【4】小満じるものは
小満の時期の「旬(季節)の花」
「卯の花」「杜若(カキツバタ)」「紅花」「薔薇(バラ)」「百合」「梅花藻(バイカモ)」「花菖蒲」「マリーゴールド」「アヤメ」「花いばら」「ヒナゲシ」「忘れな草」「鈴蘭」「松葉菊」など…
①「(うのはな)…ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木。

 開花時期は5月中旬~6月上旬。原産地は日本・中国。
⑴各地の山野に自生する卯の花が咲く月だから卯月。

 卯月に咲く花を略して名づけられたと言われています。
旧暦四月は別名,卯月です。

十二支の四番目がウサギで,「卯」と書くことから,四番目の月を卯月と呼ぶ説もあるようです。
⑵卯の花は幹の中央が空のため,空木(うつぎ)の別名で,白くてかわいい花を咲かせます。
⑶真っ白な小さな花が集まって房のように咲く愛らしい姿は,夏の到来を告げる花として和歌にも数多く詠まれてきました。
⑷卯の花を腐らせるほどの初夏の長雨を「卯の花腐し(うのはなくたし)」と呼んだり,おからを「卯の花」と呼ぶなど,かつては生活に密着した花でした。


②「紅花(べにばな)」…キク科ベニバナ属の一年草、または越年草

開花時期は6月~7月。原産地はエジプト・中近東
キク科で,葉は硬く,葉の縁がギザギザして,刺(とげ)があり,互生し,高さは1m位です。
花摘みは朝露で刺がやわらかくなっている時間帯に行われているようです。
染色の材料や食用油として利用される紅花ですが,別名は末摘花
⑴[紅色の染料]…夏のアザミ(薊)と似た花で,鮮やかな黄(山吹)色から最初は黄色の色素、その後に赤色の色素が抽出され(に変わり),花を乾燥させたものを紅色の染料とします。
紅花の花は黄色ですが,何度も水にさらして乾燥を繰り返すうちに,水に溶けやすい黄色の色素は水に溶けてなくなり,水に溶けにくい紅色だけが残り,紅色になります。
手間のかかることから,赤色は高貴な人にだけ許される色でした。
古代エジプトですでに染料として栽培されていた紅花は,日本にはシルクロードを経て,4~6世紀の間(飛鳥時代)に伝来したようで,中国の呉を経て伝来した藍(染料)といつ意味から,「呉の藍(くれのあい)」,それが転じて紅花『くれないとなったようです
⑵江戸時代には盛んに栽培されるようになり,口紅の材料としても珍重されました。
⑶生薬では乾燥させた花は紅花(こうか)といって,漢方の婦人薬(薬用)などに処方されます。
⑷種子は白色の殻に包まれ,少し硬く,ヒマワリの種子を小さくした形で,種を絞って取れる紅花油(食用油)はサフラワー油として、現在は食用油マーガリンの原料になっています。
⑸『源氏物語』の和歌にも詠まれた『末摘花』にたとえられた女性も、紅花です。
しかし、源氏物語の末摘花のエピソードは、ひどい話です。
光源氏は「見た目が悪い」とか,「鼻の先端が赤いから『末摘花』というあだ名をつけてみたり,「なんで袖振る仲(男女の仲)になってしまったんだ」とか散々言い散らかして,8年もほっておく始末でした。
長い間ほっといても,源氏を思い続ける末摘花の献身と心の清らかさを知り,最後は光源氏も心入れ替えました。
⑹日本では山形県の県花であり,千葉県長南町の町花ということ

から推測されるように,かつては,どちらも紅花の主産地でした。
他には埼玉県の桶川市周辺で盛んに栽培されていましたが,化学合成による同種の染色が可能になったことから衰退しました


③「薔薇(バラ)」…外来種と思われがちですが,バラは古くから日本にも自生していた植物で,万葉集にも歌われている他,江戸時代には園芸用の品種の栽培も行われるようになりました。
明治以降になると技術も進歩し、全国各地にバラ園が造られるようにもなり、庶民にも親しみのある花となっていきました。
また近年では,遺伝子組み換え技術によって,これまでになかった青いバラも誕生するなど,世界各国で愛されています。


④「泰山木(たいざんぼく)」…モクレン科の常緑高木。

開花時期は6月~7月。

原産地は北米南西部で、日本には明治時代に渡来しました。
泰山木は、早春から続けて開花を迎えるモクレン属(マグノリア)の最後を締めくくる花です。
香りの良い純白で大輪の花を咲かせますが,木の高い位置に上向きに咲くため,見上げないと花の存在に気付かないこともあります。


⑤「桐」…ゴマノハグサ科の落葉高木。開花時期は4月~5月。原産地は中国。
初夏に淡い紫色の花を咲かせる桐は、伝説上の霊鳥の鳳凰(ほうおう)桐の木にだけに止まるといわれる高貴な植物です。
日本の皇室でも菊の御紋に次ぐ高貴な紋章として用いられ、現在も日本国政府の紋章として,パスポートや500円硬貨の意匠に使われています。
また光沢が美しく、防湿・通気性に優れる桐から作られる桐たんすは有名です。
昔は、女の子が生まれると、嫁入り道具を作る木材となるよう,庭に桐の木を植える習慣もありました。


杜若カキツバタ・茄子花)…学名:Iris lavigataアヤメ科アヤメ属、多年草 原産地:日本、朝鮮半島、東シベリア
開花時期は夏の気配がしてくる立夏の頃(5月中旬位~6月頃)に、浅い水辺から50~70cmの丈を伸ばし、深みのある鮮やかな青色の花を咲かせます。
古来より日本にある植物で、江戸時代前半から観賞用に多くの品種が改良された古典園芸植物です。
兼六園(石川県)には、杜若の群生地がありますが、水辺に咲いている花は涼しげで,春にする桜のお花見とは違った魅力を感じさせてくれます。
日本最古の和歌集:万葉集や伊勢物語にも和歌で詠われ、その魅力は人々に愛され続けています。
万葉集には杜若に由来する歌が7首読まれていますが,その一つに
住吉の 浅沢小野の かきつはた 衣に摺りつけ 着む日知らずも

(意味:住吉の浅沢小野の杜若を衣に摺けて着る日はいつになるのでしょう)があり,恋人を待ち焦がれる気持ちを表現したことから,幸せにまつわる花言葉が生まれたと言われています。
○花言葉…「幸せは必ず来る」「幸せはあなたの物」「贈り物」


尾形光琳(江戸時代)が描いた屏風絵で,金箔六曲屏風「燕子花」と「八つ橋」が名高く,深い青色が印象的に描かれている,杜若は世界最高峰の作品となっています。
このように,時代を問わず芸術家の目をひき,人々の心を奪うほど美しい杜若ですが,江戸時代中期に入ると,アヤメの品種改良が進み,アヤメの人気が出てきました。
「いずれがあやめか,かきつばた」の慣用句がある様に,見分けがつかないほど,よく似た花の形をしている事から,この2つの植物は比べられるようになり,どちらも素敵で選ぶのに迷うほどよく似ています。
水辺に咲くのが杜若、乾燥した陸地に咲くのがアヤメの花です。
花にも違いがあって、杜若は花びらの中央が白くなっていますが、アヤメは同じ部分が網目模様になっています。
杜若は昔,花びらの絞り汁を染料として使っていて,濃い紫色は墨汁の代わりに使えるほどだったので,「書き付け花」(かきつけばな)と呼ばれることもあったそうです。
この「かきつけばな」が「かきつばた」の名前の由来になりました。
杜若は花菖蒲盆日のアヤメと並ぶ五月の花です。
紫色の花とすらりとした姿が小粋な女性を連想させたのでしょう。
燕子花,杜若とも書きますが,「杜若」の方は,トジャクといったヤブミョウガといつ別種と混同したと思われます。


⑦「アヤメ(菖蒲・アイリス)」4月下旬~5月下旬頃、野山に咲きます。
花言葉…「伝言,メッセージ」「希望」「信頼」「友情」「知恵,賢さ」
「いずれアヤメかカキツバタ」どちらも優れていて、優劣がつけにくい時に用い,見分けがつけがたいほど似ている女性二人の美しさを言い表わすたとえに使われますが,アヤメも杜若もどちらもアヤメ科アヤメ属です。


「シャクヤク(芍薬)」…ボタン科の多年草。

5月中旬~下旬に咲き、高貴な花と言われます。
立夏の頃に見頃を迎え、その美しさ、華やかさから古い時代から栽培されている花です。
花言葉…「恥じらい」「はにかみ」「内気」「清浄」
美人を形容する,「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」


⑦「ツツジ(躑躅)」…学名:Rhododendron、英名:Azalea、
科名:ツツジ科、属名:ツツジ属、原産地:東アジア
⑴[原産地]…日本・中国を中心としたアジア東部
⑵開花時期…4月中旬~5月中旬
白・ピンク・紅紫の鮮やかな花を咲かせます。
先端が五裂している花を枝先につけ、咲いた花を採ると、花片の下から蜜を吸うことができ、戦時中は子供たちの甘みとなっていました。
一部レンゲツツジには毒があり、注意しなければなりません。
⑶[由来]…花が連なって咲く様子をあらわす”つづき咲き”から。
また、つつじは漢字で「躑躅」と書き、”行っては止まる・躊躇(ちゅうちょ)する”という意味らしく、つつじの花は素通りにできないほど美しいということかもしれません。
普段私達が”ツツジ”と呼んでいるのは,ツツジ科ツツジ属の花の総称で,正確にはツツジという名前がついた花はないそうです。
公道などの植え込みに植えてあるものから草原などで,はえているものまで種類がたくさんあります。
ドウダンツツジのようにツツジ科に属さない植物で,ツツジと呼ばれるものがあります。
⑸5月はツツジ祭りなどが各地で開催されます。
⑹長寿な樹木もあり、最も樹齢の古い古木は、800年を超え1,000年に及ぶと推定されています。
⑺[分布]…日本及びアジアに広く分布しており、ネパールでは国花にも定められています。
⑻古くから、ツツジ属のツツジもサツキ、シャクナゲとを分けて,呼んでいて、学術的な分類とは一致しません。


⑧「シャクナゲ(石楠花)」…学名:Rhododendron subgenus Hymenanthes、英名:Rhododendron、科名:ツツジ科、属名:ツツジ属、原産地:アジア
こんもりと鞠(マリ)のように花が付くのが可愛らしい常緑の植物。
葉にロードキシンという毒をもつ有毒植物。
ツツジやシャクナゲは毒を持っているので、鹿に食べられずに残っています。
ツツジやシャクナゲは当年花をたくさんつけてしまうと、翌年咲く花が減ってしまうという現象が起こります。


⑨「ドクダミ」…学名Houttuynia cordata、英名chameleon plant、ドクダミ科,ドクダミ属,原産地:東アジア
多年草であるドクダミは日陰のやや湿った場所を好み,生育環境が合うと,ドンドン増えます。
少し暗い場所にあるドクダミは花が白く浮き上がって見え,とてもきれいです。


⑩「勿忘草(わすれなぐさ)」…明治時代に日本に渡来し,かわいらしい青色の花が人々の目を楽しませてくれます。
ドイツ語では「vergissmeinnicht」であり,「私を忘れないで」という意味があります。


⑪「アマリリス」…ユリに似た上品な花を咲かせます。
美しい名前は古代ギリシャの詩に登場する羊飼いの少女に由来すると言われています。


⑫「金魚草」…金魚に似た形の花を咲かせます。

園芸用の花として親しまれており、色も多種多様です。
花言葉…「おせっかい」


…蚕(かいこ)・ホトトギス・てんとう虫等
①「(かいこ)」…正式和名「カイコガ」と「イツガ」蛾の仲間で,その幼虫です。
繭をほおっておくと,2週間位で真っ白な蛾が羽化してきます。
お蚕様」と呼ばれるほど,農家にとっては貴重な現金収入でした。
そのため、数え方も牛や馬と同じ一頭二頭と数えていたそうです。
飼育の目的はもちろん天然繊維の絹糸の採取のためです。
蚕の作った繭から取れた高級繊維である絹糸は,高級着物の材料になるだけでなく,貴重な輸出品日として,日本経済を支えていました。
明治時代(1930年代)には最盛期を迎え,農家の40%で養蚕が行われ,この時期は大事な目安として,人々の暮らしに広く親しまれていました。
但し,女工哀史と呼ばれたように,絹糸の製糸工場の女工達に過酷な労働を強いることになりました。

日本の絹糸は丈夫で、上質で,卵や蚕も寒さに強かった為,ヨーロッパから遠路はるばるやってきて,卵を高価で買い求める商人もいたようです。
この養蚕(蚕を育てて繭をとること)ですが,その技術が日本へ伝わったのは,紀元前200年位,稲作と一緒に中国からの移民が伝えたとされています。
江戸時代になると,中国からの生糸の輸入が主になりますが、江戸時代末から政策として製糸の機械化が進められました。


②「ほととぎす」…不如帰,時鳥,杜鵠,どれも「ほととぎす」と読み,夏の鳥として知られるほととぎすには別名が多いのですが,またの名を「卯月鳥」ともいい,まさにこの時季を代表する鳥です。
『方丈記』にも登場し、「夏ほととぎす」と道元が詠んだように、ほととぎすは古来から多くの歌其詠まれてきました。


③「てんとう虫…愛らしい姿で老若男女問わず親しまれ、アブラムシ等の害虫を食べてくれる存在として重宝されています。
よく知られている背中に斑点が7つあるナナホシテントウ、背中の黄色いキイロテントウ、病気の菌を食べてくれるテントウなど大きさ、色、様々な種類や役割を持ったテントウムシがいます。


④「シジュウカラ」…群れる習性があることから,この名前がついたと言われ、全国的に生息しています。


⑤「きす」…「海のあゆ」とも呼ばれ、見た目に美しく、江戸前の天ぷらには欠かせないと言われる魚です。


➌【小満うた
①◆鴬之 生卵乃中尓 霍公鳥 獨所生而 己父尓 似而者不鳴  己母尓 似而者不鳴 
(うぐひす)の 卵(かひご)の中に 霍公鳥(ほととぎす) 独り生れて 己(な)が父に 似ては鳴かず 己(な)が母に 似ては鳴かず 
[通釈]…鶯の巣の卵の中に,ほととぎすが独り生まれて,自分の父に似た声では鳴かない。自分の母に似た声では鳴かない。
宇能花乃 開有野邊従 飛翻 来鳴令響 橘之花乎居令散 終日 雖喧聞吉 
(う)の花の 咲きたる野辺(のへ)ゆ 飛び翔(かけ)り 来鳴き響(とよ)もし 橘の 花を居散らし 終日(ひねもす)に 鳴けど聞きよし 
[通釈]…卯の花が咲いている野辺から,空へ飛び翔って,やって来ては鳴き声を響かせ,橘の枝に止まって花を散らし,一日中鳴くけれども、良い声だよ。
◆幣者将為 遐莫去 吾屋戸之 花橘尓 住度鳥 万葉集9巻-1755 高橋虫麻呂
(まひ)はせむ 遠くな行(ゆ)きそ 我が屋戸(宿)の 花橘に 住みわたれ鳥
[通釈]…捧げ物をしよう。遠くへ行かないでおくれ。

我が家の庭の橘の花に、ずっと住み着いておれ、鳥よ。
②『唐衣(「か」らころも) 「き」つつなれにし 「つ」ましあれば 「は」るばる来ぬる 旅(「た」び)をしぞ思ふ』在原業平 古今和歌集(巻九・羇旅歌四一〇)

「○」を左から読むと「かきつばた」

これは「かきつばた」の咲く頃,即ち,小満の頃に歌われたです。
ちなみに,「かきつばた」の花言葉は「
幸福は必ずやってくる」です。

古く平安時代の伊勢物語の「東下り」で,綺麗に咲いているカキツバタを見て,かきつばたの五文字を句の上に据えて,旅の心を詠めと言われ詠んだ歌は,からころも…妻を都に残しはるばるとやって来た旅のわびしさが身にしみて,乾飯の上に涙をこぼして乾飯はふやけてしまった,とある平安時代の伊勢物語を偲ばせました。
③『なつかしき 色をもなしに 何にこの末摘花を 袖に触れけん』 源氏物語(末摘花)


その他
①【小満の色】…「太陽や血液の燃えるような【赤】」がキーポイント。
赤い食べ物や赤い持ち物を利用しましょう。
赤色を仕事で意識的に用いたり、洋服、持ち物、インテリアに取り入れると運気が増します。
【南の方角】に、【赤い飾り物】を置くのもお勧めです。
旅行の方角も【南】が良いでしょう。
②「素人の小満過ごし」
以前、株式市場や商品相場を生業にする方々の間では,「素人の小満過ごし」と言われた言葉があり,これは,安心しているうちに,タイミングを見過ごさないように戒めた言葉です。
小満から芒種の時期気候の良さから緊張感がなくなり,安心してしまって,相場に限らず,商売のタイミングを,みすみす逃す事に警鐘を鳴らしています。
小満の時期は,それほど良い気候が続いて,ノホホンとしてしまいます。

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私達は四季のある日本で暮らしています。
日本では,春に桜が咲き,梅雨に雨が降り,秋に紅葉が散り、そして,冬に雪が降ります。
日本人は、約150年前(1873年改暦)まで、その四季折々の美しい自然の変化を,そして,自然の中から生まれてくるこの国の美しさを24の季節に分けて見つめ、その美しさに触れてきました

私達日本人の先人達が使ってきた旧暦の中では,24の季節に沿った年中行事や風習と共に、風雅な暮らしを楽しむ工夫や知恵がありました。
それと同時に,自然の変化を敏感に感じとれる繊細な感性で,永遠に廻る四季の中で移ろい変わっていくものと,その変化の裏にある不変のもの(=自然や伝統の素晴らしさ)とを感じとっていたのです。

ますます季節感が失われていき、新しいものが溢れていく現代社会の中で,古くから日本にある伝統を見つめ直すことは,移ろう季節の中から不変のものを見つけ出すことと似ています。
二十四節気の暦を通じて、自然の変化を敏感に感じとれる繊細な感性を磨き(=取り戻し),伝統の素晴らしさとそれと共にある大切な文化を改めて見つめ直し、移ろう季節の中から不変のものを見つけ出しましょう♪
★①【二十四節気(にじゅうしせっき)】とは、太陽暦の一年間、春夏秋冬を24分割したもののことです。
⑴二十四節気とは古代中国春秋戦国時代〈BC.770~BC.221〉)で農事を指導するために作られた暦で、日本では[平安時代]から使われています。
陰暦では、毎年の日数が違い、暦と季節がずれていたため、これを調整するために工夫されたものが二十四節気です。
太陽が真東から昇り真西に沈み、昼夜の長さがほぼ同じになる「春分」を起点(黄経0度)として、太陽が1年間に動く黄道上の動きを15度ごとに24等分し、季節を示す基準としました。
二十四節気は太陽の運行に基づいており、
[1年で最も昼の長い日]を[夏至]、
[1年で最も昼の短い日]を[冬至]、
[昼と夜の長さが同じ日]を[春分・秋分]とし、
この4つを春・夏・秋・冬の中心として決めた暦で、この4つの節気は合わせて「二至二分」と呼ばれています。
また、立春・立夏・立秋・立冬の4つを「四立」と言い、それぞれ春夏秋冬の始まりの日として重要な節気となっており、二至二分四立を合わせて「八節」と言います。
その[4つの節気]をさらに[3つの月]に分け、さらに[1つの月]を[2つの等分(月の前半の等分を「節気」、後半の等分を「中気」)]して、[24分割]し、それぞれの等分点を太陽が通過する時の時候を表わす名称を割り当てたものが[二十四節気]です。
この一年は二十四節気の「立春」から始まり「大寒」で終わります。
「正月節立春」「正月中雨水」「二月節啓蟄」「二月中春分」
「三月節清明」「三月中穀雨」………
([立春]・雨水・啓蟄・【春分】・清明・穀雨・
[立夏]・小満・芒種・【夏至】・小暑・大暑・
[立秋]・処暑・白露・【秋分】・寒露・霜降・
[立冬]・小雪・大雪・【冬至】・小寒・大寒)
二十四節気の成立時期は…殷の頃に二至二分、西周の頃に八節、春秋戦国頃に二十四節気がそれぞれ成立しました。
⑵なお2016年に中国の「二十四節気」が[ユネスコの無形文化遺産]に登録されました。
⑶中国から伝わった二十四節気は日本の気候に合わないものもあったので、農耕が盛んだった日本では「雑節(ざっせつ)」という暦を合わせて、日本では旧暦として用いていました。
雑節には、節分・彼岸・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日
などがあります。
②【七十二侯(しちじゅうにこう)
二十四節気をそれぞれ初侯・次侯・末侯という5日毎の侯に,三分割し、一年間を七十二個に分けたものを【七十二侯】といいます。(24×3=72)
七十二候は、その時期に起きる自然界の変化をとらえた言葉で、私達の肌感覚では感じられないような、季節の移ろいを表現しています。
このようにして、季節の変、化をきめ細かくとらえて,農事に生かしたのです。
日本では江戸時代の天文暦学者[渋川春海]が日本の気候に合わせて改訂版を出し、その後明治時代に「略本暦」が出て、それまでの「七十二候」を大幅に変えました。
③二十四節気と実際の季節感がずれる理由
上記のように[二十四節気]を決めましたが、「実際の季節感とずれている」と感じることがあります。
⑴夏至に最も暑くなり、冬至に最も寒くなるかというとそうではなく、実際にはそれより1~2か月ほど遅れて、最も暑い日、最も寒い日がやってきます。
大多数の日本人が農業とは無縁になった現代でも、テレビのニュースなどで「今日から立春です」などと使われていますので、余計寒く感じます。
立春(2月上旬)、立夏(5月上旬)、立秋(8月上旬)、立冬(11月上旬)の
4つの節気はそれぞれ春夏秋冬の始まりを意味しますが、「立春と言われてもまだまだ寒く、冬と感じる」ということが起こります。
カレンダーやニュースなどではもっぱら立春の日付としての意味で使われていますが、立春にもその期間の意味もあります。
⑵二十四節気が作られたのが[紀元前の中国黄河流域
洛陽周辺]のため、現在の東京の気候とはややズレがあります。

※中国発祥の暦の二十四節気は、太陽の動きが基本となっていますので、実は西洋占星術の暦にも対応しています。
太陽が春分点を通過する瞬間から牡羊座がスタートするのですが、

二十四節気の中気の入り日12星座の始まりに対応しています。
①【春分:0度】牡羊座②穀雨:30度:牡牛座③小満:60度:双子座④【夏至:90度】蟹座⑤大暑:120度:獅子座⑥処暑:150度:乙女座⑦【秋分:180度】天秤座⑧霜降:210度:蠍座

⑨小雪:240度:射手座⑩【冬至:270度】山羊座

⑪大寒:300度:水瓶座⑫雨水:330度:魚座
④二十四節気七十二侯は季節をより身近に感じることができ、
これを意識して暮らしていくと,身体のリズムが季節と調和してきます。
季節の花やことば,旬の食材を生活の中に取り入れて、自分のペースを作って行きましょう♪

↓◇詳細は
◎①(=24節気&72候:小満とは?

https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12598376421.html
◎②小満の旬の行事は?

https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12598389114.html
◎③小満の旬の食材は?

https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12598403241.html

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★To HABI ∞ ROAD(いろんな幸せな彼岸への道) 
 3695(Go:嬉し楽しのみろくの世界へ行こう)
※みろくの世=極楽浄土=彼岸=天の御国

毎日毎日、本当に幸せで、ありがたい 
今起きていることは、自分に必要なこと 
感謝すべきことしか、起きていない。 
気付いて感謝、学んで感謝、成長して感謝 の繰り返しで、 
だんだん 満たされているって、すべて愛だって…。 
幸せだって 感じる 

ありがとう ご縁に感謝 (byおじぞう)  

【図書館カフェ ハビロード】の店主【平井克也】の著書『成功する人は、なぜ宇宙を語るのか。』が2017年12月13日(ひふみの日)に,【徳間書店】から出版されています。

店主の平井は1961年12月30日生まれですが,生年月日の数字を入れ替えると,01112369(いいひふみロッカー)になります。なので,平井はひふみ祝詞の申し子なのです。

 

一二三(ひふみ)とは…[限りなき神の弥栄]であるぞ、 
一(ひ)は始めなき始[ミクロ(極小)]であるぞ、ケは終りなき終り[マイクロ(極大)]であるぞ、
[神の能(はたらき)]が一二三であるぞ、始なく終なく弥栄の中今(なかいま)ぞ。

一二三は[神の息吹]であるぞ,一二三唱えよ,

神人共に一二三唱へて岩戸開けるのざぞ

始め一二三あり,一二三は神ぞ,一二三は道ぞ

一二三は祓ひ清めぞ, 祓ひ清めとは弥栄ぞ,神の息ぞ

 

「ひふみ祝詞」についての詳しい説明は下記ブログを是非ご覧下さい!
↓【1】(ひふみ祝詞➀)最強の浄化祝詞:ひふみ祝詞をマスターし,1日3回唱えよう♪
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12293466163.html
↓【2】(ひふみ祝詞➁) ひふみ祝詞の唱え方
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12534751377.html

 

 

成功本、スピ本、宗教本等に書かれてある【宇宙の叡智とその実践の具体例】をたくさんわかりやすく書かせて頂いています。

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