SAKURA(26)
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ナビは山道に入る側道を記す。
右手に『樫野牧場』と看板が出ていた。手作りの看板でとても趣がある。
その横に真新しいミッチーちゃんの看板があった。
俺は右にウィンカーを出し、右折した。
木漏れ日から太陽が差し、とても癒される。
それがフロントガラスに反射し、チラチラと瞬く。
気持ちが落ち着き俺の腹痛も治まってきた。
しばらくすると視界がひらけ、左手に牛の大群が見えた。
とても雄大でそこだけ時間が止まっているような錯覚になる
車を止め助手席の荷物からカメラを取り出すと車を降り夢中でシャッターをきった
いい画が撮れた。
再び乗り込むとアクセルを踏み、牧場へと向かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
バックで車を駐車場へ停めサイドブレーキを引いた。
助手席に手をやり斜め45°で顔を向けるのがコツだ
早智子にもその仕草が好きだと・・ぅ。。大丈夫だ。持ち直した。
あの時は黄色のルノー。。好きだった車だったのだが・・
そしてあの青のルノー。。。
ぅ・・腹が。。くぅ・・
クーパーから降り、思いっきり伸びをして深呼吸した。
とても空気がうまい気がする
その後ろで何やらボトボトと音がした
ぐふぁ・・
牛の桃子が豪快に用を足していた音だった
小金沢杜夫は思いっきり息を吸い込んでいた。
「小金沢さん?」
その牛の横に樫野由里が立っていた。
俺はその姿に、容姿に驚いた。
20年ほどの月日が経っているにもかかわらずその美しさは衰えていなかった
バンダナを巻き額に汗している姿もなかなかのものだ。
早智子もそうだったが女というのは、こうも美しさが保てるものなのかと驚く
「やぁ。今日はお世話になります。」と頭を下げた。
「なに畏(かしこ)まってるのよ
ほんと久しぶりね。ちょっと?老けたかしら?」
ぐふ。。気にしてる事を・・
最近白髪が気になり始めた。
そろそろ染めねばと思ってた。よし!帰ってから染めてやる!
「ところで早智子ちゃんは元気?」
ふぐぁあああああーーー
限界だ・・もぅ限界だ。。
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