「不登校は問題だ」と思うのは、こう考えているのと同じ | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

僕は、

 

「不登校は問題じゃないよ」

 

ってことをよく言ってる。

 

 

 

この言葉の意味するところは、

 

「子どもの人生の幸不幸や成否は、学校に行ってるかどうかだけで決まるわけじゃないよ」

 

ってことです。

 

 

 

子どもが学校に行っていたら幸せになれる

 

子どもが学校に行っていなかったら幸せになれない

 

子どもが学校に行っていたら成功する

 

子どもが学校に行っていなかったら成功できない

 

 

 

そんなことはないよ、

 

学校に行ってるかどうかと、幸不幸、人生の成否には、因果関係は無い。

 

 

 

仮に、

 

「不登校は問題だ」

 

とするじゃない?

 

 

 

不登校が問題だと言うことは、裏を返せば、

 

「学校にさえ行っていれば問題無い」

 

ってことだよね。

 

 

 

学校にさえ行っていれば、幸せに生きられるし、人生は上手くいく、っていう。

 

これはもう信仰です(笑)

 

 

 

学校に行ってたのに幸せじゃない人

 

学校に行ってないのに幸せな人

 

学校に行ってたのに人生上手くいかない人

 

学校に行ってないのに人生上手くいった人

 

そんな事例を探してみると、すぐに見つかります。

 

何を以て「上手くいった」とするかは、今は置いときます。

 

 

 

こういう事例のことを

 

「反例」

 

って言います。

 

 

 

反例があるなら、元の命題は否定できる。

 

「学校にさえ行っていれば問題無い」

 

っていう命題に対して、

 

「学校に行ってたのに幸せじゃない人」

 

「学校に行ってたのに人生上手くいかない人」

 

がいるんだから、

 

「学校に行ってても問題は起こるやん」

 

っていう反論ができるよね。

 

 

 

「学校にさえ行っていれば問題無い」

 

の裏返しが

 

「不登校は問題だ」

 

だったでしょ?

 

 

 

でも、反例があるんだから、

 

「学校に行ってても問題は起こる」

 

なんだよね。

 

 

 

これを裏返せば、

 

「学校に行ってないことだけが問題とは限らない」

 

ってこと。

 

 

 

つまり、

 

「不登校だけを問題にするのはおかしいでしょ」

 

ってこと。

 

 

 

 

 

 

 

不登校だけを問題にして、

 

「学校にさえ行っていれば問題ない」

 

って思っちゃうのはおかしい。

 

 

 

もし、本気でそう思っちゃってるなら、親が不登校問題にご執心になることで、

 

「子どもが抱えている他の問題に盲目になる」

 

っていうことが全然あり得る。

 

 

 

不登校は、

 

「子どもが学校に行かない選択をした」

 

っていうだけの話。

 

 

 

もし、子どもが学校に対してだけ問題を抱えているんなら、不登校を選択したら全て解決するはずでしょ?

 

学校に行かない選択をすることで、心のつっかえが全て取れて、気持ちが晴れやかになり、やる気がみなぎり、笑顔で過ごせるようになるはずやんか。

 

 

 

でも、大抵の場合は、そうじゃない。

 

学校に行ってた時も辛そうだったのが、学校に行かなくなっても塞ぎ込みがちだったりする。

 

学校に行ってても、行ってなくても、元気が無さそうなら、

 

「子どもが抱えている問題の本質は、学校とは違うところにある」

 

ってことよね。

 

 

 

けど、僕ら親が

 

「不登校は問題だ!不登校を何とかしないといけない」

 

「何とかして学校にだけは行って欲しい」

 

って思ってしまうと、子どもが抱えている問題の本質が見えなくなってしまう。

 

 

 

言い方を変えれば、

 

「子どもの気持ちを無視して、学校信仰にハマり、学校にさえ行けば全て良くなると錯覚してしまう」

 

ってこと。

 

 

 

「不登校は問題だ」

 

っていうのと、

 

「子どもの気持ちを無視している」

 

っていうのと、

 

「学校にさえ行けば全て良くなると錯覚している」

 

っていうのは、

 

「全て同値」

 

です。

 

全て同じでイコールで繋げられる。

 

 

 

「不登校は問題じゃない」

 

っていうのは、

 

「子どもがもし何か悩んでいたり、困ったりしているのであれば、不登校であること以外に問題があるのかも」

 

っていうことです。

 

 

 

パッと見えるところを問題だと思いやすいんだけど、問題の本質は、見えないところにこそあったりする。

 

感情的な問題かもしれないし、

 

コミュニケーションに関することかもしれないし、

 

やること多くてパニックを起こしているのかもしれないし、

 

楽しいことが少なくて未来に希望が持てなくなっているのかもしれないし、

 

親子関係に何かあるのかもしれない。

 

 

 

学校に問題があるなら、不登校を選択すれば解決するよね。

 

でも、不登校を選択しても、子どもが元気にならなかったり、前向きになれないのであれば、学校以外のところに何かあるのかもしれない。

 

それを子どもを観察したり、子どもから話を聞いて考えないといけないんだよね。

 

 

 

 

 

 

 

ただ、1つ気を付けないといけないのが、

 

「親が子どもを問題視すること」

 

です。

 

 

 

「親から見たら問題に見えることも、子どもから見たら問題じゃない」

 

なんてこともあります。

 

 

 

子どもの不安を煽ったり、危機感を煽ったり、脅したりして、

 

「子どもにも問題意識を持たせよう」

 

と思っちゃう。

 

 

 

これを

 

「親の価値観の押し付け」

 

って言います。

 

 

 

親の価値基準で問題だと判断したことを、子どもにも問題だと思わせたくなっちゃう。

 

親が問題だと思ったことを子どもが問題だと思っていないなら、それは、

 

「親と子どもで価値判断の基準が違う」

 

っていう可能性があります。

 

 

 

「子どもが我慢しているだけ」

 

っていうこともあります。

 

 

 

「親には話せない」

 

っていうこともあります。

 

 

 

しかも、子どもが何かに困っているとした時、

 

「親が解決する」

 

っていうのも、あんまり良くない。

 

 

 

親は相談役になってもいいけど、解決するのは子どもです。

 

解決するのは子どもだけど、子どもを全くほったらかしにすればいいのか?っていうと、そういうことでもない。

 

 

 

捉え方は1通りじゃない。

 

だから、じっくりと話を聞いて、整理して、

 

「どうすれば、子どもにとって最善なのかな?」

 

ってことを考える必要があるんよね。

 

 

 

「最善」

 

っていうのも、

 

「ただ問題が解決されればいい」

 

ってことでもない。

 

 

 

子どもが周りの人を傷つける形で解決したとしても、解決した後、その人たちとの関係が悪くなる。

 

しかも、そこから

 

「自分さえ良ければいい」

 

なんていうことを学習しちゃうのは困るじゃない?

 

 

 

こう考えていくと、

 

「不登校が問題だって思うことの浅さ」

 

が分かるでしょ(笑)

 

 

 

もっと聞かないといけない話があるし、もっと考えないといけないことがある。

 

だからこそ、僕ら親は

 

「コミュニケーション」

 

を学んでおきたいし、

 

「親の自己受容」

 

だってできていたい。

 

 

 

そうやって初めて、

 

「子どもの味方」

 

になれるんです。

 

 

 

 

 

 

 

「不登校になった子どもを何とかして学校に行かせようとする」

 

っていうことは、愚の骨頂でしかないわけよ。

 

 

 

本気で学校に行かせたければ、もっと暴力的な手段を取れば、嫌でも学校に行く。

 

でも、そういうことじゃないじゃん?

 

 

 

僕ら親が目指すことは、

 

「子どもを学校に行かせること」

 

ではなくて、

 

「子どもが自立し、現代社会の中で健全かつ協力的に生活をして、建設的な未来を作っていけるようになること」

 

です。

 

 

 

「子どもを学校に行かせること」

 

なんて、低レベルすぎるところを目指しちゃうと、子育てのやり方が歪むし、子どもとの関係も崩れていきます。

 

そして、一番苦しむのは子どもです。

 

 

 

どうなることが、子どもの人生にとって最善なのか。

 

子どもに寄り添ってじっくりと話を聴き、親子で一緒に考えていきたい。

 

 

 

そのために、僕ら親も自己受容ができるようになりたいし、コミュニケーションも学んでいたい。

 

僕がコミュニケーションについて教える講座は来年開講なんだけど、自己受容に関しては、

 

「親の自己受容勉強会」

 

を15日(水)にやります。

 

 

 

詳しくはこちら

↓↓↓

 

 

 

 

 

 

不登校については、この辺の記事も読んでみて~!

↓↓↓

親の自己受容感を高めて、不登校を問題視することをやめる

『遊びの解放』をしているから、子どもは自分から勉強をするようになる

子どもが不登校になったら、まず親がやるといいこと

「不登校を問題視する」のをやめるには、この2つのことを意識するといいよ

勉強する目的、仕事をする目的

「子どもが自分から勉強を始める」のキモは、やっぱりコレ!!

 

 

 

 

 

 

★公式LINEの友達追加はこちら★

 

★講演依頼をお考えの方はこちら★

★メルマガ登録はこちら★

「子どもが自分から勉強を始める親のコミュニケーション」

※子どもの自立モデル ~前日譚~(全12話)を読めます