恐らく佐藤すみれ嬢レーンに並んでいた人なら、絶対に記憶に残っているのではないだろうか。ピスタチオ万次郎さんも、この日、久々にAKBのメンバーと写メを撮れるということで気持ちは高ぶっていたようだ。ヴェローチェのトイレでヲーラを極限まで高めた結果、虹色のヲーラを放っていた。




AM8:50
準備が整い、ヴェローチェを出る…僕は、空に向って、高く拳を突き上げ、
「待っててね、明日香ちゅわん」
と心の中で、そっと呟いた…ヲ二方は、先に歩いて行ってしまっていたので、駆け足で、後を追った…

AM9:00
会場に着く。会場内はまだ1部開始直後ということもあり、人の数はそんなに多くはなかった。余裕で廻れるだろうと高を括っていたのが間違いだった…

つん太郎さんと、ピスタチオ万次郎さんと別れ、僕は、倉持明日香嬢のレーンに向かった…
倉持明日香嬢のレーンに並ぶも、進むスピードは、非常にゆっくりだ。20分くらい掛け、やっと、受付まで辿り着いた…ここで、初のくじ引きをすることになる…この時の僕はこれが、地獄の始まりだということを知る由もない…

全神経を研ぎ澄まし、くじを引くも、全て、握手…とんでもない空虚感に襲われることになる…Twitterを開くと、TLからはつん太郎さんが、佐藤すみれ嬢と早速写メを撮ったことや、ピスタチオ万次郎さんが、渾身の1ループで、渡辺麻友嬢との写メを確定させた報告等が流れてきた…僕は、スマフォをそっとポケットに仕舞い、自分の胸に手を当て、
「まだ、7枚ある…まだ7枚ある…ん?あと、7枚しかないのか…あと7枚しかないのか…」
と急激な不安に駆られることになる。そんな、不安定なヲーラの状態で、この日初めての倉持明日香嬢との接触をすることになる…


倉持明日香=も
変態紳士(仮)=変


1ループ目(3枚出し)
変 「おはよう!」
も 「おぉー!」

変 「何か、久しぶりだなぁ」
も 「変態!当たんなかったの?」

変 「3枚出しで当たんなくてマジ焦ってる!」
も 「今日は、あと何枚あるの!?」

変 「えーっと、あと7枚!」
も 「おぉ!じゃあ大丈夫だよ!」

変 「マジ?」
も 「よっぽどの事がない限りねw」

変 「じゃあ、今日は、マジ卑猥な写メ撮ろう!!」
も 「最低だわぁw」


こうして、今、振り返ってみると、とても3枚だしの会話内容じゃない…マジ何の意味も持たない1ループ目が終了した…


AM9:40
とてつもなく、不安定なヲーラのまま、Buono!を聴きながらレーンに並ぶ…人も増え始め、徐々に会場の熱気も高くなってきているのが、身体中の毛穴からヲタ汁が分泌されることからも分かった。受付に到着する…全神経を研ぎ澄まし、くじを引くも、握手…とんでもない空虚感に襲われることになる。空中をボーッと見つめながら、流れるままに、ゆっくり…ゆっくり…歩みを進める…
「つん太郎ウィザード様…つん太郎マジックをどうか私に唱えて下さい…」
心の中で神に縋るような思いで、呟いた。

2ループ目

変 「マジ当たんねぇ…」
も 「操作されてんな!」

変 「えっ?」
も 「っていうか、私が操作してる!だから、今日は変態は当たんないよ!」

変 「ちょw何!?どうすれば当たんの?」
も 「(∵)」

AM10:20
こうして、謎の1部が終わった…この時点で、1部あたり2ループが限界だと悟る…2部に並ぶ…ここで、小嶋陽菜嬢レーンに並ぼうとしている、つん太郎さんを偶然見つける…いや、必然かもしれない…既に佐藤すみれ嬢と、3枚の写メを撮っていた、つん太郎さんの背中から、黄金に輝いた覇王色のヲーラが後光のように照らしていたのだから…あまりにも眩しすぎて、仏陀つん太郎さんの顔が確認出来ないほどだった…


まだ2部は開始していなかったが、オ方々は既にかなりの勢力を成して、倉持レーンの後方に列を作っていた。僕も、倉持レーンに並ぶ。少しすると、後ろからは、とてつもなく耳障りな笑い声が聞こえてきた…
「うるせぇ…なぁ…」
と思い、後ろを向くと、そこには、倉持明日香TOの一人のオ方がいた。僕は、震え上がった…
「ヤバい…倉持レーンに並んでいるヲタクは僕一人…周りはオタクしかいない…しかも、真後ろには、倉持明日香TOのオ方がいる…潰される…」
ヲタク界とオタク界の停戦協定が破られているので、いつどこからでもオ方から攻撃されてもおかしくない…額から、ヲタ汁が滴る。僕は、平静を装い、ひっそりとヲーラを消した…

AM10:30

2部が始まる。
2shotを当てる為に、ヲーラを極限まで高める。もちろん、後ろにいる倉持明日香TOに気付かれないように…
僕がヲーラを高める時に聴くのは、アイドルソングではない…極悪かつ暴虐、轟音な音楽だ。ヲーラを極限まで高める為にBMTHをBGMにした。下を向きながら頭を小刻みに振る…会場内にある、スクリーンなんか見ない…10proから流れてくる音楽だけが、僕を優しく包み込み、そこはさながら、Metalフェス会場だった…この時は、もし写メが当たった時の為の会話を考えていた…
「Metal聴いてたら、写メ当たったよ!マジMetal最強!!」
「Metal聴くんだ!意外だね!私もManowar好きだよ!」
とか、そんな妄想ばかりが頭の中を交錯していた…もちろん変態的な笑みを浮かべながら…そんな変態的な笑みを浮かべたまま、受付に着く…さすがにイヤホンを外すと、一気に現実に戻された…緊張の一瞬…全神経を研ぎ澄まし、くじを引く。
しかし、そこにあるのは握手と書かれた紙くずだった…とんでもない空虚感に襲われることになる。再び、10proを装着した…

3ループ目 
変 「ははっ…」
も 「!?」

変 「ダメだ…酷すぎる…マジ操作してるっしょ…」
も 「ちょ…っと…頑張ってよ!透視すればいいじゃん!得意でしょ?変態!透視して当ててよ!」

変 「うん…頑張ってみるみる…きぃ」

こうして、ついには、倉持明日香嬢に同情されるという、ヲタクとしてあるまじき展開になってしまった…
「ヲーラって何なんだろう…」
そう心の中でつぶやきながら、再びレーンに並ぶ…


AM11:15
BGMをCryptopsyに変え、再び自分だけの世界に入る…不安と焦りが極限の状態になっている…縋れるものは、つん太郎ハウスでの辛く厳しいヲ修行を乗り越えたという経験のみ…僕は自分のヲーラを信じた…受付に着く…全神経を研ぎ澄まし、くじを引くも、握手…とんでもない空虚感に襲われることになる。透視出来なかった…
「僕のヲーラよ何処へ行ったんだ…」



4ループ目
変 「透視出来なかった…」
も 「えっ…!?」

変 「マジ、透視できない俺とか…全然、変態じゃないっしょ…ただの紳士っしょ…」
も 「wwwただの人!!人ッ!!」

剥がし

変 「人??…人ッ!!人ーーーーーーーっ!?」


ここまで来て分かったことは…僕は、ただの「人」らしいということ…紳士…ましてや、ヲタクですら…ないのか…人…か…
「倉持明日香嬢には、僕くらいの軟弱なヲーラでは、見えないのかな」
「僕は、やはり本物の変態紳士にはなれないのか…ただの変態人か…」

とセンチメンタルな気分になっていった…


PM12:15
2部を終え、昼Aと昼Cに1枚ずつ券があったので、先に昼Aのサイード横田絵玲奈嬢のレーンに並ぶも、様子がおかしい…前のオ方が、電話越しに「サイード中止になったらしいんすけど…なんか、受付はやってるんすよ」的なことを話ししていたのが、耳に入る…「むむっ!」

PM12:18
スタッフ「サイードは中止」
…うるせぇええええええええええちくしょうぅううううううううううう

PM12:20
性奴隷パイパン皇太子さんことピスタチオ万次郎さんと合流し、昼Cの矢倉楓子嬢のレーンに並ぶ…非常に混んでいて驚いた…楓子嬢は、写メ確のメンバーなので、僕はこの日、初の写メを撮ることが出来るという事実に非常に高揚していた。
レーンに並んでいる時は、性奴隷パイパン皇太子さんことピスタチオ万次郎さんが撮った、数々の写メを拝ませて頂き、その超絶的なクオリティーの写メに幾度と無く膝から崩れ落ちた…
とても輝いていた…ドレスキャンプのジャージも相まって、朝は虹色だったピスタチオ万次郎さんのヲーラが黄金色に輝いているように見えた…渡辺麻友嬢と写メを撮ったことで、もの凄くヲーラが高められていたのだろう。更に、久しぶりの渡辺麻友嬢に、タメ口で話してもらい、カッコイイと褒めてもらうという最強の対応もヲーラの高まりに、拍車を掛けたことは間違いない…

矢倉楓子=ふぅ…
変態紳士(仮)=変

変 「初めましてぇええ!」
ふぅ… 「あぁ!ありがとうございますぅ!」

変 「うぉ!マジ可愛いねぇ!」
ふぅ… 「wwそんなことないですよぉ!」

剥がし「そろそろ、写真のお時間です」

写メ
ふぅ… 「どんなポーズで撮りますかぁ?」
変 「ふぅ…ちゃんアイスやたら好きだよね!?」
ふぅ… 「はい!大好きですぅ!」
変 「じゃあ、俺のソフトクリームをペロペロしてる感じで撮ろう!」
ふぅ… 「分かりましたぁ!」


全然ペロペロしてない…ペロペロのペの字もない。この日、初めての写メも敢え無く撃沈し、僕は、自分のヲーラを疑いはじめた…
「僕のヲーラは、本当にヲーラなのだろうか…本当はただのオーラなんじゃないだろうか…」
「僕は、つん太郎界隈に属しているという理由だけで、ヲタクになれたのだと勘違いしていたのかもしれない…」

PM1:15
握手を終えた、僕と性奴隷パイパン皇太子さんことピスタチオ万次郎さんは、つん太郎さんが昼食を食べている食事処に向かった。

PM1:25
到着すると、そこには、佐藤すみれ嬢と6枚の写メを撮って、更に禍々しい覇王色のヲーラを放つ、つん太郎さんと、2部から来ていた、白キッドくんがいた。
そこでは、つん太郎界隈恒例の、つん太郎界隈会議なるものが開かれた…オタク界に動きはあったかどうか、覇王色のヲーラを受け継ぐ素質のあるヲ方はいたかどうか等を個別握手会のレーンに並んでいる間や、移動中に観察し、レポートにまとめたものを発表するというものだ。今回の会議も大変有意義な会議となった。しかし、中々、覇王色のヲーラを受け継ぐことが出来るヲタクは現れないものなのだと、改めて実感することにもなった。

PM2:00
食事処を後にし、再び僕達は、握手会会場に向かう。

PM2:15

倉持レーンに並ぶ…既に、残りの握手券は4枚…僕は3枚だしと1枚の2ループをすることに決める…そして、3部では、倉持明日香嬢のもう一人のTOが並んでいた…僕は、そっとヲーラを消した…
受付に着く…3枚の握手券を出す…緊張の一瞬…全神経を研ぎ澄まし、くじを引く…当たった。
「あ…あ…当たったぁああああああ!!神(つん太郎魁皇神)は、まだ僕のことを見捨てていなかったんだぁああああああああ!!」
と心の中で叫んだ。そして、僕は握手会場の天井に向って拳を突き上げ、
「つん太郎界隈で良かった」
と、小声で呟いた。



5ループ目(3枚出し 握手×1、写メ×2)
変 「…当たったよ!」
も 「おぉ!!やっとかぁ!おめでとう!!」

変 「っていうか、マジ中途半端過ぎて、全然面白くないっしょ…どうせなら…全部外れた方がネタになったっしょ…」
も 「あー…たしかに…笑えないね…」

剥がし





写メ後
変 「さっき(2枚目)のポーズ何!?」
も 「いや、なんか変態がやってくれるかなぁって思って…」

変 「えっ?フリなの!?フリだったの!?」
も 「うん…残念…」

変 「おっ、おぉ…じゃあ、また10月来るわぁ!」
も 「またね~!」

こうして、謎の倉持明日香嬢との人生初の2shotは終わった…自分に怒りが込み上げてきた…
「僕は…僕は…この約3年間何をしていたんだ…何て無駄な時間を…」
自分のヲーラの弱さに情けなくなった…しかし、悲しんでいても仕方が無い…溢れ出てくる涙を拭い、最後の1枚に全てを賭ける為に、僕はオ方々を掻き分け、疾風の如く走った。

AM2:59
受付に着く…ラスト1枚の握手券を出す…緊張の一瞬…全神経を研ぎ澄まし、くじを引くも、握手…とんでもない空虚感に襲われることになる。最後の最後まで、僕はダメなヲタクだ…

6ループ目
変 「お疲れー!」
も 「おぉ!?(あれ、さっきで最後じゃないの?また来たのかよキモヲタ!という感じ)」

変 「ってか、そろそろ誕生日っしょ!」
も 「うん!そうだね~!」

変 「マジ、何プレゼントしようかなぁ…パンツ!パンツプレゼントするわ!」
も 「!?パンツ!?」

変 「パンツって、プレゼントしても良いの?」
も 「事務所なら大丈夫だけど…本当にパンツ!?w(マジ気持ち悪すぎるんで消えてください)」

剥がし

変 「うん!パンツ送るー!」

マジ内容の無い話しをして、この日の倉持明日香嬢との接触を終えた…余談だが倉持明日香嬢へのプレゼントとして、先日、この下着を購入した…



8日に届くので、なんとか間に合う。良かった。

PM3:40
そして、蛻の殻になった僕は4部のHKT松岡菜摘嬢の握手券を握りしめ、レーンに並んだ…非常に混んでいた…松岡菜摘嬢に関しては、あまり情報は持っていなく、正直年齢も知らなかった…なので、全く会話内容は思いつかない…どうしようか考えている内に、受付に着く…1枚の握手券を出す…緊張の一瞬…全神経を研ぎ澄まし、くじを引く…当たった。
「うぉおおおおおおおおおおおおおお来たぁああああああああああああああ」
と心の中で叫んでいると、周りのオ方達も、結構な確率で当たっていた…。少し恥ずかしい気持ちになった…

松岡菜摘=な
変態紳士(仮)=変

変 「初めましてぇえ!」
な 「わぁ!ありがとうございます!」
変 「うわっ、めっちゃ可愛い!めっちゃ可愛いっしょ!」
な 「www」
変 「スタイルも良いし、大人っぽいし…めっちゃ可愛いっしょ」
剥がし 

な「どんなポーズで撮ります?」
変「じゃあ…メロイックサインで!」
な「!?」
変「こんな感じで!」メロイックサインを見せる




写メ後
変「ありがとうね!」
な「また、来てくださいねー!」

と、無難な感じで終わった…こうして、僕の怒涛の個別握手会&写真会は幕を閉じた…

PM4:30
しかし、つん太郎界隈の個別握手会&写真会はまだ、終わっていない…僕は、白キッド君と性奴隷パイパン皇太子さんことピスタチオ万次郎さんと合流し、ヲタ活の報告を丁寧に行い合った。ピスタチオ万次郎さんは、更に、佐藤すみれ嬢や田野優花嬢と謎のポーズで写メを撮っていたり、白キッド君は、肥川彩愛嬢とゼロ距離写メを成功させるという快挙を成し遂げていたり、ハート職人として、つん太郎さんへ、写真会で上手なハートの作り方をレクチャーし、見事、結果を残すといった、功績を残している。そういった、素晴らしい写メの報告を聞き、つん太郎界隈の一員として、胸が熱くなった。恐らく、その日の写メに関しては、後日、本人のブログにアップされると思うので、確認して頂きたいと思う。(登場人物の名前の部分にヲ二方のリンクが貼ってあります)

つん太郎さんも、4部を終え合流することとなる。毅然とした様子ですたすたと、ランウェイを歩くパリコレのモデルのように、こちらに向かってくる、つん太郎さんには、やはりカリスマ性を感じた。非常に良い顔をしていた。非常に良いヲーラを放っていた。この時既に、10枚以上の写メを佐藤すみれ嬢と撮っており、後に、佐藤すみれ嬢から「今日、一番写真撮ってるよ♡」という素晴らしい一言を頂くこととなる…こちらに関しては、もう既につん太郎さんのオフィシャルブログに掲載されているので、早速、確認して頂きたい。最終的には、佐藤すみれ嬢から何もポーズ指定していないのに、キス顔のポーズまで頂くというTWっぷりを発揮している…本当に凄いヲ方である…


時は経ち…

PM11:00
僕達は4人は、東京のとある町にある、「つん太郎ハウス」に集合していた…そこでは、ヲ反省会が行われていた。本日の成果や、本日の収穫をヲ話しし、より効率的なヲーラの高め方を皆で考えるというものだ。3時間の白熱した議論を終え、総評をつん太郎さんから頂いた…

つん太郎さん「やっぱり、AKBだわ!佐藤すみれだわ!もう奥仲麻琴には行かないかもしれない…29日の個別握手会が最後かもしれない!!」


ヲタ「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」





第14章へ続く…