こんにちは。どこ野鉄夫です。
ワタクシの出演したJACROW『焔〜ほむら〜』は先月で終演していたわけですが、"経済3篇"のうちあと2つ『ざくろのような』『つながるような』が豊橋での公演を無事に終えたようです。
豊橋での初JACROWをご覧くださった皆様、ありがとうございました。
そんなJACROWの代表・中村ノブアキさんは公演でいろいろお忙しい中だったにも関わらず、あの恐ろしい方からの果し状を取り次いでくださいました。
今回はそれをお送りしていきます。
抗議文
貴君に告ぐ!
「どこ鉄」なる悪書について繰り返し糾弾しているが一向に廃止しようとしないのは何故か?まさか日本語が通じない訳ではあるまい。
明らかに我々「楽しい鉄道旅行を取り戻す会」に対する侮蔑であり、全日本人に対する精神破壊の洗脳行為である。言語道断!!
許せん!!!!!!
これ以上、我々のことを無視するのであればひたすら宇都宮餃子を送って冷凍庫を満杯にして使えなくさせる所存である。覚悟されたし。
我々は望む。駅に止まるたび線路の画角を考えるような鬱屈した旅行から全日本人を解放し、ただただ青い空を見上げ、美味しい駅弁を満喫するような楽しい旅行を。
初代、2代目の無念を晴らすべく立ち上がった「楽しい鉄道旅行を取り戻す会」3代目会長Nより。
2代目会長Nはとうとう旅立たれてしまった。
天国にじゃない。撮り鉄の旅に。涙
……N会長、3代目になったのか。。
嫌がらせの方法がいちいち芝居がかってるし!
ノブさんも東京公演から旅公演へとお忙しい中とはいえ、この圧に押されて取り次がざるを得なかったのでしょう。お疲れ様でございます!
さて書面と一緒に届いたのはこちらの写真群。
うーむ、相変わらずというか、、益々手ごわくなっているような気がする。
ひょっとして旅立たれた2代目からさっそく送られてきた写真か?……けっこう楽しんでるんじゃないのか……?
などと頭をよぎったりしますが、ワタクシはどこ野鉄夫。相手が誰であれ冷静に写真を仕留めるのが使命ですので、真っ向から受けて立ちましょう。
まずは、こちらから。
非電化ローカル線の駅。
やはり「駅」が写っているのがいちばん取り組みやすいですからね。
この写真を撮った地点は、ホーム同士を繋ぐ構内踏切か。
左側ホームに四角い窓のついた建物、あれが駅舎でしょう。あそこから入って、反対側(右側)ホームへ行く時にこの踏切を渡るわけですね。
すれ違いのできる、2面2線の構造(交換駅とも言います)。
背景を見る限り、そんなに山間部ではなさそう。
まず思いつくのは、房総半島を走るJR久留里線。
以前にも会長から房総半島の写真を貰っており2度目はないかもだけど、背景がそれっぽい。
次に浮かんだのは、(さっそく平野部ではないけど)長野・山梨の高原地帯を走るJR小海線の清里駅。
以前にも何度か出題された有名駅で、この写真のように構内踏切がホームから遠かった気がする。
出発。
違った!
構内踏切もそんなに遠くなかったし。
でも構造としては、こういう感じの駅。
改めて写真を徘徊。
むむぅ、画質が。。
それでもミラー(ワンマン運転用)の横に立っている、ひし形の標識に注目。
あれは、JR九州によくある停止位置目標ではないか?
↓
そうそう…あれ、JR東日本にも似たようなのがあるのか。。
ともかくJR九州に軸足を置いて検索。
うむ、良さそうな駅がちらほら出てきたな。
配線略図大先生を携え、本格的に捜索開始。
日南線・日向大束(ひゅうがおおつか)駅。
ミラーと停止位置目標のひし形はいい感じ!
ここからは自力だ!
大分と久留米を結ぶ久大本線、滝尾駅。
違うかー!
駅裏に緑があるのも期待したんだが!
そのまま豊肥本線へと突入(今まで何度もやってるパターン)、九州の非電化ローカル全線無事完了。
途方に暮れながら写真に戻って再び徘徊。
駅名標…… 文字が読めないのはいいとして、下半分が水色か緑になってる……??
検索してもなかなか出てこないか。。(出てきたのは全て電化路線)
この手は諦め、再びJR東日本へ戻って捜索継続。
関東平野の西縁を走る非電化ローカル八高線。
しかし八高線の交換駅には、ことごとく跨線橋が。
ならば北関東の烏山線・大金駅。
屋根が長い。
さらに水郡線・磐越東線と続けざまにSUKA。
うーむ。
地域を絞れるような要素が何もない。ただ夕暮れどきの穏やかな風景が広がっているのみ。
ホームも整備されているように見えるけど、、関東平野のローカル線は跨線橋があったり屋根が長かったり、、
駅名標の水色つながりでJR四国の路線までチラホラ見たものの、ホームの整備具合がもっとローカルだったり、、
なかなか合致する要素が見当たらない。
…豊橋公演が終わるまでに3枚解いてやろうと密かに思っていたけど、1枚目からこれじゃ絶対に無理だな…
数日放置。
まだJR東日本にもローカル線は山ほど残っている。
そもそもJRだと決まったわけでもないし、このままでは全国野垂れ死にの旅が待ち構えているだけか……
よし、駅舎から探してみよう。
あの特徴的な筒状の、四角い窓が二段になった駅舎。
JR東日本で、非電化ローカル線で、景色が広そうな路線、、、
まずは青森県南部から岩手県へと海沿いを走る八戸線から検索してみよう。
あんな駅舎が出てこないかな……出てきたらいいな……そんな事を思いつつ入力してみると。
オヤーーーッ???
あの駅名標……
まさにこの色合いじゃないか……???
しかも黄色い柵もあるし!!
駅舎ではなく駅名標が出てきたけど、これは間違いのない鉱脈だと長年の経験でわかります。
すぐさま八戸線沿線へ捜査員を大量派遣。
駅舎から構内踏切の遠さ。
駅画像を見る前から、もうここだと確信。
なぜならずーっとこういうイメージを持って捜索してきたわけですからね。
では大変お待たせしました、元の写真↓
ようやく辿り着いた写真↓
完璧ーーーよっしゃーーー!!!!!
JR八戸線・階上(はしかみ)駅、南日本で苦戦しながら北日本でなんとか確保!!!
いやー最初から厳しい問題だった!
この1枚に一週間以上の時間がかかってしまったものの、完全にエンジン全開となった私はそのまま次の写真へ。
これも厄介な写真。
どうも気になるのが、立派な軌道なのに草がボーボーなこと。
架線柱のシンプルさと掛け合わせてみると、、貨物線の踏切か?
線路のまわりには工場のような建物や、奥にはタワーマンションも見える。それなりに都市部の貨物線だろうか。
遠慮なく拡大。
「高本 69」と。
69というのはおそらくただの通し番号だとして、
「本」は本線のことか、
「高」は……??
「高」がつきそうな路線で真っ先に浮かぶのは、首都圏の高崎線と岐阜県の高山本線。
しかし高崎線はあんなに草ボーボーじゃないだろうし、高山本線は非電化だし……
ためしに文字数字をストレート検索してみたものの、日向坂46のアイドル高本彩花さんがズラリ出てきて即撤退。
間違えてアイドルオタクの控え室に入ってしまったような気分です!
落ち着いて鉄道オタクの控え室に入り直します。
他に見える文字情報はこれだけ。
「千…BDC」。
BDCってのは踏切を制御する機械によく書いてある文字で、「千」は、、、路線や駅の名前か?
いや踏切を通る街道かなんかの名称を用いているケースも考えられるな。。
「高」は、固有名詞ではなく「中」「低」などと比較する語句である可能性もあるし、、
千葉という場所も頭に浮かんだものの、千葉市周辺の貨物線は非電化。
よし文字のことは一旦置いといて、首都圏の電化された貨物線を当たっていくことにしよう。
まずは川崎市界隈。
貨物のターミナルや機関車の運転所など、貨物のメッカといえる地域!
新川崎駅付近はどうだ?
くそーっ惜しいけど違う!
武蔵小杉の企業ビルやタワマンも見えるし、良い感じだと思ったけど!
海沿いの鶴見線や南武支線沿線へ。
高圧電線が並走してるか。
確かに以前会長から貰ったこのあたりの写真でも、背の高い架線柱があったな…↓
こんな線路、一般の人はほとんど知らないだろうし追いかける事はないでしょう。
踏切を見つけたので接近↓
どうかな、、工場はいいけど架線柱がちょっと違うか?
少し自信を失いかけそうになった時、ハッと思い出したことが。
この貨物線の通称は、高島貨物線。
あの「高」は、、この「高」である可能性があるんじゃないか???!!!
根拠が生まれたので先ほどより力強く捜索。
よしよし、似たような架線柱も出てきたっ!
次の踏切。
あっ!あの建物!!!
問題写真↓
この右側の建物だな!!!
踏切中央からのビューが見つからなかったものの、名称が分かったのでさらに画像探し。
(kunlun☆blogさんの記事より)
完璧。ありがとうございます!
というわけで高島貨物線の千若町(ちわかちょう)踏切、文字情報を的確にとらえて確保!!!
いい捜索ができた!
そして3枚目。
これは……いくらなんでも無理でしょう。
3枚のうちこれが残るのは、そりゃそうだろうと皆様にも共感して頂けるのではないでしょうか?
少し痛んだホームから、2本の線路が伸びてカーブしてるだけ。
背景はなんだかデコボコした緑に埋め尽くされ空も見えず、もはや景色とは呼べない写真。
2枚を続けざまに解いた後、ノブさんに解答を送りつつ↓
しかし。
改めて景色と言えない写真を眺め、これは、それこそ勢いのまま捜索したらノーヒントでも当てられるんじゃないかという気になってきました(※)。
そう思えた唯一の手がかりが、これ。
「13」。
おそらくキロポスト。
路線の起点からの距離を示す標識でしょう。
(ちょうど13もありますが赤の他人でした)
さて。
電化された複線の線路。
電化方式は、、直流区間っぽいけど交流区間を排除するほどの確信は持てない。
駅の構造は2面2線の対向式ホームか。
そしてホームの向こうに見える影。
駅の向こう側で、道路が上を越えているのか?
どうも駅の跨線橋の影ではない気がする。
さらに線路の間にタイガーロープ。
これは、そこそこ規格の高い路線にしか張ってない気もする。
あんな殺風景から最大限に膨らませた要素を並べてみましたが、要するに
日本中の電化された幹線クラスの路線の、起点から13キロの地点にある駅を探すという作戦です。
途方もない旅のように思われるかも知れませんが、例えば東海道本線・中央本線・東北本線・総武本線・常磐線など首都圏主要路線の起点(東京駅)から13キロの地点。
どう考えても市街地の真っ只中。
背景の緑はともかく、ホームの痛み具合が東京駅から13キロ地点の駅とは思えない。これは神戸起点の山陽本線なども同じ。
ある程度の地方を起点とする、幹線クラスの路線だろう。
ここで最終兵器投入。
日本全国全路線の、起点駅からの距離が掲載された超ハイスペックな逸品でございます。
ちなみにこの函館本線は起点から13キロの地点が非電化区間になっているため除外。
この黄金の冊子と、あらかじめ脳内にインプットされている電化or非電化・複線or単線というデータ(路線名を見りゃだいたい分かる)を呼応させながら捜索開始。北から順に攻めていきます。
13キロちょうどという駅も、なかなか無いもんだな。
(プラマイ0.2kmくらいが捜索圏内)
日本海側の重要幹線・羽越本線の起点約13キロ地点にある神山駅は、
越後平野のだだっ広い地点にあるのでやはり除外。
首都圏はスルーしてその周辺路線へ。
出たーっ!伊東線の宇佐美駅13キロ!
どうだ……?
残念!!!
おっ、成田駅が13.1キロ地点!
…しかし成田駅はホームが3本もある主要駅。撤退。
関東を過ぎて甲信越へ。
13.2キロ地点に御代田駅。
しなの鉄道は第三セクターの鉄道会社ですが、北陸新幹線が開通するまではJRの信越本線という重要幹線の一部でした。
私も長野に住んでいた時代、まだ在来線特急だったあさま号でこの路線を行き来しながら峠の釜めしを食べたものです。
懐かしさはともかく、ある一定の希望を持ちながら御代田駅へ接近。
ホームの先を道路が越えている。
ここだ。
では元の写真↓
見つけ出した写真↓
よっしゃーーっ!!!
しなの鉄道・御代田駅、
本気のキロポスト一本勝負で確保!!!!!
いやー本当に、あんな写真をノーヒントで行けるとは!
やはり道具を揃えておくのがプロというもんですかねえ。
なお文中の※は、久しぶりに心が鉄になった瞬間です。誰も覚えてないと思いますが。
それにしてもいちばん手を付けやすそうな写真でいちばん苦労して、最も手ごわい写真で芯の通った捜索ができるとは。改めてどこ鉄とは予測のできないものですね。
〜その後、N会長から返信が届きました。
日本国民に楽しい鉄道旅行を取り戻してほしい。
私はそれだけを心から願っているだけなのだが、どうもその願いは届かなかったようだ。
しかしながら貴君の粘り腰には悔しいが私自慢の山高帽を潔く脱ぐことにしよう。
そしてその粘り腰は私自身も見習うべきものと考える。
よってこれからもひたすらに声を上げていく所存である。
貴君による「日本1億総国民撮り鉄化計画」の野望を打ち砕くまで。
「楽しい鉄道旅行を取り戻す会」3代目会長N
なんと、、ついに会長が認めてくださった!
おそらく2メートルくらいはある山高帽を脱いでくださってありがとうございます!
そんな野望を持った覚えはありませんが!笑
しかしこれからも恐ろしい写真が届くのかと思うと、、こちらもますます腕を磨いておくほかはありませんね!
N会長も、皆さまも、今後ともよろしくお願いします!
〜おまけ〜
おなじみワッティさんから届いた1枚。
……なんだこれは。
要素を排除し尽くそうとした末の、鬼画角。
そっちがそうなら、こっちはこうだ。
画像を限界まで拡大。
地名というか駅名発見。
↓↓↓
西武池袋線・ひばりヶ丘駅、一発確保。
線路を写さないようとしたまでは良かったが、詰めが甘かったな!
ワッティさんからの返信↓
フッフッフッ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回は以上です。
ではまた!


























































