SAKURA(29)

第一話
前回のお話

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「ねぇねぇお姉ちゃん」

ん?どうしたの?と少し屈み、右手を繋いだ健くんを見た。

「あのひとってストーカー?」

健くんの指差す方向を伺う。
カメラを構えてわたしを撮影してる?
いったい誰?

「はぁーぃ。この先で少し休憩しましょう」

わたしはそう言って園児たちを休憩所へと案内した。
樫野牧場はとても広く外周をゆっくり歩くだけで2時間くらいかかる。
その半分ほどを歩いたのでそろそろ休憩にしようと思ったところだった。

芝生が敷き詰められた広場。テニスコート3面くらいの大きさがあって、
そこにベンチもありちょっとした遊具なんかも置いてある。
水分を摂るとさっそく遊ぶ子たちもいた。

「すいません。山本先生。ちょっとここお願いします。」

引率者の先生にお願いして誰か確かめにいった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

くりっとした黒目がちの瞳に、両頬に浮かぶ笑窪・・
今日はツインテールをしていて普段と違った彼女になぜかドキドキしてしまう。
髪型を変えただけでお店での印象とかなり違って見える。

それに・・やはり早智子にも似ている気がする
最初に見た時からそう思っていた。
別に似ているからと言って眺めていたわけではない
この素敵な笑顔にいつの間にかシャッターを切っていたのだ。
(ということにしておいてやる。)

杜夫はメモリから先ほど撮った画像を眺めていた。

いた・・
あんなとこでコソコソしてる
わたしを撮るなんてどういうこと?

「そこで何してるんですか!
わたしを撮ってたでしょ!」

ビックリ

俺はその声に驚き振り返った。

次の瞬間左頬に強烈な痛みを感じた
こ、この痛みは・・

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

その人が振り向いた瞬間あれ?どこかで?って思った
だけどすでにモーションに入った右腕を止められなくって
思いっきりフルスイングした。

あ・・この右手の感触。。小金沢さんだ!

手の感触で誰かを当てた坂下霧子さすがである。
それに、ぶたれただけで分かる杜夫も杜夫だ。
杜夫は豪快に吹っ飛び体ごと崩れ落ちた。
だが、さすが杜夫。カメラだけは必死に守ったようだ

「あ、あれ?小金沢さん?
大丈夫?ですか?」

やっちゃった。。わたしやっちゃった
1度ならず二度もビンタしちゃった
でもでも小金沢さんが悪いんですよ!

俺はクラっとした頭で声のヌシを見上げた
やはり坂下さんだった。この頬の感触は二度目だ。

「立てますか?」

「あ、はい。大丈夫です」

右手を大きく振りかぶった坂下さんは眉を吊り上げ険しい顔をしていた
あれが柳眉倒豎というやつか・・

※柳眉倒豎(りゅうびとうじゅ)
→美しい女性が眉を吊り上げて怒ること。

SAKURA(30)

※正解は霧子でした!
おめでとぅございます(笑)景品はありませんよ?( ´艸`)

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