こんにちは~
前回は、感情と事実を混ぜることで、
自分の言葉として、自然な英語が話せるという内容でした(→こちら)
今日は少ない単語、少ないフレーズで
自由に話すためのコツを伝授します。
ポイントは”足し算ではなく、かけ算”です!
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●やってしまいがちなフレーズ暗記
王子「先生、ちょっと質問なんですが、よろしいでしょうか?」
魔女「なんじゃ?」
王子「英会話でペラペラになるためには、単語は500個もあれば充分ってこないだの授業でいってましたよね?」
魔女「そう。実際のネイティブの会話でも500個の単語が8割を占めておる。はっきり言って500個も必要ない。200個もあれば言いたいことは余裕で言える」
王子「えっ、200個ですか、、、?僕はこれまでに学校で3000個くらいは覚えたんですが、無駄だったんでしょうか?」
魔女「そう。無駄。ドンマイ」
王子「、、、、、」
王子様は言葉を失いました。
王子「もうひとつ質問ですけど、フレーズはさすがにたくさん必要ですよね?こないだ本屋で立ち読みしてたら、英語はフレーズをそのまま覚えなさいって書いてありました。丸暗記するまで何度も何度も音読しなさい。会話文を完全に丸暗記するまでやりなさいって、ほらこの本ですよ。みてください」
魔女「ほ~~う、、、、」
魔女は、王子が差し出した参考書を
ギョロっとした目で覗き込みながら言いました。
魔女「、、、こりゃワンピースじゃな」
王子「参考書ですけど?」
魔女「日本人が陥りがちな、ひとつなぎのワンピース的発想」
王子「ひとつなぎのワンピース?、、、、海賊ですか?」
王子様を完全に無視して、
魔女は続けて言いました。
魔女「わしがワンピースと言ってるのは、とにかくフレーズを丸暗記してしまおうという考え方じゃ。例えば、、、」
I can't believe you said that! (そんなこと言ったなんて信じられない)
王子「このフレーズ、すごく使いやすそうです」
魔女「そう、フレーズとしては全く問題ない。しかし、このまま I can’t believe you said that. と丸ごと覚えてしまうことが問題なんじゃ。ひとつのフレーズ、ひとつなぎのワンピースとしてとらえておる」
王子「丸暗記してはダメなのですか?」
魔女「ダメではない。しかし、ペラペラ話すためにはフレーズをどのように着回せるか考える必要があるんじゃ。いいか王子よ。このフレーズは本当はひとつなぎのワンピースではない。I can’t believeというトップスとyou said thatというボトムスからできておる」
王子「、、、、、、、ブレザーとカボチャパンツということですか?」
魔女「I can’t believeはわたしの驚きの感情を表すフレーズ。you said thatはあなたがそれを言ったという事実じゃ」
王子「感情と事実、、、うーーーーん。。2つに分ける方がなんかややこしい気がするんですけど?赤ちゃんが身につけるときってこんなことしないですよね?」
”赤ちゃん”という言葉を聞いた瞬間、
魔女の顔はみるみる、恐ろしい悪魔のように変わり
王子様にどなりつけました。
魔女「赤ちゃんだと、、、、赤ちゃんだと、、、、、
おまえ馬鹿野郎か!!!!赤ちゃんが身につけるて、おまえどんだけ赤ちゃんなめとんねん!!赤ちゃんはお母さんが話しかけてくれる簡単な言葉をたくさん聞いて、自分の気持ちをなんとしても伝えたいと思って片言ながらでも必死に言葉を使うから自分のモノになるんやないか!!!おまえみたいになんでもかんでもテキトーに丸暗記して無駄なフレーズばかり増やしまくってタンスの中には山のようにワンピースが3000枚。じゃあそろそろ使ってみるかと思ったところで、なにひとつとして話せない。なんでもかんでも詰め込んだ結果、あのフレーズはなんやったっけ?と考えてるうちに会話が終わってしまうんやろが!!!いつも増やすことばかり考えよって!!おまえコレクターか!?いつまでも足し算足し算足し算足し算、、、小1のおぼっちゃんか!!!!!」
ぜえぜえぜえぜえぜえぜえ、、、、、
(なぜか関西弁で)ヒートアップした魔女の
荒い息使いが城内に響きわたりました。
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●あなたの感情で着回せば、少ないフレーズでも色々話せる
王子「先生、赤ちゃんなめてました。すいませんでした。お願いですから教えてください。どうやってフレーズを覚えたらよいのでしょうか?」
魔女「、、、、しょうがない。教えてやろう。例えばこの本には、4つのフレーズがのっておるな?」
●I like wacthing TV. (テレビを見るのが好き)
●I don't know if you are gonna come. (あなたが来れるかわからない)
●I can' t believe you said that (そんなこと言うなんて信じられない)
●I am glad you know that (あなたが知っててうれしい)
魔女「これを見た時、おまえはそれぞれひとつのフレーズとして覚えるじゃろ?」
王子「はい、全部で4つのフレーズが使えるようになります」
魔女「そう、それが丸暗記のワンピース的発想」
魔女「しかし、これらのフレーズは実はワンピースではない」
王子「ひとつのフレーズじゃないんですか?」
魔女「ひとつひとつのフレーズをよ~く見るんじゃ。好き、嬉しい、信じられない、知らんという感情がまず最初にあるじゃろ」
王子「言われてみると、そうですね」
魔女「そして、これらは自由に着回せる。例えば信じられないという感情を固定して、事実を着回すと、、、、」
I can't believe I watch TV
I can't bellieve you are gonna come
I can't bellieve you said that
I can't believe you know that
王子「おお!!」
魔女「次に、好きという気持ちを固定して、着回す」
I like wathing TV.
I like you coming
I like you saying that
I like you knowing that
王子「おおお!!!」
魔女「さらに、嬉しいという感情を固定すると、、、、」
I am glad I watch TV
I am glad you are gonna come
I am glad you said hat
I am glad you know that
王子「おおおおお!!!」
魔女「最後に、知らないという感情で着回すと、、、、、」
I don't know if I can watch TV
I don't know if you are gonna come
I don't know if you said that
I don't know if you know that
王子「おおおおおおおおおおおお!!!」
魔女「絵にまとめるとこんな感じじゃ」
王子「こ、、、これは、、、たった4つのフレーズがなんと16通りのフレーズに!ちょっと待ってください。ということはですよ。5つのフレーズを覚えておけば、25種類。10個は100個に、100個のフレーズを覚えておけば10000通りのフレーズを作れるということですか!!??」
魔女「Yeah」
王子「100個が10000個に、、、、じゃあ僕は3000個フレーズを暗記してますので、3000×3000で、、、、900万個のフレーズを使えるというわけですか!!!????????」
魔女「Yeah」
王子「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!900万うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
王子様にしてはめずらしく、
空高くこぶしを突き上げて歓喜のおたけびをあげました。
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●自分フィルター×事実で、英語は自分のモノになる
魔女「まあ落ち着け。。組み合わせられないものもあるから、そう数学的にはいかんわい」
王子「え、、、900万フレーズじゃないのですか」
魔女「わしが言いたかったのは、数を増やしまくろうという発想を捨てよ。ということじゃ。英語を勉強するとなるとおまえらはすぐに単語を覚えたがり、フレーズを覚えたがり、構文を覚えたがる。何でもかんでもワンピースを買いまくるのと同じ発想じゃ。金持ちセレブ的発想。そうではなくて、お前のような貧乏小僧は数少ない単語だけで、いかにすればおしゃれに着こなせるかを考えろということじゃ」
王子「貧乏小僧て、、、、僕、王子様なんですけど。お金持ちだし、そんな貧乏くさいことしたくないです」
魔女「じゃあ聞くが金持ちオージーくん。今回示した全部で16のフレーズに、単語はいくつ使われていると思う?」
王子「えっと、、、、動詞の活用形をひとつとすると、、1つ、2つ、3つ、4つ、、、、、、たった17個だけですか!?」
魔女「そう。17個の単語があれば16フレーズが作れる。主語をheやWeに置き換えるだけで、そのフレーズは2倍、3倍に増える」
王子「すごい!単語は覚えなくてもいい気がしてきました」
魔女「シンプルな単語とフレーズを最小限覚える。いらないものは今すぐ全部捨てなさい」
王子「え!?捨てるんですか!?せっかく覚えたのに」
魔女「よく聞け、オージーくん。
いらないものを捨てるとは、大切なものを残すということじゃ
英会話に絶対必要な大切なフレーズだけを残す。それが最大の秘訣」
王子「、、、英会話に絶対必要な大切なフレーズ??それは一体なんでしょうか?」
魔女「それは、、、自分フィルターじゃ」
王子「自分フィルター?」
魔女「そう。自分フィルターとは自分の気持ちや考えを示すフレーズのことじゃ。今回のフレーズで言えば、I likeとかI can't believeとかI don't knowとかこいつら全部、自分フィルター。こないだの五感動詞もそうじゃ。ネイティブの会話を聞いていればわかるが、口癖のように使われまくる。この自分フィルターをいつでも1秒以内に的確に取り出せるかどうかが最大のポイントじゃ。自分の心の動きに合わせて、さっと取り出して事実とくっつける」
王子「自分フィルター×事実ということですか?」
魔女「そのとおり。足し算ではなく、かけ算じゃ」
王子「ということは、、、、自分の心の動きに対する”自分フィルター”をワードローブに整理しておけばよいということですか?」
魔女「Yeah」
王子「他にもいろんな種類のフィルターがあるんですか?」
魔女「Yeah」
王子「もっと詳しく教えてください!!!」
、、、王子の修業はまだまだ続くのです。
ーーー
英会話するときに最も大事なのが、
【英語と、気持ちを一致させること】
俺自身がアメリカにいた頃
英語を話してること自体に違和感を感じてたんですが、
「英語に気持ちがうまく乗せられていない」ことが原因でした。
単語をたくさん覚える、フレーズをたくさん覚える。
これまで"覚える"ことばかりにフォーカスした結果、
"英語に自分の気持ちを乗せる"という部分が
100%欠落してたことに気づいたんですね。。
そして、この問題をクリアに解決してくれたのが
満を持して登場の、、、
「自分フィルター」です。
わたしには、わたしのフィルター
彼には、彼のフィルター
あなたには、あなたのフィルター
誰もが、独自のフィルターをもっています。
同じ事実を見ても、いろんな意見が生まれるのは、
みんなフィルターを通して見ているからです。
そして、自分フィルターを自在に操れれば
あなたは英語脳になれます。
次回に続きます!
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★英語脳への道(前編)~もくじ
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-イントロダクション
▶第1歩★英語脳とは一体なにか?
▶第2歩★イメージから直接英語にすれば英語脳になれる?
▶第3歩★This is a penについて考える。
▶第4歩★やさしい単語の罠
▶第5歩★恋する瞬間英作文
1. 五感動詞編
▶第6歩★チャリの王子さま、復活
▶第7歩★心が動く、瞬間英作文
▶第8歩★"おいしい”を英語で言うと?
▶第9歩★"見た目の感想”は英語で?
▶第10歩★五感動詞を使いこなそう
2. 自分フィルター入門編
▶第11歩★英語だけで発想するにはどうすればいいか?
▶第13歩★少ない単語とフレーズの"着回し"で英語は自由に話せる
3. 感情フィルター編 (第1のフィルター)
▶第15歩★"I'm glad"でポジティブな気持ちを示す方法
▶第17歩★ネガティブな気持ちを英語で言う方法
▶第18歩★想定外の気持ちを英語で言う方法
▶第19歩★不安な気持ちを英語で言う方法
4. 認識フィルター編 (第2のフィルター)
5. 主語だらけ、複文の正体とは?
▶第30歩★They don't know we know they know we know
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