どこ鉄152 〜東も西も東海も | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

お久しぶりです。どこ野鉄夫です。

すっかり夏ですね。



先週一週間ほど、大分県の豊後高田→佐賀県の唐津と九州で初めての土地を行脚してまいりました。



その関係もあってしばらく間が空きましたが、今回も一筋縄ではいかない写真が揃いましたので、張り切って取り組んでいきましょう。




まずは、さとうかよこさんからお久しぶりの1枚。

西武だな。


「どこを見て?」というのは敢えて申しませんが、西武鉄道の山の中にある駅で確定。



西武秩父線を捜索開始。

終点の秩父や横瀬はもう盆地に出ているから、その手前の芦ヶ久保から見ていこう。


壁発見!

……少し違うか。ホームのタイルも特徴的なんだな。



次、正丸(しょうまる)駅。

壁とタイル。間違いなし。



もう少し、写真を撮った地点(ホーム先端の階段があるところ)に近い画像を欲しがるのが私の執着心。



では元の写真↓


探し出した画像↓

(Rail 工房天都さんの動画より)

壁とタイルと、黄色い「8」の菱形標識(停止位置目標)も完備。


西武秩父線・正丸駅、2駅目で確保!



さすがに同じような画角が見つからないのは、写真を送ってくれる皆様のレベルがひたすら上がっている(あるいはクセが強くなっている)という事ですのでご容赦ください。


今回はいいヒントが写り込んでいてよかった!



さとうさんからは早速次の写真(おそらく降雪地帯の非電化路線駅)も届いているので、またじっくり取り組んでいきたいと思います。





さあ続いてはお初の方、先日のJACROWで『ざくろのような』にご出演されていた怪物俳優・吉田テツタさんからの1枚。

壁の写真が流行ってるんですかね?



まったくもって……と言いたくなりそうなところですが、『ざくろ』の豊橋公演へ向かう道中でこの写真を撮ったというエピソードは残念ながら入手しております。



すなわち、JR飯田線の秘境駅ということ。



まず思い浮かんだのは中井侍(なかいさむらい)駅。

いい壁だが、、、少し低いか?


他にも秘境駅がズラリ揃う飯田線。



検索するのも手だけど、少し無粋な気もする。

(初めて写真をくれた人と同席している場で解く時には、多少の美意識が働きます)



よし。駅名をただ眺めて、浮かんでくる閃きを待ってみよう。

(乗換路線図アプリより)


本当にただじっと、駅名を眺めます。

今皆さんがこれを見ているのと同じ状況です。



……田本駅、怪しい気がする。




(ただ眺めていると言いながら今まで見てきた雑誌やTVやサイトの飯田線秘境駅にまつわる脳内残像と、駅名とのイメージを一致させる作業をしていたのは言うまでもありません)



よし、田本駅に行ってみよう。

ほんとに何もないんだな…どうやって駅まで行くんだ?


ウム。



あとは決め手となる部分を徹底的に探すのみ。

壁に取り付けられた電気関係の設備と、その上に張り出した岩の位置関係。

間違いないだろう。



というわけで飯田線・田本駅、無事にご本人の前で確保!



…あんな要素でしか判断できなかったので、万が一他の駅に全く同じ配置の設備と岩があってハズレ、みたいな事にならなくてよかった!



なお、そういう訳でテツタさんは飯田線を全線踏破して豊橋へ向かわれたわけですが。


飯田線、距離が長いうえに駅がメッチャ多くてしかもほぼ各駅停車なので、とにかく時間がかかるんですよ。(↑長すぎるので1ページに全駅載せきれていません)

さらに途中で乗り換えられる路線もほぼないので、一度入ってしまったら最後です。


僕でも乗るのを躊躇する路線ですが、、テツタさん凄いですね!

「さすがに途中で飽きた」と言っておられましたが笑




さてお次は、きみさんからの問題。

またひどい画角!


東急世田谷線という事は見りゃわかりますがね、

どうやって探したものか。。



まずは宮の坂駅。

……踏切の道路幅が違うか。


世田谷線の途中駅はこういう似たような構造が多いんですが、問題写真ではクルマが通れるような踏切ではなさそう。


だいたいの駅が、クルマも通る道路からそれぞれのホームへ入る構造。



そこで、山下駅。

いわゆる「構内踏切」のような、歩行者しか渡れない踏切は全線でここだけ。



東急世田谷線・山下駅、限られた画角でもしぶとく確保!





さてこちらは、、きみさんから去年もらって以来頭を悩ませていた1枚。

途中の景色写真のなかでも絶望の部類。



きみさんが運転中、助手席のご友人に「線路は写すな、景色と鉄塔だけで文字も排除しろ」との命令を下し、ご友人が慌てて「ここだ!」と撮った写真のようです。

ご友人もとんだトバッチリのようですが、、

「鉄塔でわかったら凄くない?」と2人で盛り上がってくれたようでありがとうございます。



…しかし残念ながら、「全国どこかの、直流電化単線の途中」としか分からないので、頭を悩ませていたと言いつつ全く捜索に出かけられない状況でした。

単線に見えるだけで「上下線が離れた複線区間」の可能性もありますし。



今まで何度も途中の景色で倒れてきた経験から()、これ以上の犠牲者を出すわけにはいかないので身動きが取れずにいたのですが、世田谷線を解いた流れでとうとうヒントを頂くことにしました。




ヒント「群馬県」




ありがとうございます…!


群馬県か。



群馬県の単線電化路線(JR)=両毛線と吾妻線。



両毛線は関東平野の中を通る。



それよりは山間部へ入る、吾妻線から行ってみよう。

あんまり山の中に入ると景色も変わってくるだろうから、この辺りから。



沿線を徘徊していると。

変電所っぽい施設。


ん、変電所……?鉄塔……????


線路を挟むように鉄塔が立っている。

すなわち複数の送電経路が隣接しているという事か?


これは、、変電所からそう遠くない地点じゃないか??



変電所の先を注意深く捜索。

あったっ!!!

しかも横には茂み。



では元の写真↓


探し出した写真↓

ここだーーっ!!!

完璧な4本柱のコンビネーション!

なんという途中の景色なんだろう!!!!

ヒントなかったら絶対無理なやつだったな!



というわけでJR吾妻線・渋川〜金島間の途中景色、ヒントをもらってからはほぼ一発で確保!



ノーヒントなら恐らく数十回は行き倒れたであろう超難問、県が分かっただけでこんなに違うとは。

このへんの塩梅はいまだに分かりません。



確保後にきみさんから送られてきた証拠写真↓

ほんとに何の変哲もない地点で、線路が離れていってしまうギリギリのところで撮影されたんですね。



お互いに苦労する遊びだなこれは!





さあ今回ラストはヒザイさんからの1枚。

なんなんだよ。


「わざとじゃなくブレています」と頂きましたが、、撮り直すという選択肢は無かったのか!



以前にも謎の床ペイント写真を送ってくれた記憶が思わず蘇ります。

謎の床ペイントの魔術師め!



などとグダグダ言いながらも東武東上線であることはほぼ確定。


ブレていようがいまいが関係ありません。

この車両の帯がチラッと見えることが、どれだけありがたい事か。

エンジ帯の車両と青色の柱が同時に見えることで、東武東上線であるという推理が成り立つわけです。



参考↓

東武10030系。(Wikipediaより)


東武の本線系統(スカイツリーライン)の駅柱↓


東武東上線系統の柱↓



さて。

問題は、ここがどこの駅なのかという話。


このテープ以外に手がかりなし。



さすがに一駅一駅全部の床を見ていくことはほぼ不可能(ネットに上がっている画像にも限度がある)。



このテープは何だろう?

乗車の整列?にしては横向きだし長すぎるような気もするし…


とにかく人が多く並びそうな感じなので、利用者が多い駅から探していこう。(利用者最大の池袋駅ではなさそう)



まずは川越駅へ。

タイル張りか…。



次は、ふじみ野駅。

有料列車のTJライナーが池袋を出て最初に停まる駅だから利用者も多いんじゃないか。

あっ!


テープ発見。

けっこう早めに見つかったぞ!!!



いやしかし、これだけでは確定できない。

ふじみ野をキープしたまま、他の主要駅(川越市・志木・成増など)を引き続き捜索。


ふじみ野以外にテープの貼られたホームは発見できず。



では元の写真↓


ふじみ野駅ホーム中を探し回った写真↓


これが精一杯!


東武東上線・ふじみ野駅、簡単に分かる要素と全然分からない場所に苦労しつつも確保!



なおヒザイさんは、この駅に関して無念なエピソードがあるようです↓

演劇の現場でも仕事でも「超できる人」のイメージが強いヒザイさんですが、そうとうお疲れだったんでしょう!パン屋さんが美味しく食べてくれてたら良いですね!



ちなみにあのテープが何のために貼られているのかは、ちょっと調べても出てきませんでした。何なんだろう?

(場所が分かりさえすれば後のことは淡白になる)



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今回は以上です。



おかげさまで続々と写真が届いております。本当にありがとうございます。変なのが多いけど!



また張り切って取り組んでまいりたいと思います。



ではまた!