肝臓は約2500~3000億個もの細胞からできている体の中の化学工場
細胞の一つ一つが独立した化学工場で、わかっているだけで少なくとも
500以上もの化学反応が
ものすごい速さで
行われています
そして肝臓も心臓と同じように24時間営業です
その主な働きは代謝・解毒・合成
その他に恒常性の維持にも関わっています
全部一度には長くなるので、一つずつ
今日は代謝についてです。
代謝という言葉はよく聞きますよね
食べた栄養を用途に応じてつくり変えたり、逆に体内の物質を分解してエネルギーにしたり・・・
こんな風に、体に摂り入れられた栄養素や体の中で作られる生体内物質が、絶え間ない化学反応の連鎖によって変化する一連の過程・・・
それが代謝です
腸で消化・吸収されたものは一度肝臓に運ばれ、そこで体に必要な物質につくり変えられ体中に運ばれていきます
主なものを上げると・・・
★糖質や脂質の代謝
糖質は腸で消化→肝臓へ
肝臓でブドウ糖に統一された後、血液の流れにのって全身に・・・
これが活動時のエネルギーとなります。
すぐに使われないブドウ糖は肝臓でグリコーゲンにつくり変えられ貯蔵。
必要に応じてまたブドウ糖に分解して血中に放出します。
その他余分な糖質は肝臓の働きで脂肪に変わり皮下脂肪に・・・
脂質も腸で分解→リンパ管から肝臓へ
肝臓でコレステロール・リン脂質・中性脂肪につくり変えられ血中へ
★たんぱく質の代謝
たんぱく質も胃や腸で分解されアミノ酸に→肝臓へ
肝臓でこれらのアミノ酸を体に必要なたんぱく質(体たんぱく)に作りなおして体中へ
★ビタミン
肝臓はビタミンを蓄えて必要な時にいつでも供給できる(活性化する)働きがあります。
ビタミンは代謝の推進役・補酵素として不可欠
肝臓はその働きを促し活発にするのです。
肝臓は実はビタミンの巨大な貯蔵庫なんですね~
ビタミン・ミネラル類に関しては皆さん積極的に摂る努力をされている方が多いと思います。
野菜や果物、海藻類やキノコ類などなど・・・
でも、肝臓が正常に働いてこそ、その栄養素は活かされるのですね
次回は解毒についてです