本編クリア後からが真のスタート「ポケモン不思議のダンジョン」DS&GBA | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


■(DS)ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
■(GBA)ポケモン不思議のダンジョン 赤の救助隊

コンシューマー向けの「不思議のダンジョン」シリーズは
機種を問わず全てプレイしている私としては
やはりこれを避けては通れない。

SFCで「トルネコの大冒険」が発売されてから今年で12年、
気がつけば長寿シリーズに成長したチュンソフトの代表作が
「ポケットモンスター」とタッグを組んだのが
「ポケモン不思議のダンジョン」である。

ニンテンドーDS用「青の救助隊」
ゲームボーイアドバンス用「赤の救助隊」が同時発売になるが、
中身は基本的に同じ物である。
両機種ともプレイしてみたが、グラフィックはほぼ互角、
2画面やタッチペンなど、DSの特徴を活かした利点も少なく、
本体の大きさの差による操作感の違いぐらいしか感じなかった。
両者の違いは、
GBAの「ゲームボーイウォーズアドバンス1+2」と
DSの「ファミコンウォーズDS」との違いに近いと言えば
お分かりいただけるであろうか。
「nintendogs」以来の「すれ違い通信」がどういった形で
導入されるのかにもよるが、
基本的にはお手持ちのハードで決めて構わないと思う。

操作方法は従来の「不思議のダンジョン」シリーズを踏襲しているので
シリーズを何作かプレイしている方ならば
マニュアルなしですぐにでもプレイ開始が可能だ。
斜め移動などでLRボタンの使用頻度も高いため、
DSでの操作は難しいのではないかと思ったのだが、
意外なほどスムーズに操作出来た。
GBA関連は、手軽さとグラフィックを取るなら断然ミクロなのだが、
操作感を重視するならSPの方が向いているかも知れない。

ゲームは、ある朝目覚めるとポケモンになっていた、という
カフカもびっくりの設定でスタートする。
スタート直後、いくつかの質問に答えることによって
プレーヤーが何のポケモンとして目覚めるかが変化するという
仕掛けが用意されているので、お気に入りのポケモンで始めるために
何度もやり直すユーザーも出そうだ。

「トルネコ」や「シレン」との最大の違いは、
「武器」という概念が存在しない、ということであろう。
「武器」の代わりに用意されているのは、
ポケモンらしく「必殺技」。
必殺技の使い方にも工夫はされているものの、
複数の特殊能力をミックスし、
ちくちくと武器を育てていく楽しみが得られないのは
倉庫を合成武器で埋め尽くし、並べられた武器を前に
一人ほくそ笑むことを愉しみとしてきた私としては少々残念だ。

また、今作では倒したポケモンを味方につけ、
ダンジョンに連れて行くことが出来る。
総勢380種類のポケモン全てを味方には出来るが、
ポケモンの大きさによっては連れて歩くことの出来る
上限が変わってくるらしい。
「ピチュウ・コイキング・アチャモ・バタフリー」クラスなら4匹までいけるが、
「グラードン・カビゴン」クラスなら2匹まで、といった感じであろうか。

「不思議のダンジョン」シリーズの最大のウリでもあり、
「不思議のダンジョン」シリーズを嫌うユーザーの最大の理由でもある
「倒された時に全てを失う」というシステムについてだが、
今作ではプレーヤーの年齢が「ポケモン」の導入で低くなることを想定してか、
途中で倒されてしまっても
経験値を持ち越すことが出来るようになっている。
上記の通り「武器」も存在しないため、
倒されてしまっても失うのはアイテムぐらいなのだ。
そしてこのアイテムですら、救助システムを使って取り戻すことが出来る。

救助システムとは、倒された時に表示されるパスワードを
他のプレーヤーが入力することで
依頼者が倒された時と同じダンジョンが出現する。
ダンジョンを進んで行くと、
倒された時と同じフロアの同じ場所に依頼者が横たわっているので、
これを地上まで連れ戻すことが出来れば
失ったアイテムを復活させることが出来る、というシステムである。
DC版やPC版の「アスカ」をプレイしたユーザーならば
既にお馴染みのシステムであろう。
今回の救助方法は

●友人や公式HPに設置予定の掲示板等でパスワードを交換する
●ケ-ブルを使用した通信プレイ
●DSのダブルスロット機能を使う

の3種類が用意されている。
やはり、パスワード交換が最もポピュラーなスタイルになると思われる。
ダブルスロット機能とは、
DS本体のDS部分に「青の救助隊」を、
GBA部分に「赤の救助隊」を差すことで
DS版のプレーヤーをGBA版のプレーヤーで、
GBA版のプレーヤーをDS版のプレーヤーで救助することが出来る。
ちなみに、通信ケーブルを使っての救助は
DS同士、GBA同士しか出来ないとのことなので
機種を超えて救助したい場合は
パスワードかダブルスロット機能を使うことになる。

「武器の廃止」や「経験値を残す」など、
ぐっと初心者向けになっているので
初めて「不思議のダンジョン」シリーズに触れるというユーザーには良くても
新作が出るごとにプレイするヘビーユーザーには
物足らないのではないかと思ったのだが、
ストーリー部分をクリアした後に、
コアファンに向けたハード仕様のダンジョンが
約30ステージほど用意されているらしい。
ストーリー部分に登場するダンジョンは約20とのことなので、
クリア後の方がボリュームがあると言っても差し支えあるまい。

子供はストーリーをクリアして満足、
コアファンはストーリー部分を腕慣らしがてらにさっさとクリアして
真の本編へ、という二層構造はさすがのチュンソフトである。
どちらを購入するかはまだ思案中だが、最低でもどちらかは購入決定。

しつこいようだが、
ニンテンドーDS用が「青の救助隊」
ゲームボーイアドバンス用が「赤の救助隊」
なので、くれぐれもお間違えのないよう。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:ポケモン不思議のダンジョン:青の救助隊・赤の救助隊
    機種:ニンテンドーDS、GBA
  メーカー:任天堂
   発売日:2005年11月17日
    価格:各4800円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★